GM(ゲームマスター)は異世界に行ってもGMのようです。   作:桐生 勇太

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どうでもいい話ですが、この二日間の短期間でここまで連続して書いたのは初めてです。
嗚呼、誰か俺をほめてくれ………


第28GAME:黎斗神のレベルは〇〇〇

 というわけで決戦の時間だ。………眠い。

 

「さて、では始めるとしましょう………いでよ! 邪龍!!」

 

 空中に、5Mほどの小さなドラゴンが現れる。だが、分かる。強さは相当なものだろう。体が大量の魔鉱石を飲み込んでまるでエメラルドドラゴンだ。……ん~…はっきり言って、死ぬだろうな。まず間違いなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………だって、このガシャット、変身すると同時に支払う代価は「命」だからな。

 

 

 

作ったガシャットのスイッチを入れる。このガシャットは、デンジャラスゾンビガシャット、プロトデンジャラスゾンビガシャットのふたつを部品にしてばらし、1つのガシャットにしたものだ。

 

【タイラント・ウイルス!!タイラント・ガシャット!】

 

 ガシャットを差し込むと同時に、ドライバーがウイルスに侵されていく。ドライバーのほとんどがバグヴァイザーのような色になった。

 

【マイティアクションX!ガシャット!】

 

 タイラントウイルスガシャットの横にプロトマイティアクションXガシャットオリジンを挿す。いれる方は、レベル3,4,5を入れる場所。つまり普通の逆だ。

 

「グレードTYRANT…変身」

 

【ガッチャーン! GAME OVER】

 

 レバーを開くと同時に死んだ。まったく、このガシャットは強いけど燃費が悪すぎるぞ。

 

地面から物が生えてくる。「コンテニュー土管」ではなく、巨大な棺だ。

 

 

 

 

 

 

………ゾンビは死んで、そこから強くなった帰ってくるもの。棺が、砕け散った。

 

「タイラント・タイラント!!Never open midnight of TYRANT ZOMBIE!!!!!!Wooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 中から現れたのは、ゆうに3~4Mはあろうかというゾンビだった。

 

「仮面ライダーゲンム、レベル300…………」

 

名前 :仮面ライダーゲンム

 

種族 :仮面ライダー型ウイルス

 

レベル:グレード99:200(人間換算で測定不能)

 

称号 :神(笑) 手段を択ばない男 天元突破者

 

体力 :300000000

 

知力 :550

 

攻撃 :600000000 (最大1100000000)

 

防御 :270000000

 

速さ :3600000000

 

魔力 :580

 

スキル:キーボード両人差し指乱れ入力 変顔 ゲンムスマイル(変顔の互換スキル) ゲーム開発 地球流武器術 地球流拳闘術 暗記 変身 肉体改造 雷魔法 飛行魔法

 

賞罰 :バイオテロリスト 異世界の希望

 

好物 :アリア・クルルセドイ

 

「私のもとのレベルが99、このタイラントゲーマーのレベル200…たして300だ」

 

 よし、早速始めるとしようか。

 

「残りライフ27……さぁて、コンテニューで眠気や疲労も無くなったし、行くか」

 

 上を見上げ、飛ぶ。今の私には飛行魔法があるから飛ぶことが可能だ。一気に邪龍に接近して殴りつけようとする。

 

「ちっ…」

 

 が、よけられた。すごい反応速度だな。よけると同時にこっちに足蹴り、そして尻尾をぶつけてきた。

 

「ぐがっ」

 

 慌てて体勢を立て直そうとするが、急に体が重くなった。やばい、重力系の魔法か?

どうすることもできずに地面に激突した。痛てぇ。レベル300になったにもかかわらず、すごい力だ。上体を起こそうとしたとき、目の前が不意に明るくなった。見てみると前方に巨大な火球が浮いている。ブレスをためているんだ。よけねば死ぬ。

 

「くお!」

 

 何とかよけた。邪龍は目を爛々と輝かせながらじっと見据えてくる。どうやら今のは少しじゃれついただけのようだ。ここまで強いともはや笑いがこみあげてくるな。

 

「グルゥゥゥゥゥ」

 

 どうやら笑っているのは向こうも同じのようだ。楽しくなってきたな。

 

「よし、ここから盛り返すか」

 

 いうと同時に、私の右手首がボトリと落ちた。敵の攻撃で落ちたわけではなく、こういう風にできている。

 

【ガシャコンハンドブレード】

 

 手首の先から剣が生えてくる。大きな、飾り気のない直剣。デザインに凝っている時間がなかったのだ。振りかぶる、避けられる。もう一発、当たった。

 

「グギャァァァァ」

 

 苦しそうにうめきながら、邪龍が吹っ飛ぶ…いや距離を取られた、これが目的か。ブレスが飛んでくる以上、下手に踏み込めん。だが…

 

【ガシャコンハンドキャノン】

 

 手首の剣が引っ込み、今度は手首の先から弾が飛び出した。いきなりすぎる形で意表を突いたので、避けることもできずに邪龍はすべて喰らった。

 

「ゴオオォォォォォォ!」

 

 邪龍が首を大きくのけぞらせた。来る。本気のブレスが。当然逃げない。こちらも必殺の一撃で迎え撃つ。タイラントウイルスガシャットを右腕のスロットに突き刺した。

 

【ガシャット!!キメワザ!TYRANT CRITICAL IMPACT !!!】

 

 私の腕から真紫のレーザーが飛び出た。邪龍の放ったブレスをかき消し、邪龍の片方の翼をえぐった。

 

「ゴギャァァァァァァァァァァ!!?」

 

 邪龍は信じられないといった風な声をあげ、大きくのけぞった。隙あり。

腕を剣モードに変え、もう一度キメワザを放つ。

 

【キメワザ!TYRANT CRITICAL SLASH !!】

 

 邪龍のもう片方の翼を切り飛ばした。これでもうこいつは飛ぶことはできない。さあ、終わりの時だ。

 

「グオオオオオオオオオ!!!!!!」

 

 だが、邪龍は飛んだ。馬鹿か私は。大量の魔鉱石を体にため込んでるんだ。そりゃあ飛行魔法の魔鉱石だってあるだろう。

 

「ゴオオォォォォォォ!!!!!!!!!!!!」

 

 空高くまで舞い上がった邪龍が、一転して真っ逆さまに落ちてくる。野郎、落下の際の重力エネルギーを利用する気か。こちらも負けられん。ガシャットをドライバーに刺しなおし、キメワザを放つ。、

 

【ガッチャーン!キメワザ!!TYRANT CRITICAL [END]!!!!!!】

 

 二つの影は空中でまじりあって、やがて一つが残った。当然、私だ。

 

 

「ヴァーハッハッハ!!勝ったァァ!さすがは私だぁぁぁ!!!」

 

 地上では仲間たちが抱き合って大喜びをしている。まあ、私もまさかあそこまで邪龍が強いとは思わなかったがな。あのままX:Xで挑んでいたらあっという間にやられていただろう。




どうでもいいネタバレ

ここから黎斗はもっと強くなっていきます。

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