僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー 作:ガイコッツ
妄想易し書くは難し!
八「マッドマン! 今です地面を! 皆さんは先程言った通りの場所に!」
ギガントマキアが膝を着いた直後、八百万が皆に指示を送る。まず先にB組の骨抜が動いた。
骨「はいよっ!」
骨抜は言われた通りに、地面に手をつける。個性の"柔化"で地面が柔らかくなり、マキアの足が地面に沈んだ。
近「うおぉお!? なんとかしろぉ!」
荼「わめくな」
沈むマキアに焦った近属が荼毘に叫ぶ。荼毘はネビュラスチームガンを骨抜に向けた。
取「骨抜危ない!」
骨「おおおっと! アリガトゥ」
発砲された直後、個性"トカゲのしっぽ切り"で分離した両手が骨抜を引っ張り、弾丸を避けた。
八「大丈夫ですか!?」
骨「オレは大丈夫、けど触れる時間が短かったからあんまり沈めらんないかも!」
安全圏に移動された骨抜が八百万に伝える。八百万は毅然とした態度で腕を前に出した。
八「少しでも身動きを奪えれば十分ですわ! 皆さん!」
八百万が叫ぶと、マキアの首にさまざまロープが巻かれた。
塩「多勢に無勢をお許しください」
瀬「強度が不安だけどもやるぜ!」
拳「いっけぇ! ゲキハンマー!」
葉「シュリケン忍法チェーンの術!!」
《キンキラジャー!》
塩崎の茨の蔓、瀬呂のテープ、ゲキイエローに変身した拳藤のゲキハンマーの鎖、シロニンジャーに変身した葉隠の金の術で造った鎖、更に八百万が創造した硬質ロープが首に巻きつく。
首に巻いたことを確認すると、それを全員で引っ張った。
宍「立ち上がられたら望み薄ですぞぉ!」
拳「寝ぇぇてぇぇろぉぉ!!」
巻きつけた全員で鎖やロープを引っ張る。起きあがろうとしたマキアの頭は徐々に下がり、顎が地面についた。
八「耳郎さん今です!!」
耳「ゴーゴー! ゴーゴー!!」
その瞬間、仮面ライダーバルキリーに変身した耳郎がマキアに走る。手には八百万が創造した麻酔薬が握られていた。
荼「なんか持ってんなぁ、手首ごと吹き飛べ」
荼毘が耳郎の麻酔薬に気づくと、ライフルを構える。スコープを覗くと、そのまま引き金を引いた。
上「うぉりゃっ!」
耳郎に弾丸が放たれた瞬間、仮面ライダーマッハに変身した上鳴が耳郎の前に飛び出し、弾丸を受け止めた。
耳「大丈夫かー!?」
上「痛くねぇー!!」
仮面の下で涙を浮かべ、地面にのたうち回りながら、上鳴はベルトのシグナルバイクを交換した。
《シグナル交換! カクサーン!》
上「んのやろぉ!!」
倒れた体勢のまま、ゼンリンシューターの引き金を引くと、拡散されたエネルギーがマキアの頭上の荼毘に向かった。
荼「身を挺してってか? くだらねぇ」
荼毘は動じずに頭を腕でカバーし、降り注ぐエネルギー弾を防いだ。
青「僕達を忘れないでよ☆」
小「ノコー!」
その瞬間、テンビンゴールドに変身した青山がキューボウガンを発射し、その横ではB組の小森がガシャコンバグヴァイザーのビームを発射した。
Mr.「あぶねぇ!」
2本のビームが荼毘に当たる直前、Mr.コンプレスが瓦礫を圧縮させた球を投げ、荼毘の前で個性を解除しビームを防いだ。
小「防がれたノコ!」
青「けど注意はそらせたよ☆」
青山が視線を向けた先では、耳郎がマキアの口へと麻酔薬を振りかぶっていた。
耳「いっけぇぇぇ!!」
耳郎が麻酔薬をマキアの口へ放り投げる。一直線に投げられた麻酔薬がマキアに届こうとした時。
ギ「ブッ!!」
マキアが息を吹き、麻酔薬を飛ばす。マキアが軽く吹いただけの息は麻酔薬だけでなく、耳郎まで吹き飛ばした。
耳「うわぁっ!」
八「耳郎さんっ!」
上「ヴェェェェ最悪! 息くせぇ!」
吹き飛んだ耳郎を八百万が受け止める。その横では上鳴が息に吹かれて地面を転げ回っていた。
宍「ぬぐぅぅ! 決して離してはいけませんぞぉお!!」
拳「わかってるってぇぇ!」
マキアの起こした強風は鎖やロープを引っ張る拳藤達にも襲いかかる。しかし全員手を離さなかった。
荼「そのまま離すなよぉ」
マキアの頭上で荼毘が右腕に歯車のエネルギーを充填する。そして蒼炎を纏わせると、横に並ぶ拳藤達に歯車を放った。
拳「っ! みんな逃げてぇぇ!」
迫る歯車に拳藤が叫ぶ。歯車はマキアを締めていた鎖やロープを断ち、通過した箇所から蒼炎が上がった。
葉「アチチチチ!! これじゃ近づけないよぉ!」
葉隠は水の術を炎にかけるが、一瞬で蒸発する。
ギ「蝿は二度とたからぬように払うのが最短」
首が自由になったマキアは、柔化された地面から抜け出し、そのまま立ち上がる。
そして足元の八百万達を見下ろし、睨みつけた。
鉄「害虫はテメェだこのやろぉ!!」
マキアの視線が下を向いた瞬間、盾を構えたサイダイオーが突進する。
ギ「あまいっ!!」
しかし不意を突いた一撃を、マキアは受け止めた。
鉄「負けるかぁぁぁ!!」
鉄哲は止められて尚、盾に力を込める。踏み込んだ足が地面にめり込むと盾を突き出し、マキアを突き飛ばした。
ギ「グォッ!」
突き飛ばされたマキアは宙に浮く。空中で体勢を直すと両手足を地につけ、着地した。
切「やったな鉄哲!」
鉄「あぁ! だがやっぱりダメだ!」
サイダイオーの横に、キョウリュウジンが並ぶ。すると鉄哲は切島の方を向いた。
鉄「切島ぁ! 少しの間でいい! 時間を稼いでくれ!」
切「なんかあるんだな!? 行くぞ尾白ぉ!!」
尾「オッケー!」
切島は頷くと、尾白の方を向く。尾白が頷くと、トウサイジュウオーはマキアの背後に立った。
鉄「すまねぇ皆!」
そう言うと、鉄哲はサイダイオーから降りる。
拳「は?! 鉄哲!? なんでここにいんの?!」
降りた場所には、ゲキイエローに変身したままの拳藤が立っていた。
鉄「拳藤! わりぃけどサイダイオー任せていいか?」
鉄哲は右手で謝りながら左手で操縦刀を差し出した。
拳「はぁ!? 出来るわけないでしょ何言ってんの!」
当然、拳藤は受け取らずに手を横に振る。鉄哲は更に頭を下げながら両手を合わせた。
鉄「頼むよ頼む! コレ持って振ってりゃそのとーりに動くから! な! な!」
鉄哲は申し訳なさそうにしながら拳藤に歩み寄ると、無理やり操縦刀を握らせた。
拳「ちょっ、ちょっと鉄哲!」
鉄「それじゃ頼むわ! おぉ頼むわ! うぉら頼むわ! 押忍!!」
戸惑う拳藤を他所に鉄哲はその場から走り去る。置いてかれた拳藤は呆然としたままサイダイオーを見上げた。
拳「もぉぉお!! 勝手なんだからぁ!」
拳藤は地団駄を踏むと地面を跳び、サイダイオーに搭乗した。
鉄「拳藤にわりぃことしちまったな、まぁでも大丈夫だろ! オレはオレのやるべきことをやる!」
拳藤から離れた鉄哲はゲキチョッパーの変身を解除する。
そしてシャイニーキラメイチェンジャーを構えた。
《輝け!!》
鉄「キラメイチェンジ!」
シャイニーキラメイチェンジャーの円盤を回すと、変身を完了させた。
《Oh! シャイニー!》
鉄「貫きシャイニング! キラメイシルバー!」
キラメイシルバーに変身すると、すぐさまキラメイチェンジャーのボタンを押し、円盤を回した。
《魔進ドリジャン!》
鉄「おおっ! キタキタァ!」
音声と共に鉄哲の隣に魔進ドリジャンが現れる。そして再びボタンを押した。
《輝くのだ!》
鉄「ワンダーチェンジ!! シャイニーング!」 《>Oh!エクセレント!!》
鉄哲が跳び上がると、体がキラメイストーンに変化する。そして魔進ドリジャンと合体した。
鉄「さぁ! ギガンとドリルぜ!」
鉄哲と合体したドリジャンは鉄哲に呼応するように変形し、剛力の巨人が誕生した。
鉄「完成! ギガントドリラー!」
切「うぉおおお!? 鉄哲ぅ!?」
砂「だれだれなになに!?」
尾「なんでもアリだな……」
ギガントドリラーの登場に全員の手が止まる。そして次に視線が向けられたのはサイダイオーだった。
芦「じゃあアレの中は誰が入ってんの!?」
拳「私でーす」
芦戸の声に答えるように、拳藤はサイダイオーの中で操縦刀を振った。
鉄「4対1だ! 覚悟しやがれ!」
集まった四体はマキアと対峙する。マキアの頭上でMr.コンプレスとスピナーは顔を青くした。
Mr.「荼毘ぃ……コレ詰んでねぇか?」
ス「なんなんだよアレ誰の個性なんだよ……」
青ざめる二人を横に、荼毘は笑みを浮かべる。
荼「さぁな、けどコレで丁度いいじゃねぇか、やれるよな? マキア」
ギ「愚問」
荼毘の声にマキアは走る。まず向かったのはサイダイオーだった。
拳「おぉお! コッチきたぁ!」
真っ先に標的にされた拳藤は剣を構える。その時、マキアが跳び上がった。
鉄「させるかよ!」
それと同時に鉄哲も跳び上がり、左腕を振りかぶった。
鉄「うぉおおらぁ!」
左腕のパワーアームはマキアの腰を捕える。そしてそのまま上半身を回転させた。
Mr.「アアアアアアア!!」
鉄「投げるぞ切島ぁぁ!」
Mr.コンプレスが絶叫する中、鉄哲が叫ぶ。充分な回転をつけると、マキアを空高く放り投げた。
切「ナイスだぜ鉄哲ぅ!」
切島は宙を舞うマキアにブンパッキーボールを放つ。マキアの頭上でスピナーが迫る鉄球を指差した。
ス「おいぃ! 避けろ避けろ!」
ギ「フンッッ!!」
マキアは鉄球を足で受け止めると、それを足場に飛び上がる。
鉄球に気を取られた瞬間を尾白は捉えた。
尾「狙い通りだ! トウサイ!トリプルザ・ビースト!」
トウサイジュウオーの右腕から、7・8・9が刻まれたキューブ型のエネルギーが放たれる。
鉄球を蹴った直後のマキアは体勢が崩れ、完全に不意を突いていた。
荼「クソがっ……!」
《ファンキーショット! ギアエンジン!》
迫るキューブに荼毘がライフル弾を放つ。しかし荼毘の弾は7のキューブを破壊したのみだった。
ギ「ぬぅぅん!」
8と9のキューブはマキアの右肩と左大腿部に直撃する。しかし痛覚のないマキアは尾白の方を睨み、着地した。
尾「ダメだ! このままじゃコッチの体力が持たない!」
トウサイジュウオーの中で尾白が息を切らす。荼毘が四体の様子に気づくと、仮面の中で笑みを浮かべた。
荼「ようやく気づいたか! コイツのバカスタミナと馬鹿力には俺たちも困らされたんだよなぁ」
四体を前に荼毘がせせら笑う。そして再び、マキアは切島達へ向かった。
砂「切島! このまま続けたら俺たちがスタミナ切れになっちま」
切「でもやるしかねぇだろ! ここで俺たちが引くわけにはいかねぇ!」
砂藤の言葉を切島が遮る。しかし切島の体力も減りつつあった。
切「奮い立て俺達のブレイブ…燃え上がれ男気! ヒーローは……諦めねぇぇ!!」
キョウリュウジンの中で切島が咆哮する。その直後、マキアがキョウリュウジンに襲いかかった。
《ゼンリョクミラクルパワー!》
ギ「!?」
突然どこからか声が聞こえると、キョウリュウジンの背後から、ピンク色のリボンが伸びる。
荼「なんだっ!」
リボンは空中のマキアに巻きつき、地面に落とした。
「みんなー! 待たせてごめーん!!」
尾「その声はっ! 遅いぞ……へ?」
久しぶりに聞いた声に尾白が顔を綻ばせて振り向く。しかし、振り向き様にみた光景に尾白の言葉が止まった。
ブ「鉄哲!拳藤!宍田!骨抜!取陰!小大!庄田!小森!塩崎!柳!黒色! よくやったぞぉお!! あとは先生に任せろぉお!」
セ「A組の皆さんもお疲れ様です!」
ハ「ようやく追いついタルルル!!」
リ「よーし! やっちゃう魔女っ子ドラゴン本気だすぞー!」
プロヒーローの声が尾白達に迫る。しかしその声は一体の巨人の手足が口を動かして発せられていた。
鉄「うぉおお! ブラキン先生ティラノになってるぅ!」
拳「ハウンドドッグ先生と……セメントス先生も!?」
芦「あのピンクのドラゴンから聞こえる声は……リューキュウさん? キャラ違う気が……」
ゼンリョクゼンカイオーの手足から聞こえる声に全員戸惑う。
善彦はコックピットの中で両手を広げると、気合十分に叫ぶ。
善「ここで挽カイ! 逆転ゼンカイ! 行きましょー!」
「「「「オー!」」」」
次回で決着させます! ダラダラと長くならないよう善処します!