僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー 作:ガイコッツ
荼「2対1……舐められたもんだなぁ」
ギガントマキアの頭の上で、荼毘は不気味に笑う。
マキアと2体が対峙した後、キョウリュウジンが先に動いた。
切「先手必勝! いくぜぇぇ!」
芦「いっけぇドリケラ!」
切島達がコックピットで左腕を突き出すと、それに連動してキョウリュウジンが左腕に付けられたドリケラドリルを突き出した。
ギ「甘いっ!!」
しかしマキアはドリルを首を傾けて避ける。そしてカウンターで左の貫手を放った。
砂「どっこいしょお!!」
放たれた貫手と共に、砂藤が瞬時に右腕を突き出す。するとキョウリュウジンが右腕のステゴシールドを前に出し、マキアの貫手を防いだ。
ギ「ナニッ!」
切「まだまだぁ!!」
切島が叫びながら後ろ回し蹴りを繰り出す。キョウリュウジンと連動した蹴りは、そのままマキアの側頭部に直撃した。
ギ「グォ……」
切・砂・芦「っしゃあああ!!」
マキアは体を揺らめかせると、そのまま地面に膝をつく。それを前に三人は雄叫びを上げた。
尾「ハハッ……俺の出る幕はなさそうだな」
トウサイジュウオーはキョウリュウジンの勢いに圧倒され、その場から動けない。尾白はコックピットで苦笑いを浮かべた。
近「おい! まさかこのままやられるんじゃないだろうな! 共倒れなどごめん被るぞ!!」
ス「オェッ……酔った」
攻撃を受けたマキアの衝撃や揺れに晒された近属が頭を抱え、体を小さく丸めながら荼毘に叫ぶ。スピナーは揺れに酔い横たわり、荼毘はマキアの突起に掴まりながら口角を上げた。
荼「問題ねぇよ、マキア! さっさとコイツら片付けてねぇと、お前の大好きな主様に会えねぇぞ!」
荼毘はマキアの耳に向かって叫ぶ。すると俯いていたマキアの眼にギラリと光が灯る。
ギ「グォオオオオオオオオオ!! 我が主の元へぇぇぇぇぇぇ!!」
次の瞬間マキアは立ち上がり、天を仰いで咆哮する。そしてそのままキョウリュウジンに飛びかかった。
切「だぁぁぁ! なんなんだコイツ!」
砂「スゴイパワーだ! 剥がれねぇ!」
芦「キモイきもいぃぃ!! 乗り物越しなのがまたキツイ!」
飛びかかったマキアはキョウリュウジンにしがみ付き、無雑作に拳を振り下ろす。キョウリュウジンは引き剥がそうとするが、マキアは離れずに連続で拳を振り下ろした。
ギ「邪魔だ!邪魔だ!邪魔だ!邪魔だぁぁ!!」
尾「コレはヤバい! 離れろデカブツがぁ!」
事態を見た尾白が瞬時にハンドルを動かし、トウサイジュウオーを走らせる。
Mr.「おおっと! 行かせねぇよ!」
その瞬間、Mr.コンプレスが義手の指を開け、個性"圧縮"で縮めた球をトウサイジュウオーに投げた。
尾「なんだ?」
投げられた球に尾白が気づく。分析しようとした刹那、Mr.コンプレスが指を鳴らした。
Mr.「イッツショータイム!」
Mr.コンプレスの個性が解除され、投げられた球から荼毘の蒼炎が放出された。
尾「うわぁ熱っ!」
蒼炎は一瞬でトウサイジュウオーを包む。Mr.コンプレスは続けて球を放り投げた。
Mr.「まだまだ行くぜ!」
Mr.コンプレスが再び指を鳴らすと、個性が解除され、球から巨大な瓦礫が出現した。
尾「しまった!」
炎を消そうともがいていた尾白は瓦礫を避けれず、まともに喰らう。
トウサイジュウオーはそのまま仰向けに倒れた。
Mr.「火ぃ貸してくれてサンキュな」
荼「お安い御用だ、ナイスだぜコンプレス」
荼毘とMr.コンプレスはマキアの背中で親指を立てた。
そしてその時、マキアがキョウリュウジンの両腕を掴んだ。
ギ「このまま引きちぎってくれる!」
マキアはキ地面に立つと、キョウリュウジンを持ち上げ、腕を引っ張った。
切「ぐあぁあああ! マズイ! このままじゃ!」
コックピットの三人は身動きが取れない。
ギ「グォオオオ!!」
マキアが腕に力を込めると、キョウリュウジンの両腕を引きちぎった。
ス「やった! 倒したぞ!!」
腕を取られたキョウリュウジンを見たスピナーが思わず叫ぶ。その時、キョウリュウジンの中で切島は笑った。
切「なんつって♪ オラァ!」
腕を取られたキョウリュウジンは、マキアの顔を踏み台に、高く跳び上がった。
ギ「ウォオ!?」
顔を踏まれたマキアは後退る。その時、切島が後ろを向いて叫んだ。
切「今だ鉄哲ぅ!」
鉄「どっせーーい!!」
切島が叫んだ直後、銀色のサイがマキアに突っ込んだ。
ギ「ガァア!!」
サイの突進でマキアは後ろに飛ぶ。その拍子でマキアに握られてたドリケラとステゴッチが解放された。
鉄「おっしゃあ! やったぜサイダイン!!」
鉄哲はゲキチョッパーに変身し、ゲキビーストのサイダインの背中に乗っていた。
芦「キョウリュウジンは両腕も獣電竜なんだから離れてもダメージないんだよ!」
跳び上がったキョウリュウジンの中で芦戸はマキアに言い放つ。そしてアンキドンの獣電池を取り出した。
切「この隙にカミツキ合体だ!」
切島はブンパッキーの獣電池を取り出し、二人はそれを放り投げた。
鉄「こっからは俺も参戦させて貰うぜぇ!」
鉄哲は叫ぶと操獣刀を取り出し、掲げて叫んだ。
鉄「獣拳変形! サイダイオー!!」
鉄哲の声と共に、サイダインが立ち上がる。そして上体を捻ると、砕大剣と盾を持つ獣拳の王が誕生した。
鉄「押忍!」
サイダイオーの内部で鉄哲が操獣刀を向けると、連動してサイダイオーも砕大剣をマキアに向けた。
切「鉄哲ぅ!」
《キョウリュウジンカンフー!アーチョ!》
その時、キョウリュウジンがサイダイオーの隣に降り立った。キョウリュウジンの両腕は、アンキドンとブンパッキーに変わっている。
鉄「おっしゃあ! コレで俺たちゃ無敵だぜぇ!!」
尾「俺も忘れないでくれぇ〜」
キョウリュウジンの横にトウサイジュウオーも並ぶ。
荼「3対1になったかぁ……おもしれぇ」
荼毘はマキアの頭上に登り、目の前の光景に口角を上げる。その直後、一筋の矢が荼毘に放たれた。
荼「おっと」
自分に向かってきた矢を、荼毘はネビュラスチームガンで撃ち落とす。
八「撃ち落とされましたわ!」
矢が放たれた場所には、仮面ライダーマリカに変身した八百万がソニックアローを構えていた。
荼「なぁんだ……遊び相手がいるじゃねぇかよ!」
《ギアエンジン!》
荼毘は笑顔を浮かべると、ギアエンジンをセットする。そして銃を掲げた。
荼「潤動」
《ファンキー!》
煙が荼毘の体を包み、エンジンブロスに変身する。そしてライフルモードに変形させたネビュラスチームガンを構えた。
荼「これで退屈しなさそうだ!」
スコープを八百万に合わせると、引き金に指を添えた。
ギ「グガァァァァ!!」
その瞬間、マキアがキョウリュウジンに飛びかかる。
荼「あららっ」
その揺れで荼毘の体勢が崩れ、そのまま倒れた。
切「うぉおらぁぁ!!」
向かいくるマキアに、切島はアンキドンハンマーを振り下ろす。しかしマキアはハンマーを跳んで避け、そのままサイダイオーへ襲いかかった。
砂「しまったフェイントか!」
砂藤が気づいた時には、マキアはサイダイオーの頭上に滞空していた。
鉄「っしゃあ! 来やがれぇ!」
鉄哲は笑みを浮かべながら、砕大剣を構える。迎撃しようと剣を振りかぶると、マキアの動きが空中で止まった。
ギ「ヌ!?」
マキアが足元を向くと、四角いワニがマキアの右足首に噛み付いていた。
尾「世界の王者を忘れるなぁぁ!!」
トウサイジュウオーは右腕のキューブクロコダイルをマキアに深く喰らいつかせる。しかし個性で痛覚がないマキアは瞬時に標的を尾白に変えた。
ギ「はなせ蝿め」
マキアは右脚を軸に体を捻り、延髄蹴りをトウサイジュウオーに叩き込んだ。
尾「ぐわっ!」
蹴りの衝撃でキューブクロコダイルが右脚から離れる。マキアが地面に立つと、サイダイオーが剣を振り下ろした。
鉄「おらぁ!」
ギ「フンッ!」
しかしマキアは剣を腕で弾き、そのまま掌底を放つ。
鉄「どわぁっとぉ!?」
鉄哲は掌底を盾で防ぐが、そのまま後ろに吹き飛ばされた。
切「ブンパッキーボール!」
切島が左腕を振ると、鎖鉄球がマキアに向かう。しかしマキアはキョウリュウジンの方を向かずに鉄球を片手で受け止めた。
芦「見ないで止めた!? 離せこのやろー!」
キョウリュウジンが左腕を引くが、マキアの握力で鉄球が離れない。
ギ「こざかしい蝿どもがぁ……」
マキアは額に青筋を浮かべながら鉄球を引き寄せる。キョウリュウジンはそれに抵抗し、鎖を引いた。
切「ぐぅぅぅ! 負けるかァァ!!」
砂「ここで綱引きかよぉ!」
芦「このやろぉ! おらー!」
三人はコックピットの中で必死に左腕を引く。そのままマキアとキョウリュウジンの綱引きが始まった。
荼「フッ…この隙に目ん玉潰しますか」
Mr.「次は外さないでね」
マキアの背中では荼毘がライフルモードのネビュラスチームガンを構える。そして照準をキョウリュウジンの眼に合わせた。
《クルミオーレ!》《ドングリオーレ!》
ギ「ウオッ!?」
荼「またかよっ」
突然、音声と共にマキアが膝から崩れ落ちる。それと共に荼毘は再び体勢を崩した。
マキアの両膝の裏では、変身した峰田と庄田が跳んでいた。
庄「うまくいった! 体勢を崩したぞ!」
峰「ややややったぞ! ざまぁみろ!」
2人が着地すると、八百万が前に出る。
八「切島さん達だけに任せてはおけません! 私達も攻めますわ!」
八百万の手には、マキアに効く量の麻酔のカプセルが握られていた。
Mr.「雄英!? こんなに来てたのかよ」
マキアの頭上でMr.コンプレスが驚く。その横で荼毘はライフルを肩に担いだ。
荼「散々邪魔しやがって……今度こそ退屈しなさそうだな」
今月は時間ができるので精一杯がんばりますorz
vsギガントマキアは楽しいです