僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー   作:ガイコッツ

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_:(´ཀ`」 ∠):
やっと時間が出来ました……


終焉の雄叫び

エンデヴァー達プロヒーローが蛇空病院に突入して数時間、エンデヴァー達はミルコとピクシーボブが開いた隠し通路を進んでいた。

 

「うわぁ……脳無がバラバラになってる……なにこれタイヤの痕?」

 

 プロヒーローのロックロックが通路に散らばる脳無のカケラに絶句する。しかしエンデヴァーはそれを気にせずに通路を進んだ。

 

エ「近道だ!」

 

 エンデヴァーが通路を見つけると、ハイエンド脳無のおデブちゃんが身体を肥大化させ、通路を塞いだ。

 おデブちゃんの前ではプロヒーローのクラストが立ち往生していた。

 

「エンデヴァー! 再生能力が厄介なんだ!」

 

「大丈夫です」

 

 クラストが声を上げると、近くで声が聞こえる。

 

《ポーズ》

 

《リスタート》

 

「!?」

 

 次の瞬間、おデブちゃんの身体はバラバラに四散した。

 

相「俺が止めて……消します」

 

 おデブちゃんの背後には仮面ライダークロノスに変身した相澤先生が立っていた。

 

 そして通路奥の研究所では、ミルコとハイエンド脳無のウーマンちゃんが交戦していた。

 

ミ「ッシャァァァァ!!」

 

 ミルコの繰り出す蹴りをウーマンちゃんは軽々と避けていく。その隣では仮面ライダーバスターに変身しているピクシーボブがハイエンド脳無のゾウさんと交戦している。

 

ピ「どりゃあぁぁ!!」

 

 ピクシーボブは土豪剣激土を振り下ろすが、ゾウさんは激土の刃を全て避けていた。

 

ピ「ねぇミルコ……」

 

 ピクシーボブはゾウさんと距離を取ると、ミルコに背中を合わせる。声をかけるとミルコは頷いた。

 

ミ「わかってる、あたんなくなってきたな……」

 

ピ「アンタ疲れてんじゃないの〜? 息上がってるしさぁ〜」

 

 ピクシーボブがミルコに寄りかかると、ミルコはその言葉を笑い飛ばした。

 

ミ「バカ言うんじゃねーよ、こいつらの目が覚めてきたんだ」

 

ピ「だ〜よねぇ〜……」

 

 ピクシーボブはミルコの背中から離れると、激土を肩に担ぐ。そして二人は対峙しているハイエンド脳無へと顔を向けた。

 

ミ・ピ「しゃーねっ」

 

 次の瞬間、ミルコは地面を蹴り、その場を跳ねる。ピクシーボブは激土にライドブックをリードさせた。

 

《玄武神話! ドゴーン!》

 

 激土の刀身に岩石が集まり、激土が巨大化する。しかし、ハイエンド脳無は冷静だった。

 

「この攻撃は先ほども見た……避けられる」

 

 ウーマンちゃんはゾウさんに目配せをするとゾウさんは頷いた。

 

ピ「大断断!!」

 

《激土乱読撃! ドゴーン!》

 

 ピクシーボブは巨大化した激土を構える。ピクシーボブに向かっていたウーマンちゃんは攻撃の軌道を読んでいた。

 

「私たちを仕留めるには横薙ぎの一撃……跳んで避けた後に一撃を食らわせる」

 

 ウーマンちゃんとゾウさんはその場から跳び上がり、ピクシーボブに襲いかかる。その瞬間、ピクシーボブは激土を縦に振り上げた。  

 

「振り上げた!?」

 

 ハイエンド脳無の視線は振り上げられた激土に向かう。ピクシーボブはそのまま激土をウーマンちゃんとゾウさんの間に振り下ろした。

 

ミ「でかしたぞカメネコォ! いってきまぁぁす!」

 

 振り下ろされた激土の峰にミルコが降り立つ。ミルコはそのまま激土の峰を駆けて行く。激土の剣先は殻木が逃げた研究室へと向かっていた。

 

「コイツ……攻撃のためじゃなく、博士の元へ向かうための道を作るために!」

 

 ウーマンちゃんの視線は殻木に向かうミルコの方へ向かっている。すると次の瞬間、ウーマンちゃんの顔面に拳が叩き込まれた。

 

ピ「よそ見厳禁でしょうがっ!!」

 

 ピクシーボブは飛び上がると、ミルコに注意が向いたウーマンちゃんとゾウさんを殴り飛ばし、地面に叩きつけた。

 

「グバァッ!!」

 

ピ「いってらっしゃいウサちゃん♪ こっちは任せろ!」

 

 ピクシーボブが着地すると、着地の衝撃で地面に刺さっていた激土が宙を舞う。

 

ピ「ほいっと」

 

 宙を舞った激土を手に取ると、ピクシーボブは激土を構える。そして、起き上がるハイエンド脳無へ切先を向けた。

 

ピ「ミルコの後は追わせないよ!」

 

 ピクシーボブがハイエンド脳無へと駆ける。その時、ミルコは研究室の通路を疾走していた。

 

ミ「目的はジジイと死柄木! バケモノは任せて走ることだけに集中すりゃムズイこたぁねぇ!」

 

 暗い通路を走っていると、奥に光が見える。そして光の先にある物を確認した瞬間。ミルコは一気に距離を詰め、踵を高く上げた。

 

殻「へ?」

 

 コンピューターを操作していた殻木がミルコに気づいた時、ミルコの踵はすでに振り下ろされようとしていた。

 

ミ「視界に入った瞬間に理解しやがった、兎の生存本能……ダメなヤツだ! ダメだこれは!」

 

 ミルコの目の前には、カプセルの中に入った死柄木。溶液の中に沈められた死柄木の表情は、微笑んでいるようにも見えた。

 

ミ「これは出しちゃいけねぇ! 何を差し置いても!!」

 

 ミルコは迷いなく、死柄木の入ったカプセルに脚を振り下ろした。

 

ミ「踵半月輪(ルナ・アーク)!!」

 

 ミルコの全力の踵落としはカプセルを粉砕する。喚き散らす殻木の後ろでは、数々のコンピューターから爆発が起き、煙が上がっていた。

 

殻「きゃああああああ!! やだぁああああああ!!」

 

《ポーズ》

 

殻「え?」

 

《リスタート》

 

 突然声が聞こえると、殻木の目の前に二人の仮面ライダーが現れた。

 

相「マイク、決めてやれ!」

 

マ「ありがとよぉ!!」

 

 相澤先生がマイクの肩に手を置くと、マイクは銃モードの音銃剣錫音にライドブックをリードさせた。

 

 《ブレーメンのロックバンド! イェーイ! 》

 

 鈴音の銃口にエネルギーが充填される。死柄木の入るカプセルに鈴音を構えると同時にマイクは大きく息を吸った。

 

殻「コレはまずい! 半端な形は不本意じゃがっ!!」

 

 鈴音を構えるマイクを前に殻木は大急ぎで瓦礫の中を探る。そしてコードに繋がれた端末を手に取った。

 

殻「起きろ! 死柄木 弔ァ!!!」

 

 殻木の指が端末に触れようとした刹那、マイクが鈴音のトリガーを引いた。

 

《錫音音読撃!イェーイ! 》

 

マ「ラウドヴォイス!!」

 

 鈴音から放たれた光弾はマイクの個性“ヴォイス"によって強化された声の音波と重なり、巨大な音の塊となって死柄木のカプセルに激突した。

 

 音波の衝撃で殻木は吹き飛ぶ。死柄木の入っていたカプセルは粉々に砕け散り、死柄木の身体は人形のように放り出され、床に叩きつけられた。

 

ミ「うわっ! すげぇ音……って耳栓?」

 

 マイクの声にミルコが耳を塞ぐと、ミルコの耳には耳栓が刺さっていた。

 

相「時間を止めた時につけておいた、アンタの聴覚じゃ手で塞いだだけじゃ防げないでしょう」

 

 ミルコの隣に相澤先生が立つ。

 

ミ「わっ! 誰っ! というか聞こえねぇ!!」

 

 ミルコが仮面ライダークロノスの姿の相澤先生に驚く。その後ろではマイクが殻木の姿を捉えていた。

 

マ「真贋確認!!」

 

 殻木はヨロヨロと立ち上がると顔を上げる。その時視界に入ったのは、空中でキックの体勢を取るマイクの姿だった。

 

マ「D・J キック!!」

 

殻「ゴピヤァッ!!」

 

 マイクのキックが殻木の顔面にめり込む。殻木はそのまま壁まで飛ばされた。

 

マ「それと友だち(同僚)泣かしたぶん!」

 

 殻木が床に伏せると、眼銃ヒーロー"エクスレス"が死柄木に駆け寄る。

 

「息が無い……心臓が止まってる」

 

ミ「まじか!」

 

 エクスレスの言葉にミルコが目を見開くと、マイクに胸ぐらを掴まれた殻木が目に涙を浮かべる。

 

殻「仮死状態にして定着の負担を軽減させるんじゃ……ハッ……死柄木のために生きてきた」

 

 殻木の目からは涙が止まらない。涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら殻木は嘆いた。

 

殻「終わる……終わってしまう! 魔王の夢が!!」

 

 この時、研究室には大勢のヒーローが流れ込んでいた。

 

 




学生の頃から投稿させていただいて今日まで至ります……
社会人ってイヤ! 時間できないし!

待たせてしまい、ごめんなさいでした_:(´ཀ`」 ∠):

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