僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー   作:ガイコッツ

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オリジナル回その2です


超ヒーロー対談 その2

 飯田と轟が元の変身者と会っている中、上鳴電気も同じ現象にあっていた。

 

上「マッハァァァァ!」

 

詩「違う違う! もっとこう腰を落として腕を滑らかに魅せて……マッッッハァァァァァァ!!」

 

 上鳴は仮面ライダーマッハの変身者"詩島 剛"に決めポーズのレクチャーを受けていた。

 

上「やっぱり本物の動きは全然違うなぁ」

 

詩「でも電気くんの動きもいいよぉ〜センスがピカイチだ!」

 

 レクチャーが終わった二人は地面に座り込んだ。

 

上「まさか本物に会えるなんて思わなかったっすよ」

 

詩「俺もだよ! コッチのマッハもイケイケで嬉しぃぜぇ〜〜!」

 

 剛は嬉しそうに上鳴の頬を指でツンツンとつつく。

 

詩「君はいいねぇ、素晴らしいバイクを持っているしいい仲間にも恵まれている」

 

上「あ……ありがとうございます、知ってるんスか? 佐竹と耳郎のこと」

 

詩「まぁね! そっちの情報はベルトを通じて少しわかるんだ!」

 

 詩島はニカッと笑うとその後少し寂しそうな顔を見せ、上鳴の肩に手を置いた。

 

詩「俺にも一人、親友がいた……ソイツは不器用なヤツで最初は気に食わなくて突き放していたんだ……でも段々と知らぬ間に自分の中でかけがえのない存在になっちまってなぁ……」

 

 剛は語りながらポケットからチェイスのシグナルバイクを取り出した。

 

詩「ソイツが居なくなって気づいた、かけがえのない存在はすごく身近にいる、友達は……ダチは大切にしろよ」

 

上「剛さん……」

 

 剛は上鳴の手を取ると手のひらにシグナルチェイサーを乗せ、握らせた。

 

詩「よろしくな、上鳴電気……マッハを任せたぞ」

 

 剛は上鳴に微笑むと黒いモヤに包まれる。

 

上「そんな……剛さん!」

 

 上鳴は消えゆく剛に手を伸ばす。上鳴の手が黒いモヤに触れた瞬間、上鳴はベッドから起き上がっていた。

 

上「あれ……? 夢だったのか?」

 

 上鳴が辺りを見回すとそこは自分の部屋、先程までの出来事が夢なのかと考えた瞬間、手に何か握っているのに気づいた。

 

上「コレって……」

 

 上鳴の手にはシグナルチェイサーが握られていた。

 

上「夢じゃ……なかった……剛さん、俺……やりますからね!」

 

 上鳴はシグナルチェイサーを握り胸に誓う。

 

 上鳴はシグナルバイクの整理をしたまま寝落ちした事をど忘れしていた。

 

 そして耳郎も元の変身者と会っていた。

 

耳「え〜それマジっすか?」

 

刃「本当だ、全くあのセンパー野郎には困らされた」

 

 耳郎は仮面ライダーバルキリーの変身者"刃 唯阿"と対談していた。何故かタピオカミルクティーを飲みながら。

 

耳「話を聞く限りその天津って社長相当ヤなやつですね、ウチだったら我慢できないかも」

 

刃「当然辞めてやったさ、天津 垓の顔面をぶん殴ってな!」

 

 唯阿は天津 垓の顔面を殴る動作をすると自慢げな表情を見せる。

 

耳「おぉ〜! さすが先代バルキリーは違うなぁ〜」

 

 耳郎が拍手を送りながらタピオカを吸い込むと唯阿は耳郎の肩に手を置く。

 

刃「君はまだ学生だから選択肢は沢山ある、これから社会で生きていく上で大切なのはそれが自分にとって本当にやりたいのかどうかだ!」

 

耳「は……はい」

 

 ヒーローとしてではなく社会人としての心得を説かれ耳郎は驚きを飲み込み頷く。

 

刃「自分の望まないことを続けること以上に苦痛なものはない、辞めたかったら辞めて自分の進みたい道を進む! コレが一番だ!」

 

 気分の上がってきた唯阿は立ち上がるとビシッと腕を天に掲げる。そしてタピオカミルクティーを飲み興奮の熱を冷ますと耳郎の隣に座った。

 

刃「それとあと一つ、大事なことを教えるぞ」

 

 唯阿はタピオカの容器を置くと耳郎の目を真っ直ぐに見つめる。

 

刃「思いはテクノロジーを越える、相手がどんなに優れた能力を持っていたとしても、強い思いがあるならそれを越えられるんだ」

 

 唯阿はその言葉をくれた乱暴で何でも力で解決しようとする男を思い出し、少し微笑んだ。

 

耳「刃さん?」

 

刃「いやすまない、あるゴリラを思い出してな」

 

耳「ゴリラ?」

 

 耳郎が首を傾げると唯阿の体が黒いモヤに包まれる。

 

刃「そろそろ時間だな、また会おうな耳郎ちゃん」

 

耳「はい、ありがとうございました」

 

 耳郎が消えゆく唯阿に頭を下げると唯阿は耳郎の頭を撫でる。

 

刃「次は美味しい寿司でも食べような」

 

 唯阿は笑顔を見せると黒いモヤに包まれ消えていった。

 

耳「思いはテクノロジーを越えるか……」

 

 耳郎はその言葉を胸に深く刻みつけた。




書きたい物を書けてスッキリしました
今年もよろしくお願いします
不定期になりますがよろしくお願い致します。

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