僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー   作:ガイコッツ

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第3セットです


魔王と気合

第二セットで大きくステージが壊れてしまったのでステージを変えて第三セットが始まろうとしていた。

 

A組 轟、障子、尾白、飯田

 

B組 鉄哲、骨抜、回原、角取 のチームで始まった。

 

鉄「俺ぁよ、良くバカ扱いされるわけだが、、腐っても雄英合格した男、考えなしに生きてるわけじゃあねぇのよ」

 

鉄哲が辺りのパイプをゴンゴンと叩きながら語り始める。

 

回「急にどうした」

 

鉄「このチーム!索敵搦め手からっきしな奴ばかり!ならどうするオイ!皆!なら当然!」

 

鉄哲がバッとサイブレードを取り出し、構えて叫ぶ。

 

鉄「研ぎ澄ませ、獣の刃!ビースト・オン!」

 

サイブレードのボタンを押すと鉄哲の体がスーツに包まれ、変身を完了させた。

 

鉄「才を磨いて、己の未来を切り開く! アメイジング・アビリティ!ゲキチョッパー!」

鉄哲{装備 サイブレード}

 

名乗りと共に鉄哲がサイブレードを近くのパイプに叩きつける。

 

ガゴォォォン!

 

鉄「更地にするよなぁ!!?」

 

そのまま鉄哲は目茶苦茶に暴れ回りパイプを破壊しながら突き進み始めた。

 

鉄「小細工無用!来いや死ようぜ真っ向勝負!」

 

鉄哲の破壊で辺りの建物も崩れて行く。

鉄柱が倒れて行くのを確認したA組チームは B組チームの方へ駆けて行った。

 

轟「向こうの意図は恐らく正面戦闘」

轟{装備 ゲーマドライバー}

 

飯「やるぞ!A組チーム3!!」

飯田{装備 アクセルドライバー}

 

その頃B組チームは暴れ狂う鉄哲に手間取っていた。

 

角「鉄哲くん!相手が馬鹿ショージキに来てくれるハズナイデショ!トラップと思うヨ!」

角{装備 無し}

 

角取が鉄哲に向かって怒るが骨抜がここで前に出た。

 

骨「いや!俺が向こうなら行くね!障子で状況把握、轟を軸に攻めるのが1番強い。一かたまりでこんな開けたとこいたら」

骨抜{装備 無し}

 

次の瞬間、轟の広範囲の氷がB組チームに襲いかかって来た。

 

回「だぁぁ!冷た!」

 

鉄「氷方向に轟!他は!!」

 

鉄哲が他のメンバーの居場所を確認しようとするが轟以外のメンバーの場所は分からない。

 

轟は遠くで仮面ライダーブレイブに変身し、地面にガシャコンソードを突き刺し、氷を発動していた。

 

飯「レシプロバースト!」

 

B組チームの近くに潜んでいた飯田は仮面ライダーアクセルに変身した状態でレシプロバーストを発動させる。

 

鉄「来いやぁ!」

 

鉄哲が猛々しく吠えた直後、辺りの氷がドロリと柔らかくなり、足場が崩れた。

 

骨「氷結ぶっぱは安い手じゃん、もっと非情に火攻めで来られたら打つ手なかったのに」

 

骨抜の"個性"柔化で柔らかくなった氷はB組チームの動きを自由にさせる。

 

回「サンキュー柔造!反撃が柔軟だぜ!」

 

回原が体に付いた氷を払うとポケットからセルメダルを取り出し、腰に巻いていたバースドライバーにセットした。

 

回「変身!」

 

バースドライバーのハンドルを回転させる。

 

ポンッ

 

ベルト中央のカプセルが開くと回原の周りを無数の小さなカプセルが囲み、それらが鎧となって変身を完了させた。

 

回「仮面ライダーバース!行くぜぇ!」

回原{装備 バースドライバー}

 

回原は変身すると近くで崩れた足場に戸惑う尾白を見つけた。

 

回「尾白は俺が相手する!」

 

回原が尾白に飛びかかりながらベルトにメダルを1枚入れ、ハンドルを回す。

 

《ドリルアーム》

 

ベルトから出たカプセルが右腕に集まり開く。

開かれたカプセルはドリルの形に変形し、装着された。

 

尾「うおお!本能覚醒!」

尾白{装備 ジュウオウザライト}

 

崩れた足場で尾白はジュウオウザライトを掲げ変身する。

 

クロコダイルフォームに変身した尾白はジュウオウザガンロッドのロッドモードで回原のドリルを受け止めた。

 

ガリガリガリガリガリガリガリガリ!

 

回「このドリルは俺の個性も組み合わさって通常の数倍の回転力だ!棒切れで相手できるかよ!」

 

回原のドリルがガンロッドを弾き飛ばし、ドリルアームが尾白に直撃した。

 

尾「ぐわぁぁ!」

 

飯「尾白くんっ!」

 

飯田が尾白を助けてようとした瞬間、飯田の足場が崩れ、そのまま飯田は柔らかい氷の海に落ちて行った。

 

骨「踏みしめる土台あってこその脚力、氷の下の地面も柔いぜ、あんたはとても面倒だ沈めて固めて放っとく」

 

飯田が顔まで沈んだことを確認した骨抜は氷の海に再び触れ、氷本来の固さに戻す。

 

飯「俺たちの連携を断つ気か!おのれ敵!狡猾なり!」

 

飯田は完全に氷に拘束されてしまった。 

 

一方轟サイドでは、轟と共にいた障子に角取の個性"角砲"が襲いかかっていた。

 

轟「障子!」

 

障「ぐっ!これは、、存外力強い!」

障子{装備 無し}

 

角「捜索役の障子クンは安全圏にいるとノケンカーイです!そう!例えば轟くんのバックとかネ」

 

角取の角砲は障子の体を押し通す。

轟が障子に気を取られてたとき、轟の目の前の氷が砕け、鉄哲が突進して来た。

 

鉄「角ダッシュハンマー!」

 

轟「ぐぉっ!」

 

肩と顔面を鷲掴みにされ、轟は乱暴に地面に叩きつけられた。

 

鉄「てめェよぉ!冷てぇんだよなぁ!オイ氷がよぉお!てつてつがきんきんだよ轟ィ!ステゴロでてめぇよぉ!なぁ!俺に勝てるかぁ!」

 

拳をゴキゴキと鳴らしながら轟に歩み寄る。

轟は焦る様子も見せずに立ち上がった。

 

轟「あいにく、コッチは拳じゃないんでね」

 

轟はガシャコンソードを構え、鉄哲に向かって行った。

 

その頃飯田は氷に身動きが取れなかった。

 

飯「おのれェェ!」

 

骨「悪いね、レシプロって時限だろ?開幕使用はよくないね?じゃ俺鉄哲の加勢に行くから」

 

骨抜が飯田に背を向け去ろうとした時。

 

ドルルルルルルル

 

飯「時限?いつの話だマッドマン!」

 

飯田からエンジン音が響く。

 

骨「なんだと?」

 

飯「インゲニウムはいつでもどこでも駆けつける!その為の脚!俺はもうフルスロットル!」

 

《新技 レシプロターボ!》

 

バゴォォン!

 

氷を破壊し飯田が起き上がる。

 

起き上がった飯田のベルトにはアクセルメモリではないメモリが入っていた。

 

《トライアル》

 

ベルトのハンドルを捻り、エンジン音を響かせる。

 

トライアルメモリの信号と共に飯田の体が赤、黄と変わっていく。

 

信号が青に変わった時、飯田のゴツゴツとした装甲から一変、青色の姿へと変わった。

 

骨「お前、、その姿は、、」

 

飯「仮面ライダーアクセルトライアル!さぁ、、全て振り切るぞ!」

 

次の瞬間、骨抜の視界から飯田の姿が消える。

 

骨「まさかっ!」

 

骨抜は危険を察知し、地面に潜ろうとしたが飯田の速さに追いつかなかった。

 

ガゴォ!

 

飯田の蹴りが頭に叩きつけられる。

飛びそうになる意識を気合で保ちながら骨抜は踏ん張った。

 

飯「エンジンのチューニングを完了し、レシプロの馬力を底上げした!尚且つ掛かる燃費は最小限に!さらにアクセルトライアルの速さも加わり誰の目にも捉えられることは不可能!10分だ!10分!誰も俺を止められない!」

 

骨「結局新技で初見殺しかよ!」

 

飯「ただし!」

 

飯田の声が骨抜の遠くから聞こえる。

 

飯「速すぎて!制御しきれない!」

 

1秒にも満たない間で飯田は骨抜を通り抜き様に一撃喰らわせた。

 

骨「まずい、これは、、勝負にならない!」

 

骨抜が瞬時に自分の足場を柔化し地面に沈む。

即座に地面を元の固さに戻し、飯田から完全に逃走した。

 

飯「むうぅ、マッドマン、、非常に賢く狡猾、、」

 

飯田の新しいフォームをモニターで見ていた緑谷は細かく分析していた。

 

緑「レシプロターボとアクセルトライアル、、グラントリノより断然速い、、全然姿が見えないや、、」

 

善「そーいやエンジンのチューニング手伝ったっけねー、めちゃんこ痛そうだった」

 

麗「痛いんだ、、」

 

善「タオル咥えてヴガゥゥ!って呻きながらエンジン引っこ抜いてたよ飯田くん」

 

善彦がその時の光景を思い出し、身震いしていると芦戸がモニターを指差す。

 

芦「それより見てーー!尾白が!」

 

皆がモニターに注目すると、ジュウオウザワールドの尾白と仮面ライダーバースの回原が戦っていた。

 

回「ほらほらどうしたぁ!いなしてるだけじゃ勝てないって知らないのかぁ!」

 

回原がドリルアームとショベルアームを回転させながら尾白に襲い掛かる。

 

尾(攻撃しても弾くじゃん!ドリルは回転えげつないし、ショベルの方も回転してめちゃくちゃ攻撃力ハンパないし!発想エグいよ回原くん!)

 

ガンロッドをガンモードし、リールを回転させ、回原に照準を合わせる。

 

尾「これでもくらえ!」

 

《ジュウオウザバースト》

 

ガンロッドから放たれたキューブ状のエネルギーが回原に向かう。

しかしそれを回原はいともたやすくドリルアームで粉砕した。

 

回「甘いぜぇ!」

 

尾「嘘でしょ!」

 

辺りにエネルギーの破片が散らばり、パイプに穴を開ける。

その中で地面にぶつかり、地面を傷つけた破片を尾白は見逃さなかった。

 

尾(地面に沈まないでぶつかった!もしかして!)

 

パイプをつたいながら移動していた尾白が地面に立つ。

その地面は骨抜の個性がかかっていないきちんとした地面だった。

 

尾「これならできる!」

 

尾白が全身に力を溜める。

その隙に回原がメダルをベルトに入れ、ハンドルを回した。

 

《クレーンアーム》

 

ベルトから出てきたクレーンアームはドリルアームと合体し、クレーンアームの先端にドリルが装着された。

 

回「なにをボンヤリと!」

 

回原が尾白に向かってドリルを発射する。

その瞬間、尾白の目がギラリと光った。

 

尾「野生、、大解放!」

 

尾白が叫んだ直後、尾白の両肩からサイの角が生え、両手に狼の鉤爪、そして元々尻尾があった部分からはワニの尻尾が生えた。

 

回「うぉお!なんだありゃ!」

 

回原が驚いたと同時に発射されたドリルが尾白の鉤爪に掴まれ、グシャリと握り潰される。

 

尾「もう誰にも、、普通だなんて言わせないぞ!」

 

先程まで押されていた尾白から一変、野生の猛獣のような貫禄が感じさせられる。

 

葉「尾白くん、、なにあの姿、、」

 

モニターを見ていた葉隠が震えた声をだす。

 

善「野生大解放、自分の中の野生動物のパワーを文字通り大解放させる技だよ、ザワールドは3匹の動物を宿してるからその動物のパワーを使えるの」

 

麗「サイとオオカミとワニ?」

 

善「ワニの尻尾は右手に着くはずなのに尾白くんの尻尾の着いている場所にある、、こっちも個性と合致したのか、、」

 

納得した善彦がモニターを見る。

 

装備を解除した回原は尾白の目の前に降り立つ。

 

回「最終形態ってわけか、、なら俺もやらせて貰うぜ!」

 

回原がベルトにメダルを入れ、ハンドルを回す。

 

《ブレストキャノン》《キャタピラレッグ》

 

ベルトから出たカプセルは胸と足に装着され、巨大な大砲とキャタピラが着けられた。

 

回「続けていくぜぇ、、」

 

回原はベルトにメダルを入れ、ハンドルを回しを繰り返す。

ブレストキャノンに赤い光が充填していった。

 

尾白も呼吸を整え、クラウチングスタートの姿勢をとる。

 

尾「ワールドザクラッシュ!」

 

サイ、オオカミ、ワニの力が合わさった突進が回原に向かう。回原もブレストキャノンの充填が終了した。

 

回「そらよぉ!螺旋ブレストキャノン!シュート!」

 

《セルバースト》

 

回原のブレストキャノンから螺旋回転の加わった光線が放たれる。

 

尾白はその光線に真っ直ぐに突っ込んだ。

 

尾「ぐおおおぉぉおぉ!」

 

螺旋が加わり威力の上がったブレストキャノンを物ともせずに突っ込んでいく。

 

回「突っ込んでくるかよ普通、、」

 

回原の体にはブレストキャノンの反動で非常に大きい負荷がかかっている。

回原の仮面の内側にはwarningの文字がいくつも写っていた。

 

回「負けるかぁぁぁぁぁ!」

 

尾「おらぁあぁぁぁぁぁ!」

 

回原のブレストキャノンに負けずに尾白が突き進んでいく。

 

遂に尾白はキャノン砲までたどり着いた。

 

尾「おらぁぁあ!」

 

ギャリィィィィン!

 

尾白がオオカミの爪をキャノン砲に叩きつける。

ブレストキャノンは大きく斬り付けられ破壊された。

 

回「しまった!」

 

回原がキャノン砲を破壊されたことにたじろぐ。

その隙に尾白は体を捻り、ワニの尻尾に勢いをつけた。

 

尾「くらえぇぇぇ!」

 

《尾空旋舞・(ガク)

 

勢いのついたワニの尻尾が回原に叩きつけられる。

 

ブレストキャノンを大きくひしゃげさせながら回原の体を大きく弾き飛ばした。

 

回「ぐがぁああああ!」

 

回原の変身が強制解除され宙を舞う。

その体を飯田がキャッチした。

 

尾「飯田!」

 

飯「スパイラルを牢に入れる!しばし離脱するがすぐ戻る!」

 

飯田はそう告げると颯爽と回原を牢へ連れていった。

 

尾「俺も轟の加勢に行かねぇと!」

 

尾白が轟のいる方向に向かおうとした時、変身が強制解除される。

 

尾「え、、なんで変身が、」

 

解除された直後、尾白の体が大きくよろめきその場に倒れ込む。

 

尾「動け俺の体、、ダメだ、、意識が、、」

 

尾白の意識が遠のいて行く。

力尽きた尾白はその場に気絶してしまった。

 

その頃、轟は鉄哲との戦いに苦戦していた。

 

鉄「俺拳!!」

 

バリィィ!

 

鉄哲の拳で轟の氷壁は全て砕かれていく。

 

轟「ならこれでどうだ!」

 

轟がガシャコンソードのBボタンを3回押し、横なぎに振る。

すると無数の氷柱が鉄哲に襲いかかった。

 

鉄「くらうか!ゲキワザ!捻捻弾!」

 

鉄哲がサイブレードを構えるとサイブレードフィンガーから激気の弾が生成される。

 

そのままサイブレードを振ると激気の弾が発射され、轟の氷柱を全て粉砕した。

 

鉄「お前の氷なんぞ!正義の鉄拳でブチ破る!」

 

轟「なら、、」

 

ここで轟がガシャコンソードのAボタンを押し、ソードの属性を変える。

 

《カ・チーン》

 

轟「炎の壁で!」

 

轟の目の前が氷の大地から炎の海に変わる。

鉄哲が炎の海に飲み込まれた。

 

轟「角取頼む」

 

鉄哲が見えなくなった隙に障子に指示を送る。

障子はうなずき、角取の元へ向かった。

 

轟「これで退いてくれ、、一旦距離を、、」

 

鉄「なんで俺がてめぇの相手してっか!わかってねェなあぁ!」

 

炎の中から声が聞こえる。

次の瞬間、炎の中から鉄哲が現れた。

 

鉄「効かねぇからだよ」

 

鉄哲の体は炎の熱で赤くなっていた。

 

鉄「今度ァてつてつがチンチンだよオイ!」

 

※一部地域で熱々のことをチンチンと言います。

 

鉄哲がサイブレードカッターを展開する。

カッターの刃も熱で赤く染まっていた。

 

鉄「ゲキワザ!鉄哲熱々鋭鋭刀‼︎‼︎」

 

鉄哲が全力でサイブレードを振り回す。

 

高熱の斬撃波が轟に直撃した。

 

轟「ぐはっ!」

 

斬撃波に吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。

 

鉄「半冷半熱!俺には効かねぇ!これが限界を超えて手に入れた俺の最鋼峰!」

 

鉄哲が大声で宣言し、サイブレードを振り上げガハハと笑った。

 

その時轟はある事を思い出していた。

 

『体の熱を限界まで引き上げろ!そしてその限界を超えろ!』

 

父エンデヴァーの言葉が轟の頭の中に響いた。

 

轟「なんで今でてくんだよ、、」

 

ふらつきながら轟が立ち上がる。

 

鉄「このまま気ィ失うまでぶちのめす!」

 

鉄哲がサイブレードを振り下ろす。

 

その瞬間轟が何かを回した。

 

《タドルファンタジー》

 

鉄「!?」

 

ガキィン!

 

音声が鳴った直後、鉄哲のサイブレードが何かに弾かれた。

 

鉄「なんだアレ!?」

 

サイブレードを弾いた者はマントを羽織った悪魔のような形をした物だった。

 

《Let's Going King of Fantasy! Let's Going King of Fantasy!》

 

轟「術式レベル50!」

 

轟はベルトにガシャットギアデュアルβを挿し込む。

 

《デュアルガシャット!》

 

そしてベルトのカバーを開いた。

 

《デュアルアップ!タドルメグルRPG! タドルファンタジー!》

 

轟の体に悪魔の鎧が装着される。

ファンタジーゲーマーレベル50

魔王の姿となった轟が鉄哲の前に立った。

 

鉄「なんだぁ?俺は退かねぇぞぉ!」

 

鉄哲は轟の姿に一歩も退かずに向かっていく。

 

轟「退け、溶けちまうぞ」

 

轟が落ち着いた声で左腕を上げる。

紅蓮の炎が鉄哲に襲いかかった。

 

鉄「あっぢいいいいぃぃぃぃい!」

 

極熱の炎が鉄哲に襲いかかる。

 

オ「轟少年、、エンデヴァー以上の火力を、、」

 

モニターを見ていたオールマイトは驚愕していた。

 

善「タドルファンタジーは魔王の力、魔王の炎は万物を燃やすでしょうね」

 

芦「ヒーローの使うソレじゃなくね?」

 

麗「でもそのまま燃やしてたら勝てそうだよ!」

 

麗日が指を指していると善彦が横から入る。

 

善「でもレベル2からレベル50に無理やり上げたからなぁ、体が轟くんの体が持つかどうか、、」

 

カメラが熱でやられ、乱れるモニターに轟の姿が映る。

 

モニターに映る轟はやはり体に強い負荷を感じていた。

 

轟(熱で頭がどうにかなりそうだ、、早く決めねぇとな、、)

 

轟が炎を発しながら意識を保っていると炎の中から鉄哲が飛び出してきた。

 

鉄「おらあぁぁあ!」

 

ガギィィィィ!

 

振り下ろされたサイブレードをガシャコンソードで受け止める。

 

鉄「我慢比べ!得意だぜぇぇ!さらに!向こうへぁあ!」

 

鉄哲の体から激気が溢れ出る。

その勢いに轟は押されつつあった。

 

鉄「格上と限界は超える為に在る!」

 

轟「うるせぇな、、」

 

轟の炎が勢いを増す。

鉄哲の激気も勢いを増し、サイブレードに巨大な激気の刃が生えてきた。

 

鉄「ゲキワザ‼︎鉄哲超超激激熱々鋭鋭刀‼︎‼︎」

 

鉄哲がサイブレードを振り下ろす。

轟もベルトのカバーを閉じ、開いた。

 

《タドルクリティカルスラッシュ》

 

ガシャコンソードに紅蓮の炎が纏われる。

 

『限界を超えろ』

 

 轟の頭の中で、エンデヴァーの言葉が響いた。

 

轟「うおぉおおお!」

 

鉄「おらぁぁぁあぁぁあ!」

 

轟の剣と鉄哲の刃がぶつかり合う。

激気と炎の衝撃波が広がった。

 

鉄「どうしたたいした威力じゃねぇぞ轟ィィィィィィ!」

 

轟「お前も鈍くなってるぞ」

 

互いの刃で押し合う。

その時後ろから声が聞こえた。

 

骨「鉄哲溶けちゃうよ」

 

ズプッ

 

轟の足場が柔らかくなり轟が沈んだ。

 

轟「な、、」

 

鉄「骨、、、抜、、」

 

突然足場が崩れ、2人は力が入らなくなる。

そして轟の頭にパイプが直撃した。

 

轟(しまった、、!集中が切れた!)

 

脳天の衝撃で変身が強制解除される。

そのまま轟は意識を失ってしまった。

 

骨「固める」

 

骨抜が地面に触れ、固さを戻そうとした瞬間。

 

バキィ!

 

飯「今度は!外さないぞ!マッドマン!」

 

飯田が骨抜に一撃喰らわせた。

メットを半分割り、意識を飛ばさせる。

 

飯田は即座に轟を回収し、その場を去ろうとする。

 

鉄「てめっ、、逃げんじゃねー!」

 

飯「慎め悪党!救助が先決!」

 

飯田がそのまま超スピードで逃げようとする。

 

飛びそうな意識を無理やり保った骨抜が叫ぶ。

 

骨「鉄哲!これをぶったギレ!」

 

骨抜が近くの鉄柱を柔化し、鉄哲に指示を送る。

 

鉄「ゲキワザ!鉄哲千千斬!」

 

鉄哲は最後の力を振り絞り鉄柱を斬り刻んだ。

 

飯「なにっ!」

 

斬り刻まれた鉄柱の破片が落ちてくる。

 

破片の一つに飯田は潰された。

潰された拍子に変身が解除される。

 

骨「やっ、、たぞ、」

 

骨抜はそのまま気絶する。

骨抜が気絶したことにより柔化した地面や鉄柱は固さを取り戻した。

 

鉄哲も変身が強制解除され気を失う。

4人はその場に倒れ気絶してしまった。

 

ブ「一気に4名ダウン!しかし牢に入るまではリタイヤにならないぞ!どうなる!」

 

ここでブラドキングの実況が入る。

 

その直後、骨抜達の元に角が飛んでくる。

飛んできた角は鉄哲と骨抜を持ち上げ、上空まで運んだ。

 

善「あれ?アレって角取さんの角だよね?」

 

モニターを見ていた善彦が指を指す。

 

芦「持ち上げて避難させる作戦?でも回原牢に入ってるからこっちの勝ちじゃない?」

 

芦戸が首を傾げていると八百万が入ってきた。

 

八「いいえ、一対一ですわ」

 

善「え!?」

 

八「尾白さんと回原さんが戦った後、角取さんの角が尾白さんを牢まで連れて行っていたんですの、他の戦いに集中しすぎて見ていなかったんですわ」

 

善「そんなことって、、ってか障子くんまだ生きてるよね!?障子がどうにかしてくれれば」

 

八「それも難しいですわ」

 

八百万がモニターに目をやる。

 

モニターでは障子が角取に追いついていた。

 

障「角取が上空に、、しかしなぜ自分のチームを上空に、、まさか!」

 

障子が気付いた時、ブラドキングの実況が入った。

 

ブ「20分経過!第三セット終了!引き分けだ!」

 

実況放送で引き分けが告げられる。

 

第三セットは一対一の引き分けで終わった。

 




感想もらうと結構モチベーション上がります
たくさんの感想には感謝しかないです

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