僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー 作:ガイコッツ
最後です。
一人の女児を救うための戦い、今最後の決戦が始まる。
治「お前も、壊理も、、力の価値をわかってない、"個性"は伸ばすことで飛躍する、、俺は研究を重ね壊理の力を抽出し"到達点"まで引き出すことに成功した、、」
活瓶と融合した治崎が語り始める。
語りながらも治崎の無数の手は近くの民家に伸びていた。
治「結果、、単に肉体を巻き戻すに留まらず、もっと大きな流れ、種としての流れ、、変異が起こる前の『形』へと巻き戻す、壊理にはそういう力が備わっている、個性因子を消滅させ、人間を正常に戻す力だ、、!」
治崎の手が民家を掴み、破壊を始める。
緑「っ!!」
それを見て緑谷は咄嗟に身を構えた。
治「個性で成り立つこの世界を!理を壊す程の力が、、!それが壊理だ!」
そして破壊した民家を複数の槍として形成する。
治「価値もわからんガキに!利用できる代物じゃない!」
ドガガガァ!
形成させた槍を緑谷に向かって一斉に襲わせる。
しかしそれを緑谷は避けた。
治「なにっ!」
緑谷は一瞬で治崎の懐に入り込み、右足を振りかぶっていた。
緑「スマァァァッシュ!」
緑谷の蹴りが治崎に直撃する。
オーバーフローとフルカウル100%の力が加わった蹴りは治崎を上空へと吹き飛ばした。
治「ぐわぁっ!!」
緑「はぁっ!」
ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!
緑谷はすかさず治崎を追いかけようと地面から飛び上がる。
緑谷の足は空気をも蹴り体を宙に浮かせた。
緑(すごいな、、空気を蹴って空中を移動している、、このまま一気に治崎まで!)
緑谷が治崎に向かおうとした瞬間、緑谷の脳に異変が起きた。
緑「ぐわっ!これは、、!」
ゆっくりと意識が遠退いていく感覚、それを感じた緑谷は善彦に渡されたメモに書いてあった事を思い出した。
「ハザードフォームは強力な力を得ることが出来るけども、あまり長く使ってると理性失うよ by善彦」
緑「佐竹くんが言っていたことはこういうことだったのか、、!」
緑谷は必死に理性を保とうとするが、一向に理性は戻らない。
だんだんと意識が遠退く緑谷を見た壊理は緑谷の言葉を思い出した。
「力を貸してくれるかい」
壊「っ!!」ギュゥゥ、、
壊理が緑谷に体を密着させる。
すると壊理の角が光出した。
緑「っ!意識が戻りだした!けどなんで、、」
緑谷が後ろをそっと向くと、壊理が必死に緑谷の体に自分の体を密着させていた。
緑「そうか、、エリちゃんの力で失いかけた理性が戻ったのか、、ありがとう!エリちゃん!」
緑谷は仮面の中でニカッと笑うと治崎の方を向き、空を蹴って一気に治崎との距離を縮めた。
治「どいつもこいつも!大局を見ようとしない!」
治崎は落下しながら緑谷に襲いかかってきた。
治「俺が崩すのはこの"世界"!その構造そのものだ!目の前の小さな正義だけの、、感情論だけのヒーローきどりが、、」
治崎は自分の体を分解し、体のカケラを左腕に集中させる。
治「俺の邪魔をするな!!」
そして渾身の一撃を緑谷に向かって放った。
しかしそれを緑谷は避け、治崎の後ろを取る。
緑(おまえは必ず、ダメージを負ったら分解して回復させる、、100%の力ならその隙を突ける!そしてもう回復はさせない!)
ボッ!
緑谷は空を蹴って治崎との距離を詰める。
そして治崎に拳を1発ぶつけた。
ドガァァ!
治「ぬぁぁぁあ!」
治崎の体勢が空中で崩れる、その隙に緑谷はベルトのハンドルを回した。
《ガタガタゴットンズッタンズタン!ガタガタゴットンズッタンズタン!》
緑「目の前の、、小さな女の子一人救えないで、、」
《Ready GO!》
緑「皆を救けるヒーローになれるかよ!」
《ハザード フィニッシュ!》
緑「スマァァァァァァッシュ‼︎‼︎」
緑谷のキックが治崎に向かって放たれる。
治「ふざけるなぁぁぁ!」
治崎も負けじと槍を緑谷に向けて放った。
治崎の槍と緑谷の蹴りが激突し、衝撃音が辺りに響く、が決着は早く着いた。
治「!」
緑谷のキックが治崎の槍を砕きながら迫ってくる。
そして緑谷のキックは治崎に届いた。
治「ぐおおおおおおお!」
緑「うらぁぁああ!」
緑谷はそのまま治崎を地面に叩きつけた。
緑「はぁっ!はぁ、はぁ、はぁ、、」
地面に叩きつけられた治崎の体がボロボロと崩れて行く、治崎が倒れたことを確認した緑谷は変身を解いた。
緑「終わった、、、」
緑谷はゆっくりと背中に乗せていた壊理を地面に降ろす。
緑「大丈夫かい、エリちゃん!ごめんよ、僕が至らなかったばっかり、、に、、、」
緑谷が壊理に話しかける為地面に膝をついた途端、緑谷の意識が薄れ、そのまま地面に倒れ込み気絶してしまった。
ピーポー、、ピーポー
緑「う、、ん、、?」
パトカーと救急車のサイレンで目が覚めた。
緑谷が隣を見てみるとそこには緑谷とともに倒れていた壊理の姿があった。
緑「えっ!わあぁ!大変だ!」
緑谷はすぐに起き上がり、ルミリオンのマントで壊理を包みこむと、急いで救急隊員に壊理を渡した。
緑「気絶してから発熱が」
「わかった、とりあえず病院へ運ぼう、君もだ、」
緑「はい、、」
救急隊員の後ろでは、大急ぎで救急車に運ばれるナイトアイの姿があった。
ナ「緑谷、、」
ナイトアイがか細い声で緑谷を呼ぶ。
ナ(私の見た未来とは違う未来、、どういった理屈かわからないがこいつは、、私の願いを確実に起こして見せた、、)
ナ「おまえは未来を、、捻じ曲げた、、」
緑谷はそれを聞くと、ナイトアイに駆け寄った。
緑「ナイトアイ!僕、言いそびれてて!オールマイト!生きるって!ナイトアイに合わせる顔がないって、、!必ず会いましょう!会って、、また、!だから!頑張って!」
ナイトアイはそれを聞くとゆっくりと目を閉じる。
そしてそのまま救急車に乗せられ運ばれた。
緑「、、、、」
リューキュウ「怪我人も多いし、手放しで喜ぶ状況じゃないけれど、、」
ナイトアイを共に見送ったリューキュウが緑谷に話しかける。
リ「緑谷くん、、ありがとう」
一人の少女を救ける為の戦いAM9:15 保護完了!
次は爆豪と轟の仮免講習回です