僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー   作:ガイコッツ

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体育祭回です



爆走体育祭

体育祭当日、雄英の体育祭はオリンピックにも負けず劣らずのイベントである。

 

善彦はいつもより重いバッグを背負い、学校へ向かった。

 

〜1ーA控え室〜

 

入場前、やはり皆緊張しているのだろうか、空気があまり良くない。

 

芦「コスチューム着たかったなー」

 

尾「公平を期すために全員体操服なんだって」

 

そんなことはなかった。

 

しかし中には緊張しているものもいる。

 

峰「人、人、人、、ゴックン」

 

善「オロロロロロロロロロロロ!」

 

峰「佐竹てめぇ!オイラが飲み込んでんのに隣で吐くなよ!」

 

善「あぁ、、ごめんごめんゥゥゥゥエエエエレレレロロロロ」

 

峰「だから吐くなって、、ばぁぁウエエエエエエエ、、もらっちまったじゃねぇかよぉぉ、、、」

 

切「おいおい大丈夫かよお前ら」

 

二人がゲロを吐いていると控え室の扉が開く。

 

飯「さぁ、そろそろ入場だ!皆準備したまえ!」

 

善「あ、まじか、、行かなきゃ、、」

 

上「おいおい無理すんな、休んだほうがいいんじゃねぇの?」

 

上鳴がそう言いながら善彦にポカリを差し出す。

 

善「え?あぁ、、サンキュ、、、でもさぁ、ゲロ吐いてでもいかねぇと雄英生徒の名折れでしょうがよぉ、、、」

 

善彦はポカリを飲み干すと、ヨロヨロしながら控え室を出ていった。

 

耳「途中で吐かないでよねー」

 

善「うぃぃぃっす」

 

薄暗い通路を皆で歩く。

 

奥の光に近づくにつれて歓声が聞こえてくる、プレゼント・マイクのアナウンスが聞こえてくる。

 

マ「1年!A組だろぉぉぉぉ!」

 

1ーAが通路から出た瞬間、歓声が善彦の耳をつんざいた。

 

整列させられると、1年主審18禁ヒーロー『ミッドナイト』が前に立つ。

 

しかし、善彦は今緊張でそれどころではなかった。

 

ミ「選手宣誓!選手代表、1ーA爆豪勝己!」

 

爆豪がミッドナイトの前に立つ。

 

爆「、、、せんせー」

 

善(やめてくれ、周りを刺激するようなことはやめてくれ、あまり敵に回したくないんだよ他のクラスのやつを!)

 

爆「俺が一位になる」

 

案の定

 

善(おいこらぁぁぁぁ!)

 

「ヘドロ野郎ー!」

 

「おい調子乗んなやA組こらぁぁ!」

 

周りからブーイングが聞こえる。同じクラスだからこっちにも火花が飛ぶからやめてほしのに、、悪い意味で期待を裏切らない。

 

もう善彦は吐くのを抑えるのに必死でほとんどミッドナイトの話を聞いてなかった。

 

上「おいおいおいおい爆豪のやつやめてくれよな佐竹がヤバイことになってる」

 

耳「ビニール袋ならウチ持ってるよ」

 

ミ「さて運命の第1種目は、、」

 

善「え?もうやんの?早くない?」

 

善彦が情けない声をあげる。

 

そんなことは御構い無しにモニターに競技名が映し出された。

 

上「障害物競走、、、」

 

善「あっ、得意分野だ」

 

耳「回復はやっ!」

 

善彦がそれを聞いてケロリと回復する。

 

ミ「さぁ、位置につきまくりなさい」

 

善彦の後ろでガァァァァと機械音がなり、後ろを向くと、皆がもうゲートの前に立っていた。

 

善「しまった!出遅れた!」

 

ゲートには3つのランプがついており、そのうちの2つがもうついていた。

 

善「あ!ヤバヤバヤバへんし、、」

 

「スターート!」

 

善彦が変身する前にスタートし、善彦が人の波に飲まれていく。

 

善「ギャアァァァ!狭い狭い狭い狭い!小さいゲートに一気にはいんじゃねぇよ!」

 

善彦は人の波にもみくちゃにされながらゲートを出る。

 

前の方がなんだか騒がしい。

 

「さみぃ!」

 

「つめてぇ!」

 

「くそっ!動けねぇ!」

 

前方ではどうやら轟が個性を使って足場を凍らせたらしい。

 

善「、、、後ろでよかった」

 

ゲートを出て少したったら人混みがだいぶ無くなり、スペースができた。

 

善「よっしゃ短縮バージョンで!」

 

〜前方〜

 

八「甘いですわ!轟さん!」

 

爆「簡単に行かせるかよ!半分野郎!」

 

皆、轟の氷結をさまざまな方法で乗り越えていた。

 

轟「クラスの奴らは当然にしろ、、意外と残っちまったな」

 

「そーですねーーー」

 

轟「!!!?」

 

轟の隣をなにかがビュゥゥゥゥンと通り抜けた。

 

芦「あー!佐竹のやつ変身してる!しかもバイクに!」

 

峰「くっそーー!卑怯だぞー!」

 

善彦は颯爽とみんなとの距離を開けた。

 

善「へへへーん、個性の使用は禁止されてねーもーーんだ」

 

耳「そうだよーーだ」

 

上「くやしかったらここまでおいでーだ」

 

善「あれれれ!?!」

 

いつの間にか耳郎と上鳴が善彦の上に乗っていた。

 

善「なんであんたらここに乗ってんですかい!」

 

耳「えー、だって前に変身してる佐竹見つけたんだもん」

 

上「いいじゃねぇかよ、お前誰かに乗ってもらった方が調子でんだろ?ウィンウィンでいこうぜ」

 

善「うぅー、わかりましたよ」

 

善彦はしぶしぶスピードを上げた。

 

マ「おおっとバイクに変身して前にいくとはクレバーというか命知らずというかってかんじだな」

 

プレゼント・マイクが放送席でヒヒヒと笑う。

 

善「というか障害物競走っていうのに障害がないねぇ」

 

上「おい!バカ!前!前!」

 

善「え?」

 

耳「うわぁぁ!」

 

ドゴォォォォォン!!

 

目の前で何かが落ちてきた。

 

ウィーン、、「ターゲット、確認」

 

目の前にいたのはデカイロボットの集団だった。

 

耳「入試の時の0ポイント敵!」

 

「排除」

 

再びロボットがゆっくりと腕をあげる。

 

マ「ほんじゃま障害物その1と行こうじゃねーか!第1関門!その名も『ロボ・インフェルノ』!」

 

上「おいおい腕下ろしてきたぞぉぉぉぉおお!」

 

ギャルギャルギャルギャルギャル!!

 

ロボットが腕を下ろすより早く、耳郎と善彦が動いた。

 

善「ロボの数とルート確認オーケー!」

 

耳「よっしゃ!まかせろっ!」

 

耳郎は華麗なハンドルさばきで狭いロボットの間をヒョイヒョイと抜ける。

 

芦「すごぉい、耳郎ちゃん」

 

砂「どこであんな運転覚えたんだよ」

 

後から追いついた皆が唖然とそれを見ていた。

 

上「うおっとっとっと、耳郎!お前どうしたんだよ!なんだこのテクニック!」

 

上鳴が耳郎にがっしりとしがみつきながら叫んだ。

 

耳「ああん?ゲーセンにあるバイクゲームで鍛えたんだよ!」

 

地面スレスレのドリフトでロボの一撃をかわすと、そのままロボ・インフェルノを抜け出した。

 

マ「なぁんてこった!耳郎響香のバイクテクニックで第1関門を難なく突破したぁぁぁぁ!」

 

轟「くそっ、油断したか、」

 

爆「耳女、アホ面、ポンコツバイクゥ!俺の前を走んじゃねぇよこらぁ!」

 

善「後ろで怒号が聞こえる、、、」

 

耳「気にすんな、走れ」

 

善彦は言われた通り、まっすぐに進んだ。

 

 

マ「おいおい安心するのはまだ早いぜぇぇ!第2関門!『ザ・フォール』!」

 

上「おい!目の前!道がねぇぞ!」

 

善彦の目の前に広がるのは崖の数々、そして道はロープ一本、危険すぎる綱渡りである。

 

善「いくら自分でもあのロープをサーカスみたいに渡るのは無理だ!ここで降りて!」

 

耳「ふざけたこといってんじゃないよ佐竹、このまま突っ切る!」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥウン!

 

耳郎はアクセルを全開にまでふかす。速度はマックスだ。

 

善「よし!耳郎さんの考えてることわかったよ!」

 

善彦も覚悟を決めた。

 

上「あああ!バカバカバカバカ!何やってんだよ!」

 

耳「うぉらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

崖の淵の直前で耳郎がウィリーをかけ、善彦がギリギリで崖を飛んだ。

 

上「とんでるうぅぅぅ、、」

 

上鳴は電気を使ってないのにアホの顔になっていた。

 

ガシャァン!

 

耳「着地成功!」

 

バイクは次の足場に着地した。

 

マ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!なんてクレイジーなやつらだ!ロープを渡らないで崖から崖に飛びうつったぁぁぁぁ!」

 

善「もういっちょォォ!」

 

ブゥゥゥゥウン!

 

ピョーーン

 

ガシャァン!

 

麗「うわぁ、すっごぉい、、あの3人」

 

蛙「私たちもまけてらんないわ急ぎましょ」

 

後から来た皆はそれを愕然と見ながらロープを渡っている。

 

ブゥゥゥゥウン!

 

善、耳、上「ひゃっほーーい!」

 

ガシャァン!

 

マ「おおおおい!第2関門もなんなくクリアってかぁぁ!?恐ろしい!恐ろしいぞイレイザー!お前のクラス!」

 

相「うるせぇ」

 

善彦達は第2関門を抜け、先に進む。

 

上「このまま一位確実じゃん!」

 

耳「あぁ!このまま突っ走るぞ!佐竹!」

 

善「あいよぉぉぉぉぉ!」

 

3人が笑いながら走っていたその時だった。

 

カチッ

 

善「へ?」

 

ドカァァァァン!

 

善「ギャァァァァス!」

 

上「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

耳「うわぁぁ!」

 

突然足場が爆発した。

 

マ「おおおっとここで立ち止まったぁぁ!やはりここは鬼門か!第3関門!『怒りのアフガン』だーー!」

 

善彦がよく地面を見てみると、凹凸がいくつもある、あれが地雷なんだろう。

 

善「チクショー、これじゃ進まないぃぃ、」

 

上「爆発する前に走ることはできねぇのかよ!」

 

善「無理だよ、前輪で踏んで爆発するんだから逃げられないよ、、」

 

そんなことを話していると後ろから声が聞こえる。

 

爆「はっはーーー!俺に爆発なんざカンケーーねぇーーー!」

 

爆豪が個性の爆破を使い、空を飛びながら善彦達を抜いた。

 

後からきた選手も地雷平原を注意しながら進む。

 

上「チクショォォ、俺らの一位はなしかぁぁぁぁ、」

 

耳「何いってんだよ上鳴、、まだ勝機はある、、」

 

上「はぁ!?」

 

耳「佐竹、ウチの考えてることわかる?」

 

耳郎が横転している善彦に話し掛ける。

 

佐「え?、、、、!わかった、それにかけるよ」

 

善彦は耳郎の目を見てそれを理解した。

 

上「は?え?なになに?」

 

耳「いいから乗って!」

 

耳郎と上鳴が善彦に乗ると、善彦は地面平原から距離を開ける。

 

耳「準備はいい?」

 

《ガッシューン》

 

《ガッシャット!キメワザ!》

 

耳郎はベルトから爆走バイクを抜き、ホルダーに刺す。

 

耳「上鳴!電力をエンジンに!」

 

上「え?わ、わかった!」

 

上鳴は前の授業と同じように個性の帯電で善彦のエンジンにパワーを送る。

 

善「よおぉぉおし!行くぞぉぉぉぉ!」

 

善彦がウィリーしながら地雷平原に向かって走る。

 

上「おいおいさっきと同じになんねぇだろうな!」

 

耳「うるさい!」

 

ウィリーの角度がだんだん下がっていく。そして45度近くにになった瞬間にホルダーのスイッチを再び押した。

 

《爆走!クリティカルストライク!》

 

善「だりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

マフラーからロケットのような炎が噴射される。後輪だけついていたバイクはミサイルのように角度をつけて飛んで行った。

 

飯「!なんだあれは!」

 

切「すっげー!バイクが空飛んでるぞ!」

 

みんなの動きが止まり、善彦達に視線が向けられる。

 

マ「あぁぁぁぁっとなんだぁ!角度をつけて炎を噴射し、ミサイルのように飛んでいったー!地雷を踏まずに空を飛ぶ!なんてやつらだぁぁぁぁ!」

 

相「お前それしかいってねぇな」

 

マ「シヴィーーーーー!」

 

善「必殺ミサイルバイクと名付けるかな」

 

耳「あまり喋んなよ、着地する時舌噛むからね」

 

ガッシャァァァァン!

 

崖の時とは比べ物にならないほどの音を出して善彦が着地する。

 

上「よーし!このまま行ってやるか」

 

ドガァァァァァァァン!

 

上鳴が全部言い切ろうとした時、後ろで爆音がした。

 

善「ふぇ?」

 

空に何かがとんで目の前に落下する。

 

緑「いてててて、よいしょ、、」

 

タッタッタッタッ

 

緑谷が地雷の大爆発を利用して、一気に前に出たのだ。

 

耳「、、、、はっ!バカバカバカバカ!なにとまってんのよ!早く追いかけて!」

 

善「あっ!しまったぁぁぁぁ!」

 

唖然と止まっていた善彦はすぐに緑谷を追いかける。

 

緑谷との距離はだいぶ離れてしまっていた。

 

上「まてぇぇぇ!緑谷ぁぁぁぁ!」

 

緑「うわぁぁぁぁぁぁ!」

 

後ろから追いかけてきたバイクに緑谷は全力で逃げる。

 

耳「くっそぉぉぉまさか緑谷がっ、、!」

 

善「さっきの爆走でだいぶ体力使っちゃったよぉぉぉ、」

 

善彦のスピードがだんだん落ちていく。

 

耳「ちょっと!佐竹!がんばって!」

 

耳郎がバシバシと叩いて最速する。

 

善「そんなことをいっても、、」

 

マ「ゴォォォォォォォル!」

 

善、耳、上「ええぇ?」

 

3人がわちゃわちゃしている間に、緑谷がゴールしてしまった。

 

耳「、、、そんな、、、」

 

善「ばかなぁぁ、、、」

 

上「ウ、ウェ〜〜〜イ、、」

 

マ「緑谷につづいて、佐竹、耳郎、上鳴もゴールだぁぁぁ!」

 

3人は上位にもかかわらず、燃え尽きた表情でゴールした。

 

障害物競走順位

 

一位 緑谷出久

 

二位佐竹善彦

 

三位耳郎響香

 

四位上鳴電気

 

※バイクは善彦なので、善彦は二位、運転手だった耳郎は三位、後ろに乗っていた上鳴は四位です。

 

 




次は騎馬戦、波乱を起こします

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