僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー   作:ガイコッツ

27 / 89
ヒーローインターン回その2です


スゴイ!固イ!漢気!

関西地方に着きバイクに変身した善彦を飛ばして数分、善彦達はインターン先のファットガム事務所に到着した。

 

善「なんだか可愛い外観ですねぇ」

 

善彦がファットガムの顔を模した壁を見て呟く。

 

切「そうだな、佐竹早く入ろうぜ」

 

切島が善彦から降りるとせかせかと事務所の中に入ろうとする。

 

善「あぁ、ちょっと待ってよう天喰先輩からでしょ行くとしたら」

 

善彦はシートの上に乗っている天喰を降ろそうとするが天喰は何故か動かない。

 

善「天喰先輩どうしたんですか?」

 

天「いや、、初めてバイクに乗ったものだから緊張してしまって、、しかも運転が荒くて怖かった、、」

 

天喰はそう言うとぎこちない動きで善彦から降りる。

 

善「まぁ切島くんの運転って少し荒めですからね、初めてじゃキツかったでしょうに」

 

善彦は変身を解除し、天喰と共に事務所の中に入った。

 

切「失礼します、雄英高校の切島と」

 

善「佐竹です、ヒーローインターンよろしくお願いします」

 

フ「おー!来たな!雄英生徒!よう来た遠い所からなー!」

 

事務所の中に入るとBMIヒーローのファットガムが快く善彦と切島を向かい入れてくれた。

 

丸々としたマスコットの様な見た目とファットガムの明るい関西弁で善彦と切島の緊張は少し解けた。

 

フ「環が人を連れて来るとはなぁ!体育祭見たよ!元気がある子は歓迎やで!」

 

善「あ、はいよろしくお願いします」

 

切「恐縮っす!」

 

フ「こいつなんぞアガってしもて毎年ドンケツやねん」

 

そう言うとファットガムは天喰を指差しニシシと笑う。

 

天「俺のことはいいでしょう、、、」

 

天喰は事務所に入っても善彦達に背を向け目を合わせてくれない。

 

ここで切島が口を開く。

 

切「職場体験に指名してくれたフォースカインドさんもそう言ってくれました、威勢が良い奴がいると事務所の士気が上がるって、、でもそれだけッス」

 

そう言うと切島は俯き自分の胸に手を置く。

 

切「俺、、それだけじゃ嫌なんです紅頼雄斗みたいにちゃんと守れるヒーローに、、変わりたくて、‼︎だから無理言って環先パイにここ紹介してもらったんス、誰かのピンチを見過ごす情けない奴にはもうなりたくないんス」

 

切島は真っ直ぐな瞳でファットガムに言った。

 

善「自分もそうです!希望を与えられるヒーローになる為に!自分はここに来ました!ファットガムさん!よろしくお願いします!」

 

善彦はそう言うとファットガムに深々と頭を下げる、切島も続いて頭を下げた。

 

フ「、、、2人の気持ちはよーわかった!2人とも、顔上げぇ」

 

ファットガムは椅子から立ち上がると、善彦達に近づき、肩に手をポンと置く。

 

フ「ヒーローに必要なのはそんな感じの強い意志や!さぁ!二人ともヒーロースーツに着替えてパトロールや!」

 

切・善「はい!」

 

二人は元気よく返事をすると、事務所の着替え室に入っていった。

 

フ「環、お前もやで」

 

天「わかってます、、」

 

天喰も後に続いてヒーロースーツに着替えに行った。

 

〜関西地方、江洲羽市〜

 

善彦達がヒーロースーツに着替えて数分後、善彦達は江洲羽市のパトロールをしていた。

 

フ「最近チンピラやらチーマーやらのイザコザが多くてなぁぁ!腹が減ってしゃあないわ!!」

 

ファットガムがたこ焼き機を片手にたこ焼きを食べながらズンズンと歩く、善彦達はそれについて行っていた。

 

フ「せやからここらのヒーロー事務所も武闘派欲しがっとんねん、レッドライオット君、強救道君適材やで」

 

切「よろしくお願いします!」

 

善「適材なんて嬉しいですね」

 

善彦はそう言うとサングラスをカチャっと掛け直した。

 

フ「それにしても強救道君はおっかない格好やな!ヤクザ者と間違われてもおかしないで!」

 

ファットガムが善彦のヒーロースーツを見てファーっと笑う。

 

善「あはは、よく言われます」

 

フ「それに何やらオシャレなベルトつけとるなぁ!」

 

ファットガムが善彦が巻いているベルトを見て再び笑う。

 

切「ん?佐竹お前さっきのベルトじゃねぇんだな?見たことねぇヤツだけど、、」

 

切島が善彦の着けているベルトがゲーマドライバーではないことに気がついた。

 

善「あぁ、これ?おニューのベルト!カッコいいでしょ?」

 

善彦がベルトの違いに気づかれた事に喜ぶ。

 

切「へー!新しいベルトか!佐竹今ちょっと変身してみてくれよ!」

 

切島が目をキラキラ光らせて変身をせがむ。

 

善「えー、敵もいないのにー?」

 

フ「強救道君!いつ敵が来るかわからないもんやで!いつ何時でも敵が来てもいいように!変身はするべきやとファットさん思うなぁ!」

 

ファットガムも目をキラキラさせながら便乗して変身を催促する、ファットガムも変身を見たいようだ。

 

善「あー、、わかりました!やりましょう!」

 

二人の押しに負けた善彦はポケットから何かを取り出し、ボタンを押した。

 

《ウォズ!》

 

ミライドウォッチを起動させた善彦は腰に巻いていたビヨンドライバーにミライドウォッチをセットする。

 

《アクション!》

 

ミライドウォッチのカバーを開くとハンドルを前に倒しミライドウォッチのデータを投影させた。

 

善「変身」

 

《投影!フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ! 》

 

そして善彦は変身を完了させた。

 

善「我が名は仮面ライダーウォズ、以後お見知り置きを」

 

切「おぉーー!すっげー!」

 

フ「やっぱ生でみる変身は違うなぁ!カッコええやんかぁ!」

 

天「パトロール中だったんじゃなかったんですか、、」

 

ファットガムと切島が興奮している後ろで天喰が呟いた。

 

フ「あ、、そうやったそうやった強救道君の変身も終えたことやし、パトロール再開や!この時間帯はケンカとかが勃発しやすいからなぁ」

 

ファットガムがそう言いながらたこ焼きを口に放り込むと、近くで叫び声が聞こえた。

 

「ケンカだぁ!誰かぁ!」

 

フ「ん!?噂をすれば!」

 

善「来ましたか!」

 

切「よし!」

 

天「、、、、、」

 

皆が声に反応して構えると、前からヤクザ達が走ってきているのが見えた。

 

「バカがウチのシマで勝手に商売しやがって!っちくしょうついてねぇ!折角これから一旗あげようって時に!」

 

ヤクザ達がバラけようとした所をファットガムがヤクザを数人体に沈ませて捕まえる。

 

そしてファットが捕まえ損ねたヤクザが善彦達に向かって走って来た。

 

善「よっしゃここは!」

 

善彦が腕のホルダーからミライドウォッチを取り出し、起動させる。

 

《クイズ!》

 

そしてビヨンドライバーからウォズのウォッチを外し、クイズミライドウォッチに付け替えた。

 

《投影! フューチャータイム! ファッション!パッション!クエスチョン! フューチャーリングクイズ!クイズ!》

 

仮面ライダーウォズフューチャーリングクイズに変身した善彦は走って来たヤクザに問題を出した。

 

善「問題!あなたはこの仮面ライダーウォズフューチャーリングクイズから逃げられる?○か×か?」

 

「なに言うとんねんわれぇ!○に決まっとるやろ!」

 

善彦を通りすぎようとした瞬間善彦の左肩のパッドが開き×が表示される。

 

善「答えは、、×ですよ」

 

ピシャーン!

 

「ぎゃぁぁぁ!」

 

善彦の問題に○で答えたヤクザ全員が落雷に襲われ、その場に倒れた。

 

切「うーわー、おっかな、、」

 

「いいぞー!」

 

「すげぇな仮面ライダー!」

 

ヒーローの活躍を見ようとした野次馬達が徐々に集まって来ている、その中で異様な雰囲気を出している男がいた。

 

「兄貴達、、助けなきゃ!」

 

男は善彦達に向かって銃を向ける。それにいち早く気づいたのはファットガムだった。

 

フ「あかん!伏せ!」

 

ファットガムが叫んだ瞬間、天喰が撃たれた。

 

天「ぐぁっ!」

 

善「サンイーター先輩!」

 

善彦が天喰に駆け寄った瞬間。

 

「アニキィ!逃げろぉ!」

 

男は叫ぶと共に再び発砲する。

 

しかし

 

ガギィィン!

 

「弾けた!?」

 

切島の硬化によって銃弾は弾かれた。

 

切「捕えます!」

 

切島はそのまま硬化を発動させ、発砲した男に向かって走った。

 

善「サンイーター先輩!大丈夫ですか!」

 

天「あぁ、、大丈夫、思ったほど痛くない、、」

 

善彦が天喰の体をゆするが、本人は大丈夫そうだ。

 

天「けど、、個性が、、使えない、、」

 

けれども天喰は個性の『再現』が使用できない、

 

フ「なんやて!イレイザーでもおんのか!」

 

善「撃たれた弾に何かありそうですね、、自分レッドライオットの加勢に行ってきます!」

 

フ「おぉ!ここは任せとき!」

 

善彦はその場をファットガムに任せ、切島の後を追った。

 

そして善彦は切島のいた路地裏に着く、様子を見る限り決着は付いているようだ。

 

男は切島に倒されてメソメソと泣いていた。

 

善「レッドライオット!終わったようだね」

 

善彦が切島に駆け寄る。

 

切「おう!さた、、じゃなかった強救道!今片付いたところだ!」

 

善「すごいじゃん一人で倒したの?」

 

切「いや、すごいとか言ってるけどお前の方がすごいからな?一度に何人もぶっ倒してんだから、、」

 

切島と善彦が話していると、倒れていた男が立ち上がる。

 

「倒したやて?調子のんなやボケカス、、アニキらについていけば、、力を貰えるんや、、」

 

そう言うと男は首に何かを注射した。

 

「あぁああ!あ!ああああ!」

 

切「何してんだ!何打った!?オイ!大丈夫かよ!?」

 

「あ、、、」

 

男が叫んだ後に体がふらつく、そして善彦が異変に気付いた。

 

善「切島くん!危ない!」

 

ギュゥゥゥゥン!

 

切「なに!?」

 

男の体中から長い刃が飛び出し、切島を襲った。

 

切「うぐぉあ!」

 

善「こいつ!こんな個性を!」

 

《ジカンデスピア!ツエスギ!》

 

善彦が即座にジカンデスピアをツエモードにして構える。

 

切「いや、こいつの個性は刃渡り10センチ以下の刃が出る個性だ、、聞いたことがある、、個性がブーストする薬、、」

 

善「それを打ったってことね、、」

 

善彦がそれを聞いて後ろにいた一般市民に叫んだ。

 

善「皆さん!早く逃げて!こいつの刃が届かないところに、、」

 

切「危ねぇ!」

 

ガギィィィィン!

 

切島が善彦に襲いかかってきた刃を防ぐ。

 

善「うぉあ!ありがとごめん!」

 

切「くそっ!こいつが大通りにでたら惨劇じゃすまねぇ!強救道!ここで決めるぞ!」

 

善「了解!」

 

「誰が決めるんやてぇ!」

 

男が善彦達に向かって刃を伸ばす、それを善彦はジカンデスピアで叩き折った。

 

バギィ!

 

善「自分らがだ!」

 

「かっこつけんなやぁぁぁ!」

 

男が無茶苦茶に体の刃を伸ばして攻撃する。

 

切島は善彦の前に立ち、善彦と逃げ遅れた一般市民の盾になった。

 

善「切島くん無茶だ!さすがにこれの防御は無理がある!」

 

切「安心しろ佐竹ぇ!俺にはコレがある、、」

 

そう言うと切島の体がドンドンとガチガチに固まっていくのが見える。

 

善「これって、、」

 

切「個性伸ばしの圧縮訓練で到達した現時点での最高硬度!」

 

次の瞬間、切島を襲った刃は全て折れた。

 

「いでぇー!」

 

切「烈怒頼雄斗 安無嶺過武瑠(アンブレイカブル)!!」

 

切島の体は普段の硬化の時よりも刺々しくそして硬くなっていた。

 

切「佐竹、この技は30秒か40秒が限界だ、その間にこいつを倒す!時間を稼いでくれ、、」

 

切島がこっそりと善彦に言った。

 

善「了解、ならば!」

 

善彦は腕のホルダーからミライドウォッチを取り出し、起動させる。

 

《シノビ!》

 

そしてクイズミライドウォッチと取り替えた。

 

《投影! フューチャータイム! 誰じゃ?俺じゃ?忍者! フューチャーリングシノビ!シノビ! 》

 

善彦はフューチャーリングクイズからフューチャーリングシノビに変わる、すると男は全身から飛び出させていた刃を体にしまう。

 

「なんや変なのに変わったけどなぁ!こっちも一極集中して二人まとめて押し出せばええ話や!」

 

そう言うと男の腹からまとまった刃が飛び出しているのが見えた。

 

「くたばれやぁ!ってあれ?」

 

刃を出そうとした瞬間男が異変に気付く、切島の隣にいた善彦がいないのだ。

 

「あれ!?あのガキどこ行きおった?」

 

善「後ろだよ」

 

「おらぁ!」

 

男が声の聞こえた後ろを向くが、そこに善彦はいない。

 

「どこや、、どこにおんねや、、」

 

善「こっち」

 

「!!?」

 

またもや声のした方を向いたが、そこには善彦はいない。

 

善「こっちだよ!」

 

善「ここですよー」

 

善「ここ」

 

善「ここー!」

 

切「すげぇな、、本当に忍び、忍者みてぇに素早く動いてやがる、、」

 

遠くから見ていた切島は善彦の動きに関心しながら男に近づいていた。

 

そして男は四方八方から聞こえる善彦の声に混乱する。

 

「ぅううう、、どこ見ればええねーん!」

 

切「こっちを見ろよ」

 

「ふぇ?」

 

男が声のした方を見ると、そこには拳を構えた切島がいた。

 

切「必殺!烈怒頑斗裂屠!(レッドガントレット)!」

 

ガガガァァァ!

 

「うぐばぁァァァ!」

 

切島渾身のボディブローが男の腹に入る、そして男が吹き飛んだ先には善彦が立っていた。

 

善「トドメといきますか」

 

《カマシスギ!》

 

ジカンデスピアをツエからカマモードに変化させ、タッチパネルをスライドする。

 

《フィニッシュタイム!》

 

善「そぉれっ!」

 

《一撃カマーン!》

 

ズバァァァァ!

 

吹き飛んだ男がカマの餌食となり、地面に叩きつけられる。

男はそのまま地面にめり込み、気絶してしまった。

 

そして善彦は変身を解除した。

 

それと同時に切島も安無嶺過武瑠を解除した。

 

切「っしゃあ!これでいいだろ!」

 

善「完全に伸びてますね、あとは警察に任せましょう」

 

善彦が地面にめり込んだ男を見下ろしながら切島の肩に手を置く。

 

フ「遅なってすまんな!二人とも大丈夫か、、ってもう終わっとるやんか、、」

 

こうして二人は華々しいデビューを飾った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ヒーローインターン回続きます

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。