僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー 作:ガイコッツ
緑谷が謹慎から復帰して数日、この日善彦達はヒーローインターンについての説明を受けることになった。
相「職場体験とどういう違いがあるのか直に経験している人間から話してもらう」
相澤先生が「入っておいで」とドアの方に向かって言うと、スラーッとゆっくりと戸が開く。
相「多忙な中、都合を合わせてくれたんだ心して聞くように、現雄英生の中でもトップに君臨する3年生3名、通称ビッグ3の皆だ」
ゆっくりと戸が開くとビッグ3と紹介された3人入ってきて1-A全員の前に並んだ。
相「じゃ手短に自己紹介よろしいか?天喰から」
天喰「、、、!」ギンッ!
相澤先生に指名された天喰環が急に1-A全員に鋭い目つきで睨んできた。
飯(一瞥だけでこの迫力!おおおお!)
皆その目力に驚いたが、天喰が突然カタカタと震えだす。
天「駄目だ、ミリオ、、波動さん、、ジャガイモだと思って臨んでも、、頭部以外が人間のままで依然人間にしか見えない、どうしたらいい言葉が、、、出てこない」
か細い声で隣に並んでいる2人に話しかける、すると天喰はゆっくりと1-A全員に背を向け始めた。
天「頭が真っ白だ、、辛いっ、、帰りたい、、」
天喰はそのまま1-A全員に背を向け、後ろの黒板と向き合ってしまった。
切「緊張しいなところは前の佐竹にそっくりだな、あいつ緊張するとゲロ吐いてたし、」
善「似たり寄ったりだと言いたんかコラーい」
尾「雄英、、ヒーロー科のトップ、、ですよね?」
尾白が恐る恐る天喰に聞こうとした時。
波動「あ、聞いて天喰くん、そういうのノミの心臓って言うんだって!ね!人間なのにね!不思議!」
波動ねじれがそれを遮った。
波「彼はノミの『天喰環』それで私が『波動ねじれ』 今日は"校外活動"について皆にお話してほしいと頼まれて来ました」
波動は天喰と違ってスラスラと事を進めていった、しかしその後障子のマスクをジロジロの見始めた。
波「けどしかしねぇねぇところで君は何でマスクを?風邪?オシャレ?」
障「これは昔に、、」
波「あらあとあなた轟くんだよね!?ね!?なんでそんなところ火傷したの!?」
障子の返答を聞かず続いて波動は轟に話しかけた。
轟「!?、、、それは」
轟が返答しようとした時、再び波動が質問を始めた。
波「芦戸さんはその角折れちゃったら生えてくる?動くの!?ね?峰田くんのボールみたいなのは髪の毛?散髪はどうやるの?蛙吹さんはアマガエル?ヒキガエルじゃないよね?どの子も皆気になるところばかり!不思議」
上「天然っぽーいかわいー」
芦「幼稚園児みたいだ」
波「でも1番気になるのはね!佐竹くん!あなたなの!」
波動が善彦にズズイと近づいてきた。
波「変身出来る種類っていくつあるの?何本ベルト持ってるの?あの突然出てくる武器はなに?どっから出てくるの?というかあんな大きいベルトつけてて戦いにくくないの?ねぇねぇ!?」
善「えぇ?それはですねぇ、どこから答えればいいのやらうんぬんかんぬん、、」
波動が善彦にどんどんと質問をしていく、それに対し善彦はタジタジとするしかなかった。
相「合理性に欠くね?」
2人の様子をみた相澤先生から黒いオーラが滲み出てきた。
通形「イレイザーヘッド!安心して下さい!大トリは俺なんだよね!」
相澤先生のオーラを察知した通形ミリオが焦燥を混ぜながら1-Aの前に立つ。
通「前途ー!!?」
通形が突然耳を傾けながら叫んだ。
善「多難?」
通「よーし!通じた子はいたけどツカミは大失敗だ!」
通形がバッと姿勢を元に戻すと左手を頭の後ろに置き、ハッハッハッと笑う。
砂「3人とも変だよな、ビッグ3という割りには、、なんかさ、、」
常「風格が感じられん」
善「ワーオ常闇くん辛辣」
その様子をみた通形が口を開いた。
通「まぁ、何が何やらって顔してるよね、必修てわけでもない校外活動の説明に突如現れた3年生だそりゃわけもないよね」
その後通形がフフッと笑った。
通「1年から仮免取得、、だよねフム今年の1年ってすごく、、元気があるよね、そうだねぇ、、なにやらスベり倒してしまったようだし、、君たちまとめて俺と戦ってみようよ!」
そういうと、通形は大きく手を広げ、ヤーとテンションを上げた。
善「、、、はい?」
こうして1-A全員が体育館γに集められた。
上「なんか唐突に集められたな、、」
善「ビッグ3の1人vs 1-A20人、なぁんか舐められてません?」
耳「そのくらい強いって事でしょ?ほらいくよ」
善「了解!」
善彦は颯爽と仮面ライダーレーザーターボに変身した。
通「おー、生変身やっぱ迫力が違うね!」
通形がストレッチをしながら善彦の変身を見て感動する。
波「ねー!ねー!見て天喰くん!あのれーざーたーぼ!背中にも顔があるよ!不思議不思議!」
波動もそれを見て腕をブンブン振り興奮していた。
切「近接隊は一斉に囲んだろぜ!よっしゃ先輩そいじゃあご指導ぉー!」
「よろしくお願いしまーっす!」
1-A全員が通形に向かって走り出す、すると通形の着ていた体操服がスルリと地面に落ち、たちまち全裸になった。
耳「ぎゃーー!」
耳郎がそれを見て絶叫する、しかしそんな事お構いなしに通形はズボンを履き直した。
通「ごめんね、これ調節むずかしくって」
緑「はぁっ!」
善「何見せてくれとんですか!」
緑谷と善彦が通形に飛び蹴りを喰らわせる、が2人の足は通形を通り抜けた。
緑「え?!」
善「んだ今の!触った感覚がなかった!」
通「いきなり2人がかりプラス顔面キックかよ」
通形に放たれたテープやレーザー、酸液はすべて体を通り抜けた。
そして流れ弾が善彦達に襲いかかる。
善「わー!殺す気かー!」
通「まずは遠距離かな!」
地面からでた土煙と共に通形の姿が消える。
善「遠距離から?、、まさか!」
善彦が何かに気づき、走り出した。
緑「え!佐竹くん!」
善彦の走る方向には耳郎が立っていた。
善「耳郎さん!後ろだぁー!」
耳「へ?」
善彦の言葉に恐る恐る耳郎が後ろを振り向くと、そこには全裸の通形が立っていた。
耳「いぃやぁぁぁぁぁぁ!」
通「すごい絶叫だね!」
善「耳郎さんから離れんかおらぁぁぁ!」
通「ん?」
通形が上を向くと、そこにはキックの体勢をとった善彦がいた。
《爆走!クリティカルストライク!》
通「まじかよ」
善「どりゃぁぁぁ!」
ドガァァァァァ!
善彦のキックが通形をすり抜け地面に叩きつけられる、上がった土煙で善彦の視界が塞がれてしまった。
善「くっそぉ!どこだ!」
通「ここ」
ドゴッ!
油断していた善彦に通形のパンチがみぞおちに叩きつけられる。
善「うげっ!なんて威力!」
善彦が急に食らったパンチによろめく、すると背中に何かぶつかった。
善「ん?へ?耳郎さん!上鳴くんまで!」
善彦にぶつかったのは通形にみぞおちを貫かれグロッキーになっていた耳郎と上鳴だった。
上「佐竹、、気をつけろ、!耳郎のイヤホンジャックが、、」
善「へ?」
善彦が耳郎のイヤホンジャックを見てみるとイヤホンジャックがどこかに向かって伸びていた。
通「隙あり!」
通形が一瞬のうちに善彦達をイヤホンジャックで縛り上げる、そのまま3人は身動きが取れなくなってしまった。
善「なぁんだってぇぇ!」
上「くそっ!ギチギチに縛ってやがる!」
耳「ちょっと、、あまり暴れないで痛いから、、」
善「そうだ!変身を解けば少しは体積が減るかも!」
《ガッチョーン ガッシューン》
そういうと善彦がベルトのカバーを閉じ、ガシャットを抜く。
すると変身が解除された。
しかし
善「やっべ全然状況変わんね」
体積が少し減っても縛られたままだった。
上「なぁにやってんだよ!佐竹!もう一回変身しろ!」
善「無理!自分の変身にはポーズが必要だ!縛られた状態からの変身は出来ない!」
上「てことはつまり!?」
善「自分らの負けです!!」
上「ちくしょー!」
上鳴が天に向かい絶叫する。
耳「だぁからうるさいってんの!」
上鳴の絶叫を耳郎が怒鳴って黙らせた。
シュンと上鳴が下を向くと、上鳴の目に何かが止まる。
上「あ!イヤホンジャックの結び目みっけ!」
上鳴がギチギチに固められたイヤホンジャックの結び目を見つけたのだ。
善「あ!ホントだ!ラッキーなことにギリギリ手が届く!」
善彦が結び目に手を伸ばし、指が少し触れる。
耳「ひんっ!」
善「ん?」
耳郎がイヤホンジャックに触られた瞬間変な声を上げた。
上「何ボサッとしてんだよ!さっさとほどくぞ!」
上鳴は躊躇なくイヤホンジャックに手を伸ばしサワサワと硬い結び目を解いていく。
善「あ、あぁ!うん、了解、、、」
善彦も上鳴に続いてイヤホンジャックを解こうとするが、自由のきかない体勢のため、スルリスルリと撫でることしかできない。
耳「ちょっと、、ふたりとも、、あまりなでない、、ひぃぁん///」
上「、、、、佐竹続けるぞ」
善「了解」
上鳴と善彦は一瞬その声に固まったが、続けてほどく作業を続行する。
耳「あぁ、ちょっと!あまり!変なとこ、、さわるなぁ、らめぇらってぇ、、」
耳郎の声がだんだん艶めかしくなっていく。
その声に通形を含めた皆が固まってその様子を見てしまっている。
その状況に耳郎がようやく気がついた。
上「よぉし!佐竹!もうちょいで解けるぞお!」
善「はぃい!さっさと解いちゃいましょうやぁ!」
あともう少しでイヤホンジャックの結び目が解ける、2人が手を伸ばしたその瞬間善彦と上鳴の頭に何かが叩きつけられた。
ゴチン!ゴチン!
耳「いい加減にしろ!」
イヤホンジャックが少しほどけ、拘束から腕一本抜くことができた耳郎が2人の頭に拳骨と肘鉄を喰らわせたのだ。
善・上「はい、、、」
こうして、通形との戦いは終わり、耳郎達の拘束は蛙吹に解いてもらい、1-Aは通形の前に集められた。
そして通形からこの手合わせの理由が教えられる。
通「インターンにおいて!我々は『お客』ではなく一人のサイドキック!プロとして扱われるんだよね!それはとても恐ろしいよ時には人の死にも立ち合う、、けれど恐い思いも辛い思いも全てが学校じゃ手に入らない一線級の経験!俺はインターンで得た経験を力に変えてトップを掴んだ!ので!恐くてもやるべきだと思うよ1年生!」
その話し方はプロそのものだった。
そしてビッグ3による説明が終わり、ビッグ3の3人は廊下を歩き、教室に戻る途中、通形が口を開く。
通「最後列の人間から倒していく、、俺の対敵基本戦法だ、件の問題児くん、俺の初手を分析し、予測を立てた行動をとっていた、"サー"が好きそうだ」
天「そしてあの仮面ライダーに変身した子、、あのグイグイと前に出て戦う武闘派な感じ、、"ファット"が好きそうなタイプだった、、」
通「ハッハッハ確かにそうだね、あの気合いある感じとかはあの人が好みそうだ」
雄英の廊下に、通形の笑い声と天喰のため息が響いた。
次はヒーローインターン回です