僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー 作:ガイコッツ
熾烈な戦いが行われたステージが破壊され、10分後に救助演習が行われるとアナウンスを受けた。
善彦は緑谷達と救助演習の事について話している。
緑「やっぱり救助演習はさっきの試験同様、皆と救助しなきゃだめかもしれないね」
善「じゃあさじゃあさ、これ、1-Aの皆に配ってもいいかな?」
善彦がヒーロースーツの上着を脱ぐと、スーツの内側には変身アイテムがビッシリとポケットに入っていた。
緑「え?佐竹くんもしかしてそれ全部背負って試験受けてたの?」
善彦のスーツを見た緑谷が信じられないような目で善彦を見る。
善「うん、背中にスペースあったからここにポケットいっぱい作って貰うように依頼してたんだ」
善彦が説明しながら変身アイテムを1-Aに配る。
善「毎度の事ながら変身の仕方はメモ貼ってあるからそれ見てねー」
切「おい!俺のはキョウリュウのヤツな!」
善「わかってますよ、はいコレ、緑谷きゅんもコレやるバイ」
善彦は切島にガブリボルバーを渡すと、緑谷にトッキュウチェンジャーを渡した。
緑「あれ、これ麗日さんと同じ、、」
麗「わー!デクくん私と同じやー!ペアルックやなー!」
トッキュウチェンジャーを腕につけた緑谷を見た麗日がブンブンと腕を振りながら緑谷に近づいた。
緑「わー!わわ、ペ、ペアル、ルルルルック!?麗日さんと!?」
初めての女子とのペアルックに反応した緑谷の顔が赤くなる。
そしてそのままゴニョゴニョと独り言を始めた。
善「スーツの内ポケに入れてたもんだからライダーに変身する為のベルトは持って行くのは無理だったけど、戦隊も結構なパワーはあるから皆よろしくね」
善彦はそう言うと、ゲーマドライバーを腰に巻いた。
緑「女の子とペアルックって、、でもペアルックって同じ服を着る事だからこれはペアルックには含まれ、、いやしかし、、」
ジリリリリリリリ!
緑谷の独り言をベルの音がかき消し、アナウンスが放送される。
「敵による大規模破壊が発生!規模は◯◯市全域、建物倒壊により傷病者多数!」
善「うぉあ!なんだなんだ!これシナリオ!?」
耳「え!?じゃあ、、」
蛙「始まりね」
「道路の損壊が激しく救急先着隊の到着に著しい遅れ!到着する迄の救助活動はその場にいるヒーロー達が指揮をとり行う、1人でも多くの命を救い出すこと!!!」
アナウンスと共に控え室が展開し、スタートの合図と共に皆が走った。
善「わわわ!変身!」
善彦は焦りながら仮面ライダーレーザーレベル1に変身し、皆に続いて走った。
「ゔわぁぁぁぁ!おじいちゃんがぁぁ!瓦礫の下にぃぃぃ!」
まず善彦の視界に入ったのは地面に膝をつき、泣き叫ぶ子供だった。
緑「わぁ!大変だ!」
「ゔわぁぁぁぁ!おじいちゃんがぁぁ!」
善「緑谷くん!子供は自分に任せておじいちゃんを!」
緑「わ、わかった!」
善彦が緑谷に指示すると、善彦は子供の元に走った。
善「ボク、おじいちゃんはほかのヒーローが助けてくれるから、安心して、痛い所はある?息が苦しいとかは?」
善彦が子供の前でしゃがみ、確認を取っていると子供の顔が少しほころぶ。
「なるほど、その姿でまず心を落ち着かせるか、そして迅速で柔軟な対応だな、他のヤツらとは違う熟練されたソレだ」
先程まで泣き叫んでいた子供から一変してHUCの顔を見せる。
善「え!、あ、あぁ、実家が居酒屋なもんで、接客は慣れてるんです、今から救護スペースに連れていきますね」
善彦は驚きながらも子供を抱き抱え、救護スペースへと向かった。
「ふむ、実に迅速だ、しかしおじいちゃんがどこで潰されたか聞いてないな」
善「あ、、、」
善彦の足がピタっと止まり、ゆっくりとそして恐る恐る子供に聞いた。
善「ボクゥ、、おじいちゃんがいる場所ってどこかな、、?」
「、、あそこ」
善「緑谷くーん!そこにおじいちゃんいるってさー!」
緑「わかったー!」
善彦はおじいちゃんを緑谷に任せると子供を救護スペースに連れて行った。
〜救護スペース〜
善「言動ははっきりしています、出血もしていますがあまり傷は深くなさそうです」
「はい、ではこちらでお預かりいたします」(なんだこの可愛いの、、)
善「はい、お願いします」
善彦は子供を救護スペースのスタッフに任せると、再び災害地に向かって走った。
善「うーん、この姿でいるのあんま意味ないかな」
善彦が仮面ライダーの変身を解くと、近くで何か騒いでいる声が聞こえる。
「くそっ!瓦礫の下にいる怪我人を助けたいが、暗くて全然見えねぇ!」
他の高校の生徒達が瓦礫の下にいる怪我人の対処に苦難している姿が見えた。
善「どうした、ライトならここにあるよ!」
善彦はスーツの内側からトランスチームガンとライトフルボトルを取り出す。
「おい!お前どうするつもりだ!」
他の生徒の声を無視し、トランスチームガンにライトフルボトルをセットする。
そしてトランスチームガンを地面に向かって発砲した。
《スチームアタック!》
地面に向かって撃った箇所が光る、すると瓦礫の奥に倒れている怪我人が見えた。
「うぉお!地面から光が!怪我人が見えたぞ!皆助けるぞ!お前!ありがとうな!」
善「どーいたしまして!じゃあ自分は他の人助けてくる!」
善彦はトランスチームガンを懐に戻すと、他の怪我人の救助に向かおうとしたその時。
ドガァァン!
突然ステージの壁が爆発し、爆発した穴から敵役のギャングオルカが出現した。
善「どぇぇ!なんか来た!」
「敵が姿を現し追撃を開始!現場のヒーロー候補生は敵を制圧しつつ、救助を続行して下さい」
ステージにアナウンスが流れる、善彦はソレを聞いて敵の制圧に徹する事にした。
善「ちくしょう!へんし、、ん?」
善彦が変身しようとした時、善彦の目の前に横一列に並んだ10人が見えた。
善「もしかして、、、!」
善彦が何かを察すると、善彦の前に立っている切島がガブリボルバーを構えた。
切「行くぞ!キョウリュウチェンジだ!」
芦・砂・轟・常「おう!」
上「よぉーし!皆!トッキュウチェンジいくぞ!」
緑「うん!」
飯「わかった!」
耳「了解!」
麗「よっしゃー!」
善「皆、、まじかよ、、」
呆然とする善彦を背に、皆が変身を始めた。
切「いくぜぇ!キョウリュウチェンジ!」
獣電池をガブリボルバーにセットさせ、メロディーに合わせて切島達が踊る。
「なにを悠長に踊ってるんだか!」
敵が切島達に向かってセメント弾を撃つ、しかしステップを踊る切島達はソレを全て回避し、ガブリボルバーを上に掲げた。
「「「「「ファイヤー!」」」」」
切島達はキョウリュウジャーに変身し、名乗りを省略して敵に向かって走り出した。
上「俺たちも!トッキュウチェンジだ!」
上鳴達も切島達に続き、トッキュウチェンジャーのレバーを上げる。
《変身いたしまーす、白線の内側に下がってお待ち下さい》
音声と共に、上鳴達の足元から白線が出現する。
敵達は音声と言う通りに、白線の内側に下がった。
「ギャングオルカさん、こっちこっち!」
ギ「お、、おう」
ギャングオルカも戸惑いながらも白線の内側に下がった。
「「「「「トッキュウチェンジ!」」」」」
皆で一斉に列車をセットし、レバーを下げると体が光に包まれ、変身を完了させた。
《トッキュウ1号》
上「よっし!」
《トッキュウ2号》
飯「よろしくお願いします!」
《トッキュウ3号》
耳「初変身♡」
《トッキュウ4号》
緑「わわっ、僕も初変身」
《トッキュウ5号》
麗「おひさし変身ー!」
上「勝利のイマジネーション!烈車戦隊!」
「「「「「トッキュウジャー!」」」」」
上鳴達は名乗りを決めると、ポーズもきちんと決めた。
上「しゅっぱーつ!しんこーう!」
上鳴と声と共に、皆が敵に向かって走り出した。
善「うわー、、クラスの半分が変身者になっちゃったよ」
善彦は敵を皆に任せ、怪我人の救助に向かう事にした。
上「うっひょー!剣なんてカッコいいじゃんかよー!」
上鳴はレールスラッシャーを片手に敵を斬り伏せ、レールスラッシャーからレールを出し敵を拘束し、半ば楽しんでいた。
飯「人々を脅かす敵め!この正義の弾丸をくらうがいい!」
飯田は設定を守りながらホームトリガーを敵に向かって撃つ。
トッキュウブラスターとの二丁拳銃で敵を倒していった。
耳「なんでウチの武器がハンマーなんだよ!」
耳郎はシンゴウハンマーを振り回し敵をなぎ倒す。
耳「おおらぁ!」
耳郎がシンゴウハンマーを地面に叩きつけると、シンゴウが青から赤に変わり、衝撃波で多くの敵を吹き飛ばした。
麗「行くよ!デクくん!」
緑「うん、麗日さん!」
麗日と緑谷はテッキョウクローとトンネルアックスを使い、ギャングオルカと戦っていた。
ギ「ぐ、うぅ舐めるなヒヨッ子!」
ギャングオルカが超音波を発して麗日の動きを止めた。
麗「うわぁぁ、頭がぐらくらするぅ〜」
緑「麗日さん!」
ギャリィ!
ギ「ぐわぁ!」
緑谷がトンネルアックスでギャングオルカを吹き飛ばし、距離をとった。
ギ「くそぅ、仲間の敵達がこうも簡単にやられるとは、、」
上「よーし!みんな!武器を合体させるぞ!」
上鳴がそう言うと、レールスラッシャーを上に投げる、すると他の4人の武器が集まり、レンケツバズーカを完成させた。
上「切島!お前らも行くぞ!」
切「よっしゃあ!いくぜ!ケントロスパイカー!」
切島がケントロスパイカーの獣電池を投げると、キョウリュウジャーの武器が合体し、ケントロスパイカーを完成させた。
ギ「な!二方向からだと!」
上「いくぜぇぇ!レインボーラッシュ!」
切「おらぁぁぁ!獣電ブレイブフィニッ、、」
ビーーーーー!
突然ステージにアナウンスが流れた。
「えー、只今をもちまして、配置されたすべてのHUCが危険区域より救助されました、まことに勝手ではございますがこれにて仮免試験全行程終了となります!!!」
上「え、、今、、?」
切「タイミングが、、、、」
上鳴と切島は用意した武器の始末にどうしようかと固まっている。
他の皆は変身を解除し、ステージをでた。
ギ「おい、お前も戻りな、これから結果発表だ」
ギャングオルカが切島と上鳴の肩をポンと叩くと、切島と上鳴の変身が解けた。
上・切「はい、、、」
そして試験合格者の映ったパネルが皆の前に出される、善彦は心臓をバクバクさせながら自分の名前を探した。
善「さ、さ、さ、さ、さた、さと、、、ん!さた!佐竹!あったー!合格者ー!」
上「俺もあったぜー!」
善「よかったぁぁぁぁぁ!」
善彦と上鳴が喜び合い、その場で抱き合う。
耳「ウチの名前もあったぁ〜、ってあんたらなにやってんの」
耳郎も合格したことを確認し、ホッと胸を撫で下ろす。
そして抱き合っている善彦と上鳴を見て引いた。
轟と爆豪は合格していなかったが、三ヶ月の特別講習を受け、仮免許を発行することにした。
そして1-Aは寮に戻り、皆で喜びを語りあっていた。
上「いやー、でもあのタイミングはねぇよな!せっかく必殺技決まるところだったのによぉ!」
切「そうだよなぁ!メチャクチャいい感じだったのによぉ!なぁ!佐竹!」
善「そうですよねぇ〜」ズズズ
善彦が上鳴と切島の話を聞きながら茶をすすっていると、後ろから誰かに服を引っ張られる。
善「どわっ!なに!え!爆豪さん!」
善彦が振り向くと、そこには善彦の襟を掴む爆豪が立っていた。
爆「ちょっとつら貸せ」
善「ふぇ?」
爆豪が顎をしゃくり、共同スペースから善彦を連れ出すと善彦の部屋の前まで連れて行き、ズイと善彦に顔を近づけた。
爆「お前、ライダーに変身させるベルト持ってんだろ?1つ貸せ」
善「え?今なんと、、」
爆「ベルトを貸せって言ってんだよ!」
善「はいぃ!ただいま!」
善彦は爆豪の気迫に負け、爆豪に似合いそうなライダーのベルトを渡した。
善「どうぞどうぞ、、なんなりとお使い下さい」
爆「おぅ、貸りてくぞじゃあな」
爆豪は善彦からベルトをバッと取るとそのままどこかへ行ってしまった。
善「一体なんなんだろうか、、」
善彦は緊張が解け、その場にへにゃりと座り込む。
そして爆豪は、共同スペースにいる緑谷にすれ違い様に言った。
爆「デク、後で表でろ」
次はビック3の回にしようか
緑谷vs爆豪のライダーバトル回にしようか迷ってます