僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー   作:ガイコッツ

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必殺技創作回です


作れ!必殺技!

寮生活が始まって数日

 

この日始めてヒーロー仮免のための授業が始まろうとしていた。

 

相「ヒーロー免許ってのは人命に直接係わる責任重大な資格だ、当然取得の為の試験はとても厳しい仮免といえどその合格率は例年五割を切る」

 

その言葉にクラス全員が緊張する。

 

相「そこで今日から君らには1人でも最低二つ、、」

 

相澤先生が指をクイと曲げると教室の戸がガララと開けられた。

 

「「「必殺技を作ってもらう!」」」

 

必殺技の講師として、エクトプラズム、ミッドナイト、セメントスの三人が来てくれた。

 

「学校っぽくてそれでいて!ヒーローっぽいのキタァァ!」

 

教室が歓喜の声で包まれる、しかしその中で善彦な苦い顔をしていた。

 

皆はそのまま体育館γ、通称TDLに集められ、必殺技を作ることになった。

 

上「必殺技を作るなんてワクワクするなぁ!えぇ佐竹!」

 

善「えぇ、、あぁ、うん、、」

 

耳「どうしたの?なんか元気ないじゃん」

 

耳郎が善彦の異変に気付き、話しかける。

 

善「いや、必殺技を作れって言われても、、自分いっぱいあるんすよね、、」

 

上「あ、、」

 

耳「たしかに、、、」

 

善彦の言葉に耳郎と上鳴は固まる。善彦の言う通り善彦は変身したら必殺技はたくさん出てくるのだ。

 

エクトプラズム「ならば変身前のその姿での必殺技を作ればいいんじゃないか?」

 

善「え?」

 

エクトプラズム先生の言葉に善彦が変な声をだす。

 

エ「どうせなら変身した姿と変身する前の姿で2種類必殺技があった方が後々のヒーロー活動の為になるかもしれん、しかもその方がカッコいいかもだからな」

 

エクトプラズム先生はアドバイスをすると「がんばれよ」と言葉を残して去っていった。

 

善「なるほど、、強救道としての必殺技かぁ、、」

 

善彦が指につけられた輝く指輪をじっと見つめた。

 

耳「そういや、その指輪って何のためににつけてるの? 」

 

耳郎が指輪についた石をツンツンつつきながら問いかける。

 

善「あぁ、これはですね、この為についてるんですよ!」

 

バキャァァァァ!

 

善彦が腕を振りかぶりセメントス先生が作った壁に拳を叩きつける、すると壁に大きなくぼみができた。

 

上「へ?、、え?」

 

耳「あんたその指輪何で出来てんだよ!」

 

耳郎が善彦の指輪を指差して突っ込む。

上鳴はパンチの威力に唖然として固まっていた。

 

善「あぁ、この指輪は結構硬い素材でできてましてね、パンチの威力を倍増させてくれるんですよ」

 

善彦が拳についたコンクリート片を払いながら説明した。

 

善「これ、必殺技にしよっかな、エメラルドフィストって」

 

善彦がウキウキしながら必殺技を1つ完成させた。

 

耳「いや、ただの指輪の硬さでしょーよ必殺技の威力には申し分ないけども」

 

上「でも必殺技は1つ完成したな、あともう1つは、、」

 

善「あ、それはですね、お父ちゃん直伝の必殺技があるんですよ」

 

上・耳「え、、」

 

その言葉に2人は嫌な予感が隠せない、しかしそんなこと御構い無しに善彦は切島を呼んだ。

 

切「なんだ?必殺技の協力?喜んでするぜ!俺は!」

 

切島が掌に拳を打ち付けてニカッと笑う。

 

善「よーしそれじゃいくよー!」

 

善彦はそう言うと、かけていたサングラスを外し、右手で握り潰す。

 

バキャン!

 

耳「え!」

 

善「おぉら!」

 

善彦はその潰したサングラスの破片を切島に向かって投げつける。

 

切「うおぉ!」

 

切島は個性の硬化を使い破片を体から守り、腕を顔の前で交差させ、破片が目に入るのを防いだ。

 

切「すげぇな目潰しかよ、、」

 

とゆっくり交差していた腕を下ろすと、切島の目の前に真っ黒な靴底が来ていた。

 

善「ずぇいしゃぁ!」

 

ドガァァ!

 

切「へぐぁあ!」

 

サングラスの破片に油断していた切島は迫って来ていた善彦に全く気付かず、善彦の鋼鉄仕込みの靴底ドロップキックが切島に直撃した。

 

上「おぉーい!それヒーローが使う技じゃねーだろ!」

 

耳「完全に喧嘩殺法じゃんか!」

 

上鳴と耳郎のツッコミが激しく善彦にぶつけられた。

 

善「いやー、これがお父ちゃんに教わった技でして、、」

 

切「何者なんだよお前の親父、、」

 

切島がイテテと頭を抱えながら起き上がった。

 

善「自分のお父ちゃん昔「デス・レオパルド」って呼ばれるくらい喧嘩強くてですね、たまにお父ちゃん直々に喧嘩の稽古をつけてもらってるんですよ」

 

耳「デス・レオパルドって、、」

 

耳郎はその異名と善彦に呆れていた。

 

エ「アイデアはいいが、サングラスを投げるのはあまり感心せんな、ヒーローはメディアの目もあるからな、ドロップキックだけにしとけ」

 

エクトプラズム先生が善彦にアドバイスを送る、それに善彦も「はい」と元気よく答えた。

 

善「てことで完成!必殺技ドロップキックメタル!」

 

善彦は両手を大きく広げ、必殺技の完成を喜んだ。

 

耳「なぁんかいい印象ないなぁ、、」

 

切「でもオレは好きだぜ!そのアイデア!」

 

耳郎は酷評したが切島は好評してくれた。

善彦はそれに素直に喜ぶ。

 

善「あとはどうすればいいですかね?自分?」

 

上「その姿のままの必殺技の精度をあげようぜドロップキックなんてそう当たるもんじゃねーからな」

 

善「たしかに!じゃあ切島くん!一緒にやってくんない?」

 

善彦がバッと切島の方をみると、切島は「いいぞ!」と言い、親指を立てた。

 

善「よーし!そうと決まったら特訓だー!」

 

切「おー!付き合ってやるぜー!ガンガンこーい!」

 

善彦と切島は肩を組みながらどこかへと去っていった。

 

上「切島のやつ、、大丈夫かな、、、」

 

耳「本人たちが楽しそうだからいいんじゃない?ウチらも必殺技作ろう」

 

上鳴と耳郎は、そのまま善彦に背を向けて去っていった。

 




次はヒーロー仮免回です

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