僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー 作:ガイコッツ
家庭訪問が終わって数日後善彦達は相澤先生によって寮に集められた。
雄英敷地内、校舎から徒歩五分の場所にある"ハイツアライアンス"ここが新たな善彦達の家である。
相「とりあえず1年A組、無事に集まれて何よりだ」
皆は寮に入る前に相澤先生から説明を受けている。
瀬「皆許可降りたんだな」
葉「私は苦戦したよ」
耳「フツーそうだよね、、」
蛙「無事に集まれたのは先生もよ、会見を見た時はいなくなってしまうのかと思って悲しかったの」
相「、、、俺もびっくりさ」
オールマイトの引退後のせいかあまり先生の感じは良くない。
相澤先生は1-A全員に話を続けた。
相「当面は合宿で取る予定だった仮免取得に向けて動いていく」
その言葉に1-A全員がざわつく、いろいろありすぎて皆忘れていたようだ。
相「大事な話だ、いいか 轟、切島、緑谷、八百万、飯田、この5人はあの晩あの場所へ爆豪救出に赴いた」
峰・善「え、、」
その言葉に1-Aは動揺を隠せずにいた、相澤先生は言葉を続ける。
相「その様子だと行く素振りは皆も把握していたワケだ、色々棚上げした上で言わせて貰うよ」
相「オールマイトの引退が無けりゃ俺は、爆豪・耳郎・葉隠そして尾白・上鳴・佐竹以外全員除籍処分にしてる」
善「へ!?」
上「んん!?」
尾「え?」
今の言葉に三人は驚く、そして「なんで尾白達が?」という視線が善彦達に向けられた。
善「ちょっと!あの夜のことだれか言った!?」
善彦が小声で上鳴と尾白に問いかける。
上「言ってねぇよ!尾白、お前か」
尾「俺なワケないだろ!なんで除籍免れたんだ俺ら!」
三人が小声で話していると、相澤先生がくるりと寮の方を向く。
相「以上!さっ!中に入るぞ元気に行こう」
善(いや、待って!)
上(いけないです!)
善彦と上鳴が心の中で叫んだ。
そして1-Aは一階の共同スペースに連れて行かれる。
共同スペースは広く、テレビもキッチンもついた豪華なものだった。
芦「広キレー!そふぁぁぁ!」
善「おいこのキッチン!ウチの店よりハイテクだぞ!」
そして続いて皆は二階へ連れて行かれた。
相「部屋は二階から、1フロアに男女各4部屋の五階建て、1人一部屋エヤコン、トイレ、冷蔵庫にクローゼット付きの贅沢空間だ」
部屋割りは先生によって決められており、善彦は五階で砂藤の隣の部屋になった。
そして皆各自送ってもらった荷物を広げ、自分の部屋を作った。
そして皆部屋作りを終え、共同スペースに集まる善彦、上鳴、尾白達は昼間の相澤先生の言葉の違和感が取れきれず、3人でそのことについて話ていた。
善「あの夜のこと、誰か目撃者がいたのかな?」
上「いや、それはねぇだろ病院から結構距離あったし」
尾「でもあんな巨大脳無がでてニュースにならないわけないよな、、」
善「でもオールマイトの事件の夜とダブってるからね、、メディアはそっちを放送しただろうし、、」
善彦が頭を抱え、煮詰まっていると、芦戸が皆に向かって話かける。
芦「あのね!今話しててね!提案なんだけど!お部屋お披露目大会!しませんか!」
その言葉で、1-Aお部屋お披露目大会が始まった。
緑谷の部屋はオールマイトづくしのオタク部屋。
常闇は黒い物だらけの部屋、床に剣が刺さっていた。
そして青山の部屋はミラーボールや鏡だらけの光輝く部屋になっていた。
善「うぉぉ!まばゆい!」
青「イエス!まぶしいじゃなくて!ま・ば・ゆ・い!」
そして次の部屋は峰田の部屋になった、が誰も入らずに無視しようとする。
峰「入れよ、、すげぇの見せてやんよ」
善「自分、、、入ってみようかな、、」
善彦が怖いもの見たさで峰田の部屋に足を運ぶ。
耳「まじで!佐竹やめなって!変なトラウマになるよ!」
善「ごめん、好奇心が勝ってる」
耳郎が善彦の肩を掴み止めだが、善彦はそれを振り払い峰田の部屋に入った。
耳「まじかアイツ、、、」
上「どんななんだろう、、」
耳郎と上鳴が固唾を呑んでいると、峰田の部屋から笑い声が聞こえる。
善「あははははははは!まじか!これまじか!ギャハハハハ!」
腹を抱えた善彦が峰田の部屋から出てきた。
峰田の部屋がどのような物だったのか、聞ける人は誰もいなかった。
そして皆は様々な部屋を見てついに善彦のいる五階へと足を運んだ。
瀬呂のギャップたっぷりのエイジアンルーム。
轟の一体どうやって変えたのか不明な和室。
そして波乱は砂藤の部屋で起こった。
砂藤の部屋を開けると何やら甘い香りが漂う。
善「んだこの甘い匂い、アロマ?」
善彦が問いかけると砂藤は慌てて部屋にあったオーブンに駆け寄る。
砂「ああイケね!忘れてた!だいぶ早く片付いたんでよ、シフォンケーキ焼いてたんだ!ホイップがあるともっと美味いんだが、食う?」
「くうー!」
女子達が一斉にシフォンケーキに食いついた。
上「模範的以外な一面かよ!」
峰「おい、これ佐竹結構なインパクトないと負けるぜ」
峰田が善彦に耳打ちする。
善「別に部屋の勝ち負けには興味ないんだけどねぇ、、」
そう言うと、善彦は自室の扉を開けた。
麗「うわー、ベルトだらけー、、」
善彦の部屋に入るとまず目に入ったのは棚の上に置かれた仮面ライダーの変身ベルトだった。
そして棚の中にはスーパー戦隊に変身するためのアイテムが置かれていた。
障「なんかすぐに戦えるような部屋だな、」
「まぁね」と善彦が言うと、耳郎が部屋の中央に置かれた丸いちゃぶ台に気づいた。
耳「ねぇ佐竹?あのちゃぶ台の上にある鍋なんなの?」
ちゃぶ台の上に置かれていたのは大きな寸胴鍋だった。
善「あぁ、これ?実家から持って来た自分特性のもつ煮込みだけど、、食べます?」
善彦が鍋の蓋を開けると出汁の香ばしい香りが部屋に広がる、その香りに女子の食欲が刺激された。
「たべるー!」
善「はいはい、甘い物の後にはしょっぱい物だよねー」
善彦はヒヒヒと笑いながらもつ煮込みを女子に配った。
麗「うわーっ!とろけるぅ〜!」
耳「米が欲しい〜米欲しくなるよコレ〜」
八「初めて食べましたけどこんなに美味しいものなんですね〜!」
女子達の称賛の声に善彦はヒヒヒと笑いながら切島達の方を向いた。
切「ちくしょーこれを狙ってたのか、、うんめこれ」
瀬「甘い物の後の塩気作戦、、見事なり、、佐竹!米ある?」
切島と瀬呂はもつ煮をモリモリ食べながら善彦の作戦に脅威を抱いた。
そして寸胴鍋を空にした1-Aは全ての部屋を周り、共同スペースに集められ遂に投票の時がきた。
芦「それでは!第1回部屋王暫定1位の発表です!」
芦戸が投票箱に手を突っ込むと何か異変を感じる、芦戸が箱の中を確認すると、納得した顔で部屋王を発表した。
芦「想定外のハプニング!でもこれが結果だ!得票数5票!圧倒的独走単独首位を叩き出したその部屋は!砂藤力道アーンド佐竹善彦だー!」
砂「はああ!!?」
善「なぜに2人!」
芦「ちなみに砂藤は全て女子票、佐竹は男子票だったよ理由としては」
麗「ケーキ美味しかった」
瀬「もつ煮込みうまかった」
芦「だそうです」
善「部屋は!?」
こうしたハプニングもあったが、部屋王選手権は砂藤と善彦のダブル優勝で決まった。
相「楽しそうなことやってんな」
ここで突然共同スペースの扉を開けて相澤先生が入ってきた。
芦「あれ!先生なんで!」
相「ちょっとした用事があってな、佐竹、上鳴、尾白ちょっと来い」
上「あ、、ついにきた、、」
指名された3人は相澤先生のいる部屋に集められた。
相「緑谷達が爆豪を救出していた夜、お前ら耳郎達がいた病院にいたよな?」
突然話の本題をぶつけられる、それに対し3人は「はい」としか言えなかった。
相「あの夜の次の日、その病院から連絡があってな夜勤していた看護師が『雄英生が化け物と戦って病院を守ってくれた』と」
善「やっぱり目撃者いたんだ、、」
尾「いない方がおかしいでしょ、」
相「ヒーロー免許を持っていないお前らが敵と戦ったのは大きな問題となる、だがしかし結果として病院を守り、耳郎達だけでなく他の入院患者たちの命も守った」
そう言うと相澤先生が立ち上がり、上鳴と尾白の頭に手のひらをポンと置く。
相「よくやったなお前ら」
その言葉に3人は安堵の表情を浮かべ、元気よく「はい!」と返事をした。
相「それはそうとして佐竹よ」
相澤先生が善彦に顔をズイと近づける。
善「は、、はい?」
相「もつ煮、まだ残ってるか?」
善「すいません、、みんなで全部食べちゃいました、、」
相「なに、、!」
相澤先生の顔が険しくなる。
善「今度!自分の店で一杯サービスします!」
相「そうか、、ありがとな、話は以上だ」
こうして3人は解放され、長い夜が終わった。
次は必殺技創作回です。