僕のヒーローアカデミアwithスーパー戦隊&仮面ライダー   作:ガイコッツ

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期末テスト回です


大混乱テスト!

インターンシップが終わり6月最終週、期末テストの時が近づいて来ていた。

 

上「全然勉強してねー!」成績 21/21位

 

芦「全然勉強してなーい!」20/21位

 

教室には二人の叫びが響いていた。

 

善「あーれれ二人とも大ピンチってかんじ」?/21位

 

耳「今回のテスト赤点とったら林間学校無しだもんね」7/21位

 

切「でも佐竹ってこのクラスだと順位どのくらいなんだろうな?」15/21位

 

善「さぁーあ?前の学校では40人中20位だったからなぁ」

 

善彦が呑気に話していると教室のドアが突然ガララと開く。

 

相「お前の順位は下から数えた方が早いぞ」 ガララ、ピシャン!

 

相澤先生がそれだけを言って去って行った。

 

善「、、、うっ、吐き気が、、、」

 

善彦がその言葉で吐き気を催してきた。

 

耳「うわわわ!そうだ!佐竹もヤオモモに勉強見てもらおうよ!ウチや上鳴や尾白もヤオモモに勉強見てもらうからさ!ね?」

 

善「え、、?いいのかな?」

 

善彦がゆっくりと八百万の方を向くと、八百万は「いいですよ」と言い、手をひらひらと振った。

 

善「ありがとうございます、、上鳴くん!耳郎さん!頑張りましょう!」

 

上・耳「おーー!」

 

こうして、善彦達は八百万家で勉強会することになった。

 

〜勉強会当日〜

 

善彦達が訪れた八百万の家はまるでお城、皆その雰囲気にのまれそうになりながら着々と勉強を進めた。

 

そして筆記テスト当日。

 

上鳴と芦戸は黙々とテストに集中し、善彦も頭を抱えながらも全問を埋めてテストを終了させた。

 

芦「やったよヤオモモー!」

 

上「とりあえず全問埋まったぜー!」

 

芦戸と上鳴が八百万に歓喜の言葉を送る。

 

上「あとは実技のロボ無双だなー!」

 

上鳴がわっはっはと笑う後ろで善彦は顔を曇らせていた。

 

耳「どした?佐竹」

 

耳郎が善彦の異変に気付く。

 

善「いや、なんか嫌な予感がしましてねぇ、、」

 

耳「嫌な予感?」

 

その言葉に耳郎が首を傾げる。

 

そして実技テストの日が訪れ、校長の根津先生から試験の内容が告げられた。

 

根「今回の実技テストは我々先生達相手とやってもらうよ!」

 

その言葉に芦戸と上鳴の顔に絶望の色が浮かぶ。

 

善「嫌な予感が的中した、、」

 

相「それじゃあチーム分けを発表するぞ」

 

それぞれの先生に誰が相手するのかは事前に先生達が決めていた。

 

善彦はいつもの上鳴、耳郎ペアとを期待していた。

 

相「佐竹、轟、八百万はオレと相手をしてもらうぞ」

 

善(うおぉぉぉぉぉあぁぁぁぁ!)

 

この時善彦に衝撃が走る、あまりコミュニケーションをとったことのない二人とチームになってしまった。

 

チラリと上鳴と耳郎の方を見ると二人も驚きの表情を善彦に見せていた。

 

善「ど、、どうしよう、、」

 

そして、実技テストが始まった。

 

試験内容は敵を想定した先生に手錠をかけるか、出口を見つけ、そこから抜け出せばクリアという内容である。

 

とりあえず善彦、轟、八百万の3人は出口を探し住宅街ステージを走っていた。

 

轟「なぁ、佐竹、お前の変身能力は相澤先生に見られたら消えるのか?」

 

善「ふぇ?」

 

善彦は仮面ライダーレーザーレベル1に変身していた。

レベル2に変身していないのはエンジン音で相澤先生に悟られるのを防ぐためである。

 

轟「葉隠みたいなタイプの個性は消せないが俺や八百万みたいな発動系は消されちまうんだ」

 

善「いやー、じつはそこらはよくわかってなくてですねぇ、」

 

と喋っている時。

 

相「ゆっくりと喋っている時間はないぞ」

 

後ろから聞き慣れたハスキーボイスが聞こえた。

 

八「はっ、しまったですわ!」

 

轟「くそっ!」

 

轟が右手から氷を出そうとしたが、相澤先生の個性「抹消」で氷が出ない。

 

善「轟くん!」

 

善彦が轟の方に駆け寄ると相澤先生が善彦の方を向く、すると仮面ライダーに変身していた姿がもとのヒーロースーツに戻る。

 

善「げええ!まじかよ!」

 

相「モタモタするな」

 

相澤先生が首に巻いていた布をシュルリと善彦達に伸ばし、轟と善彦を縛り上げ、電線に宙吊りにした。

 

善「わー!しまった!」

 

轟「逃げろ!八百万!」

 

八「っく、、はい!」

 

八百万は悔しながらも背を向けその場から逃げる。

 

相「ふん、逃げたか、」

 

そういうと、轟と善彦の下にまきびしをまき、八百万を追いかけた。

 

轟「まきびしって、忍者かよ、、」

 

二人は去って行く相澤先生を見送るしか出来なかった。

 

善「ふぬー!全く切れる気配なし!」

 

轟「くそ、オレの火なら簡単に溶かせるんだがまきびしがあってはな、、」

 

轟がつぶやくと善彦がひらめく。

 

善「轟くん!自分の、、僕のこのひも溶かして!」

 

 善彦が「自分の」と言い換えたのは天然である轟が自分と言ったら轟自身のひもを溶かしてしまうかもと思ったからである。

 

轟「な、、そしたらまきびしがお前に刺さるぞ」

 

善「大丈夫!この靴の底鉄板入ってるからまきびしくらいなら平気だと思う!」

 

轟「わかった、、」

 

轟は左手から小さな炎を出し、善彦を縛っていた布を溶かした。

 

善「いよいっしょぉぉ!」 ドスン!パリンパリンパリン

 

善彦が着地すると同時にまきびしが砕ける音がする。

 

轟「どんだけ硬い鉄板入れてんだよ、、」

 

善「今ほどきますからねー」

 

善彦はまきびしを足でサッサと払うと電柱に縛られた布をワサワサとほどく、すると遠くから声が聞こえた。

 

八「お二人とも!目を瞑ってください!」

 

善「へ?」

 

轟「なんだ!」

 

すると突然眩い光が辺りを包んだ。

八百万が閃光弾を使って相澤先生から逃げ、戻ってきたのだ。

 

轟「八百万、お前戻ってきたのか?」

 

八「えぇ、チームですからね」

 

善「すごい光でしたねー」

 

八「え!見えてたんですの!?」

 

善「ええまぁ、、」

 

善彦のサングラスは遮光最高クラスであり、閃光弾も平気なのである。

 

善「とにかく、自分バイクに変身するんで二人共乗ってください!」

 

そう言うと善彦は仮面ライダーレーザーレベル2に変身した。

 

轟「よし!八百万のれ!」

 

八「は、はい!」

 

轟が運転席に乗り、八百万が轟の後ろに付いた。

その時、事が起きた。

 

むにゅん

 

轟「!!!!!!!!!」

 

背中に柔らかい物が当たり、轟の体に雷が落ちたかのような衝撃が走る、そしてそっと運転席を降りた。

 

轟「すまねぇ、八百万、電柱から降りた時足をくじいたみたいだ、運転代わってくれないか?」

 

八「え、あぁ、はい、わかりました、、」

 

こうして八百万が善彦を運転することになった。

 

善(なんか心なし轟くんの顔赤くなってるような、、)

 

八「さぁ!飛ばしますわよ!」

 

ブゥゥゥン!

 

八百万がバイクを走らせ、相澤先生との距離を大きく広げた。

 

善「八百万さん、轟くん、テスト前に渡したあれ覚えてます?」

 

善彦が二人に話しかける。

 

轟「あぁ、今も持ってるぞ、」

 

善「それを使ったいい作戦があるんです」

 

八「私と佐竹さんで作戦を考えておりました」

 

轟「、、、そうか、じゃあ二人に従ってみるか」

 

数分後、視力が回復した相澤先生は電柱の上に立ち、善彦達を探していた。

 

相「ん?なんだあれ?」

 

相澤先生が黒いエンジン音がする物を見つけた。

 

相「なるほど、黒いマントを被って俺への直視を避ける作戦ね、」

 

相澤先生が黒い物に向かって飛んで行く。

 

相「でも危ないからそういう運転はやめような!」

 

その言葉とともに捕縛武器を放つと、黒いマントが相澤先生の視界全てを遮る。

 

相「なっ、」

 

バサっとそのマントをどかすと、バイクには八百万ともう一人、見覚えのない者が乗っていた。

 

赤が半分、青が半分の色のライダーである。

 

相「なんだあれは、、」

 

轟「仮面ライダーダブル、ヒート・トリガーです」

 

ドンドン!

 

名乗りながら轟がトリガーマグナムを相澤先生に向かって撃つ。

 

相「くっ、火の弾か、、」

 

放たれた火の弾を避けると、轟達を睨み、個性を発動させる。

 

すると、善彦の個性が解け、元の姿に戻った、しかしそれを見て相澤先生は驚きの表情を浮かべた。

 

善「いてて、、大丈夫?八百万さん、、」

 

先程、轟の声が聞こえたライダーから善彦の姿が出てきたのだ。

 

相「なに、、なんで佐竹が、」

 

相澤先生がバイクに目を向けるとバイクが消えている、そして八百万にはゲーマドライバーが腰に巻かれていた、そしてスロットホルダーには爆走バイクが挿さっている。

 

相(なにがどうなっている、轟はどこだ?)

 

相澤先生が混乱している隙に、善彦が叫んだ。

 

善「轟くーん!今だ!」

 

相「なにっ!」

 

相澤先生が後ろを向くと、住宅地の角から轟が飛び出し、大氷壁を作り、逃げ道を塞いだ。

 

相「くそっ!しまった!」

 

相澤先生が跳躍し、別のルートから逃げようとしたとき、善彦が再び叫ぶ。

 

善「八百万さん!」

 

八「はいっ!」

 

善彦が呼んだのと同時に八百万がカタパルトを取り出した。

 

相「カタパルト、、?」

 

そして八百万がカタパルトのスイッチを押し、、そこねた。

 

八「!?」

 

善「え?」

 

善彦は一瞬固まったが八百万が素早く再びカタパルトのスイッチを押し、乗せていた物を発射した。

 

それは相澤先生の捕縛武器に似た形状の紐、それが相澤先生の周りに飛んで行った。

 

相「目くらましか、、」

 

と思ったらその時、八百万が轟に向かって叫んだ。

 

八「轟さん!地を這う炎熱を!」

 

轟「あぁ!」

 

轟が左手を地につけると炎熱が広がる。

 

八「ニチノール合金、ご存知ですか?加熱によって瞬時に元の形状を復元する、、」

 

相澤先生の周りの紐がガキンガキンと音を立て迫ってくる。

 

八「形状記憶合金ですわ!」

 

ギチイィィィ!

 

相澤先生の体をニチノール合金が包み、身動きを封じた。

 

善「よっしゃやったー!」

 

そして相澤先生の手に手錠をかけ、善彦達のテストは終了した。

 

相「1つだけ質問いいか?」

 

相澤先生が善彦に話しかける。

 

善「はい?」

 

相「仮面ライダーダブルってなんなんだ?なぜ佐竹の体から轟の声が聞こえたんだ」

 

善「あぁ、仮面ライダーダブルは、この自分が着けているダブルドライバーを2つ使い、轟くんと一緒に変身したんです」

 

相「だが変身が解除された時佐竹の体だけだっだぞ」

 

善「あー、一緒に変身したと言ってもドラゴンボールみたいな2つの体が1つになるフュージョンのような感じじゃなくて、轟くんの精神が自分の体に入って、変身するのが仮面ライダーダブルなんです」

 

轟「そのかわり、俺の体は抜け殻のようになりますけどね」

 

善「最初から変身解除されるのを想定して轟くんの体を電柱の陰に隠しておいたんですよ」

 

八「私の個性を使い、地面と同じ色のカバーをかけておいたんですの」

 

3人の解説に相澤先生はポカンとしている、しかしその後フフッと笑った。

 

相「なるほど、俺はまんまと虚をつかれたってわけか、文句なしの合格だ」

 

善「よかった〜」

 

善彦が、安心して膝から崩れ落ちる。

 

そして八百万の方を見ると、八百万は涙ぐみ、手で口を押さえていた。

 

善(あ、めっちゃ嬉しいんだね)

 

轟「、、どうした?気持ち悪いか吐き気には足の甲にあるツボが、、、」

 

八「なっ、なんでもありませんわ!」

 

善彦は、そのやりとりを温かい目で見る。

 

こうして善彦は林間合宿のキップを手に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次は林間合宿回です

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