「アキレウスウウウウウウウウウウウウウ!!!!」
雄たけびを上げるマスターが召喚されたばかりのアキレウスに襲い掛かった。
「ちょっ!?いきなり襲い掛かっるってどういう神経をしているんだここのマスターは!?」
「「「落ち着いてください!我が主!」」」
「HANASE!!」
暴れる俺に剣ディルムッド(×3)が必死に押さえつけている。しかしまるで狂化が掛かっているかと思えるほどの馬鹿力で剣ディルムッド(×3)を振り払おうとしていた。
「英霊相手にすげえ力だな。それでなんでこんなに狂暴化しているんだ?」
「それについては私が説明してあげるわ!」
アキレウスが声がする方を振り向くとそこにはオケアノスのキャスターがいた。
しかし羽は所々むしり取られておりボロボロな姿だった。
「ってお前さん大丈夫なのか?」
「ええ何とかね・・・」
「それでいったいマスターに何があったんだ?」
「結論から言うとね。今回マスターは孔明を当てるためにガチャをしたのよ。で金のキャスターが回ってテンションが上がったのはいいけど・・・」
「あんたが来てしまったわけだな。」
「そう言う事・・・なんでも少し前のガチャでもすり抜けでクラス違いの星5が来てしまったみたいでね。かなり落ち込んでいたそうよ。まあその後に別のガチャで目当ての星5が引けたみたいだけど。」
「で、今回はこの俺がすり抜け星5で来たからああなったわけか。」
「アキレウスアキレウス!!来てくれたのはうれしいのだが何故アポコラボの時じゃなくてこのタイミングで来るんだよォ!!百歩譲って剣ディルはピックアップ中だったからいいとして、いや初の配布以外で宝具レベル3になったけどよ・・・正直そっちはそっちで複雑な気分だけど。」
「「「ご安心をマスター!このディルムッドわが剣に誓って全力で振るつもりです。」」」
「うんあなたの忠誠心は間違いなく本物だろう。だから話してくれよ。」
「「「そうはいきません。ここで話せば再びオケアノスのキャスターとアキレウスに八つ当たりを行うつもりでしょう。」」」
「さっきから3人同時に喋っていてすげえシュールだな。」
「マスターを抑えるために宝具レベルをまだ上げてないからね。」
「まあ気持ちは分からなくはないけどよ。」
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「ヒデエにあったな・・・」
あの後何とか狂化が解けたマスターが俺とオケキャスに対して謝罪と挨拶を済ませ今召喚室の外へと出ていた。
「全く召喚されて早々トラブルとは相変らずだなイダテン小僧。」
「まああなたらしいと言ったそれまでですけど。」
「姉さん!それに先生も!」
廊下を歩ているとバーサーカーのアタランテとケイローンがいた。
「マスターがあなたの名前を叫んでいたのでもしかしてはと思いましたがようやく来ましたか。」
「しかしタイミングが悪かったな。いやもし水着ガチャの時に来ていたら今回以上に暴れていたかもしれないな。」
「かく言う私も2人目の時はすり抜けできましたがすり抜け星5が2回も来てくれたおかげでそこまで矛は向きませんでしたが。」
「ちょっとそれ少しずるくねえか先生!そう言えば姉さんも宝具レベル2の様だった大丈夫だったのか?」
「私の時はピックアップ中だったから問題なかったぞ。」
「なんか納得いかないぜ・・・」
本当にすり抜け星5は勘弁してください・・・