本当に応援してくださる皆様に感謝感激の言葉しか出てきません!!ありがとう!
そういえば、もうすぐでISの新作ゲームが出てきますが、新キャラもいるそうで…。
公式サイトで見ましたが、みんな可愛い子しかいなかった。特になんか、鈴ちゃんと同じ苗字の子がいたけど…可愛かった。
とりあえずこれくらいで、本編へどうぞ!
二時間目の授業も終わり、僕の隣の席に座っていた一夏がなにやらニヤニヤしたような表情で話しかけてきた。
「なぁ雪音。さっきの休み時間の間、箒と何を話してたんだよ?」
なぜか笑顔でニヤニヤしている一夏の顔を見ているだけで少しイラッとしてきたので、ちょっと意地悪をしょうと思う。
「えっ、特にふつうの世間話をしたくらいだよ?…あっ、あと話したのは僕と一夏が一緒にいた中で、一夏が失敗した出来事やエピソードくらいかな?」
「お前は鬼か何かよ!?なぜそこで俺の失敗話を話す必要があるんだよ!?あと、一体何を喋ったんだよ!?」
僕の言った言葉に慌てたようにツッコミを入れてくる一夏。うん、これが見れただけでもスッキリだね。
「あははっ、ごめんごめん。今言ったことは全部冗談だからさ。安心してよ」
「お前の冗談は冗談には聞こえねえんだよ!?はぁっ、心臓に悪いから勘弁してくれ・・・。」
「そんな大袈裟な」アハハ
そんな風に一夏をいじりながらも、一緒になって話していると_____
「ちょっと、よろしくての?」
「ん?」
「はい?」
突如として二人の前に現れたのは一人の女子生徒だった。長く光沢のあるブロンドの金髪を巻き毛にしており、その青い双眸はまるで青空を思わせる美しさを放っていた。しかしながらもそんな魅力を持っているというのに、当の本人が自分の腰に手をおいた状態のままポーズを取り、ふんぞり返ってどこかこちらを見下しているように思えたため、どうしても偉そうな貴族の淑女といった感じにしか見えないのであった。
「(なんだろうこの子・・・。どうして僕達を見下してくるんだろう・・・?)」
「ちょっと、あなたたち聞いてますの?」
「あっ、うん。ごめん、ちゃんと聞いてるよ」
「俺達に何か用か?」
「まぁ!何ですの、そのお返事は?わたくしに話しかけられるだけでも光栄なことなのですから、それ相応の態度というものがあるのではないかしら?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・えっと、」
あまりにも強烈すぎる売り言葉に一夏は黙り、雪音は唖然とするしかなかった。まさか初対面の人間からこのような態度で話かけられるとは思っておらず、雪音は少しばかり何を言えばいいのか迷ってしまう。
「悪いな、俺は君のことは知らないし」
「(一夏・・・、よくあっさりとそんなことが言えるよね・・・。)」
雪音は心中でそんなことを思ったが口には決して出さない。
しかし、そんな一夏の返事が気に入らなかったのか、彼女はますます僕達二人を見下すように見てきた。
「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットをですの?イギリス代表候補生にして、入試主席であるこのわたくしをですの!?」
・・・どうやら彼女は今の時代にはよくいる女尊男卑の思考を持った女性のようだ。僕としては少し苦手な部類にはいる人間とも言える。相手のことを容姿だの性別など表面だけで判断するだなんて、僕は好きではない。人の価値がそれだけで決められるだなんて、悲しいことだ・・・。
「あ、ちょっと質問いいか?」
そんなことを思っていると、なにやら一夏がオルコットさんに質問をしょうとしていた。
「ふふん、何ですの?下々の者の要求に応えるのも、貴族としての務めですわ。よろしくてよ?」
少し、偉そうに胸を張ってそんなことをいうオルコットさん。正直、貴族の務め以前にそんなことを言ったら人の気分を悪くさせると思うのは、きっと間違っていないだろう。まぁ、一夏は機嫌を損ねた様子はないようなので大丈夫だとは思うけどーーー。
「代表候補生って、何だ?」
ガタタタ!!朝のSHRの時のように僕を含め、聞き耳を立てていた女子の半数ほどが再びずっこける。目の前の机に頭をぶつけたせいでか、額に痛みが走る。一夏・・・なんでこう、君はいちいち爆弾を投下するのかなぁ・・・?
「・・・あっ、あなた、本気で言っていますの!?」
まさしくその通りすぎて何も言えません、オルコットさん。(泣)
「あぁ、さっぱりだぜ」
そしてその言葉に追い討ちをかける一夏君。あれっ、僕は何を言っているんだろうな・・・?
「信じられませんわ・・・この極東の島国にはテレビすらないのかしら。だとしても、世間知らずにしても程がありますわ・・・」ブツブツ
さすがに日本にだってテレビくらいはありますよ!一夏が特殊な例なだけですからね!?
とりあえず、僕は一夏に簡単に説明を入れることにした。
「えーっと、一夏?代表候補生って言うのは・・・それぞれの国には国家代表って呼ばれるIS操縦者がいるんだけどね。オルコットさんはそのISのイギリス代表の候補生てことなんだよ。まぁ、要するに・・・・」
「エリートなんですわよ!!まったく、そこの男には多少の知識があるというのに、織斑先生の弟である男が知らないだなんて。本来ならばわたくしのように選ばれた人間と一緒のクラスになれただけでも奇跡に等しいのですから、その現実をもう少し理解していただけないかしら?」
僕が一夏に説明中にも関わらず、横から説明を奪うようにして入ってくるオルコットさん。というか貴女はただ、一夏に自分の存在を知られなかったのが悔しかっただけですよね?それに、奇跡に等しいというなら自分のクラスの担任の先生が世界最強のIS操縦者の千冬さんだという方がすごいと思うけどなぁ・・・。
「そうか、それはラッキーだな。あっ、雪音。説明ありがとな、よく分かったぜ」
「それはよかったよ。それにしても、代表候補生を知らないだなんて・・・そういえば一夏。入学前にもらった参考書があったよね?その中に代表候補生の事とか書いてあったでしょ?」
「えっ、参考書?そんなもの貰ったっけな・・・?」
「イヤ、なに言ってるんだい。もの凄い分厚くて大変だなーって、愚痴ってたじゃないか・・・?」
「・・・あー、あれのことか・・・。」
なにやら一夏が少し気まずそうに、そして苦笑いをしながらもこちらに視線を向けようとはしてこなかった。僕は怪しく思い、自分よりも目線が少し高い一夏の肩に手を置いて力を込めて、逃げられないようにしてからニッコリと一夏に向けて微笑みかける・・・クラスの女子の一部がその光景になにやら鼻息を荒くしていたのは、きっと気のせいだろう。
「一夏、聞くけどさ・・・もらった参考書はどこにやったんだい?」
「イヤ、それは「言い分けは聞かないからね。」はい・・・。」
覚悟を決めたようだが、一夏は自分の手を頭の後ろに置き、どこかとぼけたように、そして困ったような笑顔で宣言した。
「________古い電話帳と間違えて捨てました!」
スパァーーーン!!
「あいってぇ!!?」
「・・・必読と書いてあっただろうがっ、この馬鹿者が!!」
「あれっ、千冬姉!?なんで俺の後ろに!?」
「学校では織斑先生だ!」
ズッガン!!うっかり千冬さんをプライベートの時のほうで呼んでしまった一夏の頭に、再び叩き込まれる出席簿。・・・千冬さん。怒るところそこなんですか?というか、いつから一夏の後ろにいたんですか。
目の前で繰り広げられた世界最強の強さ。千冬さんからすれば、おそらく数十人がかりで攻めたとしても、出席簿ひとつで撃退できそうな気さえもするくらいだった・・・。まぁ、それは置いておくとしょうか。
「とりあえず、お前達三人は早く席に着け。・・・織斑、貴様の分の参考書はあとで再発行しておいてやる。一週間以内で覚えろ。いいな?」
「い、いや、一週間であの分厚さはちょっと・・・。」
「やれと言っているんだ」
「・・・・・・はい。分かりました」
ギロリと一夏を睨みつける千冬さん。こればっかりは一夏が悪いので、僕はフォローをいれない。
シュンとしている一夏を慰めつつも、僕は一緒に席に着いた。オルコットさんは「また来ますわよ!」と言って自分の席にさっさと戻っていてしまった。正直、千冬さんが途中で入ってきてくれたことに深く感謝しながらも、僕の耳には三時間目の始まりを知らせるチャイムの鐘が響いてきたのだった_______
◇◆◇
「____それではこの時間では実戦で使用する各種武器装備の特性について説明をしょう。」
一、二時間目の授業と違い、なんと教壇には山田先生ではなく、千冬さんが立っていた。千冬さんが教壇に立った影響のせいなのか、声には出さなくてもクラスの女子の様子がソワソワとし始める。先ほどまで教壇に立っていた山田先生については、ノートを片手に真剣な表情で千冬さんのほうに目を向けていた。
まぁ、僕もISを動かしてしまった身なので、こういった授業はしっかりと聞くことに越したことはない。ISは宇宙に行くために開発されたものだが、今の世の中では女性の象徴や兵器と言った印象が強いから、間違っても、しっかりとした使い方を覚えて悪用しないようにするのが一番だね。
「あぁ、その前に再来週に行われるクラス対抗戦にでる代表者を決めなければいけないな。クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけに限らず、生徒会が開く会議や委員会への出席・・・まぁ、クラス長みたいなものだな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力を測るためのものだ。今の時点で大した差は無いが、競争は向上心を生むものだからな。一度決まると一年間変更は無いから代表者はそのつもりで。誰か立候補はあるか?推薦でも構わんぞ?」
代表者か・・・、分かりやすくいうなら学級委員みたいなものかな?うーん、あまり僕はやる気ないかな。中学の頃はやっていたけど、あれは完全に流れで決まっただけなものだし・・・。まぁ、多分だけど一夏が推薦されると思うな。男性で最初にISを動かし注目される人物だしね。僕は黙って聞いていることにしょう。
「はいっ!私は織斑君を推薦します!」
「わたしもそれがいいと思います!」
やっぱり、予想どおりだった。この調子なら僕が選ばれることは無さそう_____
「じゃあ、わたしは堀内君を推薦します!」
「わたしも堀内君に一票をいれます!」
・・・・・・・・えっ、あれっ?
「って、俺なのか!?」
「ぼっ、僕も何ですか!?」
「お前たち二人とも、静かにしろ。さて、他に推薦はいないのか?いないのならばこの二人の中から多数決で決めさせてもらうことになるが?」
「い、いや、織斑先生!僕は辞退しま・・・」
「堀内、自薦他薦は問わないと私は言ったのだ。他薦された者に拒否権などはない。選ばれた以上は覚悟を決めろ」
「そ、そんなぁ・・・」
千冬さんの発言のせいでか、完全に一夏と僕のどちらかという二択となってしまった。まずい、僕は別にやりたいわけじゃないのに。このままじゃ_______
「待ってください!納得がいきませんわ!!」
僕が困惑に陥っている中で、耳に響いてきた声の主はオルコットさんだった。このタイミングで言ってくれるだなんて・・・もしかして、僕と一夏が困ってそうなのを見越してくれて・・・?
「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表だなんていい恥晒しですわ!わたくしに、・・・このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」
・・・・・・・・・はい?
「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気など毛頭ございませんのよ!?」
・・・確かに僕達ふたりが男でISを動かしたからと言って、代表に選ぶのはどうかと思うけど・・・いくらなんでも自分に実力があるからって、日本人を猿扱いするのはどうなのかな・・・?
「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛でしか____」
おい、途中からISなんて関係ないじゃないか、さすがに今の聞き流せないぞ。
「____イギリスだって大したお国自慢なんてないだろ。世界一まずい料理で何年連覇中だよ」
僕がそんなことを思っている間に、席から立ち上がった一夏が不機嫌そうな表情をしてそんなことを言った。
「あっ、あなた!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」
一夏に言われた言葉がよほど頭に来たのか、顔を真っ赤にさせて鋭く睨みつけてくる。イヤ、君だって人のことが言えるような立場じゃないだろ?よく周りを見たほうがいいよ、このクラスの大半が日本人の生徒だからみんな、オルコットさんの言葉に怒っているのを。普段は冷静な千冬さんでさえも、無言のまま体から怒気を含んだオーラを放っていたくらいだった。
「っ・・・、決闘ですわ!!」
バンッ!と机に手を叩きつけて叫ぶオルコットさん。
「いいぜ、やってやるよ」
そんなオルコットさんの言葉に、一夏が頷く。おそらく、この提案はオルコットさんが有利だということを、一夏は理解してなくて頷いたんだろう。さすがに止めなくては・・・。
「一夏、落ち着いて。その決闘には無理して乗らなくても・・・」
「なにを他人事のように言っていますの!あなたもやるんですのよ!」
「はい!?」
なにを言ってるんだこの英国淑女は。確かに猿扱いやら、日本の技術などを侮辱されたのには腹は立つけど、だからと言って僕までもがなんで決闘に巻き込まれることになってるの!?
「あたりまえでしょう!あなただって推薦されているんですから受けるのは当然でしょう!!」
「だからと言って、僕は決闘なんて興味な・・・」
「ふんっ、これだから男というのは。ここまで情けなくて根性も無いなんて。もしくはあなたのように貧弱で、料理やら紅茶やら乙女趣味の人にはプライドやらもないのかしら?こんな男を育てたあなたの親の顔が見てみた・・・」
「____それ以上好き勝手に言ってみなよ。そのおしゃべりな口は黙ることも知らないのかい?」
「・・・・なっ!?」
もう限界だ、これを言われてしまったら僕も怒りを我慢できそうにない。
「さっきから黙ってみていれば人のことを言いたい放題言ってるけど、なんのつもりで言えるんだい?僕のことをバカにしたりするならまだいい、だけど・・・」
雪音は沸々と沸いてくる怒りを抑えながらも、冷静に、静かに、そして感情を込めるように言い放った。
「____僕の育ててくれた親のことまでもバカにするのはどうなんだよ。料理も紅茶だって、親の仕事で僕に教えてくれた大切なもののひとつだ。それを、男だからって人のことを見下して、馬鹿にして、・・・僕の大切な人の事を侮辱する権利なんて君みたいな人にはないんだ!!!」
雪音の怒りの叫び声を聞いた瞬間、クラスに静寂が広がる。しかし、雪音の怒りはコレだけでは収まらない。
「・・・それに、君は日本人を猿扱いやら、日本は文化として後進的な国だといったよね?」
「そ、それが何だとおしゃるの!?」
この子はどれだけ愚かなんだ。自分の立場を考えれば分かるはずなのに。
「君は自分の言ったことさえも理解してないのかい、英国淑女が聞いて呆れる。」
「なっ、あなた、何が言いたいんで・・・!」
「イギリスの代表候補生である君が他国である日本の文化や人を侮辱して、外交問題に成りかねないことをしっかりと君は分かっているのかい?それに、このクラスにはたくさんの日本人の生徒に、ISの世界チャンピオンの織斑先生がいることさえも、君はわかっていなかったのかい?」
「・・・っっ!!」
どうやらオルコットさんは自分が言った発言の意味にやっと気がついたようで、その顔は真っ青になり始めていた。
「オルコットさん。君はイギリス代表としてこの場所にいるはずだ。それなのに君はISが生まれた国である日本を極東の島国扱い。文化的にも劣っていると馬鹿にして、そこに住んでいる人達までもを侮辱したんだ。代表以前に、人間としてどうかと思うよ。」
「・・・・・・・・・・・・」
僕の言葉に何も言えない様子で黙っているオルコットさん。やっぱり、気づいていなかったんだね。
「・・・オルコットさん、さっき君は代表を決めるのに決闘をすると言ったよね?」
「・・・えっ、ええ・・・そう言いましたわ」
「それ、受けるよ」
ざわっ・・・!雪音の宣言にクラス中の女子が驚きの色に染まる。その言葉に一夏までもが驚く。しかし、千冬はどこか不敵な笑顔で雪音の様子を見つめていた。
「お互いが気持ち悪いまで終わるのは、好きじゃないからね。だからこそ、この決闘でハッキリとさせたいんだ」
雪音はオレンジ色に輝く瞳をオルコットに向け、真っ直ぐに見つめてーーー。
「必ず、君の発言を撤回をさせる!!」
そう宣言したのだった。
「・・・どうやら、話はまとまったようだな。勝負は一週間後の月曜日だ。放課後、第三アリーナで行う。織斑と堀内、オルコットはそれぞれ用意をしておくように」
そう言って、収集をつけた千冬さんの顔はどこか、嬉しそうな様子だった。
セシリアの登場する話がクソ書きづらい!!出てこないよアイディアが!?
まぁ、原作の最初の彼女が苦手だったのと原作小説を読んでいないのが原因なんですがね・・・。
何とか形になって安心です・・・。