双極の理創造   作:シモツキ

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第五十八話 うっかりは危険

一波乱あったあの日から数日。翌日御道にも言ったように緋奈がいる以上俺は普段の生活を崩す事は出来ず、それまでと何ら変わらない毎日を送っていた。

 

「なーんで登校時散々日光浴びたのに下校時も浴びにゃならんかねぇ…」

「またよく分からない文句言ってるね…」

「シンプルにしょうもないわね…」

 

俺に緋奈に妃乃と、千嵜宅の現住人全員で歩く帰り道。同じクラスじゃない(というか学年が違う)から一緒に帰ろうとするとどちらかが待たなければならず、そもそも帰れば翌日の朝まで同じ家にいるんだからという事で、緋奈と共に下校する事は普段あまりないが…今日は偶々学校を出る前に鉢合わせた為に、一緒に帰る事となった。

 

「いやいや、この時期日の光で感じる暑さは侮れないって。…てか、女子はもっと日光気にするもんじゃねぇの?」

「気にするまでもなくケアするのが女の子なんだよ?お兄ちゃん」

「日焼けは蓄積するんだから、強くなる前から対策をしておくのは当然の事よ」

「あ、そうなの…しっかりしてますな……」

 

軽い気持ちで質問してみたら、思ったよりも真面目に返されてしまった。…女子って大変だな。

 

「…とはいえ、日が強くなってきたのは事実よね。そろそろ扇風機出しておいたらどう?」

「妃乃、人任せは良くないぞ」

「私扇風機どこにしまってるのか知らないんだけど…いいわよなら悠弥には訊かないから。緋奈ちゃん、扇風機とストーブのしまってある場所教えてもらえる?」

「どっちも二階の物置きに置いてありますよ。正確には物置き部屋として使ってる空き部屋ですけど」

「おい、何で今緋奈にストーブの場所まで訊いたんだ。まさかストーブを俺の部屋に置くつもりじゃないだろうな?」

「あら、私は寒くなったら必要になる物の場所も確認しただけよ?」

「どうだか……」

 

最早これも日常の一ページとなってしまった俺と妃乃のやり取り。良い意味で遠慮なく出来るこういうやり取りは中々悪くなくて、疑いの表情をしつつも内心で面白がってた俺だったが……今回、そのやり取りは不味かった。

 

「あれ?寒くなったらって…妃乃さんは結構長くいる予定なんですか?」

『あ……』

「あ……?」

 

凍り付く俺&妃乃。小首を傾げる緋奈。普段は思い出す理由もないから記憶の中で風化しつつあったが……妃乃の居候に関して、緋奈へは『一時的なもの』として説明していた。そしてその設定と今の発言を組み合わせると「一時的にしては妙に長い…」という感想が生まれてしまうのであり……それはよくない!非常によくない!

 

(な、なに要らん疑惑を持たせるような発言してんだ!?)

(うっ…確かに今のは私のミスだけど、元を辿れば貴方にも非はあるでしょうが!)

 

咄嗟に俺と妃乃はアイコンタクト。だが今は互いに文句を言ってる場合じゃない。俺から話したら変になるから、こっち見てないではよ誤魔化せ!……という意思を視線に乗っけて妃乃へぶつけると、それが伝わったからなのかどうかは謎なものの、すぐに妃乃は顔の向きを緋奈の方へ。

 

「あ、あー…そういえば話してないんだっけ?物件の件なんだけど、えっと…私が想定していた以上に厄介な事になってるみたいなのよ…」

「そう、なんですか…?」

「えぇ、中々良い知らせが入ってこなくて…」

「だから寒くなってからの事まで……すいません、込み入った事情を軽々しく訊いて…」

 

慌てた状態且つ即興だったからか、妃乃の説明は少しぎこちない。…が、そのぎこちなさが逆に『話すに話せなかった事情』と緋奈の目には映ったのか、即座に妃乃の話を信用してくれていた。…あ、危ねぇ…怪我の功名に助けられた……。

 

「ごめんなさいね、長くお世話になっちゃって」

「い、いえ!別に嫌って訳じゃないんです!妃乃さんからは色々学ばせてもらってますし、冬まで居てくれても全然構いませんよ!お兄ちゃんもそう思うよね?」

「ん?…ま、そだな。妃乃が居てくれた方が家事の負担も減るし」

「緋奈ちゃん…ほんとに貴女って良い子ね…うん、本当に良い子……」

 

妃乃を気遣ってか慌てて緋奈はフォローを入れ、それを受けた妃乃はじーんときているような表情を浮かべていた。……だが、よく見るとちょっと申し訳なさそうな顔でもあった。…まぁそりゃそうだよな…嘘で気遣わせちまってる訳だし……。

 

(…さっきは文句ぶつけちまったが…妃乃は俺の嘘に『付き合って』くれてるんだよな…緋奈に俺の都合で真実を隠して、それに妃乃を加担させて……勝手な人間だな、俺は……)

 

自分が立派な人間じゃない事は百も承知で、今歩いている乃が俺の我が儘によって出来ている道だって事も分かってる。……けど、分かってるから何だってんだ。自覚があるだけマシ、なんて迷惑受けてる人にとっては何の益にもならないんだから。

 

「……だったら、その代わりに俺は何が出来る…って事だよな…」

『……何が?』

「いや、独り言だ。それより緋奈、テスト勉強はちゃんとしてるか?」

「全くしてないであろう貴方がそれを緋奈ちゃんに訊くの…?」

「訊くのに自分がやってるかどうかは関係ないさ」

「やってない事は認めるんだ…じゃあ、もし分からない事があってそれを訊きたかったら?」

「妃乃に訊きなさい」

『…………』

 

緋奈に本当の事を話すなんて論外だし、今更妃乃にもう合わせてくれなくてもいいなんて言えない…というか、前者がある以上合わせてもらわなければ今の生活は成り立たない。マイナスが取り除けないのなら、何か別の部分でプラスを生み出して打ち消すしかない。緋奈や妃乃にとってのプラスを俺が生み出せるかどうかは分からないが……出来る限りの事はしたいと、俺は思う。

 

「……ん?なんだ、『駄目だこの人……』みたいな顔して」

「みたいな、じゃなくて実際そう思ってるのよ」

「ひっでぇなぁおい…緋奈、こんな冷たい人間になっちゃ駄目だぞ?」

「…ごめんね、お兄ちゃん…わたし、妃乃さんに同意見だから…」

「ひっでぇなぁおい!ほんと二人は俺に対して容赦無いよな!くそう!」

 

……うん、なんか早速やる気を削がれてしまった感はあるが…ま、まぁとにかくやれるだけやろう!やってやろうじゃないの!まだ具体的にどうするかは全く決まってないけど!

とかなんとかしている内に、気付けばもう家の側。大半が毒にも薬にもならない会話だったってのに、ここまで時間を忘れるとは……

 

(…いや、毒にも薬にもならない会話だから、これだけ気兼ねなく話せたのかもしれないな)

 

堅苦しい事もなく、純粋に思った通りに喋る事が出来る会話。我が儘なんてあんまり宜しいものじゃないが、我が儘だって分かっていてもやはり、今のこの日々を続けたいなと思う俺だった。

 

 

 

 

自ら考えるだけじゃなく、人へ指導する事もまた勉強になるという。きちんと指導するにはまず自分が十分に理解していなければならなくて、指導するという行為は自分の知識の見直しと復習を意識せずに行うものだから、勉強になるというのは分かるんだけど……

 

「だからね綾袮さん、こうしてこうズレるのが正断層で、こうやってこうズレるのが逆断層、そしてこれが…」

「むー!活字でこうして、とか言われても分からないよ!」

「いやちゃんと手振りで伝えてますが!?綾袮さん読者視点なの!?」

 

……相手によっては、普通に勉強した方が頭に入りそうな気がするんだよね…。

 

「はぁ…確かに断層の種類は見分け辛いけどさ、そういう斜め上の返答は止めてよ…」

「いや、ほら…色んな視点で考えるべきかな〜、って…」

「だからってメタ視点にならなくたっていいでしょ……ちょっとこれは置いておこうか、感覚的なものだから時間を置けばすんなり理解出来るようになるかもしれないし…」

 

軽く項垂れながら教科書のページを変える俺。一緒にテスト勉強を始めてから数日。質問に答えたり教えたりする中で、俺は綾袮さんがやはり自頭そのものの問題ではないと分かってきたけど……とにかく勉強に対するブランクが大きい。まさかこんなところで『継続は力なり』を痛感する事となるとは…。

 

「……なんか、ごめんね…」

「怒ってる訳じゃないからいいけどさ…俺、テストまでに何とかなるか不安になってきたよ…」

「大丈夫大丈夫。気持ちが後ろ向きになってたら、パフォーマンスだって悪くなっちゃうよ?」

「そうだね…って、何で俺がそれ言われてるんだ……」

 

綾袮さんのブランクに加え、慣れない指導で思った以上に疲労している俺だけど……皮肉にも、そんな状態でも頑張ろうと思わせてくれるのもまた綾袮さんだった。

時々よく分からない事を言ったりふざけたりの綾袮さん。でも勉強には本当に真面目に向き合っていて、ノートも俺と同じかそれ以上にしっかりまとめていた。…そんな姿を見せられたら、手伝うって言った俺も頑張りたくなるよね。

 

「顕人君のパフォーマンス低下はわたしにとって大ダメージだから、これはあって然るべき声かけなんだよ」

「なんか納得いかない…持ち上げと落っことしの両方を同じ人がやってるってとこが非常に納得いかない……」

「そうは言ってもわたしと顕人君しかいないんだから仕方ないじゃん」

「頭数の問題じゃなくてだね……いいやもう、時間の無駄だし…。…地学って結構幅広いけど、地学の中での得手不得手ってある?…あ、全部苦手って回答は無しね」

 

話が逸れつつあるなぁ…と思った俺は、自ら折れて軌道修正。更に先手を打って言いそうな回答を潰しておくと…案の定綾袮さんはぐぬぬ…と唸っていた。…俺このまま綾袮さんとの同居生活続けてたら、来年度末位には一挙手一投足に至るまで予想出来るようになるんじゃないかなぁ…。

 

「うーん…得手不得手で言うなら、気象系はそこそこ得意かな。戦闘、特に空中戦をする上で気象の知識は役に立つ…って比較的しっかり教わったし」

「へぇ……ん?」

「……?顕人君どしたの?」

 

気象条件までも考慮して戦う事を教わるなんて、(同然ではあるけど)やっぱり戦闘に関しては徹底してるなぁ…と軽い気持ちで返答を受け取った俺。…けど、その直後に気付く。これはもしかしたら……って。

 

「…あのさ綾袮さん。確認だけど、気象系の知識は今も役に立ってるんだよね?」

「あんまり意識はしてないけど、思い返してみるとそうだね」

「じゃあ、他にも意識してないところで役に立ってる知識があるんじゃない?それがテスト内容と被っていれば、その教科は一気に楽になると思うよ?」

「あ……言われてみると確かに…もしかしてこれ、一発逆転の大チャンス…?」

「かもね。逆に殆ど被ってなくて肩透かしになる可能性もあるけど」

「も、もう!思い返す前にそういう事言わないでよ!」

 

そう言った後すぐ、綾袮さんは普段の行動の振り返りを開始。身体や日々に染み付いた知識は無意識レベルまで浸透してしまっているからこそ、瞬時に言語化するのは難しいと思うけど…それでも普通に勉強するよりはずっと早くアウトプット可能な状態になる筈。後はその知識がどれだけ活用出来るかだけど……

 

「……顕人君、残念なお知らせです…」

「う、うん」

「…テスト範囲で活用出来る知識は、ちょっとしかありませんでした……」

「そうなっちゃったかぁ…でもほら、今回少ないって事は次回以降に期待が持てるって事だし、ね…?」

「次じゃなくて……大切なのは今なんだよっ!」

「そんな名言っぽい台詞をこんな時に言う!?」

 

活用出来る知識の少なさがよっぽど残念だったのか、ぎゅっと握った両手をわなわな震わせる綾袮さん。そうなる可能性も十分に予想出来てた俺は、仕方ないよと軽く慰めて勉強を再開するつもりだったけど…あんまりにも残念そうだったから、つい休憩しようかと言ってしまった。……我ながら甘いよなぁ、俺って…。

 

「はぁ……」

「ほら、麦茶淹れたからこれ飲んで落ち着こうよ」

「ありがと…」

 

流石に数日前のあの日程は落ち込んでいないものの、やっぱり普段明るい綾袮さんだからこそ、落ち込んでいるとその落差は激しい。そしてそんな綾袮さんを見ると、つい元気付けてあげたくなるのが最近の俺だった。

 

「…大丈夫だよ、綾袮さん。多くはないけどまだテストまで時間はあるし、勉強する事を決めた日から毎日頑張ってるじゃん。これを最後まで続けられれば、テストはきっと何とかなるって」

「顕人君……」

「もし俺一人じゃ役者不足だって感じるなら他に協力してくれる人を探すし、俺ももっと効率良く勉強する方法がないか考えてみる。だからそう悲観しないでよ、綾袮さん」

 

長ソファへ座った綾袮さんの隣…はちょっと恥ずかしいから綾袮さんの前で膝立ちになって、そこで彼女へ言葉をかける。元気になってほしい、折角出したやる気を絶やさないでほしいと思って。すると気落ちしていた綾袮さんは顔を上げて、少しだけ困ったような表情をして……言った。

 

「…えっ、と…顕人君、あのさ……」

「…うん、どうしたの?」

「……わたし、別に無理だと思って悲観してた訳じゃなくて、単に楽が出来そうだったのに期待外れでテンション下がってただけなんだけど…」

「え……」

 

頬をかきながら、躊躇いがちに綾袮さんは指摘した。俺の、安直な勘違いを。

 

「……ほんとに?」

「ほんとに」

「……マジか…うわ、じゃあ俺凄ぇ恥ずい事してんじゃん!恥ず!俺恥っず!」

 

完全に見当違いな想像をして、これまた見当違いな言葉をかけてしまったなんて恥ずかし過ぎる。隣に座るという恥ずかしさは考えたのに、勘違いによる恥は一切予想付かなかったというのもこの恥ずかしさに拍車をかけている。やっべどうしよ、今俺超穴があったら入りたい!けど現状入れそうな穴なんて洗濯機位しかねぇよ!

 

「…えっと…どんまい」

「このタイミングでのどんまいはむしろ余計辛いよ…うぅ……」

「だ、だよね……でも顕人君、そう言ってくれたのは嬉しかったよ?」

「……そう…?」

 

数十秒前までとは立場が逆になったかのように、今度は俺の心がベッコベコ。……けれどそんな中、聞こえてきたのは綾袮さんの優しげな声。それに反応して顔を上げると、綾袮さんは微笑みを浮かべていた。

 

「だって顕人君はわたしが落ち込んだと思って、それで慰めてくれたんでしょ?わたしの事を思っての言葉だったんでしょ?」

「…それは、まぁ……」

「…なら、嬉しいに決まってるじゃん。顕人君は誰かに同じ事をしてもらったら嬉しくないの?」

「……少し気恥ずかしい…けど、嬉しいかな…」

「だよね。だから、ありがと」

 

にっこりとした笑顔のまま、綾袮さんは真っ直ぐにそう言った。真っ正面からそんな事を言うなんて、普通なら躊躇ってしまいそうなのに…そんな思いを物ともせずに、綾袮さんはお礼の言葉を口にした。その姿に、その微笑みに俺は一瞬言葉が出なくなって……気付けば、恥ずかしいという思いが消えていた。…いや、正確には……消えたと勘違いしてしまう程に、別の感情で覆われていた。

 

「……それじゃあ、俺こそありがと。今の言葉で、俺も元気出たよ」

「そう?じゃあこれでおあいこだね」

「だね……って、おあいこじゃ互いに迷惑かけたみたいになる気がするんだけど…」

「あーそっか…だったら、えっと…痛み分け?」

「いつの間に勝負してたの!?それは明らかに違うよねぇ!?」

「おー、ナイス突っ込み。これなら顕人君も大丈夫そうだね」

「突っ込みで判断しないでよ…」

 

綾袮さんはどこまでが意識的にやってる事で、どこからが自覚無しにやってる事なのか。それは全く分からない俺だったけど……綾袮さんのおかげで元気が出た事だけは、そんな俺でもよく分かった。

 

「全くもう…綾袮さん、そろそろ休憩は終わりにするからね?」

「え?…あの顕人君、まだ休憩入ってから五分位しか経ってない気がするんだけど…」

「別に綾袮さんは無理だと思って落ち込んでた訳じゃないんでしょ?それとも何?綾袮さんはテスト位余裕だとでも思ってるの?」

「そ、そうじゃないけど…むぅ、顕人君は偶に厳しくなる……」

「そりゃ俺だって人間だからね。ほら、さっさと飲んで再開するよ」

 

不満顔の綾袮さんを急かし、空になったカップを流しへと持っていく。押しにあまり強くない俺は、不満そうにされたりせがまれたりすると折れてしまう事も少なくないけど……なんだか今日は、強引にでも再開させてやろうって気持ちだった。…でも勿論、それは怒りやストレスの爆発によるものじゃない。

 

「はい、改めまして断層の名前。今度はちゃんと言える?」

「うー…これが正断層で、これが逆断層で…これがトランスフォーマー断層…」

「なんか今金属生命体が混じってたけど一応正解!」

「え、ほんと?…おぉー、時間を置くってほんとに効果あるんだね」

 

勘や当てずっぽうではなく、ちゃんと考えた上で答えを言い当てた綾袮さん。さっきまでの不満はどこへやら。もう綾袮さんの表情は前向きなものに変わっていた。

この人を支えたい、この人の思いを達成させてあげたい。…その気持ちが、落ち込んだ思いを取っ払い俺に元気を与えてくれた。それは綾袮さんが宮空家に生まれ、そこで育った事による天性のカリスマからくるものなのか、こうして日々綾袮さんと過ごす事で少しずつ俺の中に生まれた思いなのか、具体的なところは分からない。……でも、具体的なところは分からなくたっていい。大切なのは俺がそういう思いを抱いているという事、その思いが俺にとって嫌なものじゃないという事なんだから。

 

「これで一歩前進だね。…けど、これだけ覚えたってしょうがないんだから、もっともっと知識入れていくよ?」

 

ページを捲り、次のところの説明を始める。指導の専門家である先生ならともかく、学生が指導をする場合は相手によっては普通に勉強した方が良いのかもしれない。…けど、例え効率が悪かったとしても……最後まで綾袮さんを手伝いたい。そんな思いを今日、再確認した俺だった。


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