双極の理創造   作:シモツキ

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第五十話 いざ踏み込まん

妃乃に対する違和感を、御道に話した数日後。俺はその御道に呼ばれ、御道と綾袮が同居中の家へと来ていた。

 

「邪魔するぞー」

「邪魔するなら帰ってねー」

「じゃあ帰るわ…って新喜劇か」

 

一度家に帰ってから来た俺は、入った途端に聞こえてきたボケを軽く流しつつ靴を脱ぐ。…こんな入った直後にボケが飛んでくる家に住んでるなんて、御道も大変だな…。

 

「えーと……あ、リビングここか」

「ん?…あ、そうか…千嵜がここ来るのは初めてだったね。実家には何度か来てたから忘れてたよ」

「実家か…親御さんに電話したり時々帰ったりしてるか?家族は大切だぞ?」

「千嵜が言うと重みが違うね…大丈夫、時々帰ってるし電話はちょいちょいしてるから」

 

家族だって失う時は唐突で、あっという間なんだからな…とも言おうと思ったが、それは流石に空気が重苦しくなってしまう。客にいきなりボケかますのも大概だが、来て数分と経たずに空気を重苦しくする客もまた大概だろう。

 

「…ここのお宅は座る場所に指定があったり?」

「ないよー。それで妃乃には知られてない?」

「大丈夫だ。『千嵜くんち行ってくるねー』って言ったから」

「そんな言い方すんなや恥ずかしい!」

「冗談だから安心しろ、ういしょっと」

 

ソファの一つに腰を下ろす俺。呼ばれてここに来た俺だが、別に遊びに誘われた訳じゃない。何の目的なのかは……妃乃に知られちゃ不味い、って時点ではっきりしてるようなものだよな。

 

「…で、あれから何か進展はあった?」

「いいや、全くもって無し。何となく変だとは思うんだが、気を付けてても何か分かったりはしないんだよな…」

「そうかい…ま、それならそれでしゃあないね」

「気にする事はないよ、それよりここ最近あった事とか妃乃と話した事とかを教えてくれるかな?」

 

御道は食卓らしき所の椅子へ、綾袮は俺が座ってるのとは別のソファへ。俺を呼んだのは御道だが…この会そのものは綾袮の発案らしい。

 

「そうさなぁ…起こった事はともかく、会話内容なんてざっくりとしか覚えてないがそれでもいいか?」

「勿論。詳しいに越した事はないけど、ざっくりでも情報があるのとないのとじゃ大違いだからね」

「それもそうか…じゃあ、比較的記憶が鮮明なところから話すかな…」

 

最近の出来事と言っても全て挙げればキリがなく、それは全員が理解している事。だから俺は俺の判断でまず、普段とは違う事や珍しい事なんかを話していった。話した事が俺の感じる違和感と何かしら関わっているのかどうかは分からないが…分からないからこそ、一先ず言ってみるしかないよな。俺の頭の中にあるだけじゃ、恐らく今後も分からねぇままな訳だし。

それから約十分弱、俺は近況報告を行った。だが割と俺が忘れてたという事もあり、綾袮はぱっとしない表情をしている時間が長かった。

 

「…うーむ…悪ぃ、もうちょっと覚えてると思ったんだがな…」

「まぁ、それは仕方ないよ。人間は忘れる生き物なんだから」

「そうそう、だから課題の事を忘れるのも仕方ないよね」

「それは忘れるじゃなくて覚える気がないの間違いだよね、うん」

 

なんか紙風船でキャッチボールしてんのかって位ゆるゆるなボケと突っ込みをしている二人はさておき、上手く情報を出せない事に歯痒さを覚える俺。御道にも言われたが、俺がまずちゃんと情報を出せなきゃ話が進まないんだよな…。けど覚えてねぇもんは覚えてねぇし、一体どうすれば…………あ。

 

「…いや、でも…これは止めといた方がいいか…?」

「……?悠弥君、どうかしたの?」

「どうかしたっつーか…まだ話してない件があってな…」

「…けど、それは話さない方がいいかも…と思ったと?」

「そういう事。話してもいいか訊いたら怪しまれるだろうしなぁ…」

 

他言するなと言われてる訳じゃないが、言われてなきゃ誰に何話したっていい…なんて事はない。それ位は俺も分かっているし、これによって妃乃の起源を損なう可能性は少なからずある。とはいえこの件は、普段の何気ない会話なんかよりずっと有益な情報がありそうな気がする訳で……ほんとにどうしたもんかな…。

 

「…………」

「…………」

「……?」

 

言うべきか、言わないべきか。それを考えてる内に視線が下がっていた事に気付いた俺が、顔を上げると……御道と綾袮が顔を見合わせ、そこから御道は肩を竦めていた。そしてそれに綾袮は頷き、俺の方へと視線を移す。

 

「…悠弥君。悠弥君が止めておいた方がいい、と思うなら言わなくていいよ。何なのか知らないわたし達より、それを知ってる悠弥君の方がちゃんと判断出来ると思うからね」

「まぁ、だろうな…」

「けど……その上で妃乃の幼馴染みとして言わせてもらうと、それがよっぽど恥ずかしい事や考えたくない事でもない限りは、悠弥君が言ったとしても怒りはしないと思うよ?妃乃は理性的なタイプだし、変に思わせた私にも非はあるんだから…って考えるだろうからね」

「理性的、か……その割には過激な気がするんだが…」

「それは接し方の問題だろうねー、わたしや悠弥君に対する態度と顕人君に対する態度じゃ結構違うでしょ?」

「…分かってるさ。後、俺と綾袮でもそれなりに違うと思うぞ?」

 

妃乃をからかう側であり、不真面目がデフォルトの俺と綾袮じゃとる態度の方向性は近くとも、やはりそこに籠る感情は結構違っていると思う。…と、言うより同性で幼馴染みの綾袮と、異性で今年度になるまで話す事もまずなかった俺とで同じ感情だったら逆におかしいしな。

 

「…けど、それもそうだよな……よし」

『…………』

「言わなくても大丈夫だとは思うが…これから話す事は、軽い気持ちで口外したりはするなよ?」

 

念押しに二人がしっかりと頷いたのを見て、俺は意思を固めた。視線の事を、その相手が普通の存在じゃないと思った事を……そして、妃乃がそれは全て思い違いだったと結論付けた事を、全て話そうと。

俺は話した。出来る限り丁寧に、出来る限り正確に。包み隠さず話すという事はつまり、ここ最近俺と妃乃は勘違いに頭を悩ませていたんだと白状する形になる訳だが……それよりも今は、目の前の問題を何とかしたかった。そうしてこの件を話し終えた時、御道は複雑そうな顔を、綾袮は考え込むような顔をしていた。

 

「そうだったんだ…今はもう…えぇと、感覚過敏?…は収まってるの?」

「だと思う。収まったって本人の口から聞いた訳じゃないけどな」

「…なんていうか…やっぱ、オーバーワークは身体に悪いもんだね…」

「当たり前だ。妃乃だってなるんだから、実力も経験も浅いお前はほんとに気を付けろよ?」

「そうするよ…っておい、経験はともかく実力がまだまだなのは千嵜もでしょうが…」

「へいへい……それで綾袮、何か分かったのか?」

 

両手の指を絡ませ黙っている綾袮の目からは、深い思考の色が見て取れる。確証が無くとも何か分かったのなら知りたい、と思った俺が問いかけると……

 

「あー、うん。さっぱり分かんないや」

「そうか……え、そうなの?」

 

真剣そうな顔つきに、俺も神妙な面持ちで返答を…しようと思いきや、問いかけに対して返ってきたのは予想と真逆の言葉だった。それに俺は完全拍子抜け。

 

「ごめんね、悠弥君。わたしこれには答えられそうにないや」

「いや、いやいやいや…さっき凄ぇ核心に迫ってそうな顔してなかった…?」

「それはきっと珍しくわたしが真剣に考え事したから、表情筋が上手く対応出来てなかったんだよ」

「そんな馬鹿な……」

 

表情筋が上手く対応出来なかったなんて、あり得ないを通り越して意味が分からない。…マジでこの人は何を言ってんの……?

 

「…綾袮さん、ほんとにそうなの?もしかしたら程度の事でも千嵜は助かるだろうし、何か言ってあげられない?」

「わたしもそれが出来ればそうしてるんだけど…これに関しては何とも、ね……」

「そう…俺からも謝るよ、千嵜。力になれなくてすまん…」

「いや、謝るなよ。そりゃさっぱり分かんないって結果は残念だったが…俺のふわっとした情報を元に考えてもらったんだ。感謝こそすれど文句なんか言わねぇよ」

「…そう言われると、余計申し訳ないっす…」

「んな事言われてもな…それはお前の気の持ちようだ…」

 

過ぎたるは猶及ばざるが如し。不遜さが欠片も感じられない御道の態度は美徳だと思うが、あんまり低姿勢になられても対応に窮するいうもの。ぶっちゃけちゃえばそこまで申し訳なく思われても困るってーの…。

 

「あー…答えられそうにないって言ったわたしが言うのも何だけど、あんまり気を落とさないでね?」

「大丈夫だ、そんなに俺はメンタル弱くねぇよ」

「…じゃあ、これからも気になる事とか変だなって思う事があったら教えてくれないかな?悠弥君が感じてる違和感っていうのは、わたしも気になるからさ」

「そら勿論。俺が一人で考えるより二人に話した方が可能性はあるからな」

 

俺のその言葉で、この会話は終了した。これといって成果はなかったが…まぁ、一人で抱えるよりは一緒に考えてくれる奴がいた方が精神的に楽だからな。

それから俺はここで時間を潰し、丁度いい頃合いで宮空宅(…で、いいのか…?)を後に。宮空宅から千嵜家に帰るまでの道のりの中で、ふと一つ思い出す。

 

(…そういや、結局あの表情はなんだったんだ……?)

 

本人は表情筋が云々と言っていたが、まずそんな訳ない。となれば何か別の理由がある筈で、聞きそびれてしまった俺は帰路にてずっと考えていたが……答えは出なかった。そして段々「あれ?これ仮に分かったとしても、特に意味なくね?」という思いが膨らんでいく事でこれに対する興味も薄れ、家の玄関をくぐる頃にはどうでもいいやと思ってしまっていた。

 

 

 

 

あれからも何度か、私は魔人との対話を行なった。無論対話と言ってもそれは和解や相互理解の為のものじゃなく、私は魔人を嵌める為、魔人は恐らく私に圧力をかける為に、話し合いという名の心理戦と駆け引きを仕掛けていた。

私の前に現れる人は、毎回違った。性別は必ず女性だったけど、基本的に共通してるのは性別だけ。けれど共通してるとまでは言えなくても、現れる女性の傾向は途中から掴めてきた。

 

「…………」

 

自室で地図アプリを開き、地理の確認を行う私。初めは頭の中以外じゃ一挙手一投足に気を付けていたけど、何度か検証を行った結果この程度の事ならバレないと判明した。

それだけじゃない。魔人がどの辺りまで私を監視しているのか、魔人はどういう態度を取ったら気を悪くするか……そして魔人の能力の大まかな見当すらも、今の私は理解している。

 

(…やっと、ね……)

 

期間的に言えば、そこまで長かった訳じゃない。でも、四六時中見られているという意識がある中で、誰にも相談出来ないどころか悟られないよう嘘を吐かなきゃいけないというのは相当精神的に参る事だった。……これで綾袮もいなかったら、どっかで耐えられなくなって短気を起こしてたかもしれないわね…。

 

(……短気は損気、急がば回れ…実行は明日よ、落ち着きなさい私)

 

もう魔人がいる根城の場所も、目処がついている。現れる女性から時折感じる力の流れを必死に感じ取って、その流れを探知だけで辿って、それを何度も繰り返す事で場所を割り出して、ここだ、と思える地点を特定したのが数日前。特定出来た時には速攻で倒して終わりにしたい気持ちに駆られたけど……もし魔人の強さが私の想定以上だったら、或いは前に戦った魔人や魔王のように他の魔人と徒党を組んでいたとしたら、私の勝機は一気に低くなる。そして仮に難を逃れたとしても、私の本心がバレてしまえばこれまでの努力が水の泡。だから私は踏み留まり、この数日間で強襲前最後の仕上げとして演技を続けた。魔人の要求に従い、敵対意思を捨てた霊装者の演技を。

 

「…後は、こっちの仕上げだけね」

 

経路を頭に入れた私は携帯をしまい、部屋を出る。向かう先は、悠弥の部屋。

 

「悠弥、ちょっと話があるんだけど」

「おう、なんだー?」

 

ノックし声をかけると、すぐに部屋の中から返事が聞こえてくる。それを受けて中に入ると……悠弥は何かノートの様な物を見ていた。

 

「…それは?」

「物体だ」

「地の文での説明より雑な回答が来た!?活字媒体としては最低な返答ね!」

「へいへい…ほら、見りゃ分かるだろ」

「……料理ノート?」

 

ノートの中を覗き込むと、そこに書かれているのは食材や調理の手順、味付けのパターン等と言った料理に関わる情報だった。しかもその内容からは、ただ料理本やレシピサイトのものを書き写したのではなく、自分なりに試行錯誤をしたのだという事が伝わってくる。

 

「…前から思ってたけど、貴方って料理好きなの?」

「嫌いではないな。昔は面倒だったが、今はやって当たり前みたいなもんだし」

「でも、わざわざこんなノート作るって事はそれなりに力を入れてるのよね?」

「そりゃまぁ、美味しく作れた方が気分いいし緋奈も喜ぶからな。後家庭環境に合わせてレシピから取捨選択してった方が節約にもなるし」

「…悠弥、貴方多分綾袮よりは女子力高いわ」

「そんな明らかに女子力低そうな相手と比較されても嬉しくないわ…」

 

たった今私は幼馴染みを遠回しに貶されたけど、別に反論する気はない。だって事実だし。そもそも私が比較に出したんだし。

 

「…けど、驚いたわ。まさか貴方が料理ノート作ってたなんて」

「だろうな。俺も時々思うよ、『よく作ろうなんて思ったなぁ』って」

「自分でも思ってるのね…折角作ってるなら続けなさいよ、途中で止めちゃ勿体無いわ」

「言われなくてもそのつもりだよ」

 

そう言ってノートを閉じる悠弥。…うん、そろそろよさそうね。

 

「……ねぇ悠弥、明日って料理は私担当じゃない」

「ん?そうだな」

「その事なんだけど…明日は担当変わってくれない?前日で悪いんだけど、明日は用事があって帰り遅くなりそうなのよ」

「そうなのか…まあ、構わないっちゃ構わないが……珍しいな」

「…珍しい?」

「普段はもっと早く言うだろ?…ってか、自分でも分かってるんじゃないのか?『前日で悪いんだけど』って言ったんだから」

「…それは、そうね……」

 

悠弥に言われて、初めて気付く。このタイミングで言うのは、私らしくないって。魔人を欺く事、悠弥に悟られないようにする事ばかりに意識がいって、その結果些細な部分への注意がおそろかになっていたんだって。

 

(魔人の根城を特定した事で、私の心に油断が生じてた?それとも代わってもらうなんて普段しない事をやろうとしたから?或いは、そもそも色々抱え過ぎて…)

「……妃乃?」

「へ?あ……ご、ごめんなさい。ちょっとぼーっとしてたわ」

「何で会話の途中でぼーっとするんだよ……まさか、まだ視線を感じてるのか?」

「そ、そういう訳じゃないわ…」

 

思わぬミスに心を乱された私は、それに気を取られて更にミスを重ねてしまう。しかもそこで私の『嘘』が関わる部分を出されて、あっという間に精神的な余裕が削られていく。お、落ち着かないと…仕上げでバレるなんて滑稽過ぎて論外レベルよ、私…!

 

「本当かよ?俺言ったよな?視線を感じ続けるようなら隠さず言えって」

「え、えぇ覚えているわ。けど大丈夫だから。ぼーっとしてたのは…その、明日の事に気を取られてて…」

「…明日そんな大変な事があるのか?」

「…協会のある会に出席しなきゃいけないのよ。それは結構重要な会で、言わなきゃいけない事もあるから…ね」

「そういう事か…だったら頑張れよ」

 

一度は焦った私だけど、立て直しを図れない程未熟ではないし、追及された場合の言い訳は既に考えてあった。そしてそのおかげで悠弥は納得してくれる。…危なかったわね…次はもっと気を付けないと…いやこんな事はもう勘弁してほしいけど…。

話が済んだ以上は長居する必要ないし、今の私は長居するとまたミスを犯しかねないと思い、早々に部屋を立ち去る。……これで、やっておくべき事は全部済んだわね…。

 

(…片付けたら、謝って全部説明しないとね……)

 

この戦いが終わったら結婚するんだ、とか言いたい事が…いややっぱ後でいいや、とかはよく死亡フラグなんて言われているけど…それは演出的な意味であって、精神的にはむしろ生存や成功に一役買っていると私は思う。だって用事にしろご褒美にしろ、先の目的があると目の前の事柄に対してもモチベーションが上がるものね。

そうして自室に戻った私は明日の準備も(朝一で行ったら強襲する事バレるもの)整え、少し早めに就寝。万全の状態で翌日を迎えるのだった。

 

 

 

 

放課後、学校を出た私は行動を開始。…と言っても真っ直ぐ根城へは向かわない。何故なら魔人の監視が、今この瞬間も続けられているかもしれないから。どんなに急いでも根城まで一分二分じゃいけないし、その間に逃げられてしまえば作戦は失敗。だからこそ、ギリギリまで接近を気付かれないようにする必要があった。

 

(…ここなら長時間出てこなくても疑われないわよね)

 

私が向かったのは図書館。そこのロッカーに荷物を入れ、人気のない場所で即座に変装。更に入る時通った正面の出入り口ではなく、地下駐車場に降りてそこから外へ。…これで、暫くは魔人の目を欺ける筈。

 

(けど、逆に言えばここからは時間との勝負。一気に行くわよ…!)

 

全力疾走は流石に変な目で見られるから、そこには気を付けつつも急いで目的地へと向かう私。周囲に違和感を持たれないように、でもゆっくりは出来ない中私は歩みを進め、予め調べておいた最短ルートを通り、根城へと接近をかける。そして数十分後……私は目的地である空きビルへと到着した。

そこは繁華街からも住宅街からも離れた、閑散とした地区の空きビル。人の姿も人の目もないこの場所は確かに潜伏には好都合そうで、ここを選ぶ気持ちはよく分かる。

 

「…………」

 

手近な木陰へと移動した私は変装を解き、装備を身に纏う。こうなってしまえばもうバレる事確定だけど、もういい。もう後は、突入して討伐するだけなんだから。

最後に一度だけ周囲を見回し、それから飛翔する私。霊力の翼を広げ、天之瓊矛を手に、ビルの内部へと突撃する。

 

「年貢の納め時ね、魔人。これまで散々好き勝手してくれたんだから……その分は、きっちり返させてもらうわよッ!」


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