双極の理創造   作:シモツキ

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第四話 一人目の理解

「んっ……ほんと久し振りだったなぁ…」

 

宗元さんと時宮の両親に会ってから数十分後。色々と説明も終わり、何やらやってほしい事があるという事で解放された俺は何かの休憩室らしき場所に来ていた。…あ、勿論時宮の案内でな。

 

「まさか、ほんとに貴方がお祖父様と知り合いだったなんてね…」

「ほんとに信じてなかったんだな…流石信用度2%…」

「当たり前でしょ、貴方は悉く信じ難い事を言ったんだもの。全てが嘘じゃないとしても、何割かは虚言だと思ってたわ」

「…ま、それも仕方ねぇか」

 

俺が時宮と仲がいいならともかく、単なるクラスメイトでしかなかった俺があり得ない事をぽんぽんと言ったら、そりゃ確かに信じられなくても当然の話。信じてもらうには事柄の現実味と信用度が重要だもんな。

 

「…で、俺はお前のお祖父様の戦友でありお前より実質二倍生きてる人間な訳だ。という訳で敬え」

「嫌よ、お祖父様もお祖父様の御友人も知識と経験を重ねた年上の人も私は敬うけど…悠耶はとても敬える様な人じゃないし」

「ほ、本人の前でそんな事言うなよ…」

「悔しかったら敬われる様な言動をする事ね。そしたら私も悠耶様って呼んであげるわよ?」

 

なんでこんなに上から目線なんだ…とは思ったが、言ってもしょうがない気がしたからここは黙る俺。てか、様付けは慣れねぇしクラスメイトに言われるのはなんかやだな…今後もこの言動でいくか。

 

「へいへい……んで、俺はこれから何をすりゃいいんだ?」

「検査よ、能力についてのね」

「検査?…それって結構時間かかるんじゃないのか?」

「霊装者のれの字も知らない人ならね。でも、貴方は違うでしょ?」

「まぁな…具体的には何すりゃいいんだ?」

「それは逐一アナウンスされるから大丈夫よ…っと、丁度準備が出来たらしいわね。ほら行って来なさい」

 

部屋の一角にあった扉が開き、それを見た時宮は俺にそう言う。何をするのかよく分からない検査、というのは若干不安を感じるが…ま、なんとかなるだろ。そう思って開いた扉の先へと向かう俺。一本道の廊下を歩いた先にあったのは…広めのトレーニングルームの様な部屋だった。

 

「待たせたね、悠耶君。私は検査を担当する園咲晶仔、宜しく頼むよ。ではまず音声チェックだ。きちんと聞こえていたら右手を上げてくれるかな?」

 

天井のスピーカーらしき物から聞こえてきたのは女性の声。落ち着いた、でもハリのある声音から多分若い大人の女性なんだろうなぁ…なんて思いつつ、俺は右手を上げる。

 

「ありがとう、ちゃんと聞こえている様だね。なら早速始めよう。君は霊装者としての知識を有している様だからある程度説明は省くが…もし分からない事や不明瞭な点があればすぐに言ってほしい。ここまでで何か質問はあるかな?」

「いえ、大丈夫です」

「それは良かった。じゃあ、検査開始だ」

 

一体何から始まるのか…と思ったら、最初は身体能力(勿論霊装者としての能力発動時の)検査だった。

飛んだり跳ねたり走ったり…あ、飛んでねぇや。最初の無しで…殴ったり蹴ったりと、とにかく俺は動き回った。

続いて行ったのは霊力付加可能な武器と霊力を編んで扱う武器(分かり易く言うとビーム兵器だ)の運用検査。これは霊力を流して軽く振ったり撃ったりするだけだったから楽だったな。

その後は霊力を利用する戦闘服に装備された装甲の強化(無論と同じく戦闘服に装着されたスラスターの運用。装甲はともかく…スラスターは前世ではなかったから驚いたな。最初勢い余って天井に刺さりかけたぜ。

と、そんなこんなで数十分。なんともいえない違和感があった事も含めて、流石に少し疲れたな…と思った辺りで検査終了のアナウンスが入った。

 

「お疲れ様、悠耶君。初検査でここまで迅速に、且つ楽に検査が終わったのは君が初めてだよ。仕事が早く済んで私も大助かり…っと、では結果をまとめるからさっきの部屋で少し待っていてほしい。いいかい?」

「構いません。お疲れ様です園咲さん」

 

早く済むのは俺も大助かりだ。そう思いながら開いた扉を潜って休憩室へと戻る俺。そこで待機していた時宮は、俺が戻ってくる事を分かっていた様に紙コップを手にしていた。

 

「お疲れ様。少しは汗かいたでしょうし水分補給しておきなさい」

「ん、ありがとな。……わざわざこれ用意してくれたのか?」

「そこの自販機使っただけよ。貴方が戻ってくる事はそこのモニターで分かってたし」

 

そう言って時宮は部屋の端の自販機と、長ソファが複数並べて置かれている側とは逆側の壁に備え付けられた大型モニターを続けて指差す。自販機は缶やペットボトルではなく紙コップで出てくる無料(要は関係者用)のタイプで、モニターは時宮の言葉から解釈するにさっきのトレーニングルーム的な場所を写していたもの。どちらも最初部屋に来た時は興味がなくてすぐ意識から外していたが…成る程確かにここが休憩室なら、そういう設備があってもおかしくない。

 

「じゃ頂くか……時宮、お前俺の検査ずっと見てたのか?」

「まぁ、大体はね。貴方の実力、少し気になってたし」

「ほぅ、俺に興味があったのか…」

「なんでそうなるのよ!?転生した元霊装者が気になったのであって、あんた自身には興味なんてないわよ!」

 

ちょっとふざけてみたら、結構本気の否定を受けてしまった。…そこまで全力で否定されるとダメージあるな、男として…。

 

「…ちょっと位興味あったっていいじゃん……」

「…え、何?まさか私に気があるの?」

「うーん…ま、無いな」

「真顔でそんな事言うんじゃないわよ……」

 

狙ったつもりはないのに、時宮に仕返しする形となってしまった。…んまぁ、嘘吐いて「少しはある」とか言った方がややこしい事になるしな。確かに時宮が美少女である事は百も承知で、実際可愛いとは思うが…それだけで惚れる程軽い男じゃねぇし。

 

「はぁ…ほんとあんたって遠慮ないわね…」

「俺は相手の見た目や家柄によって媚びたり見下したりする様な奴じゃないからな」

「あんたの場合は気配りとデリカシーがないだけじゃないの?妹にも言われる位だし」

「あーあー聞こえないー」

 

耳を塞いで明後日の方向を向く俺。時宮はまだ何か言いたげだったけど…俺達の会話は、扉が開いた事でお開きとなる。

 

「簡単にだけどまとめる事が出来たよ、悠耶君。…っと、お取り込み中だったかな?」

 

開かれた扉から現れたのは、白髪の女性。出るとこ出て締まるところしまってる、かなりの好スタイルの女性のその声は、俺がスピーカーから聞いたものと同じだった。という事は……

 

「…園咲さん?」

「うん?そうだよ?……あぁ、先程の部屋じゃ私の姿は見えないんだったね、これは失念していたよ」

「相変わらず抜けてるわね、晶仔博士…」

「はは…我ながら情けないよ」

 

気付くまできょとんとしていた園咲さんの様子を見て、時宮は軽く溜め息を吐いていた。それを受けた園咲さんは苦笑いし、僅かながら肩を竦めている。

 

「博士…園咲さんは博士なのに検査案内なんてしてたんですか?」

「これには事情がね……妃乃君、もう少し早く来てくれれは私が案内役までやらずに済んだのに…」

「あ…それは悪かったわね…じゃあもしかして機材もわざわざ再起動を?」

「そういう事さ。君の方が遅いなんて珍しい…」

「悠耶が私を待たせてのんびり夕食食べてたのよ…文句はこっちに言って頂戴」

 

何やら初訪問の俺にはよく分からないやり取りをする時宮と園咲さん。えーと…少し前までは他にも職員か何かがいて、その時もう一組の方が来ていて、その時園咲さんはモニタリングに専念出来ていた…ってとこか?

 

「ま、いいさ…千嵜君、それでは結果発表だ。心の準備はいいかい?」

「え?あー……多分大丈夫です」

「ふふっ、まぁあまり肩に力を入れなくても大丈夫だ。入試の合格発表位の感覚で見てくれればいいよ」

『滅茶苦茶緊張してますよねぇそれ!?』

 

突っ込みが一字一句違わず完全にハモる俺と時宮。俺は人生に大きな影響を与えるもの位の覚悟で見なければならないらしかった……って、な訳あるか!

 

「仲良いね、君達……私としては気を和ませる冗談のつもりだったが……」

「天然が過ぎるわよ晶仔博士……悠耶、この人は色々と極端だからそれを覚えておくといいわ…」

「お、おう…覚えておくべきだって痛感したぜ……」

 

むぅ…と残念そうな表情を浮かべている園咲さんを前に、俺と時宮は溜め息を吐く。…園咲さんは博士って呼ばれてるんだよな…馬鹿と天才は紙一重なのだろうか……(実際若干気が和んだ気がしなくもないし)。

と、そんなやりとりの後に渡されたのはクリップボードとそれに挟まれた数枚の書類。取り敢えず一番上の書類に目をやった俺が気になったのは…何かのステータスらしき表だった。

 

「……これは俺の霊装者としての能力の表ですか?」

「そうだね。最高がS、最低がFでCが平均的という形だ。……あ、Cは全霊装者ではなくそれなりに訓練を積んだ霊装者の平均だよ」

「…なんか、ぱっとしないですね」

「ふふん、これなら私の下位互換ね。後でちょっと前にやった私の最新結果を見せてあげるわ」

「園咲さん、再検査をさせて下さい。時宮以下なんて検査結果が間違ってるとしか思えません」

「なんで貴方の中じゃ私は貴方以下って事になってるのよ!?勝手に格下扱いとかしないでくれる!?」

 

思っていたよりも低い(具体的なものは人物紹介でも見てくれ。きっとすぐ更新されるだろ)能力値に、俺はどうも納得がいかない。園咲さんが適当に作業をした…とは思わないが、何かしら不備があったんじゃないだろうか。

 

「…一応言うと、初検査の時は殆どEやFという事もザラにあるし、一つとはいえ最初からB相当のものがあるのは凄い事だよ?そうだね妃乃君?」

「それは確かにそうね。下位互換…なんて言ったけど、初期でこれなら貴方はかなり優秀だと思うわよ?」

「…だとしても、です。自分で言うのもアレですけど…俺、転生前は名実共にトップエースの一人だったんですよ。時宮以下云々は半分は冗談ですけど「半分は本気だったのね…」…それを抜きにしても、俺はもっと高くていい筈だって思うんです」

「そういう事か…どうしてもと言うなら再検査もするが、恐らく変わらないと思うよ?能力が下がってるというなら、それは当然なのだから」

 

園咲さんは腕を組んでそう言う。…が、時宮に天然と言われた彼女もそれだけでは説明にならないと分かってくれているのか、言葉を続ける。

 

「君は聖宝の力で転生したらしいね。実際記憶も一部の荷物も引き継いでいるのだからそれは疑い様がないが…身体は、違うんじゃないのかい?」

「それは……そう、ですね。赤ちゃんとして産まれてきた訳ですし…」

「ならば当然だと思わないかな?霊装者の能力はあくまで身体に宿るもの。その身体が別の物に入れ替わっているのだから、能力も変化している筈だろう?」

「……ですね。俺が短絡的でした」

「まぁ、悲観する事はないよ。言うまでもないと思うが、霊装者の能力は訓練や実戦を積む事で変化するもの。それに君は歴戦の霊装者にも劣らない知識と経験があり、しかも初期段階で優秀ときた。…長期的に見れば、低いどころかむしろ転生前を超える可能性すらあると私は踏んでいるね」

 

納得出来たかな?…園咲さんの表情は、そう言っている様だった。

言われて、省みて、自分でも気付く。時宮の天之瓊矛を使った時は懐かしさが強くて分からなかったが、今考えれば違和感があった。検査の途中にも、何か違う感じがした。……それが、記憶にある俺の力と今の身体の力の差異からくるものだったんだろう。…そういうものなんだと認めちまうと、ちょっと楽だな。

 

「…変な事言ってすいませんでした」

「構わないよ、君だって困惑していたんだろうからね。…しかし流石は予言の二人、揃って驚かせてくれるとはね」

「揃って?もう一人の方も優秀だったの?」

「優秀…というか、極端だったね。異常さでは千嵜君より上だよ」

「む…なにか悔しいですね、それは」

「異常さで張り合ってどうすんのよ…」

 

そのもう一人というのがどんな奴かは知らないが、そう言われると何か対抗心が生まれてしまう。普通の生活を求めて転生を願った俺が言うのもおかしな話だが、こう…男子や男性諸君(特に厨二病を患った事のある方)は分かるだろう?異常、という言葉のなんとも言えない魅力が…。

……そういう意味ではもう一人の方にも興味が湧いてきたな。

 

「二枚目以降は個々の能力の細かい分析と、武器や戦い方の適性についてだ。と言ってもこれはたった一度の検査の結果、参考程度に考えてくれ」

「あ…はい、このクリップボードは…」

「欲しいかい?それは特別ではない市販の物だから、欲しいなら貰っても大丈夫だよ?」

「い、要らないです…ありがとうございました…」

 

クリップボードなんて貰っても荷物にしかなりそうにないので丁重に断り、俺は着いてきた時宮と共に廊下に出る。…あくまで俺がクリップボードを活かせない人間というだけで、別にクリップボードが役立たずな道具という意味ではないので悪しからず。

 

「なんつーか…掴み所のない人だったな。時宮の言う通り、ただの天然なのかもだが」

「そうね、さっきもう一人の方を極端って言ってたけど…晶仔博士は双統殿の中でもトップクラスに極端な人だと思うわ」

「トップ『クラス』って事は園咲さんレベルが他にもいるのか…で、次はどこ行くんだ?他のお偉いさんへの挨拶か?」

「いや、今日はもう終わりでいいわよ?取り敢えず最低限の事はしたし…もうこんな時間だもの」

 

そう言って時宮が取り出した携帯のデジタル時計を見ると、時間はもう23時を回っていた。確かにこんな時間、ではあるが……

 

「…それを時宮が決めていいの?」

「お祖父様から今日中に済ませてくれ、って言われたものは済んだから私の判断でいいってしたのよ。それに…私だってある程度の権限のある地位なんだからね?」

「ま、組織の頭の孫だもんな。…んじゃ帰るとするか」

「送って行くわよ?それならお金かからないし速いし」

「俺あんまりアレ好きじゃないんだが…」

「日が変わっても悠耶が帰ってこなかったら、妹が心配するんじゃない?」

「うっ…痛いところを……」

 

と、いう事で帰りも空輸される事となった。…多分頼めば帰りの交通費位出るんだろうけど…一番速いのは空輸だもんなぁ…はぁ……。

帰り方が決定した事もあり、外へ出る為下層へと向かう俺達。…そういや、緋奈に言ったのとは立場が逆になったな。

 

「…っとそうだ、さっきから気になってた事訊いてもいいか?」

「質問?いいけど?」

「なんで時宮含めたここの人達は、相手を苗字じゃなくて名前で呼ぶんだ?普通仕事の上での関係の人へは苗字で呼ぶもんだよな?」

「あー…それね。それは単純明快、苗字じゃ紛らわしいからよ」

 

紛らわしい?と俺がそのまま返すと、時宮はそれにこくんと頷いて説明を続ける。

 

「霊装者の子供は霊装者としての才がある事が多いし、霊装者の親もやっぱり霊装者である事が多いのよ。それは知ってるわよね?」

「そりゃ勿論」

「じゃあ、分かるでしょ?代が続けば続く程同じ苗字の霊装者…結婚して姓が変わったら同じじゃなくなるけど…が増えて、今は霊装者とその潜在能力者を霊源協会が徹底して管理してる…というか出来る限り協会に所属してもらってるから…」

「…家族を中心に同じ苗字の人がそれなりの割合でいる、って訳か。確かにそれなら名前で呼んだ方が分かり易いな」

 

呼ぼうとした人とは別の人が反応してしまうとお互い気不味いし、それが何度も起きれば軽いストレスにもなる。そういうのを回避する為に苗字ではなく名前で呼ぶというのは妥当だと思えた。

そうして俺達は来た時と同じ道を通り、外に出て空輸で帰る。一回経験してる分精神的な覚悟は出来てたが…やっぱヒヤヒヤするなぁこれ!

 

「……よいしょっと、貴方の家ここよね?」

「あぁそうだよ…往路ごくろーさん…」

 

夜の空を突っ走り、家の前へと降り立った俺は軽く気が抜ける。…やっぱ疲れたな、今日は。

 

「お互いね。……はぁ、ほんと今日は苦労したわ。ここまで疲れたのも久し振りかも…」

「へいへい、俺の担当にさせちまって悪かったですねー」

「本当よ。あーあ、きっと楽に終わったであろう綺袮が羨ましいわ…」

「さいですか……ん?綺袮?…それどこかで聞いた事ある気が…」

「そりゃそうでしょ。綺袮は私や悠耶と同じクラスだもの」

「……宮空綺袮!?それって時宮とよく一緒にいる宮空の事!?」

 

いざ家に入ろう…としたところで今日何度目か分からない驚きを味わう俺。と、トンデモ美少女二人が揃って霊装者だったのか!?……マジか…。

 

「そうそうその宮空よ。後時間が時間なんだから声抑えなさいよ…」

「んな事言われたってびっくりしたんだから仕方ねぇだろ…にしても凄ぇ偶然だな。こうなると予言されたもう一人もクラスメイトだったりしてな」

「偶然じゃないわよ?それと…その通りよ?」

「だよな?ははっ、世間は狭いもんだ…………え?」

「んー、明日向こうからこの件の話くるかもしれないし、その時私に文句言われても困るからもう一人の名前も教えておくわね」

「ちょ、ちょちょちょっと待て!待てや!色々訳分からなくなってるから!一旦落ち着かせてくれ!」

「嫌よ、あんまり遅くなると明日に支障出るし。その人ってのは……」

 

冗談で言ったつもりの事を肯定され、しかも偶然だと思ってた事すら違うと言われても理解が追いつかない俺。おいおいこれじゃまともに聞けやしねぇよ!てかもう一人って出席番号1番の奴か?それとも最後の奴か?はてまたまさかの担任か?いや誰だったとしても俺の混乱は止まらな……

 

 

 

 

 

 

 

 

「顕人。御道顕人よ、もう一人ってのはね。貴方彼とそれなりに仲良いんでしょ?良かったじゃない、それなりに人となりを知ってる人で」

 

その名を聞いた瞬間、予想は外れて。俺の思考の混乱は止まった。だがその代わりに……一瞬、完全に停止する事になるのだった。

 


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