超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth2 Origins Progress   作:シモツキ

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第四十話 地下の探索

イリゼ達を見送ったイヴォワールは、職務に戻る為教会の中へと入っていった。既に全盛期と呼べる時期を過ぎた彼だが……守護女神も本物の教祖もおらず、女神候補生に至っては存在してすらいない今、全盛期を過ぎているといっても休んでなどはいられない…というのが彼の考えだった。

 

「イヴォワールさん、女神様達はどちらへ?」

「平常業務、ですぞ。他国の女神様とはいえ、このご時世にリーンボックスの治安の為に協力してくれるというのは助かりますなぁ」

「えぇ。今いる教祖が偽物な以上、こちらも動き辛いですからね」

「偽物?…はて、なんの事やら…」

「あ…すいません。先程出かけた奴は何の変哲もない教祖…でしたね」

 

今は偽物が出かけているとはいえ、いつ戻ってくるか分からない以上教会内で下手な会話をする訳にはいかない。些か今のは雑な誤魔化しだ…とイヴォワールは思ったが、考えてみればあのお粗末な演技の偽者ならば気付く事もないだろうとすぐに考え直した。

 

(……しかし、あの演技といい尻尾を出さない事といい、どうも不可解ですな。…この違和感が気にし過ぎなのか、それとも儂の経験がもたらす警鐘なのか……)

 

そんな事を考えながら、イヴォワールは事実上の教祖代行として、今日も職務を遂行する。

 

 

 

 

書類の地図に描かれていたのは、リーンボックスの生活圏からかなり離れた岩山の一角だった。私達にとっては「一応油断しないでおこっか」なんてゆるゆるに構えられた道中も一般人にとっては決死の道のりだし、やっぱりここは犯罪組織(裏側)の施設と見て間違いないらしい。…間違いないんだけど……

 

「……施設、見当たりませんね…」

 

近くの丘から見る限り、そこにあるのは岩山とまばらに生える草木だけだった。

 

「…ケイブ、確認だけど場所を間違えてたりは…」

「しないわ」

「だよね…ネプギアの話を聞く限りこの書類が偽物とは思えないし、ここにあってしかるべきなんだけど…」

 

そうは言っても見当たらないものは見当たらないんだよねぇ…と心の中で自己否定。……まさかどっかの空中艦宜しく、本当の場所は地上じゃなくて空!?…なんて思って見上げてみるけど、そこには天気のいい青空が広がっているだけ。

 

「…どうするです?」

「どうしよっか……」

「うーん…あ、もしかしてアタシの嫁にならないと見えない仕組みになってるとか?」

「その場合、REDは永遠に見えないわね」

「あっ……ほ、ほんとだどうしよう!?」

「多分そんな仕組みはないから大丈夫かと…それはともかく、REDさんの言うように何かしら見えなくなる仕掛けが使われてる可能性はあるんじゃないですか?」

 

例の如くREDによってギャグ調になりそうだった雰囲気を上手く修正したのはユニ。ユニの発言を受けた私は、『無い』ではなく『見えない』の方向性で思考を巡らせていく。

 

「…ネプギア、光学迷彩って実用化されてたっけ?」

「いえ、研究自体はされていますが…わたしの知る限り、施設を丸ごと隠せる光学迷彩なんて無かった筈です」

「じゃあ、科学じゃなくて魔法による隠蔽かな…ロムちゃんラムちゃん、何か分かる?」

「え?…あ、えと…それはない、と思う…」

「っていうか、そんなのあってもとおすぎてよくわかんないわよ」

「そ、そっか…うーん、なら近付いて確認をしたいところだけど…本当に隠蔽されてた場合、私達はのこのこと敵陣に足を踏み入れる事になるんだよね…」

「だったらここからでっかい魔法うってもいいけど?」

「そんな無差別爆撃みたいな事はしちゃ駄目だよ!しかもそれを言うのが最年少の子って尚駄目だよ!?」

 

アイエフやユニならキャラ的にもジョークだって分かるけど、ラムちゃんが言うと色んな意味で洒落にならない。…子供故の純粋さだよね?ブランの悪い面がもう影響及ぼしちゃってるとかじゃないよね?

 

「むぅ…じゃあどうするのよ」

「それは…まだ考え中」

「…流石に私も爆撃は賛成しかねるけど…取り敢えず動いてみるのは有りなんじゃないかしら。用心するのは大切だけど、このままじゃ時間の無駄になってしまうわ」

「そうね。慎重且つ大胆に、ってやつよ」

「…それもそっか…じゃ、それでいい?」

 

ケイブとアイエフのクールキャラ二人に進言された私は、私自身手詰まり状態だと思っていたところもあって皆に確認。そこで異論も反論も起こらなかったから、私達は丘から岩山へと移動した。

 

「…で、到着した訳だけど……施設が見えてきたりはしないね…」

「もう少し登ってみます?それか飛んで上から見てみるとか……にしても、やけに穴の多い岩山ですね」

「あ、ユニちゃんもそう思う?ここってウサギさんが住んでそうな穴がいっぱいあるよね」

「ウサギって…そんな事考えてたってしょうがないでしょ…」

「いや……ネプギアは結構いい着眼点かもしれないよ?」

『え?』

 

しゃがみ込んで小さい穴を覗いているネプギアに、ユニは呆れ気味だったけど…私はむしろ、可能性を感じた。……いや別に兎の可能性じゃないよ?

 

「私さっきね、冗談半分だけど地上じゃなくて空中に施設があるんじゃないかと思ったんだよ」

『は、はぁ……』

「まぁ当然そんな訳ないんだけどさ……空中はともかく、地中…地下ならあり得そうじゃない?」

『あ……!』

 

空中の事を言った時は二人に変な目で見られたけど、続いて地下の可能性を口にした時にはその目が驚きの色に染まっていた。ふふん、私だって思い付く時は思い付くんだよね。

その事を皆に話し、全員で岩山の穴を調べ始める私達。穴の数は一つや二つじゃないものの、私達だってそこそこの人数がいるし、何より出入り口として過不足なく使える穴となれば自然と選択肢は限られて……

 

「……あ!あったです!中に手を加えられてる穴があったです!」

 

──こうして無事、私達は施設への出入り口を見つける事が出来た。

 

「確かにこれならそう簡単には見つからないわね。…見つかり辛過ぎて、地図を渡されただけじゃ発見出来ない気もするけど」

「ひみつきち、みたい…(わくわく)」

「なんだか探検してみたい気持ちになるよね!よーし、中へレッツゴー!」

「じゃあわたしいっちばーん!」

「あ、ちょっ…ラムちゃんロムちゃんREDさーん!?」

 

コンパが見つけたのは、かなり奥まで続いている上所々に補強が見られる、正に秘匿施設の入り口っぽい穴だった。ほんとならここからは一層気を引き締めて、警戒しながら進まなきゃいけないところだけど…三名程好奇心に駆られて走って行っちゃったものだから、もう警戒もへったくれもない。

 

「これじゃ結局のこのこと敵陣に足を踏み入れる羽目になっちゃうじゃん…!」

「このパーティーは色々と大変そうね…」

 

三人を追って走る私達。三人が犯罪組織やモンスターに囲まれる事態になったり、地下で迷子になったり(当然ここは圏外だから電話は無理)したら一大事だと思って急ぐと……予想に反し、三人とはものの数十秒で合流する事が出来た。

 

「追いついたぁ…もう!犯罪組織の施設なんだから気を付けなきゃ駄目だよ!REDさんも二人と一緒に走っていかないで下さい!」

「う…ご、ごめんなさい…」

「嫁候補に怒られた…」

「三人共子供なんだから…で、なんで立ち止まってたのよ?何か気になるものでもあったの?」

「気になるっていうか……ほら」

 

腕を組みながらのアイエフに訊かれ、穴の先を指差すラム。そのジェスチャーに従い、私達が目を向けると──そこには、下方にマグマの流れる洞窟が広がっていた。

 

「これは……」

「こんな光景が広がってたら、アタシでも立ち止まっちゃうよ…」

「一から掘っていたのではなくて、元々あった洞窟を施設に利用した…という事ね。それなら時間がかかる筈の地下に施設を用意出来た事にも納得よ」

 

ドラゴンなクエストなら終盤に出てきそうな洞窟の大半は自然のままだけど、更にその奥には今度こそ基地らしき施設が見える。そんな洞窟を前にして、私達はシンプルに驚いたり、マグマを見てヒヤヒヤ(マグマは熱そうだけど)したり、冷静に状況から考察したりと三者三様の反応を見せる。そして、その十数秒後……

 

『……暑い…』

 

と、九者一様の感想に落ち着いた。特に雪国出身のロムちゃんラムちゃんは既に「もうやだ…」みたいな感じになっていた。……いやそりゃそうでしょ!だって下マグマ流れてるんだよ!?上手く表現出来ない薄ら寒さを感じるギョウカイ墓場と違ってここは普通の地下洞窟なんだよ!?当たり前でしょ!

 

「早速汗ばんできた…うぅ、長手袋張り付く…」

「イリゼちゃん、ここでゆっくりするのは身体に悪そうです…」

「だね…あそこが犯罪組織の施設っぽいし、あっちに移動しようか。恐らくあの中なら空調も効いてるだろうしね」

「さんせーよ…だから早くいきましょ…」

「さんせー……(べたべた)」

 

穴を見つけた段階では元気一杯だったロムちゃんラムちゃんも、今では持久走大会後並みにぐったりな様子。という事で私達は次の目的地をさっさと決めて、さっさと歩き出した。……別に空調目当てで向かうんじゃないからね?

 

「こんな場所一般人が迷い込む訳ないし、カモフラージュ無しで入ったら即犯罪組織と交戦開始…ってなるかもしれないわね」

「それじゃあ、裏口とか探してみます?わたし裏口探すの得意ですよ?ジャンク屋って表は別のお店してて、裏口からじゃないとジャンク売り場の所に入れないパターンが時々ありますから」

「そ、そうなの…でもこんな所に裏口はないでしょ。緊急用の隠し通路はあるのかもしれないけど」

 

犯罪組織と洞窟に棲まうモンスターを警戒しながら施設へ向かって直進する事数分。何事もなく施設前へと辿り着いた私達は再びそこで足を止める。

 

「…入らないの……?」

「入るよ?入るけど……あれ、監視カメラだよね…?」

「その様ね。もう私達の存在は中に伝わってると思うわ」

「となると気付かれずに潜入するのは不可能、か…どうせ開けてくれる訳ないし、扉吹き飛ばす?」

「え…あの扉、鉄製ですよ…?」

「別にタックルで鍵壊そうってんじゃないわよ。高火力の魔法でも叩き込めば、鉄製だろうがどうとでもなるし」

 

熱さで気が立ってるのか、いつもより実力行使の判断が早いアイエフ。それを私やネプギア、コンパといった穏便派が例の如く反対しようとしたけど……そこでふと、思い付いた。

 

「…アイエフ、ちょっとあっちに向かって何か魔法放ってくれない?」

「あっちって…あの岩に向かって?」

「うん。この程度の扉じゃ軽々と壊される…って思える位のやつをね」

「…そういう事ね。いいわ」

 

私の含みを持たせた言い方だけで目的を理解してくれたアイエフは、私達から数歩離れた後に右手を指定した岩へ向けて…得意魔法の一つ、魔界粧・轟炎を放った。

放たれた炎の魔法は唸りを上げながら岩へと突進し、直撃と同時に爆音を上げて岩を火柱で包み込む。そして岩が炎によって焼かれる中、アイエフはゆっくりと手を降ろして監視カメラへと視線を送る。

 

「……ご覧の通り、こちらはやろうと思えばこの程度の扉、幾らでも吹き飛ばす事が出来ます。もし三十秒以内に扉が開かれる様子がない場合、問答無用で破壊させて頂きますので、ご了承を」

 

扉の前に立ち、私は監視カメラに目を向けてそう言った。……後ろから「イリゼちゃん、また悪の道を進んでるです…」って聞こえたけど気にしない。「…ああいう事も、立派な女神になる為には必要なのかな…」とか、「女神だって全知全能なんかじゃないもの、仕方ないわよ…」とかの残念そうな声がしてきたけど気にしちゃいけない。……き、気にしてないんだからねっ!ほんとだもん!

 

「三十秒かぁ…うーん、開けてくれると思う?」

「可能性は十分にあると思うわ。今のアイエフの魔法を見てそれでもアクションを起こさない様な輩なら、こういう秘匿施設に配属なんてされない筈だもの」

「言った身としては、開けてくれなきゃ困るんだけどね…後二十秒!」

 

問答無用で破壊…とは言ったけど、実際それをしたら中にいる人(特に扉付近の人)まで巻き込む事になるし、99%犯罪組織裏側の施設とはいえもしそれを知らない単なる信者がいた場合は、取り返しのつかない事態に発展してしまう。…それだけは、絶対に避けないと。

 

「……後十秒!」

『…………』

「……五、四、三、二、一──」

 

ギリギリまで迷っていたのか、少しでも抵抗を見せたかったのか。施設の扉が動き、ゆっくりと開き始めたのは残り一秒となった瞬間だった。

扉の解錠に一先ず私は安堵。さて、向こうは一触即発の雰囲気だろうし、今度は温和且つ下手に出た態度で話を……

 

「相手は女神だ!容赦せずに撃てッ!」

「これは予想以上の反応だよッ!?」

 

施設から顔を出したのは中にいた人……と銃火器&フルオート射撃という、大変熱烈な歓迎だった。あー、全くもって嬉しくない!

一番扉に近かった私は大きく跳び退き、アイエフとケイブはそれぞれロムちゃんとラムちゃんを抱えて全員退避。近くにあった窪みや岩の裏(さっきアイエフが焼いた物とは別)に一旦身を隠す。

 

「い、イリゼさん!あの人達戦う気満々ですよ!?」

「見れば分かるよ!…やっぱり不利益ちらつかせるより利益の提案した方が上手くいくのは当然だよね…」

「反省より今はなんとかしなきゃだよ!どーするの!?」

「話聞いてくれそうもないし、ここは力技で制圧する!先に撃ってきたとはいえ、こっちも脅迫まがいの事してて正当防衛の一言で片付けられる状況じゃなくなってるから、極力無力化だけに留めなきゃ駄目だよ!……脅迫まがいの事した私自身が言うのは大いに間違ってるけどさ!」

「アイツらそこそこ銃の撃ち方がなってますし、女神化無しでこの状況から無力化するのは一苦労ですよ!」

「……なら、ここは私に任せてくれないかしら?」

 

発砲音に負けない様大声でやり取りする私達。ユニの言う通り相手は訓練済みの様だし、ゆっくりしてるとどんどんここに相手が集まってきてしまうから私が女神化して先陣を……そう思っていたところで、ケイブが岩陰から離れた。

 

「ちょっ……ケイブ!?」

「丁度いい機会だから、私の実力を見せておくわ」

「じ、実力……?」

 

鋏の様な形状の武器を手に持ち、とんっと軽く地を蹴って走り出すケイブ。当然、それまで面制圧の様に放たれていた銃撃はケイブ一人に集中する。

今いる犯罪組織の人間が持つのは両手持ちの機関砲で、複数人によって作られる弾幕は、間違いなく常人を辞めたうちのパーティーメンバー(女神以外)でも無傷で突っ切る事は不可能。……不可能な、筈なのに…

 

「わ、凄い…あっという間に行っちゃったよ」

「嘘でしょ…ケイブさんには弾道予測線でも見えてるっての…?」

 

次々とケイブに迫る銃弾。しかしその全てがケイブを捉える事は叶わずに、地面や岩に当たって跳弾していく。スピード自体は速いものの、それはアイエフやマベちゃん、サイバーコネクトツーの様な高機動組ですら追随は不能…って程じゃなかった。なのにケイブは時に機敏に、時にひらひらと舞う様に動いて弾丸を躱し続けていた。

その明らかに非常識な光景に、目を丸くする私達。その間にもケイブは接近を続け……遂には銃火器を持つ人達の所まで到着してしまった。

 

「……っ…あ、あり得ねぇ…」

「残念だったわね」

 

鋏で銃を斬り裂き、持ち手と蹴りによる打撃でケイブはあっという間に扉前を制圧。ふぅ、と息を吐きながらこちらを向いた彼女は……偉業を成し遂げた直後とは思えない位に涼しい顔だった。

 

「こんなものよ。さ、先を急ぎましょ」

 

手に持つ鋏を降ろし、私達を手招きするケイブ。クール&ビューティー。この言葉がここまで似合う人がいるだろうか…なんて思う位、この瞬間のケイブは格好良かった。

そして……

 

『はぅ、すずしぃ…』

 

施設に入った瞬間、それまでぐったりだったロムちゃんラムちゃんが幸せそうな表情を浮かべる。それを「分かり易いなぁ…」みたいな目で見守る私達も、二人程あからさまな反応はしないものの、実際のところ軽く気を抜いてしまいそうになる位には施設内の涼しさに心安らいでいた。

 

「さて、無事に入れた訳だけど…ネプギア、アンタはなにしてるのよ?」

「あ、この人達も施設の中に入れておこうかなって。地面…っていうか岩盤まで外は熱を持ってるし、ずっとそんな所で倒れてたら脱水症状になっちゃうでしょ?」

「…アンタはほんとにお人好しね…だったらライフル以外の武器持ってないか確かめておきなさいよ?後でまた襲われちゃたまらないわ」

「分かってるって。よいしょっと」

 

ケイブに気絶させられた人達を施設内に引きずるネプギアと、そんなネプギアの様子を呆れながらも止めはしないユニ。候補生四人がそれぞれの行動を行う中、私達は今の状況に思考を巡らせていた。

 

「さて、侵入自体は出来たけど…こっから先も戦いは避けられない筈よ。素直に進むの?」

「進むしかないよ、前みたいに施設ごと爆破されたら洒落にならないし」

「ここの場合、下手すると洞窟自体が崩れて生き埋めですね…」

『…………』

 

コンパの恐ろしい…でも爆破された場合、十分にあり得る可能性にひやりとしたものを感じて数秒言葉を失う私達。……さ、さっきまでは暑かったのに…。

 

「…な、なんかわたし、余計な事言っちゃったです…?」

「だ、大丈夫よコンパ。…それよりイリゼ、極力無力化…ってなら、貴女がそれ相応に頑張ってくれるのよね?脅迫まがいの流れを作ったのは貴女なんだから」

「うっ……そ、そのつもりだよ…うん…」

「大変そうならアタシが援護してあげるよっ!」

 

最悪の展開を想像して数秒寒気がしたけど…幸い皆の士気は落ちていないし、ここはキラーマシンや大型モンスターを何体も用意出来る様な広さはなさそうだから、状況的にはまだまだ悲観する様なレベルではない。

双子が元気を取り戻し、ネプギアも運び終わったところを見計らって私は候補生を呼び、施設の調査(今はもう調査じゃなくて制圧になりそうだけど)を再開する。ここは一刻も早く対処しなきゃいけない場所だし、何より偶然とネプギアの機転が生んだ折角の機会なんだから…無駄にはしたくないよね。




今回のパロディ解説

・どっかの空中艦
デート・ア・ライブに登場するラタトスク機関の空中艦、フラクシナスの事。イリゼの例えは一巻序盤のシーンとなっておりますが…分かり辛かったかもしれません。

・ドラゴンなクエスト
ドラゴンクエストシリーズの事。マグマ(溶岩)があるダンジョンというと、ドラゴンクエストに限らず色んなRPGで終盤ですよね。やはり見るからして危険だからでしょうか。

・弾道予測線
ソードアート・オンラインシリーズに登場する、VRMMO内の要素の一つの事。原作では人だかりで力を発揮していましたが…きっとケイブならこんな事も出来る筈です。

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