超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth2 Origins Progress   作:シモツキ

6 / 183
あとがきで「毎回7000字以上…」とか書いておきながら、7000字を切ってしまいました…。……ま、まぁ今日はもう一話(設定・用語集)も出すつもりなので、そっちと合わせれば取り敢えずノルマ(?)達成って事で…。


機体解説(第五十六話〜エピローグ)

PMG-01(A/S) 【ルエンクアージェ】

 

・ハイパーパック

 

追加推進器

背部スラスターユニット×2

下腿部ブースターユニット×2

追加武装

NTW-05C 右背部荷電粒子砲(ビームカノン)×1

PSE-M-14 背部6連装マイクロミサイルポッド×2

NTW-08S 左腕部増設型荷電粒子収束剣(ビームサーベル)×1

追加装甲・肩部、側腰部、脚部

 

ルエンクアージェの機能拡張を目指して開発された追加パック。元々ルエンクアージェには機動強化ユニットと火力強化ユニットという、二種類の追加装備があった。しかし脚部、それも下腿部のみで完結しているユニットで可能な強化には限界があり、追加装備による強化の限界点を大幅に引き上げる為本装備が作られた。

脚部のみでなく機体各部に追加装備が施されており、火力、防御力、機動力の全てが強化されている。その上で可変機構を阻害しない作りをしている為、ルエンクアージェの持ち味を殺す事なく高性能化を果たしているが、重量増加や多武装化により操作性や燃費はやや低下。またそもそもハイパーパック装備のルエンクアージェは手に余るというパイロットも少なからずいる為、配備はエースや隊長機が中心となっている。

 

背部スラスターユニット

人型形態では背部、航空形態では機体上部に位置する二基のスラスター。先端上部にはミサイルポッドが装備されており、追加の推進剤も積んでいる。推進力はフレキシブルスラスターと大差ないが、下腿部ブースターと合わせての推力は重量増加分を十分補えるものとなっている。

下腿部ブースターユニット

下腿部の裏、所謂ふくらはぎの部位に装備されるブースター。背部スラスターより低出力だが、脚部に装備されている為様々な方向へ推力を向けられる。このパーツは機動・火力強化ユニットに増設する形で装備する為、両ユニットとの両立が可能。

 

右背部荷電粒子砲(ビームカノン)

背部スラスターに挟まれる形で装備される固定火器。人型形態時には右背部へスライドさせながら前方へ展開する。連射性は低く、射角も固定火器故に広くはないがその分高威力で、射程も同機のビームライフルに勝る。現在は一基のみの装備となっているが、開発段階では左右で計二基装備するプランもあった。

背部6連装マイクロミサイルポッド

背部スラスターユニットの先端上部に装備される武装。上部のビームカノンとは対照的に、面での攻撃で力を発揮する。コンパクトに纏める事を念頭に置いている為、総弾数は少ないが、それでも火力強化ユニット選択時にはそちらのミサイルポッドと合わせて計36発のマイクロミサイルを一斉掃射可能。

左腕部増設型荷電粒子収束剣(ビームサーベル)

左腕部40㎜機関砲の上部に設置される近接格闘武装。右腕で引き抜く事を前提としており、高い切断力を有する。性能はラステイション製の物と同等だが、機体側のフレーム強度に差がある為、一撃離脱で使用する事を推奨されてい。また、右腕部荷電粒子砲には代わりに荷電粒子砲用のエネルギーユニットが装備されている。

 

肩部、側腰部、脚部装甲

機動力や運動性を損なわない範囲で装備された追加装甲。火力に比べると機体全体としての上昇値は低いが、元々ルエンクアージェは装甲で耐える事より機動力で避ける事を重視している為、パイロットからはこれでも十分とされている。また各装甲には姿勢制御スラスターが内蔵されており、姿勢や挙動の微細な調整の際に使われる。

 

 

LMG-04(S) 【ラァエルフ】

 

・A(Ace)型装備群 【ラァエルフ・エース】

 

追加推進器

MCI-01 背部大型コンテナスラスター×2

MCI-02 脚部中型コンテナスラスター×2

専用武装

HRI-S01Y 試作重粒子収束剣(ビームサーベル)×2

(HRI-L04Y 試作高射程重粒子砲(ロングレンジビームライフル)×1)

特殊機構・無し

 

F型装備群をベースに開発された、発展型F型装備群プランの一つ。現在はデータ収集の為のテスト運用中であり、特務隊にのみ配備されている(特務隊は全機S型ラァエルフの為本装備を纏ったA型は実戦に出ていないが、当然A型も装備可能)。何と言っても背部と脚部で計四基のコンテナが本機最大の特徴で、格納する装備を変える事によって高い汎用性を実現。同時にコンテナとスラスターを一体化する事によって無理なく推力を確保し、装甲を削る事なく全体的な性能向上を果たした。但しこちらは魔光動力炉での運用を前提としている為、完全な上位互換という訳ではない。

T型やG型の様な特殊装備を搭載していないのも、F型装備群の後継機種として開発された為。しかし逆に言えばパイロットの腕が戦果に直結するという事であり、コンテナを介する事で装備の多彩さを獲得した本装備群は、調整次第で名前通りのエース用装備となり得るポテンシャルを秘めている。

 

背部大型コンテナスラスター

二基を背負う形で装備される、コンテナと一体化したスラスター。F型装備群の背部スラスターより大幅に出力が強化されており、脚部と合わせてメインスラスター四基構成ともされている。だが高出力化した分、姿勢制御スラスターとしての運用は厳しい。

脚部中型コンテナスラスター

両膝部の外側に装備される、コンテナと一体化したサブスラスター。出力こそサブスラスター程度だが、ユニット側面で脚部と接続している為、回転させる事で噴射口を上方や前方に向ける事も可能。また二種類のユニットには、それぞれ推進剤も搭載されている。

 

大型コンテナ

背部大型コンテナスラスターの上部を構成する、マルチコンテナ。大型装備であれば一つ、中型以下であれば複数の格納が可能。そのまま引き出す事も可能だが、展開したハッチから射出する事も出来る。ラァエルフの携行装備であれば一部を除いてほぼ全てに対応している。

中型コンテナ

脚部中型コンテナスラスターの上部を構成する、マルチコンテナ。大型コンテナより小さい為、格納可能な装備はそちらより限られる。汎用性を目指して開発されたという事もあり、大きささえ合えば武装以外も格納し持ち運ぶ事が可能。

 

試作重粒子収束剣(ビームサーベル)

大腿外部に一基ずつ装備されている、光学近接格闘武装。装備群側に装着されているという意味で専用武装にカテゴライズされているが、T型も同一の武装を装備している事からも分かる通り、ビームライフルと同様に汎用武装としての運用を視野に入れて開発されている。

試作高射程重粒子砲(ロングレンジビームライフル)

砲身を二つ折りにした状態で大型コンテナに格納される射撃武装。コンテナへの格納を前提とした武装だが、コンテナのない機体でも運用可能(=専用ではない)。名前通り高い射程を持ち、同時に長砲身化と収束率向上によって威力も高いが、その分連射性や取り回しの良さは低下している。

 

 

LMG-04S-YR 【十式】

 

所属・ルウィー国防軍

設計開発・ルウィー国防軍/ラステイション国防軍/ラステイション工業団(ルウィー国防軍による改修にラステイション国防軍が協力)

生産形態・改修機

生産仕様・S型(指揮官機)

動力・GBXE-02 魔光動力炉×1

主推進器

脚部内蔵中型スラスター×2(主器)

背部スラスター×2(副器)

武装

HRI-L03Y 試作携行重粒子砲(ビームライフル)×1

FRI-L05 58㎜携行重機関砲×1

MB-01/W 320㎜携行ロケットランチャー×1

HRI-S01Y 試作重粒子収束剣(ビームサーベル)×2

FRI-M03 21㎜頭部機銃×2

FRI-S03 コンバットナイフ×2

特殊機構

試作対魔力コーティング

PBX-01Y 視線誘導式マルチロックオンシステム

BMRシステム

 

 

ルウィー国防軍がラステイション国防軍からの技術協力を得て開発した、ラァエルフの改修機。MGという新機軸の兵器の運用データ及び有用性、自国技術との親和性を模索していたルウィーと、光学兵器を中心とする各武装や技術の更なる実戦データを求めていたラステイションの利害が一致する形で、本機は開発される事となった。より正確に言えば犯罪組織によって改修されたアズラエルがベースの機体であり、国防軍所属となったアズナ=ルブが引き続きパイロットを務めている。

全面改修が施されており、原型機の特徴であった装備群換装システムの完全廃止(アズラエルの時点で装備群の固定化は行われていた)や基本設計レベルでの変更により、外見は細身なものへと変化。更にフレームが所々露出している為耐久能力は空戦仕様であるG型ラァエルフと同等かそれ以下だが、その分圧倒的な機動力と運動性能を有し、更にパイロットに合わせて限界までピーキーなチューニングが施されている。またエネルギー消費の激しい武装やシステムが少ない事から、継戦能力も高い。

本機は運用データ収集用の機体で、実戦能力はあっても元々実戦用として開発された訳ではない。しかし犯罪組織の四天王を相手に単騎で時間稼ぎを果たしたその性能をテスト用のみで終わらせるのは惜しいという判断から、後にルウィー国防軍の戦力として正式採用されるに至った。

 

脚部内蔵中型スラスター

ラァエルフに共通する、脚部内蔵型のメインスラスター。基礎フレーム同様根幹レベルの設備であり、機体全体のバランスを大きく変えてまで換装する必要はないとの事からそのまま続投する形となった。機体の更なる軽量化によって、本機の機動力は一層増している。

背部スラスター

外部側面に大型のバインダーを有する、バックパックのスラスター。噴射口はそれぞれ二基あり、またアズナ=ルブの搭乗を前提としている為主器にも劣らない大出力を持つ。バインダーは稼働させる事で細やかな姿勢制御を担い、本機の運動性の高さに一役買っている。

 

試作携行重粒子砲(ビームライフル)

ラステイションより提供された、試作光学兵器の一つ。後述のビームサーベルにも言える事だが、運用データ収集を目的として提供されている為、独自の改造は行われていない。一発一発が通常目標なら十分撃破に至れる威力を持つ他、牽制に使える程度の連射性も持つ。

58㎜携行重機関砲

アズラエル(ラァエルフ)からそのまま引き継がれた携行武装。ビームライフルは試作武装である事、ロケットランチャーは弾幕形成や小型目標への攻撃等に向かない事から、『堅実に使える』装備として選ばれている。本装備の反動は、アズナ=ルブが機体側の姿勢制御で対応している。

320㎜携行ロケットランチャー

アズラエルからそのまま引き継がれた携行武装。威力に長け、爆風を使った様々な副次効果も望める事から、機関砲とは別の形で応用が利く武装とされている。但しあくまで犯罪組織が開発した武装である為、視覚的な問題を避ける事を目的として外装のみ変更された。

試作重粒子収束剣(ビームサーベル)

ラステイションより提供された、試作光学兵器の一つ。非使用時は左右側腰部に装備されている。軽量高機動型の本機には実体剣よりもこちらの方が使い易く、非使用時は刀身がない分重量や動きへの干渉を気にせず装備出来る為、出撃時は常に装備されている。

21㎜頭部機銃、コンバットナイフ

ラァエルフの固定装備。アズラエルへの改造時と同様の理由でそのまま装備している。どちらも補助武装としての物だが、機銃は回避主体の戦術の重要な装備として、ナイフは投擲という射撃とは違う運用が出来る装備として、それぞれ多用されている。

 

試作対魔力コーティング

全身の装甲に施された、文字通り魔力を利用した攻撃の威力を減衰させるコーティング。それの色により、本機は非常に目立つ黄金の装甲を持つ機体となった。発想自体は画期的なものの、まだまだ未成熟な技術であり、現状のコーティングでは気休め程度にしか減衰出来ていない。

視線誘導式マルチロックオンシステム

ラァエルフに基本搭載されているシステムの一つ。システムそのものの変更は特にされていないが、頭部がキラーマシンに近い形状(モノアイ)から原型機に近い形状(メインカメラは一眼レンズ風のゴーグルアイに変更)になった為、機体側への負担は減っている(元々大きかった訳ではない)。

BMRシステム

ラァエルフに基本搭載されているシステムの一つ。こちらも機能としての改造や変更はない。しかし危険性を二の次としてリミッターの限界値を引き上げられた状態から、安全性を考慮し30%を上限とする通常の状態へと調整し直された。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。