超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth2 Origins Progress 作:シモツキ
イストワール
原初の女神によって生み出された、プラネテューヌの教祖。教祖や世界の記録者としての活動は守護女神奪還以降も変わらず、基本的には女神のサポートに務めていた彼女だが、守護女神達が誤った優しさで行動しかけた時は信者の代表として諌め、思い詰めるイリゼには姉として寄り添い絆を深めるなど、そのサポートを業務として行っている訳ではない事は間違いない。また、彼女はとある出来事にて次元を繋げる術を得た……が、どうも彼女のその能力は別次元のイストワール程優秀ではないらしい。
神宮寺ケイ
クールでビジネスライクな性格が特徴な、ラステイションの教祖。合理的で遊びのない点は相変わらずだが、ユニからブレイブとの一騎打ちに向かう旨を伝えられた際には彼女の意思を尊重して送り出し、最終決戦では自国の女神二人へ負ける筈がない(という意図の発言)と言ってのけるなど、二人へ全幅の信頼を寄せている事が散見された。それはわざわざ信頼を伝えずとも二人には伝わっているという考えによるものだが、周りからは「彼女もまた素直でないだけでは…?」と思われている。
箱崎チカ
病弱ながらも気が強く、何よりベールにぞっこんなリーンボックスの教祖。ベールの帰還には喜びを露わにし、入院中はベールが辟易とする程に甲斐甲斐しく世話をしていた他、決戦時には信頼しつつも心配を隠せない様子を見せていた。しかし教祖としての意識や思考も洗練されつつあり、その点を彼女が教祖となるまで教祖代行を行っていたイヴォワールにも認められている。妹を欲する心が増しているベールに対しては当然複雑な感情を抱いているものの、流石に女神候補生を敵視する程には至っていない。
西沢ミナ
良識、良心、そして若干の自己評価の低さを併せ持つルウィーの教祖。候補生の中でも特に幼いロムとラムへつい過保護になってしまいそうになる気質は変わらないものの、二人が成長している事はきちんと認識し、ブラン同様『女神』として信頼する事を選んだ。一方で超一流の魔法使いとしての面も衰えておらず、ギョウカイ墓場前の戦いでは戦闘能力の高さを他の教祖と共に発揮した。指導者、魔法使い、そのどちらの面でも優秀でありながら何故自己評価が低いのかは、付き合いの長いブランにとっても謎の事。
ビーシャ
バズーカを使った遠距離戦を得意とし、戦闘では小柄な見た目からは想像出来ない程派手に立ち回る。威力と効果範囲を活かす事は勿論、発射時の反動を背後への移動に使うなど応用にも抜かりはない。支部長となる前からクエストを受け、数多くの戦闘を経験してきた為、戦術眼や状況把握能力も中々のもの。
支部長の四人は女神や教祖に劣らず個性的で、ビーシャも濃い個性を持つ…が、知識や性格は比較的まともであり、ケーシャやエスーシャには驚かされる事もそこそこある。
ケーシャ
二丁のサブマシンガンを使う、高機動射撃戦が得意。当然弾幕形成も戦術の一つとして活用するが、元々彼女の戦闘技能は暗殺を基本としている為、精密射撃こそが真骨頂。また体術(絞め技)や狙撃に関しても十分な技量を持つ。ユニと比較される事もある彼女だが、ユニとは違い無理を強引に突破する事はまずしない(=確実な状況作りを優先する)。
平時は支部長四人の中でも随一のまともさを持つが、知識に偏りがある事やノワールへの只ならぬ感情等、意図しないところでは周りを唖然とさせる事も少なくない。
エスーシャ
シンプルながらも無駄のない、王道や正道とでも言うべき片手剣術を軸に戦う。派手さはないが堅実で相手を問わない通常の剣撃と、激しく乱戦でも周囲の目を引く程の大技を兼ね備えており、静かな性格に反して戦闘の幅は豊富。また普段は携行していないが、盾を装備した戦い方も心得ている。
性格面では分かり易く個性的なエスーシャ。興味ないね、が代名詞になる程性格は尖っている……が、ケーシャとは逆に感性や思考回路は比較的普通なタイプ。
シーシャ
彼女は素手による打撃を得意とし、間合いを意識した戦い方が特徴的。武器を持たないが故の高い小回りと動きの柔軟さが強みで、武器を持たずとも高い攻撃力を有する。しかし状況によっては大剣や腕に装備するタイプの砲も利用するなど、シーシャの持つ柔軟さは打撃戦闘のみでなく、戦術構築全体に渡っている。
一見すればシーシャも他三人に劣らず個性的。しかし没個性では決してないものの、非常識の観点で言うと若干三人に遅れを取っている(?)点を彼女自身は気にしている。
シアン
パッセの社長兼ラステイション国防軍技術部の特別顧問である少女。犯罪組織との全面激突となった際には、後者の立場から教会へ呼ばれる事が増えていた。しかし社長職にも四苦八苦する彼女にとって、特別顧問としての立場はそれなりに経った今もまだまだ慣れない模様。
イヴォワール
嘗ては教祖代行を務めていた、リーンボックスの教会職員。年配者の穏やかさや経験豊富さを感じさせながらも衰えた様子はまるで見せず、チカを始め職員からの信頼も相変わらず厚い。前線に出る事こそなかったが、出ようと思えばまだまだいける模様。
兄弟
元ルウィー国民であり、現在はリーンボックスの教会で職員を務める二人の青年。普段は欲望に忠実な人間として見られており、実際にその通りではあるが、時折気高い精神性を見せ、行動にも一定の品性を感じさせるなどから、教会内では単なる変態ではない…という評価を得つつある。
フィナンシェ
ブランの侍女を勤め、ロムやラムの世話、ミナのサポートなども担う少女。今回は教会も再編された軍も正しく機能していた為本分外の活動をする事は殆どなかったが、その分侍女としての職務に専念する事が出来、女神達の精神面の安定に貢献していた。
アズナ=ルブ
強く正しき者を守る為ならば、と犯罪組織に与していた、ルウィーの前ギルド支部長。厳密には仮面によって感情を増幅された結果の行動だったが、体制側が理想通りの勝利を迎えた事もあり、仮面が機能を失ってからも行動を続けていた。だがシーシャとブランの言葉、そして彼女達や彼の守りたい者達の在り方によって自分が本当にすべき事はなんなのかを見つめ直し、支部長として信頼を得ていた頃の自分を取り戻した。
MGの操縦において、天才的な実力を持つ。その実力は他国のトップエースに比肩しており、装甲を削った機体による圧倒的機動から『赤い流星』の異名すら得ていた。また生身での戦闘能力もそれなりに高く、支部長職をしていた事もあって指揮官としての能力も侮れない。
仮面はファッションとして付けていた訳ではない、と誤解の解けたアズナ=ルブ。しかし現在はノースリーブにサングラスという、これまた奇抜な装いをしてしまっている。
シュゼット
MG部隊の隊長の一人として、ラステイション国防軍に所属する男性。歴史を研究する家系の生まれで、守護女神奪還と同時に行われた大規模制圧ではその一面を見せていた。またその際にはアズナ=ルブとの戦闘も行っており、トップエース級同士によるMG戦はそれ以降のMG開発に少なからず影響を与えたともされている。
クラフティ
MG部隊の隊長の一人として、ラステイション国防軍に所属する女性。彼女とシュゼットはブレイブ相手に二度時間稼ぎを行い、そのどちらでも生還している。浪漫という意味で通じるものがあったシュゼットと違い、クラフティはブレイブの発言を一蹴する事が多かったが、戦闘時の言動からも分かる通り決して冷めた人間ではない。
メイジン・タカナシ
ラステイション国防軍における、MGの特務隊隊長を務める男性。普段はクールながら、その心には熱い思いを持つ。現在はラステイションに住む彼だが出身はプラネテューヌであり、信仰対象もネプテューヌからは変わっていない。そんな彼が特務隊の隊長に任命されたのは偏にそれだけの実力と精神性を見せたから(国の在り方の関係上、自国の女神の信仰者の方が信頼はされ易い)で、特務隊内は勿論他の部隊の中でも彼を認める者は多い。
上記の通り、特務隊隊長の名に恥じない操縦技術を有する。素早く無駄のない動きを基本とする彼だが戦い方に偏りはなく、状況に合わせて最適な距離や武装を選択して戦う。特務隊の部下も当然それなり以上の実力を持つ為、部隊での連携は見事なもの。
戦闘中…特に彼が持つ熱い心が前面に出ている際には、フラメンコの様な曲がどこからか流れてくる。……が、それがどういう原理なのかは完全に不明。
スライヌマン
とある事故によってスライヌに魂を移された、エスーシャの友人の男性。スライヌの身体となってしまった事に関してエスーシャへは全く恨みを持っておらず、それよりも思い詰めるエスーシャを心配していた。その彼もエスーシャの心を光で照らしたベールには強い感謝を抱いている。
スライヌレディ
とある事故によってスライヌに魂を移された、エスーシャの友人の女性。彼女もスライヌマンもエスーシャ、イーシャの両方に言いたい事、伝えたい事があったが、二人の対話の際には二人を信じて見守っていた。現在は四人揃って新たな映画の製作準備を行っている様子。
イリゼ様親衛隊
初めての信者となった二人が作り上げた、所謂イリゼのファンクラブ。他の女神の信者に比べれば雀の涙程の人数しかいないが、思いは他の信者に負けていない。親衛隊、というのは名前だけで実際に部隊としての能力がある訳ではないが、結束力は強く、中には元国防軍人の様な人物もいる模様。
ライヌ
イリゼの部屋で暮らす、気性の穏やかなスライヌ。イリゼの留守中に世話をしてくれるイストワールに対しては多少気を許し始めた。激しく動揺すると身体がスライム状になってしまう…が、なんとその時の対処を行う経験が、とある戦闘においてイリゼと女神達の窮地を救う事となった。
マガツ
リーンボックスのある山を縄張りとするドラゴン。正体は八億禍津日神という信次元でも最強クラスのモンスターだが、ベールに対しては非常に甘えん坊な様子を見せる。マガツも保護及び研究の対象となっているモンスターの一体ではあるが、教会の地下施設では生活する上で狭いと判断され、普段は上記の山で暮らしている。
マジック・ザ・ハード
犯罪神との契約で配下となった、四天王の一人。自らの目的や理想の為に散っていった他の四天王とは違い、最後まで彼女は犯罪神への信仰一筋。それは蘇ってからも変わらず、敗北後も置き土産として信次元に混乱を招いた。彼女にとっては犯罪神に尽くす事、全てを捧げる事が至上の喜びであり、結果はともかく彼女もまた理想に殉じる事が出来たと言える。女神に対しては蔑む発言が多かったが、内心ではネプテューヌの実力もネプギアの意思も強者のそれとして認めていた模様。
彼女は全く語らなかったが、他の四天王同様彼女も元々は普通の人間。しかし言動から考えるに、生前も犯罪神の信者であったと思われる(それ以外の目的らしきものを見せていない為)。
ブレイブ・ザ・ハード
犯罪神との契約で配下となった、四天王の一人。揺るがない覚悟を手にしたユニと決闘し、互いの理想をぶつけ合ったが、自らの進む道が子供の夢を奪っていたと知り、最後は理想よりも目の前の子供の笑顔の為に散っていった。復活後も大人としての忠義を貫き、その姿にノワールは賞賛を送った。ユニへと夢を託し、ノワールにも彼の理想とする世界を作ると明言されたブレイブ。生前果たせなかった夢を彼が思う素晴らしき女神二人に託す事が出来た彼は、感謝と誓いを胸にしながら眠りについた。
病弱な少年からヒーローを目指す青年、夢を叶えた大人から夢破れても尚努力を続けたクリエイターと、生前の彼の人生は、夢を追い求める道そのものだった。そして四天王となってからも、彼の中のヒーローは生き続けている。
トリック・ザ・ハード
犯罪神との契約で配下となった、四天王の一人。卑劣な手(人死は極力出さないようにしている)で外見の幼い女神を誘い出すも、その真意は歪んだ愛情と『幼い少女を守りたい』という願い。それ故に最後はロムとラムを庇って生き絶え、復活後も彼女達を傷付けない事を貫き、最後にはルウィーの女神達の思いに涙を流した。ブレイブが生前果たせなかった夢を託せたように、彼は生前悩み続けた心の呵責から救われており、彼もまた恩義にいつか報いる事を誓って消滅した。
具体的にどんな人生を歩んでいたかを彼は語っていない。しかし決して幼くはないリンダを最後まで気にかけていた事や、敵味方どちらの被害も抑えるよう努めていた事から、ただの幼女愛者ではなかった事は間違いない。
ジャッジ・ザ・ハード
犯罪神との契約で配下となった、四天王の一人。守護女神奪還戦においては『邪魔の入らない、女神との全力勝負』という念願の願いを叶える事が出来、復活後はイリゼとベールの二人と同時に再戦を果たす事に成功。また彼は相手の好戦性を引き出す力があり、実際イリゼとベールは彼との戦いに対して異様に酔いしれていた。自らを打ち倒した二人の女神へ心からの敬意を表しており、同時に二人から更なる再戦を望まれるなど、彼は望み通りの充実した時間を過ごす事が出来ていた。
強者との戦いを求めて犯罪神に挑んだ事からも分かる通り、彼の戦闘狂は生来のもので、尚且つ生前から満足のいく戦いが殆ど出来なくなってしまう程の戦闘能力をその身に有していた。
リンダ
犯罪組織に所属していた少女で、組織の崩壊後も残党として活動を続けていた。彼女がトリックに付き従っていたのは唯一自分を認めてくれた相手だからであり、彼が二度目の消滅を迎えた際には激しい憎悪を女神に向けていた。しかしトリックから憎悪に身を堕とすのではなく、実力で周囲を見返し未来へ歩んでほしいと遺言同然の言葉を受け、同時にネプギアから謝罪と敬意を向けられた結果、彼女なりの形で女神達に勝ち、自分の才能を活かして生きていく事を決心した。
ワレチュー
犯罪組織構成員であったネズミで、残党としても活動していた。ある時犯罪神の力を受けて暴走した後拘束されたが、他の元構成員と共にリンダの手引きで脱走。その後はリンダと行動を共にし、彼の考える『悪人なりに貫くべき事』に沿ってリンダを助けていた。しかし、脱走に関してはコンパに対して負い目を感じている様子。
犯罪神
信次元の歴史において幾度となく復活し、次元を滅亡へ導こうとした存在。人に近い状態こそが真の姿であり、巨大な化け物としての姿は、謂わば負のシェアが洗練され切っていない状態。本質的には女神と表裏の関係だが、個としての意思はなく、滅びの化身、実体化した悪意そのものと言える。まだ不明な点も多い存在だが、女神以外に向けられる悪意の多くが糧となっている為、四ヶ国体制となってからはいつの時代も女神を遥かに超えた力を持ち、されど女神と女神が導く希望によって滅びは回避されている。
不完全な姿では理性のないモンスターの様に、完全な姿では双刃刀を主軸に負のシェアを利用した様々な遠隔攻撃を行う。単純な単発攻撃力や耐久力では不完全な姿の方が高いが、総合力では完全な姿の方が数段上。しかし強大な力を持つが故に必要とするシェアエナジーの量も多く、復活には多大な時間を必要とする。
人々の思い(悪意)が根源である為、封印によって復活を大きく遅らせる事は出来ても完全な根絶は不可能とされている(その為にはまず人類から根絶しなければならない)。
ディール/グリモアシスター
別次元のルウィーに住まう、ロムに非常によく似た女神。自分のいる次元にイリゼが来てしまった事には驚いていたが、彼女との再会には喜んでいた。初対面ではない事、前回とは状況が違う事からイリゼに対して笑みを見せる事も多く、同時にイリゼをからかう機会も創滅の迷宮時より増加気味。だがイリゼ、エストの両方から振り回される事も少なからずあった為、二人といる時は苦労する姿も散見された。
エスト/グリモアシスター
別次元のルウィーに住まう、ラムに非常によく似た女神。次元の狭間、自身のいるルウィーで計二回イリゼと会っており、初めこそ勝負を仕掛けた為警戒されたものの、ディールよりずっと早く友好的な関係を築いた。反応が面白く、本気の勝負に付き合ってくれる(イリゼも楽しんでいたが)イリゼの事は気に入っているらしいが、彼女もディールもイリゼに対して友好的であった事が、同次元のロムとラムから逆に不信感を抱かせていた。
グリモワール
とある次元で嘗て封印されていた、イストワールに似た存在の魔導書。イリゼとの直接的な交流は少なく、彼女もあくまで「ディールとエストの友人」として見ていたが、イリゼの特異さには一定の興味を持っていた。帰還後まで隠してはいたが、やろうと思えば単独で現在いる次元と信次元を繋げる事も出来たらしい。
ディール、エスト、グリモワールが一体どのような存在なのかは、『超次元ゲイム ネプテューヌG 蒼と紅の魔法姉妹 -Grimoire Sisters-』を参照。