超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth2 Origins Progress   作:シモツキ

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第三話 新たな旅の指針

「コンパ…ほんと包帯巻くの上手だね。もうプロ級なんじゃない?」

「ふふっ、沢山の経験を積んできたですからね。でも、まだまだナース道は長いです」

「な、ナース道…?」

 

ジャッジとの戦闘から数時間後。ギョウカイ墓場の出入り口で待っていてくれた三人と合流してプラネタワーに帰還した私は、コンパから怪我の手当てを受けていた。

こうして手当てを受けていると思い出す。どうやっても勝てない程の敵との戦いになって、その中で女神化出来る様になって、なんとか帰還して手当てを受けて……それは、まるで初めてマジェコンヌと戦った時の様だった。あの時と違ってコンパの技術はプロ級(というか教会お抱えのナースだから実際プロなんだけど)だし……あの時一緒にいたネプテューヌは、ここにいないけど…。

 

「……?イリゼちゃん、急に顔が曇ったですけど…どこか痛かったです?」

「あ、ううん…私はもういいよ、次はネプギアにしてあげて」

 

そういうとコンパは首肯して、私より軽傷だったネプギアの手当てに移る。…割と表情に出易いところは何とかしたいなぁ……。

 

「しっかし驚いたわよイリゼ。いつから女神化出来る様になったのよ?」

「あー…えっと、出来るんじゃないかって予感は結構前からあったよ?実際にやったのはさっきが初めてだったけどね」

「え…ぶっつけ本番だったんですか…?」

「まぁ…そうなるかな」

 

よくそんな事をぶっつけ本番で…と呆れているコンパとアイエフに苦笑いを見せる私。確かにあの場で女神化出来なかったら洒落にならない(そして超恥ずかしい)から確認して然るべき事ではあるけど……呼吸やHB鉛筆へし折りレベルで出来るという自信があったし、状況は違うけど前にも一度女神化をした事があったから、確認しなきゃとは思わなかった。…それに、ぶっつけ本番だったからこそ思いが力になってくれたのかもしれないしね。

 

「……でも、今から思えばもっと早い段階で確認すれば良かったかな。そうすれば、私もネプテューヌ達と戦えて…結果を、変えられたのかもしれないもん」

「…過ぎた事は仕方ないわ。今は大幅な戦力強化になったと考えましょ」

「…うん、分かってるよ。私達は次こそ皆を助ける。……皆で、ね」

「ですね。でも…今のままじゃ難しいです」

 

ネプギアの手当ても終えたコンパが、普段のほんわかさとは離れた冷静な表情になる。

そう、今のままじゃ助けられない。ジャッジ一人でも手強いのに四天王は他にもいる訳だし、仮にジャッジが何とかなったとしても結界がある。あの結界がそう簡単には壊せない…って事は、確かめるまでもない事だった。

 

「…じゃ、その事も含めてイストワールさんの所行こうか」

「いーすんさん…今は装置の起動確認をしてるんでしたっけ…?」

「らしいわ。作動してないなんて展開は勘弁ね…」

 

結構な危険を乗り越えてやっと戻ってきたのに、もう一回やってきてくれ…なんてなるのは辛過ぎる。…それに、もしそうなれば「オイオイもう来たのかよ…絶対テメェまだ万全の状態じゃねぇだろ…」とか言われ兼ねない。

そんな事を思いながらイストワールさんの執務室に向かう私達。ノックの後部屋に入ると、起動確認は終わったのかイストワールさんはお茶(コップはミニミニサイズ)を飲んでいた。

 

「いーすんさん、イリゼちゃんとギアちゃんのお手当て終わったです」

「ご苦労様です。お二人共身体に不調はありませんか?(´・ω・`)」

「大丈夫ですよ。怪我も軽傷ですし」

「わたしも大丈夫です。…というか、わたしの怪我はコンパさんに頼まなくても良かった気が…」

 

頬をかきながらそんな事を言うネプギア。幸いネプギアは擦り傷や軽い痣位で済んでたからそれもそうだけど…「ナースが怪我してる人を見過ごせる訳がないです!」と言うコンパに押しきられて手当てを受けていた。…怪我が絡むとコンパはいつもより迫力が増すんだよねぇ。

 

「とにかく大丈夫なのですね。コンパさんとアイエフさんも負のシェアに汚染されている様子はありませんし、ならまずは一安心です(=´∀`)」

「私達は戦闘に参加しておらず、余裕がありましたからね。…してイストワール様、機材の調子は…」

 

意識を仕事モードに切り替えたのか、上司であるイストワールさんに敬語で接するアイエフ。それを受けたイストワールさんはコップを置き、こくりと頷く。

 

「はい、起動は確認出来ましたよ。これでやっとネプテューヌさん達や装置周辺の状況をモニタリング出来る様になりました( ̄∇ ̄)」

 

その言葉を聞いてほっとする私達。世界の記録者であるイストワールさんは、この次元内の事であれば森羅万象全て調べる事が出来るのだけど…それはあくまで何もない状態の話。シェアエナジー(特に負のシェア)が濃い場所やそれを利用した妨害がなされている事柄は、記録自体はされるものの上手く検索出来ないらしかった。他にも検索出来ない事があるらしいけど…それはまた別の話。

 

「一先ずこれでネプテューヌさん達に何かあれば分かりますし、ある程度はギョウカイ墓場の異変も察知出来る様になりました。…ですが、ネプギアさんとイリゼさんの状況を見る限り、何もなかった訳ではない様ですね(-_-)」

「はい。順を追って話すとまず…「そうです!イリゼちゃんがまた女神化出来る様になったんです!」それコンパが先言う!?…言うつもりだったけど…」

 

私の事なのに先に言っちゃう位には、コンパにとって私の女神化は衝撃らしかった。それを受けたイストワールさんはまず苦笑いを浮かべて…その後、予想外の言葉を返した。

 

「えぇ、もしやそうなのでは…と思っていましたよ(・ω・)」

「え?…あ、あれ?私女神化出来る気がする…なんて話しましたっけ?」

「されてませんよ。えっとですね、後で確認をするつもりですが…皆さんがギョウカイ墓場にいる頃、魔窟のある方からシェアの光の柱が立ち昇ったんです。魔窟の方と言えば…( ̄^ ̄)」

「私の眠っていた場所がある所…」

 

魔窟の奥には、神殿の一角の様な場所がある。そこは私の眠っていた場所である他にも、教会のシェアクリスタルの間に近い雰囲気があって、しかももう一人の私の事を感じる事も出来る場所。なら、私の女神化に反応を起こしても確かにおかしくはなかった。

 

「じゃあ…イリゼはやっぱり力を取り戻したって事ですか?」

「それはですね…少し長くなるので、先に報告をしてもらって良いですか?出来る限り記憶が鮮明なうちに聞きたいですから」

「それもそうですね…」

 

イストワールさんの要望で脱線していた話は元に戻る。

ネプテューヌ達が結界とコードによって監禁されていた事、ネプギアが戻ってきた時に言っていた四天王の一人がいた事、救出も撃破も困難で撤退を選択した事…それに私がジャッジと再戦の約束をした事や、シェア製大剣が消えた事、ネプギア曰く結界に触れた瞬間力が抜けた事など、私達は大きい事小さい事構わず思い付いた事は全て報告した。

 

「…それで、出入り口でネプギア達と合流して戻ってきた…というところです」

「分かりました。ふむ…四天王が一人だけだったのは幸いでしたね。シェア率の関係で四天王は以前より強くなっているでしょうし、約束したからと言って安易に勝負を仕掛けないで下さいよ?( ̄▽ ̄;)」

「し、しませんよ…でも、反故にするつもりもありません。違和感を解消して、万全と言える状態になれば…その時は、きちんと決着をつけたいと思ってます」

「イリゼ…貴女もそういうところは女神よね…」

「女神だからね。…それに、利害の一致とはいえ見逃してくれた相手だもん、それには報いたいよ」

 

ネプギア以外の三人は私の言葉に不満…というよりも、どこか心配してる様だった。……まぁでも、そうだよね…私だって頭では好意的に捉え過ぎ、必要以上に誠実過ぎって分かってるもん。…分かってても反故にはしたくないって思ってる面も、皆は心配してるんだろうけど…。

 

「…こほん。それはともかくよく分かりました。皆さんは今回の事で何か疑問がありますか?(・・?)」

「あ…いーすんさん、あの結界はなんなんですか?どうやったら壊せるんですか?」

「確かに…さっきも言った通り、あれに触れた瞬間剣が消えたんです。あれは一体……」

「そうですね…ネプギアさんの力が抜けた事、イリゼさんの精製した武器が消滅した事、そして何よりネプテューヌさん達が満身創痍とはいえただ捕まっているという事から、一応一つ思い浮かぶものがあります。…しかし……」

『しかし……?』

「まだ装置からのデータが少ない以上、確定とはいきません。…その件については、もう少し待ってもらっても良いですか?」

「分かりました…どっちにしろ今のままじゃ力不足だもん、ね…」

『……?』

 

こくり、と自己解決した様な表情を浮かべるネプギア。後半の言葉は小声でよく分からなかったけど…彼女自身は納得した様な顔をしていたから、私達は聞かなかった。

 

「…では、私からもいいですか?…当然、今後も動くんですよね?」

「勿論です。…が、女神、特務監査官、衛生部、諜報部というそれぞれの活動ではなく、皆さんにはこれから今回の様に四人で動いてもらいたいと思っています(´・ω・)」

「四人で…また何かを見に行ったり探したりです?」

「いえ…皆さんには、『旅』をしてもらいたいのです( ̄^ ̄)」

 

旅。一般的には滅多に…それこそ人によっては一生しない事。特務監査官の仕事柄、私は時折する事。そして……守護女神戦争(ハード戦争)末期に、私達の日常だった事。

その言葉を聞いた瞬間、私達は皆同時にある事を思い付く。

 

「それって…もしや、前みたいに私達に四ヶ国を回ってほしい…って事ですか?」

「そういう事です。…あ、勿論職務として扱うので給料も労災も降りますよ?(^.^)」

「そ、その心配はしてないです…でもどうしてです?前と違って、今は連絡だけで候補生は皆集まってくれると思うですけど…」

「確かに、教祖の皆さんであれば連絡一つで集まってくれると思います。…しかし今は各国犯罪組織への対応に追われ、守護女神がいなくなった事で政治にも支障が出で、おまけに候補生は皆ネプギアさんの様に気落ちしてる可能性も高いです。…そんな中、連絡一つで協力してもらうのは、これまで築いてきた関係があっても難しいのでは無いでしょうか?」

 

私達はあの旅の中で、戦いの中で国同士の繋がりを取り戻した。教祖の皆さんは元々憎み合う関係ではなかった。けど、ネプギア達候補生は姉の存在を前提とした交流ばかりだったし、そうでなくとも平時に協力するのと有事に協力するのとでは負担が全然違う。そんな中、連絡一つで…というのはあまりにも誠意が無さ過ぎるいうイストワールさんの言葉は全員が成る程、と思えるものだった。

彼女は言葉を続ける。

 

「それに…皆さんは知っていますか?皆さんの旅は、各国でちょっとした語り草になってる事を( ^ω^ )」

「ほぇー、そうだったんですか?」

「そうよコンパ。私も諜報活動をする中で耳にした事があるわ」

「皆さんの旅とその顛末は正に御伽噺の様であり、その人物達が今も生きているのですから話題になってもおかしくない、というものです。…では、ここで皆さんが再び旅を…その話題の再現、或いは続編の様な旅をしたら、どうなるでしょうか?(・∀・)」

「それは……あ!そうする事で各国民は私達…特に女神にまた憧れを抱く様になって、それがシェア率上昇に繋がるって事ですか?」

「その通りです。犯罪組織に奪われたシェアを取り返す為、そして今もなお女神を信じてくれている人達を勇気付ける為に、皆さんには新たな話題となってほしいんです(*´∇`*)」

 

自ら出向く事で、候補生の協力を得る。女神とその仲間が旅をする事で、女神にはそれまでのゲイムギョウ界を取り戻す意思があると分かってもらう。つまりは、アピールをするという事だった。

ただ呼んで協力してもらうのと、こちらの本気を見てもらって協力してもらうのは違う。ただどうにかすると言うだけと、実際に動いてる姿を見てもらうのとも違う。イストワールさんが言いたいのは、そういう事だった。

 

「……ですが、無理にとは言いません。これまで築いてきた関係性のおかげで前より色々と支援は出来ますし、これが上手くいけばネプテューヌさん達の奪還に大きく近付きます。でも…旅は旅、楽なものではない上、途中様々な危険に遭う事だってあり得ます。なので嫌であれば嫌だと言ってくれて構わな……い、と言うのは皆さんに言うまでもなかった様ですね(^◇^;)」

『勿論(です)!』

 

イストワールさんの気遣いに、私コンパアイエフの元旅パ…もとい、ねぷねぷ一行初期パーティー組(厳密にはネプテューヌとコンパが最初期組)は威勢良く言葉を返す。だって……

 

「ねぷねぷ達を助ける為なら、その位へっちゃらです!」

「私とイリゼは職務上今でも偶に旅に出ますからね。それに私は元々旅人でしたし」

「これから候補生が頑張らなきゃいけないんですから、女神の先輩である私がまったりなんて出来ませんよ。…女神化がまた出来る様になった今は、特に」

「ふふっ、ほんとに皆さんは頼もしいですね。…ネプギアさんはどうですか?候補生のネプギアさんには行ってもらわなければ困るので、嫌なら止めても…とは言えませんが…」

「大丈夫です。わたしも、行きます」

「あ…はい、では宜しくお願いします…(´・ω・`)」

 

しっかりとした声音で言葉を返すネプギア……だったけど、やはり何かちょっと彼女には違和感があった。なんていうか…気負い?…後で訊いてみようかな……。

と、思っていたところでコンパが口を開く。

 

「……あ、いーすんさん質問いいです?」

「なんですか?(^_^)」

「メーちゃんやマベちゃん達はどうです?参加出来そうです?」

「あ…そういえば、皆さんは最近どこに…?」

「皆さんは今、別の案件…まぁ犯罪組織関連ですが…で動いてもらっているんですよネプギアさん。…事が事なので、間に合わせるのは厳しいかもしれません…(-。-;」

「それは残念…皆がいれば大概の事には対応出来そうだったけど…」

「仕方ないわよ、私達含めて無茶が出来る人材は限られてるんだから」

 

若干自画自賛の混じってたアイエフの発言はさておき…彼女の言う通り仕方ないという事で私達は納得した。……因みに「わたし候補生とはいえ女神なのにそんな事聞かされてなかった…」とネプギアがショックを受けてたので、そこから数十秒はネプギアへのフォローをしました。

 

「…わたしが未熟ってのは分かってますけど、もっと話してほしいです……」

「う、うん…次からはそうする様皆で気を付けるよ…」

「お願いします……それで、出発はいつですか?」

「出発の日程は皆さんに任せます。仕事の引き継ぎや旅の準備があると思いますからね(。・ω・。)」

「じゃ、それは各々かかる時間を確認してから決めましょ」

「質問はもう良いですか?良いのであれば…話を戻しますよ(`_´)ゞ」

 

アイエフの言葉に、そしてイストワールさんの言葉にも私達は首肯する。この流れにおいて話を戻す…というのは、私の力に関する話に戻すという事。当本人である私は勿論、皆も結構興味があったのか佇まいを正す。

 

「では…まず大前提として、イリゼさんは女神化の力を失った訳ではないんです(。-_-。)」

「私が出来なくなったのは、能力を失ったからじゃなくて女神化する為の…謂わばスターターとしてのシェアエナジーすら用意出来なくなっちゃったから。ユニミテス戦でもう一人の私の想定してなかった戦法を取ったせいで、それまでのシェアエナジー配給経路に問題が発生しちゃったんだよ」

 

イストワールさんから言葉を引き継ぐ私。だって、これは私も知ってた部分だからね。……知ってたって言っても前にイストワールさんから聞いただけだけど。

 

「それで女神化出来ずにいたイリゼさんですが…今日、その戦いの中で不具合が解消された。それは恐らく……イリゼさんを信仰する人が、それなりの人数になったからだと思われます」

「私を、信仰する人…?」

「これまでイリゼさんはイリゼ様…あ、わたしとイリゼさんの創造主の方ですよ?…の用意したシェアエナジーで戦っていました。しかしイリゼさんとて女神。そして…イリゼさんが女神、というのは今や多くの人が知るところですよね?」

「はいです。看護学校の時の友達が、『プラネテューヌってこれからはイリゼ様が守護女神になるの?』って訊いてきた事あるです」

「そ、そうでしたか…(−_−;)」

「正直違うと言い辛かったです…」

「お、お姉ちゃんがすいませんほんと…」

 

……なんだか変な空気になってしまった。その原因であるネプテューヌはギョウカイ墓場でちょっと反省するべきだと思う。

 

「こほん…本来女神は信仰され、それによって生まれたシェアを力とするもの。多くの人に知られ、一定の人に信仰されたイリゼさんは本来の形で女神として『在れる』状態になったんです」

「女神…いえ、女神化の条件を満たしたという事ですか?」

「そういう事ですね。後で確認しますが…イリゼさんが眠っていたあの場所には、女神化に必要な教会のシェアクリスタルの機能も備わっていたのだと思います。…守護女神戦争(ハード戦争)末期から少しずつ貯まっていった、イリゼさんへ向けたシェアエナジー。それがギョウカイ墓場でのイリゼさんの思いに反応し、クリスタルからイリゼさんへのシェア配給路の確立と、それまで機能不全になっていた元々の配給路の復活を遂げた…わたしはそう考えています」

「シェアの…女神の、奇跡…ですか…?」

「それは…微妙なところですね。奇跡と言えなくもないですが、ネプテューヌさんやマジェコンヌの件程のレベルではありませんし……言うなれば、それまで動かなかった機体をトランザムで起動した…的な感じですね(´・∀・`)」

 

何故かぶっ込まれたネタはともかく…女神の事を、シェアの奇跡の事を知る私達にはよく分かる説明だった。

そして同時に私は思う。私を思ってくれる、私を女神として期待してくれている人達の事を。…考えてみれば、私は女神でありながら自分を女神として思ってくれる人の事をあまり考えていなかった。それは国を持たず、シェアエナジーも特殊な得方をしていたからだけど…これからは、そういう人達の事も考えようと思う。だって、私を心から思ってくれる人は…私が守りたい人と言ってもいい筈だから。……もしかしたら、その人達の中にはあの二人が…今拡大中らしい、私の親衛隊の人もいるのかな。

 

「…イリゼ、いい表情してるわね」

「イリゼちゃん、嬉しそうです」

「そう?…ふふっ、そうかもね」

「では……皆さん。ゲイムギョウ界の平和の為、ネプテューヌさん達の奪還の為……わたし達の、未来の為に、宜しくお願いします」

「はい。皆、頑張ろうね!」

 

私の言葉に、皆が頷いてくれる。

まだまだ始まったばかりの戦い。不安がないと言えば嘘になるし、どれだけの苦労が、どれだけの時間がかかるかは分からない。でも……絶対、出来るって思ってる。だって、それを行うのは…手を取り合うのは……私達、だから。




今回のパロディ解説

・呼吸やHB鉛筆へし折りレベルで出来るという自信
ジョジョの奇妙な冒険第三部の登場キャラ、エンヤ婆の名台詞の一つのパロディ。スタンド能力と女神化は同レベルの技術…かどうかは謎です。あくまでネタですからね。

・旅パ
ポケットモンスターシリーズにおける、エンディング前までの旅で仲間にしたポケモンでのパーティーの通称。でもねぷねぷ一行は旅パ兼ガチパですね。

・それまで動かなかった機体をトランザムで起動した
機動戦士ガンダム00における、ダブルオーガンダム起動時の流れの事。ここには私へのシェアと、もう一人の私の残したシェアと…私がいる!……的な感じです、多分。

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