超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth2 Origins Progress   作:シモツキ

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第百五十六話 その思いを信じて

闇が心に絡み付くようなギョウカイ墓場の最深部に轟く、形容し難い響きの咆哮。わたし達の前に現れた、異形の怪物。

それは間違いなく、犯罪神だった。その部位は独立して(というより、恐らくそちらが本体)いるからか、よく見れば胴にあった筈のもう一つの身体がなく、完全に一度倒した方の犯罪神と同一ではないようだけど…その禍々しさは、感じる負のシェアは……犯罪神以外の、何者でもない。

 

「嘘、でしょ……?」

 

信じられない。その思いがはっきりと伝わってくる、ネプギアの声。

目の前の光景は、決して幻でも幻覚でもない。けどわたしも……いや、きっと全員が思っていた。そんな馬鹿な、って。

 

「ふっ……手に取るように伝わってくる。滅びの強大さに対する、貴様等の畏怖が。自らの抗おうとした滅亡が、抗いようのない結末であると知った瞬間の恐怖が」

「……っ…抜かすんじゃないわよ!誰がそんな張りぼてに……」

「張りぼて?…そう思うのであれば、斬り伏せるがいい。本当に張りぼてであると、思っているのであればな」

 

視線を異形の犯罪神から覚醒した犯罪神へと移し、ノワールが言い放ちかける。けれど犯罪神はその途中で言葉を被せて、わたし達へ余裕綽々の様子を見せる。…今し方一太刀、それも浅くはない筈の傷を負った犯罪神のその余裕が示すのは……異形の犯罪神が形だけの存在じゃないという、何よりの証明。

 

「さて、どうする次元の守護者。我は人類史の幕引き以外の目的などない。…故に、滅びを受け入れるのなら…苦しむ事なく貴様等を塵芥に変えてやろう」

「はっ、誰が滅びなんざ受け入れるかよ…わたし達は女神だ、そんな選択肢は端からねぇ…ッ!」

「…その通りですわ。例え貴方が何を呼び出そうと、諦める事など……!」

 

滅びを受け入れるなんて選択肢はない。何があろうと、諦めたりしない。ブランもベールもそう言って犯罪神の戯言を否定してはいるものの、普段に比べると言葉から感じる覇気が薄い。

けどそれは普通だと思う。だって、覚醒した犯罪神だけでもわたし達が全力を尽くしてやっと勝てるかどうかの相手なのに、そこへ同じく全力を出さなきゃ勝てないもう一つの犯罪神が加わったなんてなったら……覇気位、誰だって削がれてしまうから。

 

「…かてるの…かな……?」

「そ、そんなの…うぅ、かてるわよね…?」

「…勝てる勝てないじゃなくて、勝つしかないでしょ…じゃなきゃ……」

 

わたしや守護女神の皆だって、精神を揺さぶられるような状況。そんな状況じゃ女神候補生の四人が激しく動揺してしまうのも無理はなくて、不安や気負いの声が聞こえてくる。…って、駄目よ…そこまで分かっていて、何を黙って皆の分析なんてしてるのわたし……!

 

「大丈夫よ皆!確かに脅威が増えたのは間違いないけど、あれは一度倒した相手じゃない!ポジションとしてはゾンビ化した魔王みたいなものなんだから、恐れる事なんて……」

「ね、ネプテューヌ…それだと多分、恐れる事はないどころか一度倒したからって油断してると痛い目見るパターン……」

「あっ……」

 

鼓舞するようにお腹から声を出して、更には例えも出して皆の中にある勇気の炎へ風を送ろうとしたわたし。…けどその例えのせいで、風は風でも炎を吹き消してしまうようなマイナスの風になってしまった。…う、うぅ…こんなところで皆から時々言われる『抜けてる部分』出さなくていいのよわたし……ッ!

 

「…そ、その…今のは、聞かなかった事に……」

「いや…でもネプテューヌの言う通りだよ。既に一度、それに私と守護女神の四人はユニミテスも合わせれば二度倒してる相手なんだから、経験の分脅威度は前より減ってる筈。…それは間違いないでしょ?」

「そ、そう…!わたしもそういう事を言いたかったのよイリゼ!前と条件は同じじゃない…そうでしょ、皆?」

 

…と思いきや、突っ込んだイリゼはその後すぐわたしの言葉に賛同してくれて、しかも追加の言葉も入れてくれた。しっかりしてるようでしっかりしてない、が特徴のイリゼだけど…こういう時は、いつもほんと頼りになる。

 

「…えぇ、そうですわね。けれど、条件の事を言うのであれば、今回は犯罪神が二体いる……マイナスの事はあまり言いたくありませんけど、それは無視出来ませんわ」

「……あっ…でもベールさん、あいつ小さいほうの身体とれてるから、もしかしたらその分よわいんじゃない?」

「デンドロさんとか、ラファエルさんと、同じ……?」

「…残念だが、それはねぇだろうな。感じるシェアからして、分離じゃなくて新たに作り出したって見るべきだ。……にしても、攻めてこねぇな…」

「…こっちが手をこまねいてるなら、無理に攻める必要はないって事でしょ。あっちは元々完全覚醒してから動くつもりだったんだろうし…」

 

皆は冷静。特に守護女神の三人は、状況も相手の分析もしっかり出来てる。でも…だからこそ、いつもみたいに士気が上手く回復しない。実際のところわたしも皆に言った程楽観的にはなれてなくて、雰囲気を変える事で気持ちも上向きにしようと思っていた。

追い詰められた訳じゃない。絶望だって誰もしていない。だけど胸の中で不安が足を引っ張り、わたし達の翼を重くする。ピンチの中で芽生える希望は強く輝くように、チャンスと思っていたところへぶつけられる脅威は心にずしりとのしかかる。もし犯罪神が一太刀浴びたからというだけじゃなく、それを見越して今顕現させたのだとしたら……

 

「と、とにかく戦うしかないですよ皆さん!それにどれだけ厄介な事を犯罪神がしてきたって、アタシ達には切り札があるじゃないですか!だから最悪、それで始末しちゃえば……」

「…それは出来ないよ、ユニちゃん。あれなら確かに何とかなりそうだけど…だからこそ、トドメで確実に使えるようにギリギリまで取っておかなきゃ。…だからあれを使わず、わたし達は犯罪神の全力に対抗しないと……」

「……っ!それよ…それよネプギア!」

「へ……?」

 

ユニちゃんの提案を否定するネプギア。ゲハバーンを使わずにこの脅威を切り抜けなきゃいけない、と少し重さを感じる声音でネプギアは言った。……その瞬間、わたしはある事に気付く。とても重要で…でも凄く単純な、一つの事実に。

 

「ふ、ふふっ…何でこんな普通の事にわたしも誰も気付かなかったのかしら。もしかすると、負のシェアにわたし達も影響されちゃってるのかもしれないわね。ふふふふふ……」

「いや、ちょっ…お姉ちゃん大丈夫!?なんか変だよ!?」

「大丈夫よネプギア。むしろそれはわたしが皆に言いたいわ。この状況、何を悲観する事があるんだって」

「…どういう事よ、それは……」

 

つい溢れてしまった笑い声に、ネプギアから不安の視線を向けられる。それに構わず言葉を続けると、真意を問い質すようにノワールから訊かれる。だからわたしは……言った。

 

「だって、そうでしょ?犯罪神は出し惜しみしないと言った。あんな隠し球を出してきた。ネプギアの言う通り、全力をわたし達にぶつけようとしている。…つまりそれって、犯罪神もほんとはわたし達を脅威に感じて、手段を選ばなくなったって事じゃない」

『あ……』

 

はっとした顔で目を丸くする皆。それから皆は顔を見合わせて……次第に瞳へ闘志が戻り始める。

 

「…そっ、か…確かに…確かにそうだよお姉ちゃん…!」

「全力の脅威さじゃなくて、全力を出させた事に目を向ける、か……流石ネプテューヌ。視点の前向きさはこんな時でも変わらないね」

「わたし達は犯罪神に全力を出さざるを得ない状況に持ち込んだ。その上でわたし達にはまだ余裕がある……へっ、そう考えると、むしろ戦況はわたし達が押してるとすら思えてくるな」

 

好転していく雰囲気と、心の中から湧き上がる「やれそう」って思い。わたしの言葉を聞いた皆は勿論だけど、わたしも皆の様子に触発されてその思いが強くなっていく。

 

「ふふん、わたしはさいしょからかてるって言ってたもんねー!」

「う、うん……わたしも前向きに、もっとがんばる…っ!」

「…悔しいけど、ほんとにこの面子相手での士気上げに関しては一枚上手よね、貴女。けど、何か策はあるの?同時に相手取るのは難しいだろうし、二手に分かれるにしても戦力配分を見誤れば確実にこっちが瓦解するわよ?」

「…それ、は…そうね、ちょっと待って…策って言うなら……」

 

小さく嘆息して、声音に本当に少し悔しそうな感情を籠らせて、でも決して嫌じゃなさそうな顔で…つまりはノワールらしさ満点でわたしを評した後、話を一歩先に進めてくれるノワール。一方わたしはその先の事まではまだ思い付いておらず、訊かれた問いに口籠ってしまうと……

 

「……ならば、もう一方の犯罪神の方は我々が相手をするとしよう」

 

──その答えはわたしの口でも、女神の誰でもなく……後ろで静かにわたし達の動向を見ていたマジェコンヌの口から発された。

 

「わ、我々…?…という事は……」

「わたし達皆の意見ですよ、ベールさん」

 

びくり、と驚きに肩を震わせて振り向くわたし達。はっきりとベールの言葉を引き継いで答えたコンパに、他の皆も力強く頷く。……そこに、ノリや勢いで決めたなんて雰囲気はない。

 

「いや…ちょ、ちょっと待って下さい皆さん!…勿論そうしてくれるなら、アタシ達は今まで通り戦えますけど…敵は犯罪神ですよ…?」

「分かってるにゅ、そこを間違える余地はないにゅ」

「なら、どうして……」

 

ユニちゃんの言葉に心の中で同意しながら、わたしは皆へ「何故?」と視線を向ける。

取り巻きや増援は皆に任せて、わたし達が本命を討つ。それはこれまでに何度もやってきた基本の策で、今マジェコンヌが言ったのもそれと同じ事。でも、今回は…犯罪神の相手というのは、幾ら何でも無茶過ぎる。マジックの相手だって無理なお願いだったのに、犯罪神だなんて。

 

「…もしかして、何か犯罪神を倒す算段があるんですか…?」

 

どう考えても無茶な、犯罪神との一戦。それを自分達から言うって事は、何かしら勝算があるんじゃないか。ネプギアの言葉はそういう事で、一瞬わたしはそれを聞いて「あぁそうか」と思った。だけどそれは……あいちゃんは無言で、ゆっくりと首を横へと振って否定する。

 

「そんな……」

 

顔を青ざめさせるイリゼ。わたしだって自信があってのものだと思っていたから、一気に心へ不安が吹き込んでくる。…まさか、信次元の為に犠牲になろうとしてるんじゃないかって。

だとしたら、その提案に頷ける訳がない。わたしが望むのは、わたしが歩みたいのは、皆と一緒に笑い合える世界。例えどんなにそれが最善だったとしても、それ以外に選択肢がないなんて状況だったとしても……わたしは友達の犠牲で成り立つ世界なんて、絶対に嫌だから。

その気持ちは揺るがないから、前も今も変わらない思いだから、わたしはなら任せられないと言おうと思った。そんなの認めないって言うつもりだった。でも……

 

「……だから、本体の方はさっさと倒しちゃって頂戴。そうすれば、問題ないでしょ?」

「え……?…では、あいちゃんは……」

「…大丈夫ですよ、ベール様。私達だって、ここで死ぬつもりなんてありませんから。だからお願いします。私達が持ち堪えていられる内に、犯罪神を」

 

ふっ、といつも浮かべる笑みに戻って、あいちゃんは言ってくれた。犠牲になるつもりなんかないって。その言葉からは伝わってきた。自分達の命を、わたし達へ預けるって。

 

「…皆、ほんとにそれでいいの…?こんな、わたし達以上に無謀な事を……」

「いいから言ってるのさ、ネプテューヌさん。わたし達はこれまでだって、ネプテューヌさん達皆と力を合わせて勝ってきたんだから」

「大丈夫、わたし耐える事なら自信があるから!…それに、ネプテューヌさん達の強さをよく知ってるもん」

「不安がない、と言ったら嘘になります…でも、何だかやれそうな気もするんです…っ!」

 

サイバーコネクトツー、鉄拳ちゃん、5pb.…皆が口々に「大丈夫」だとか「任せてほしい」だとか、ありがたくも不安な言葉でわたし達へ伝えてくる。

頼もしい。こんな事を言ってくれる皆が、使命でも責務でもなく、ただ優しさだけで命まで懸けてくれる皆が、頼もしくて頼もしくて……だから頼ってしまいそうになる。死地に送るも同然な事を、こんなに素敵な皆へさせてしまいそうになってしまう。

 

(…でも、わたしは信じたい。わたし達を信じてくれた、皆の意思を。皆が信じてくれるように、わたしだって。…なら、わたしは……)

 

もし、皆に無謀な事をさせてしまったばっかりに、皆を失う事になったとしたら。もし、それを恐れてわたし達だけで戦って、それで誰かが取り返しのつかない怪我を負ったら。……わたしはどっちも怖い。女神化していない時みたいにふざけた事を言って、全部誤魔化してしまいたい程、選択の先で失うかもしれないものが怖くて怖くてたまらない。

……だけど、だけど…何も失わないかもしれない。どっちの選択をしても、後悔しなくていい結果になるかもしれない。だったら、未来が分からないなら……

 

「……分かったわ、皆。皆の命…わたし達に、預けて頂戴」

 

──皆の思いに応える道を、皆を信じる道をわたしは選びたい。例え無思慮な判断だと誰かに言われようと、否定されようと…一番強いのは思い合う心なんだって、わたしは証明したい。そしてそれは……皆も同じだった。

 

「全く、毎回皆人がどうこうする域じゃないところまで手を出してくるんだから…でもだからこそ、無謀と切っては捨てられないのかもしれないわね」

「考えてみれば、わたくし達もこれまで相当な無茶や無謀を重ねてきたもの。…止められませんわね、結局抱く思いは同じなんですから」

「ある意味人を守る存在としちゃ、やるべきじゃない選択なのかもしれねぇな。…だから証明してやるよ。この選択が、間違いなんかじゃなかったって」

「…皆知ってるよね、私の戦う理由と守りたいものは。……私も命を懸けて、犯罪神を討つよ。だから、皆…絶対に、死なないで」

 

イリゼ達がそう言って、ネプギア達がはっきりと頷いて、それで全て話は終わった。この状況をどう見るかも、どう戦うかも、漸く決まった。…わたし達は、それぞれ武器を構えて向き直る。

 

「…作戦会議は終わったか」

「えぇ。ずっと何もせず待ってるなんて、中々寛容な心を持ってるのね」

「心?…愚かな事を。我は悪意の、人が望む滅びの化身。現象に過ぎない我に、心などというものはない」

「そう。…なら、心がないから分からないのかもしれないわね。この次元が、この次元に住む人達がどれだけ尊くて掛け替えのない存在なのかって事を」

「分からなくてもよい。我が存在意義には、不要なものだ」

 

異形の犯罪神の頭上で翼を広げる犯罪神は、淡白で空虚な言葉を発する。

皆と思い合うわたし達とは対極の、ただ破滅へと虚ろに突き進む犯罪神。その周囲に展開するのは、壊した筈の遠隔羽根。

 

「ちっ、回復するなんて…確かに長話し過ぎたみたいね…」

「でも、無駄な話じゃなかった。そうでしょ?」

 

先端をこちらへ向ける羽根に対しユニちゃんが舌打ちをし、ネプギアが軽く首を傾けながら小さく微笑む。……ネプギアの言う通り、わたし達がしていたのは無駄な事じゃない。大切な…そして、必要不可欠な仲間との対話。

 

「……全力で行くわよ、皆。出し惜しみなしで、乾坤一擲で…文字通り全てを出し尽くす思いで、犯罪神を…!」

『(えぇ・おう・あぁ・うん・はい)ッ!』

 

地面を踏み締め、力を指先まで行き渡らせ、意思を込めた瞳で犯罪神を見据える。相手がどれだけ強いとか、どんな存在だとかは…もう関係ない。

 

「貴様達が全てを出し尽くすのなら、我はそれを飲み込み、抗えぬ絶望を刻み付けてやろう。そしてその時こそ、破滅の……」

 

わたし達を見下ろしながら、ゆっくりと双刃刀を持ち上げる犯罪神。そうしながら犯罪神はわたし達へと言葉を投げかけ……その言葉は、最後まで紡がれなかった。…わたしが、紡がせなかった。

 

「──はぁぁッ!」

「ぬ……ッ!?」

 

気合いと共に地を蹴り翼を広げ、一瞬でもって犯罪神へと肉薄。驚きを見せる犯罪神に、その勢いのまま一閃。わたしの大太刀と犯罪神の双刃刀が、激しい音を響かせる。

 

「テメェのッ!」

「破滅などッ!」

『知った事かッ!』

 

力の限りで大太刀を振り抜き、わたしは離脱。間髪入れずにブランが戦斧を叩き込み、続いてベールが突っ込み、イリゼとノワールが左と右の袈裟懸けを放つ。

 

「わたし達だってッ!」

「お姉ちゃん達と同じッ!」

『女神、なんだから…ッ!』

 

油断していた訳ではなかった筈の犯罪神へ連撃を打ち込むわたし達へ、集中砲火を浴びせようと羽根が動く。けれどネプギアの弾幕が割って入り、ユニちゃんの光芒が羽根を散らし、ロムちゃんラムちゃんの魔法が回避を始めた羽根へと襲いかかる。何十とある犯罪神の羽根からの攻撃は、一発としてわたし達へは飛んでこない。

 

『あたし達も(行こう・行くよ)ッ!』

「任されたこの役目は、必ず果たす…ッ!」

「神の領域の戦い、そこで我等がどこまで通用するか…試させてもらおう…ッ!」

 

雄叫びを上げる異形の犯罪神。けれどその犯罪神もまた、わたし達女神の戦いに入り込んでくる事はない。

二人のファルコムが斬り込んで、ケイブが側面から強襲して、MAGES.が空中に魔法陣を描く。マベちゃんは忍具で、REDは玩具武器で、皆一人一人がそれぞれの持ち味を活かして異常な破壊力と耐久力を持つ犯罪神を押さえ込む。……全身全霊を懸けてるのは、皆も同じ。

 

「わたし達は勝つわッ!プラネテューヌの女神がじゃない、信次元の女神がじゃない…わたし達皆が、貴方に勝つのよッ!」

 

言葉と共に、思いと共に刃を踊らせ、犯罪神へと向かっていく。

負ければ全てが終わってしまう。勝っても大切なものを失えば、わたしにとっては負けるのも同然。だけど…だったら勝てばいいだけの事。大切なものは守り切ればいいだけの事。そして勝って、守って、わたしは掴み取る。わたし達の望む……最高のハッピーエンドを。




今回のパロディ解説

・デンドロさん
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYに登場するMSの一つ、デンドロビウムの事。本体(?)の位置的にも一番犯罪神と近いのはデンドロビウムかなぁと思います。

・ラファエル
機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-に登場するMSの一つ、ラファエルガンダムの事。他にもガンダム好きなら色々とMSやMAが思い付きそうですね。

・「〜〜何だかやれそうな気もする〜〜」
お笑いコンビ、天津の一人である木村卓寛さんのネタの一つのパロディ。ギャグパートなら「あると思います」も入れたいところですが…そういう場面じゃないですしね。

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