超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth2 Origins Progress   作:シモツキ

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第百十三話 勝利はこの手に

激戦の中でネプテューヌ達四人が言った、犯罪神は自分達で倒すという言葉。それは、言葉だけ聞けば無謀…とは言わずとも、リスクや確実性の観点で難がある作戦。…でも、私と女神候補生の四人はそれを了承した。了承して、四人が思い通りに戦えるよう場を整えた。

それは何故か?……そんなの、四人が…守護女神である四人が、強い意志を持っていたから。足止めを引き受けてくれた皆と同じ心の強さを、私達は見たから。そして今……守護女神の全力が、犯罪神を凌駕した。

 

「…………」

 

得物を振り切った四人は、それを手にゆっくりと犯罪神から離れていく。犯罪神は背を向け、落ち着いた足取りでゆっくりと。そうしてある程度離れたところで四人は足を止め、静かに得物を振って……その瞬間、犯罪神の身体から負のシェアが噴き出した。

 

「■■…■…■■■■……!!?」

 

人とも獣とも違う、形容し難い叫びを犯罪神が上げる。犯罪神はどんな感情を抱いているのか…いや、そもそも感情があるのかどうかすら分からないけれど、その雄叫びは「そんな馬鹿な」と言っているようだった。

 

「はんざいしん、止まった…」

「たおし、たの…?」

 

モンスターの迎撃を忘れ、目を丸くして四人と犯罪神を見つめるロムちゃんとラムちゃん。でも、それがミスに繋がる事はなかった。だって、モンスターもまた唖然としながら叫ぶ犯罪神を見つめているのだから。

 

「…そうだよ…うん、そうだよロムちゃんラムちゃん!お姉ちゃんが、お姉ちゃん達が、犯罪神を倒したんだよっ!」

「は、早まるんじゃないわよネプギア!まだ油断は……」

「…ううん、大丈夫だよユニ」

 

驚きと興奮の混じった声をネプギアが上げ、その気の抜けた様子をユニが窘めかける。敵の戦闘不能が確認出来るまでは油断しない、というのは戦いの鉄則であり、ユニの判断はなんら間違っていなかったけど…私はそれを、微笑みながら言葉で制した。

まさか自分が制されるとは思っていなかったのか、目を見開いて私を見るユニ。そんな視線を受けながら、私は四人に向き直って…言う。

 

「だってもう、勝負はついているからね。皆のお姉ちゃん達の姿が、その何よりの証拠だよ」

「じゃあやっぱりかったのね!やったぁ!」

「うん、うん…!やったね、ネプギアちゃん…!」

「え!?わ、わたしより先にネプギアに言うの!?」

「……(にやり)」

「な、何それ!?ロムちゃんにいじられた!?」

「だ、大分舞い上がってるみたいねロム…」

「あはははは…でも、凄い…やっぱり、やっぱりお姉ちゃん達は凄い……!」

 

舞い上がっていたり、驚いていたり、軽く呆れてたり…四人とも表情は違うものの、その瞳に映る感情は全員同じだった。全員同じく…宣言通りに犯罪神を倒した、姉達への尊敬と憧れを抱いていた。

 

(…でも、それだけの思いを抱くのも無理ないよね。だって…四人は、本当に凄いんだから)

 

地面に降りて、モンスターへと目をやる。それだけで、モンスターは散っていった。犯罪神によって群れとなっていたモンスター達は、その長が討たれた事で烏合の集へと戻っていった。

 

「…お疲れ様、皆」

「イリゼ達こそ、モンスターの対処ありがと。…さっきの言葉、中々良かったわよ」

「ふふっ、私は私の思った事を言っただけだよ」

 

降りた私達は、歩いてくるネプテューヌ達と合流。ネプテューヌ達の顔には強い疲労の色が見えたけど…それに負けない位、やり切ったという充足感に満ちていた。

 

「はぁ、ユニミテスもそうだったけどとんでもないタフさだったわ…」

「ですわね…途中HP無限バグでも起きているのかと思いましたわ…」

「…けど、終わってみたら呆気ないもんだな。四天王はくどい程個性的だったってのによ…」

 

そう言いながら四人が見るのは、叫びながら負のシェアエナジーを噴き出し続ける犯罪神の姿。…確かに、犯罪神のタフさはモンスターは勿論、私達女神と比較しても異常な程のものだったけど、それ以外は……正直、思っていたような度合いではなかった。知性と呼べるものが感じられないのもそうだし、何より……

 

「…ねぇ、イリゼ。貴女、犯罪神と戦ってみて、どう思った?」

「……マジェコンヌさんより、弱かった気がする。…皆も、そう思ったんでしょう?」

 

──戦闘能力では、個としての『強さ』では、負のシェアの女神と化したマジェコンヌさんの方が上だった。今はネプギア達候補生もいるだとか、あの時より私達も強くなってるだとか、そういう要因を差し引いても、あの時のマジェコンヌさんの方が脅威だった。…犯罪神なんて、そんなものなのか…それとも、マジェコンヌさんが強過ぎたのかは分からないけど……これは、多分私達の勘違いじゃない。

 

「やっぱり、イリゼもそう思ったのね。…そう、わたし達も同じ事を感じたわ」

「…貴方が弱いんじゃない、私が強過ぎたの…ってやつかな?」

「へぇ、珍しく勝気な事言うのね。けど、案外それが真理かもしれないわよ?特に後者が、ね」

「ノワールは平常運転で勝気な事言うね、はは…」

 

次第に犯罪神の噴き出す勢いが落ちていく。それと同時に叫びも呻きへと変わっていき、視覚的聴覚的にも犯罪神の崩壊が明確なものになっていく。色々と疑問はあるけど……犯罪神が討たれたという事は、紛れもない事実だった。

 

「ま、とにかく勝利は勝利だ。一先ずこれで何とかなった…な……」

「わわっ!?お、おねえちゃん!?」

「お姉ちゃんも!?お、大怪我してたの!?」

「…いえ、単に疲れただけですわ…ノワールも、わたくし達も…」

 

ふらっと倒れかかるネプテューヌ達を、ネプギア達が支えに入る。私はベールを支えて……その重みで、私も一瞬ふらついてしまう。…一応補足しておくけど、ベールが物凄く重いとかじゃないからね?ネプテューヌ達が疲労しているのと同じように、長い戦闘に加えて最後の押し留めで私やネプギア達も疲れていたから、一瞬ふらついちゃったってだけで。

 

「……やっと倒せたね、お姉ちゃん」

「えぇ、倒せたわ。わたし達も帰ったら手当てを受ける必要はあるけど…誰一人欠ける事なく倒す事が出来た。…だから、帰りましょ。わたし達、皆で」

 

一度は倒れかけつつも立て直し、穏やかな笑みを浮かべるネプテューヌ。少し遠くに目をやれば、そちらからは戦いの行く末を見守っていた皆が駆けてくる。戦闘への集中を最優先にして切っていたインカムの電源を入れると、イストワールさん達の歓喜の声も聞こえてくる。そんな姿を、そんな声を耳にした私達は、全員揃って笑顔だった。……さぁ、帰ろう。私達の、帰るべき場所へ。

 

 

 

 

プラネテューヌに戻り、手当てを受けた私達はその後、例外なく全員がぐっすりだった。戦闘による疲労は勿論だけど、四天王と犯罪組織の大元である犯罪神を倒せたという事が心からの安堵になって、それが私達を熟睡へと誘っていた。

で、翌日のお昼前。集合がかかって、ある部屋に集まった私達。最大の危機は去ったと各国で放送する上での会議か何かかな…と思って私達がその部屋に入ると……

 

『帰ってきた!第六回、今後のねぷねぷ一行の活動方針を考えよう会inぎあぎあの家』

「うわ懐かしっ!久し振りに出してきたねこれ!」

 

……部屋の奥に、何ともまぁ懐かしい看板が設置されていた。…ほんとに懐かしい……。

 

「あ…お姉ちゃん部屋で熱心に何か作ってると思ったら、これだったんだ…っていうか、ぎあぎあ…?」

「ふふーん!暫くやってなかったけど、これはわたし達パーティーの伝統だからね!勿論ぎあぎあはネプギアの事だよ!」

「う、うん…それはそうだろうと思ったけど…」

 

嬉しそうに胸を張るネプテューヌと、頬をかきつつ苦笑いを浮かべるネプギア。候補生を始めとする新パーティー組は「へぇー、そうなんだ…」という顔を、私含む旧パーティー組は「いや、伝統っていうかネプテューヌが勝手に用意してただけな気が…」という顔をしつつも取り敢えず席へと座っていく。…自分の名前じゃなくてネプギアの名前なのは、確か第五回が『ねぷねぷの家』だったからかな?

 

「…ねぷねぷ一行…?」

「一行って、チームとかパーティーみたいないみよね?このパーティーってわたしとロムちゃんがリーダーなんじゃなかったの?」

「いや、少なくともアンタ達ではないでしょ。普通に考えて」

「む、何よそれ…」

「はいはい喧嘩しなーい。お菓子あげるから早く座ってね〜」

 

…という候補生組お決まりのやり取り(今回はネプギアの役をネプテューヌがやってたけど)を経て、私達は全員席へ。内容については特に聞かされていないから、自然と視線はネプテューヌへと集まっていく。

 

「それでネプちゃん、これから話すのは今後の活動方針…でいいの?」

「うん、そうだよ」

「えっと、具体的には?」

「それはいーすん待ち!」

『えぇー……』

 

サイバーコネクトツーの問いに対し、ネプテューヌは堂々と返答するも…まさかのイストワールさんへ丸投げだった。しかも今はまだイストワールさんがいないから、つまるところまだ話が始まらないという事に。…なんでこんな堂々と言えるんだろうね、ほんと…。

 

「…これは…ベール様とは別ベクトルでおおらかな人物だと言うべきなのかしら…」

「ケイブよ。確かにネプテューヌは光るところのある女神ではあるが、そう無理に評価する必要もなかろう」

「むー、MAGES.酷ーい!わたしだっておおらか且つ懐の深い女神だもんねー!」

「じゃあじゃあアタシと婚姻して、嫁の女神こと嫁神になってよ!」

「REDさんはほんと誰にでもプロポーズするんだね…あはは…」

 

わいわいがやがやと、賑やかに会話の輪が広がっていく。犯罪神と犯罪組織絡みで色々と大変だったけど、新パーティーメンバーとはそれがあったからこうして出会う事が出来た。勿論ケイブは元々教会所属だからどこかで接点を持ってもおかしくないし、他の皆とも知り合いになる可能性はゼロじゃないけど…逆に言えば『出会えない道』だってきっとあったんだから、幸せな事は素直に幸せだって思わなきゃだよね。

 

「この分だと、イストワールが来てもすぐには本題に入る事が出来そうにないわね…」

「そのようですね…この人数ですし、脱線した場合の軌道修正も大変かと……」

「…………」

「…ブラン様?」

 

ここには二十人も人がいるものだから、会話が起こるのも一ヶ所じゃない。イストワールさんいつ来るのかなぁと思いながら視線を扉の方へ回すと、その最中でブランとアイエフのやり取りが聞こえてきた。

 

「…ねぇアイエフ、前から思ってたんだけど…もしかして貴女、わたしが苦手だったりするの?」

「え?い、いやそんな事はありませんが…どうしてそうお思いに…?」

「それよ、その敬語」

 

少々本気のトーンで話すブランと、驚きを露わにしているアイエフ。…そういえば、確かにアイエフはブランに対して敬語だけど、それって……

 

「敬語?…女神に敬語使うのは当たり前じゃ…」

「わたし以外には敬語使わないじゃない。ベールに対しては使ってるけど、あれは立場以上のものが含まれているし」

「た、立場以上のもの!?そ、そんなものなんて…」

「ないんですの!?これまでの事は全て偽りだったんですの!?」

「ベール様!?べ、別に偽りとも言ってな「アイエフ、わたしの質問は?」今訊きます!?…こほん。ねぷ子達に関しては女神だって確定する前に仲間になったからであって、ブラン様が苦手という訳では断じてないんです」

「そう。だったら、わたしへも敬語を使わなくて構わないわ。…と、いうより疎外感があるから出来れば対等の話し方をして頂戴」

「は、はぁ…そういう事でしたら、まぁ……これからはそうさせてもらうわ、ブラン」

 

軽く肩を竦めたアイエフが敬語を外して呼ぶと、ブランは満足気な顔をして頷いていた。…呼び方と話し方、かぁ…それって些細なものだけど、明白なものでもあるからこそ気になるって事、あるよね。

…と思っていたところで扉が開かれ、遂にイストワールさんと教祖の皆さんが登場した。

 

「あ、もー遅いよいーすん。話したいって言うからわたしが準備しておいたのに〜」

「すみません、ちょっと確かめたい事がありまして…ええと、全員揃っているようですね(・ω・`)」

 

教祖の三人も席に着くと、イストワールさんはネプテューヌの斜め上の空間へ。そこで部屋を見回して全員いる事を確認し…ぺこり、と真剣な顔で頭を下げた。

 

「まずは、皆さん本当にお疲れ様でした。犯罪神を打ち倒し、信次元の未来を守って下さった事を、四ヶ国の人間を代表してお礼申し上げます」

「お、お礼なんてそんな…わたし達は、ねぷねぷ達のお手伝いをしただけですよ」

「私達にしたって、女神としてすべき事をしたまでよ」

「…そう言うと思っていました。皆さんは、そういう方々ですもんね(*´ω`*)」

 

イストワールさんの言葉にコンパとノワールが返し、私達も頷きながら肩を竦める。…うん、私達は私達がするべき事をしただけ。私なんかは特にそうなんだから、四ヶ国からの感謝…なんて言われても正直むず痒い。…いや、違うかな…私の場合は……

 

「感謝の言葉は受け取ったにゅ。けど、本題はそれなのかにゅ?」

「いえ、これは前置き…というか最初に言っておかなくてはと思っただけです。…本題は、犯罪神への処置に関する事ですから( ̄^ ̄)」

「犯罪神への、処置…ですか…?」

 

教祖の三人とマジェコンヌさん以外はイストワールさんの言葉に引っかかりを覚え、皆を代表するようにネプギアが訊き返す。…っと危ない危ない、違う事考えてると大事な話聞き流しちゃうよ……。

 

「はい。犯罪神の撃破に成功した、これは十中八九間違いないと思います(´ω`)」

「ですよね?ボク達全員、消えるのをこの目で見ましたし…」

「ですが、犯罪神は封印までする…いえ、封印まで出来るのが対処としてはベストなんです。貴女はそれを、よくご存知ですよね?(・ω・)」

「勿論だ。私にとって犯罪神との戦いは、これで二度目なのだからな」

 

そう言ってマジェコンヌさんはふっ…と遠くを見るような目に。…時々マジェコンヌさんはこの顔をする。物憂げな…きっと過去に思いを馳せている、この顔を。……過去、取り戻せないもの…か…。

 

「…どうしたイリゼよ。私の顔をまじまじと見て…」

「あ…い、いえちょっと考え事をしていただけです。お気になさらず…」

「そうか…しかし見たところ、完全に霧散し封印出来る状態にはなかったようだったぞ?如何に術があろうとも、今のままでは無理があると思うが…」

「えぇ、だからまだ回収していない機材で確認したんです。そして今のままであれば、数週間から一ヶ月強程度で封印可能状態になるとの見通しが立ちました( ̄▽ ̄)」

 

イストワールさんとマジェコンヌさんのやり取りによって会話が進む。何代もの女神を見てきたイストワールさんと、前の犯罪神撃破にも参加したマジェコンヌさんだと会話が滑らかに進むのは分かるけど……

 

「…ネプギア、あたしはざっくりとした流れしか分からないんだけど…君達女神なら分かるのかい?」

「いえ、わたしも流れしか分かってないです…」

 

…正直私達にとっては、置いてけぼり気味な話となっていた。いや、イストワールさんの事だし後でちゃんと説明してくれるだろうけどさ…。

 

「えっと…要はその封印可能状態になったら、改めて私達が行って犯罪神を封印してくればいいのかしら?」

「そういう事です。最深部の状態は常にモニタリングを続けるので、それまでは皆さんも各国に戻って頂いて構いません(`_´)ゞ」

「最早後は雀の涙程度ですが、残党もいますからね。完全に元通り、と言えるようになるのはもう少し先になってしまうかもしれません」

「元通りかぁ…ならその時まであたし達は協力するよ」

「ありがと、ファルコム。では、各国での声明も?」

「今は別段急ぐ状況でもないんだ、封印してからが妥当だろうね」

 

疑問は後に回し、私達は取り敢えず話を進める。残り少しの残党制圧に、声明に、再発防止の為の策構築に…例え犯罪神を倒せたとしても、それで全てが終わった訳じゃない。それ位は、皆分かっていた。

 

「予想はしておりましたけど、やはり気を抜けるのはもう少し先になりそうですわね…」

「大丈夫ですわお姉様!お姉様がお疲れなのはアタクシ分かっておりますから、些末事などチカが全て片付けますとも!」

「これからの事は些末事なのでしょうか…まあそれはともかく、犯罪神は倒せたのですからあまり肩肘張る必要はないと思います。むしろいつかまた新たな脅威が現れるかもしれないのですから、休める時はきちんと休んで下さいね?( ̄∀ ̄)」

「そうだよ皆!いざという時に備えて休むのはとても大事な事!って訳で皆、今からゲームセンターにでも……」

『(ネプテューヌ・お姉ちゃん・ネプテューヌさん)は仕事も(しようね・しましょうね)』

「あぅ、三人に揃って怒られた……」

 

隙あらば休む口実を得ようとするネプテューヌに私、ネプギア、イストワールさんの三人で突っ込むと、ネプテューヌはしゅーんとしていた。…えぇ、いつも通りの光景です。

 

「…じゃあ、わたしたち…かえるの?」

「そうね。でもネプギア達と別れるのが寂しいなら、また遊びに来ればいいわ。もうこれからは平和に向かっていく一方の筈だもの」

「そっか、よかったねロムちゃん。…ま、まぁ…わたしもひまだったらあそびに来てあげるわ、ネプギア」

「ほんと?じゃあわたしもルウィーに遊びに行くね。ユニちゃん、ユニちゃんの所も行っていいかな?」

「仕事の忙しくない時ならね。それよりネプギア、アンタ犯罪神倒したからってだらけてたりなんかするんじゃないわよ?…ネプギアはアタシの、ライバルなんだから」

「ふふっ、勿論だよ。わたし達の目的は、まだまだずっと先にあるんだもん」

 

ネプギア達候補生は顔を見合わせ、それぞれの感情を乗せた表情を浮かべる。…色々あったし、色々変わったけど…一番の変化は、やっぱり四人が『友達』になった事だと思う。そしてそんな四人を見る姉達は、暖かく優しげな目をしていた。

それから細かな話なんかも済ませて、活動方針を考えよう会は終了。重傷ではないとはいえ皆怪我をしていたから、帰還も今日一日ゆっくりしてからする事になった。…私も特務監査官の仕事があるから、どこまでゆっくり出来るかは分からないけど……済ませるべき事を済ませたら、久し振りにもう一人の私へ会いに行こうかな。




今回のパロディ解説

・HP無限バグ
ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁におけるバグの一つの事。犯罪神(ユニミテス)って、どうもとんでもないタフさを持ってるイメージがあるんですよね。単なるイメージですが。

・「…貴方が弱いんじゃない、私が強過ぎたの〜〜」
ポケットモンスターシリーズに登場する、ジムのトレーナーの一人の台詞のパロディ。どの作品のジムだったかまでは覚えてませんが…こんな台詞、ありましたよね?

・「〜〜アタシと婚姻〜〜なってよ!」
魔法少女まどか☆マギカに登場するキャラ、キュゥべえの代名詞的台詞の一つのパロディ。このパロディ、ずっと前から考えていましたが…遂に登場させられました。

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