小会議室に到着した那智達三人。(タ級は飛行場姫をお風呂場へ搬送中)那智が扉をノックし、
「那智だ、入るぞ」
扉を開ける。
〜室内組〜
那智が扉を開けて入って来ると後ろからル級とヲ級の二人が入室する。
長門・「来たか。ん?タ級がいない様だが」
小会議室に入って来たル級達を見た長門がタ級が居ない理由を聞く。
ル級・「タ級なら飛行場姫をお風呂に連れていったわ」
ル級は先程空母寮であった事を簡単に説明すると。
武蔵・「なんだ、飛行場姫はまだ潰れてたのか?」
飛行場姫が潰れているのを知っていたのか、武蔵がそんな事を口にする。
瑞鶴・「いや、そんなのどうでもいいから。何か話すことがあったんでしょう」
話が脱線し出したのを瑞鶴が軌道修正して。
ル級・「ええ、そうね。実は、今朝がた新しい姫が生まれたわ。ヲ級とソ級に確認に行かせたけど、生まれたのは港湾夏姫と判明したわ」
ル級は新たに姫が生まれた事を話す。
長門・「港湾夏姫とはまた攻撃的な姫だな」
翔鶴・「でも、其だけでしたら通信一つで済むのでは?」
ル級・「私も普通の港湾夏姫なら連絡を入れるだけだったのだけど」
金剛・「その港湾夏姫は、フツウじゃないという事デスカ?」
ル級・「偵察に行かせたヲ級とソ級からの報告だと、辺りを見渡した後、釣りを始めたそうよ」
古鷹・「釣り・・・ですか?」
生まれたばかりで釣りを始めたと聞いて、古鷹は少し困惑した。
ル級・「ええ、それにソ級の報告だと釣り針には餌が付いておらず、ヲ級の報告では釣りをしながら寝ていたそうよ」
釣りといいつつ餌が付いていなくてしかも寝ているのならそれは単なる暇つぶしでしかない。
木曾・「ほう、それは随分と肝の据わった姫だな」
瑞鶴・「確かに、ル級や金剛さんの言うとおり生まれてすぐに釣りをしながら寝るなんて普通じゃないわね」
ル級・「だから多分飛行場姫やそこのヲ級と同じなんじゃないかってね」
武蔵・「ヲ級はどう思っている?」
ヲ級・「まともな港湾夏姫じゃないのは行動からわかるけど、ちょっと会ってみないと分からない」
ル級・「だから実際に会ってみようと思って誘いに来たのよ」
長門・「成る程、深海棲艦と艦娘の混成で港湾夏姫の反応をみようと言うわけか。そっちからは誰が出るつもりだ?」
ル級・「こっちからはヲ級とタ級が行くわ、見た目が少しでも柔らかい方がイメージとしてはいいでしょ」
武蔵・「ははは、確かに見た目が怖くて話になりませんでしたでは意味がないな」
長門・「では、此方からは・・・そうだな、ウォースパイトに翔鶴、古鷹と夕立でいいだろ。それで?いつ出発する、場所によっては直ぐに出た方がいいだろう」
ル級・「そうね、場所はショートランドにある無人島よ。午後1時に出るとして、ゲートを使えば大体明日のお昼頃には着くわね」
長門・「よし、では先程指名した4名は念のため出撃準備を整え、ヒトサンマルマルにて空母ヲ級、戦艦タ級と共にゲートを使いショートランドにある無人島に出立してくれ、以上だ」
お気にいりが70名を越えていてびっくり。
文才欲しいな(´д`|||)