昼食の準備を終えた武蔵とウォースパイトはお茶を飲んでいた。
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突如自分の体を駆け抜ける強い感覚に驚く二人、その衝撃から復帰出来ないでいると館内放送が入る。
『こちら長門、今激しい感覚に襲われた者は至急小会議室に集合すること。繰り返す、こちら長門、今激しい感覚に襲われた者は至急小会議室に集合すること。以上』
長門の放送を聞いた二人は急いでカップを片付けて小会議室に向かう。
小会議室に向かうには駆逐寮から重巡寮を突っ切るのが最短ルートになっており、それはつまり。
「武蔵さんとウォースパイトさんおはようございますっぽい」
「おはようございます、お二人も小会議室へ?」
駆逐寮で合流する事がある、今回合流したのは駆逐艦である夕立と潮の二人だ。四人は重巡寮を抜け小会議室へと入った。
そこには武蔵達四人の他に七人の艦娘が既に到着していた。
「ヘーイ武蔵、随分と遅かったデスネ」
等と口を開くのは自称英国の帰国子女の金剛。
「自称じゃナイネー!」
「どうした?いきなり大声をだして」
「sorry、なんか誰かにディスられた気がしたモノデ」
「そうか。それで私達が最後か?」
「いや、さっき空母が二人走ってくるのが見えた、だからそろそろ」
武蔵達が自分の席に着くと二人の艦娘が入って来る。
「よし、これで全員だな、では先ほどの感覚について会議を始める」
長門は集まった艦娘を見渡す。
集まったのは、戦艦から、長門。陸奥。武蔵。金剛。ウォースパイト。ビスマルクの六人。空母からは翔鶴と瑞鶴、。重巡から古鷹と愛宕。雷巡から木曾。駆逐艦から夕立と潮の計13名。何の因果かこの鎮守府のケッコン艦が全員集合しており長門は。
長門・「まず、ここにいる面子の顔ぶれ、直感にも似た感覚から皆も予想している事だろう。恐らく、あいつがこの世界に来た」
金剛・「yes、ワタシ達が全員感じたのがイイ証拠デース、ケッコン艦だから感じトレタんでショウ」
夕立・「でも~、何処にいるのかは分からないっぽい」
古鷹・「それにあの人が素直に人としてこちらに来ていない可能性も」
木曾・「だな、艦娘としてこっちに来ているならまだいいが、深海棲艦の姿をしていたらどうする?」
瑞鶴・「なら、親交のある深海棲艦に聞いてみればいいじゃん、最近新しい姫って生まれてないかってさ」
武蔵・「なぜ姫だと?」
瑞鶴・「だって、あれが駆逐とか軽巡とか無いでしょ」
陸奥・「あら、でもヲ級やレ級、タ級とかル級の可能性だってあるわよ」
金剛・「それはアリエナイデス、あの人は子供やハレンチ艦にキョウミがないですカラ」
金剛の発言に一部が固まっていると。内線が鳴り響いた。
『受付の足柄だけど、タ級とル級、それとヲ級が来たわよ』
艦娘の口調がアレなのは多目に見てほしいです。
この作品に出てくる深海棲艦は三種類の勢力が存在します。
1*人間及び艦娘に対して攻撃的な強硬派
2*親交を結ぼうとする穏健派
3*どちらにも属さず傍観する日和見派
深海棲艦の口調も分かりやすく分類します。
1*通常のカタコト
2*普通の日本語
3*金剛のようなカタコトと普通の日本語が混じったもの
この鎮守府に来るのは穏健派のみ