転生姫の世界の関わり方【休載】   作:ホワイダニット

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艦娘サイドの話に入ります。

お気に入りが増えていて驚きました。


その日ある艦娘達は/1

此処は東海地区に新設された鎮守府、通称おわり鎮守府。理由は元々いた所で馴染めなかったり出自等が不明、例えばドロップした時から高練度艦やケッコン艦、改二だったり等があるがそんな艦娘が最後に行き着く場所なのと某県にあるためそう呼ばれている。そして上記のドロップ艦は総じて一癖も二癖もあり扱い切れないと匙を投げる提督が多い。

 

〜おわり鎮守府、戦艦寮〜【朝】

 

パチッ、パチッ、とある一室で将棋を指す戦艦娘が二人。

「王手だ」

 

今相手に王手をかけたのはこの鎮守府の戦艦娘の一人である武蔵。

 

「待った」

 

一方待ったをかけたのは同じくこの鎮守府の戦艦娘の一人である長門。なぜこの二人が朝から将棋などを朝から指しているかといえば。

 

「待ったは無しだ、では今日の書類は長門に任せる」

 

今日の書類仕事の押し付け合いであり。負けた方は書類仕事を、勝った方は食堂で昼食の準備をするというもので今日は武蔵が勝ったため二人は指した将棋の駒と将棋盤を片付けて長門は執務室に書類仕事をしに武蔵は自室に戻る。因みにこの鎮守府には間宮と伊良湖がいない為、此処に所属している艦娘の8割が料理が出来る。なにせあの比叡ですらまともな料理を作る程である。

 

あと何故艦娘が書類仕事をするのかというとこの鎮守府には提督がいない為である。理由は提督がいなくても問題ない程度に艦娘達が自立している事と殆どの提督が此処に所属している艦娘と絆を深めることが出来ないからで。ある老大将は彼女達には我々では割り込めない相手がいると語る。

 

〜武蔵〜

 

武蔵は自室に戻ると箪笥からエプロンを取り出すとその足で食堂に向かう。

食堂の厨房に入るとそこには既に別の艦娘が料理の下ごしらえをしていた。

 

「なんだ、ウォースパイトも昼の支度か?」

 

厨房にいたのはイギリスの戦艦娘であるウォースパイト、この鎮守府に例外を除いて三隻しかいない外国艦の一隻だ、だがこのウォースパイト、他のウォースパイトと決定的な違いがある。それは

 

「あら、武蔵。貴女が来たということは長門は負けたのですね」

 

それは、日本語しか喋れない事。此処に来る前の鎮守府ではイギリス艦でありながら英語が話せない彼女は周りに馴染めずにいた。さらに有り得ない筈の外国籍ドロップ艦でありその時には既にケッコン艦だったのが拍車をかけていた。そんな理由から一か月で此処に送られた経緯がある。此処に所属している13名のケッコン艦は皆ドロップした時からケッコン艦であったという共通点があり此処に所属しているケッコン済みの艦娘はケッコン艦のみで形成されている婦人艦というサークルに所属している。因みに長門と武蔵も婦人艦のメンバーである。余談だがこの婦人艦のメンバー全員が調理師免許を持っているとかいないとか。

 

 


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