転生姫の世界の関わり方【休載】   作:ホワイダニット

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自分でもどうかと思っていたので多少書き直しました。少しはましになっているといいですが。


いざ、鎮守府へ(改

「お兄、なんで港湾夏姫になってんの?」

 

その言葉を聞いて思わず顔を上げその言葉を発したであろうヲ級を見た。恐らく自分はあほ面をしているだろうが気になどしていられない、今こいつは何て言った?お兄?今の自分を見てお兄と言ったのか、その言葉を聞いて自分が元々男であることは思い出したがしごぐどうでもいい。あと、確かに自分の事をお兄と呼ぶ妹はいる、いるがけしてヲ級じゃないことは確かだ。だがFgoのサポートに注文をつけてくる知りあいは生憎と一人しか心当たりがない。思わず妹の名前を呟いてしまったのはしかたないだろう。

 

するとヲ級は顔の造形はまるで違うはずなのになんとも見覚えのある笑顔を浮かべた。どうやら本当に妹のようだがニヤニヤしながら似合ってるとは嫌みったらしいな。そんなニヤニヤとしながら手を差し出して来る妹の手を、抱えていたソ級を横に退けてから取り起き上がる。

 

「ああそれと、今は名前を変えてて、友美(ともみ)だから」

 

妹は名前を変えた事を教えてくれたが、結局自分の妹に対する呼び方は一切変わらないという事。それに然り気無く長女がいる事を明かすな。

そんなことを言えば自分達が居るんだから当然と返された。いや、転生ってそう言うものだったか?

 

それで長女が艦娘か深海棲艦なのか聞いてみた。まあ、あの引き籠り願望の強いあいつが艦娘なんてないだろうが。すると案の定長女は深海棲艦に転生しているらしく集積地棲姫になっているらしいが集積地棲姫?集積地棲姫ってあの絶壁三編み眼鏡?あのパソコンの前で腐ってそうな姫に成るとは流石ニート予備軍。

自分と同意見のようで表情にありありとでていた。

 

妹に身を寄せている鎮守府に来ないかと言われたので聞いておかないといけない事を聞いた、それは提督がどんな人物かと言うことそれ如何によっては抵抗も辞さないと思う・・・多分。

 

だが返ってきた返答に思わず笑ってしまった、いや、ちゃんと笑ったのなんていつ以来だ?まさか提督居ない鎮守府があるなんて、軽度とはいえ対人恐怖症の毛がある自分にはとてもありがたい。

 

だが、艦娘も人形深海棲艦も人ではないが人に近い人外・・・いや、自分も深海棲艦になったのだから同胞か、願わくば前より対人ストレスの少ない場であってほしいな。

 

 

友美(ともみ)

 

可笑しい、お兄のテンションが高過ぎる。こんなテンション、大晦日にお酒を飲んでもならなかったのに・・・まさか!

 

 

「お兄、最後に寝たのっていつ?」

 

最後に寝たのがいつか聞いたら昨日の夕方から寝ていないと言う答えが返ってきた。思ったとおり深夜テンションのまま眠気が飛ぶ事があってブレーキが壊れたらしい。この状態のお兄は感覚に身を任せるから一旦寝てほしい。なんならうちが牽引してもいいから。だけどお兄は鎮守府着くまでは起きてると言い張るので諦めました。

 

こうして港湾夏姫になったお兄を連れて鎮守府に向けて舵を切って行きます。

 

 

 


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