水底で過ごしていたらいつの間にか次の日の昼頃になっていたのでとりあえず陸に上がり昨日畳んで置いておいた服に着替える。着替えてから気づいたけど海水のベタつき感が殆どない、それに昨日からちょくちょく試してみても艤装が出ない、イメージが出来ないからなのかそれとも艤装を持っていないのか。さて、何をして・・・ん?なに?今なんか見えた気が。
~監視のヲ級~
あっぶなかったー、危うく見つかる所だった。まさかこの距離から目視で見つかりかけるなんて、急いで雲の中に入れて隠したけど大丈夫・・・みたいかな。一応連絡は入れた方がいいかな。
「ソ級、ごめん見つかりかけた」
『ドジ』
「だって、まさかこの距離で見つかりかけるなんて思わなかったから。確認するけど、電探とかソナーの類いの反応は無いんだよね」
『無い、対象からの電探及びソナーの類いの反応は無い。そっちは?』
「こっちも拾える反応は無いよ、艦載機もいない」
昨日は見つかる気配なんて全く無かったのに。
『そりゃ殆ど寝てたんだから気づくわけないでしょ』
「・・・・・・なんでわかったし」
『・・・・・・・』
「なんか言って!」
『あ~テステス。聞こえる?状況は?見つかって無い?』
監視のヲ級とソ級に通信が入る。
『さっきヲ級がドジって見つかりかけた以外は問題ないよ』
「いやだって見つかりかけるとか思わないでしょ」
『見つかって無いならOK、あと一時間位で合流予定地に着くからくれぐれもも見付からないようにね』
「『了解』」
~港湾夏姫~
やっぱりなんかいる、見られてる感じがする。方向は海から?気になって目を凝らして注意深く見てみると地平線ぎりぎりに黒い点がみえる。確か地平線の距離は五キロ位だったからあの黒いのの位地は大体4~6㎞位、自然物なのか人工物なのかは解らないけどなんか気になる。それに上の方、雲の白に紛れて黒いのがチョロチョロしてるし。・・・・・・もしかして艦載機?ならここは艦これってことになるけど。
~監視のヲ級~
なんか超見られてる、艦載機も見られてる。えっもしかしてばれた?この距離で?しかも肉眼で?まじ?試しに艦載機を動かしてみたら追ってきた。・・・ヤバいばれた。
「ソ級、ごめん、マジでごめん」
『なにいきなり、まさかばれた?』
「ばれた、なにあの姫あり得ないんだけど。私アレから五㎞は離れてるし艦載機の大きさだって1mないし一万二千フィート上空なんだよ、なんで見つけちゃうかな〜」