転生姫の世界の関わり方【休載】   作:ホワイダニット

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主人公は基本マイペースです。


序章
目覚めると目の前は海だった。


私は女である名前はない・・・・・・いや、現実逃避はやめよう。ここは何処だと聞かれたらなら私はこう答えよう。稚内、否分からないと。理由?目の前には広大な海、後ろにあるのは森、これでここが何処だか分かれという方が無茶というもの。

いかんな思考が逸れている、まだ自分の置かれている状況下を理解出来ていないようだ。こういう時は自分の覚えている事を列挙しておこう。まずは名前から・・・あれ?名前なんだっけ、思い出せない・・・なら性別はって女だったな。首を下に向けると地面が見えない程に自己主張をしている双子山、こんなものが付いていていながらもし男だったりしたら目の前の海に身投げします。不安になって触って確認すると男性のアレがなかったのでちょっと安心しました。次に何故こんないかにもザッ遭難な場所にいるかはさっぱりだし。・・・はぁなんかもういいやめんどくさい。考えるのが億劫になった自分・・・私は辺りを見回した時に足元にあった釣竿を手に釣りを始める。

 

 

~第3者視点~

 

ここで彼女を第3者の視点で見てみよう。先ずは何をしているかだがハッキリと言えば釣りだ。次に容姿だがまるで病的と言っていい程に白い肌に大きな双子山に蒼い瞳に白い胸元の開いたワンピース、片目を隠した白いロングの髪に白い麦わら帽子といった全体的に白い出立だが靴は少々厳つい黒のブーツを履いている。ここまで言えば提督経験持つであろう貴君らにはおおよそ確信に近い予想が出来ている事だろうと思う。そう彼女の姿は艦隊コレクションの港湾夏姫の姿をしている、だが本来の港湾夏姫とは違い攻撃的な様子は無い、それどころか釣り糸を垂らし舟を漕いでいるしまつ。おっと、彼女が何か行動を起こしたみたいだ、視点を彼女に戻そうか。

 

~港湾夏姫?~

 

カクッ!

 

うあ?・・・あ~やば寝てた・・・魚は、掛かってないか。まぁそれはそうか餌付けてないし。今何時だっけ?時計は、ない。スマホは、ある訳ないか。太陽は、ほぼ真上ね、なら大体12時から2時辺りの筈だけど全然暑くないな。しかし言葉の使い方がはっきりしない上に少しずつ女寄りになっている気がする。まぁ女なら女で特に問題ないし、女系家族舐めるなと言いたい、言う相手居ないけどね。しかし暇過ぎる、船とか通りかかったりしないかな。人外的なファンタジーでも可。そう言えば私が此処で目が覚めてからそれ程経ってないけどお腹全然空いてないのはおかしい、基本空腹な私が空腹どころか一切食欲を感じないなんて。さっきまで寝てたから睡眠欲は有るはず、今一人しかいない状態で性欲の確認は無理だし。一体私に何が起こったのだろう・・・まぁいくら考えても前情報がないんじゃ推測のしようがないし寝よ、いずれ分かる時が来るさ、果報は寝て待てってね。

 

 

 

 

 

 

 


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