遊戯王OCG’s─変態デュエリスト「古霊 真由美」の1日─   作:レモンの人

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陰陽四人衆による連戦も今回で終わりです。
アンチノミーと化したセバスと変態デュエリスト真由美の戦いの行方や如何に…!?


2回戦終了【覇王魔弾術師】VS【機巧TG】

「我が名は二律背反…いえ、その真名『アイリス・J(ヨハネス)・セバスティアン』なり」

「アイリスだったんだ名前」

 

まさかこの場で本名をカミングアウトするとはね。

 

「我、陰陽四人衆の一人にして──」

「そういうのいいから」

「………はぃ」

 

シュンとするセバスティアンさんに思わずクスリと笑いながら私はデュエルの用意を終えた。私、この戦いが終わったら翔太君の家でご飯食べるの……え?フラグ?

 

 

「いざ、尋常に!」

「「決闘(デュエル)!!!」」

 

真由美 LP8000

 

セバス LP8000

 

 

「先攻!」

「後攻!」

「「じゃんけんぽん!!!」」

 

先攻は何とか確保出来た。何とか地盤は確保するわよ!

 

「『マグナヴァレット・ドラゴン』を召喚!」

 

 

マグナヴァレット・ドラゴン 星4 ATK1800

 

 

「永続魔法『補給部隊』を発動してターンエンド」

 

まずは場を安定させる。アドバンテージを確保し続ける事がこのデッキの得手だからね。

 

「では、私のターンです。引きます」

 

何を仕掛けてくる…セバスティアンさん!

 

「いざ、参る。相手フィールドにのみモンスターが存在する時、手札からチューナーモンスター『TGストライカー』を特殊召喚出来る」

 

 

TGストライカー 星2 DEF0 チューナー

 

 

「続けて『スクラップ・リサイクラー』を召喚」

 

 

スクラップ・リサイクラー 星3 ATK900

 

 

「スクラップ・リサイクラーが召喚に成功した時、デッキから機械族モンスター1体を墓地へ送ります。『水晶機巧─サルファフナー』を墓地へ……そして、墓地のサルファフナーは手札のクリストロンカードを墓地へ送り、守備表示で特殊召喚出来ます」

 

 

水晶機巧─サルファフナー 星5 DEF1500

 

 

「ただし、その後自分フィールドのモンスター1体を破壊します。サルファフナーを破壊。サルファフナーが破壊された事で効果発動。フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、デッキからクリストロンモンスター1体を守備表示で特殊召喚します。チューナーモンスター『水晶機巧─クオン』を特殊召喚」

 

 

水晶機巧─クオン 星1 DEF500 チューナー

 

 

「墓地の『水晶機巧─ローズニクス』を除外し効果発動。私のフィールドに水晶機巧トークン1体を特殊召喚します」

 

 

水晶機巧トークン 星1 DEF0

 

 

「このカードの召喚条件はチューナー1体以上を含むモンスター2体。クオンとトークンでリンク召喚。『水晶機巧─ハリファイバー』」

 

 

水晶機巧ハリファイバー LINK-2 ATK1500 リンクマーカー【左下・右下】

 

 

「このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキからレベル3以下のチューナー1体を守備表示で特殊召喚します。『水晶機巧─シトリィ』を特殊召喚」

 

 

水晶機巧─シトリィ 星2 DEF500 チューナー

 

 

「この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。レベル3のスクラップ・リサイクラーにレベル2のストライカーをチューニング!《リミッター解放、レベル5!レギュレーターオープン!スラスターウォームアップ、OK!アップリンク、オールクリアー!》GO、シンクロ召喚!カモン、『TGハイパー・ライブラリアン』!」

 

 

TGハイパー・ライブラリアン 星5 ATK2400

 

 

「バトル!ハイパー・ライブラリアンでマグナヴァレット・ドラゴンを攻撃!」

「通すわ!補給部隊の効果で1枚ドロー!」

 

 

真由美 LP8000→7400

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンド」

「エンドフェイズにマグナヴァレットの効果で私はデッキから『メタルヴァレット・ドラゴン』を特殊召喚!」

 

 

メタルヴァレット・ドラゴン 星4 ATK1700

 

 

この布陣…まさか。

 

「私のターン、ドロー!」

「メインフェイズに突入しますか?」

「うん。『覇王眷竜ダークヴルム』を召喚!」

 

 

覇王眷竜ダークヴルム 星4 ATK1800

 

 

「ダークヴルムの効果発動!召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから覇王門ペンデュラムモンスター1体を手札に加える!『覇王門零』を手札に!」

「この瞬間、シトリィのモンスター効果発動。相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに、チューナー以外の自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターとこのカードのみを素材として機械族Sモンスター1体をシンクロ召喚する。その時、シンクロ素材となったモンスターは墓地へは行かず除外される。スクラップ・リサイクラーを特殊召喚」

 

 

スクラップ・リサイクラー 星3 ATK900

 

 

「レベル3のスクラップ・リサイクラーにレベル2のシトリィをチューニング。シンクロ召喚『水晶機巧─アメトリクス』」

 

 

水晶機巧─アメトリクス 星5 ATK2500

 

 

「ハイパー・ライブラリアンがフィールドに存在し、自分または相手が、このカード以外のシンクロモンスターのシンクロ召喚に成功した場合に発動する。このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、自分はデッキから1枚ドローする。さらにその効果にチェーンしてハリファイバーのモンスター効果発動!相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。EXデッキからシンクロチューナー1体をシンクロ召喚扱いで特殊召喚する!『フォーミュラ・シンクロン』を特殊召喚」

 

 

フォーミュラ・シンクロン 星2 DEF1500 チューナー

 

 

「フォーミュラ・シンクロンはシンクロ召喚に成功した時、デッキからカードを1枚ドローします。さらにハイパー・ライブラリアンの効果でデッキからカードを1枚ドロー!」

 

召喚条件が…揃った。

 

「見るがいい!限界を打ち破る境地…トップクリアマインド!フォーミュラ・シンクロンは相手ターンのメインフェイズにこのカードを含む自分フィールドのモンスターでシンクロ召喚を行う事が出来る!レベル5のハイパー・ライブラリアン、アメトリクスにレベル2のフォーミュラ・シンクロンをチューニング!《リミッター解放、レベルマックス!レギュレーターオープン・オールクリアー!無限の力よ!時空を突き破り、未知なる世界を開け!》GO!デルタアクセル!カモン!『TGハルバード・キャノン』!」

 

 

TGハルバード・キャノン 星12 ATK4000

 

 

セバスティアンさん、相手ターンでデルタアクセルシンクロを決めやがった……それほどに本気という事なのかしら?

 

「(オマケにペンデュラム召喚しようとしてたから思いっきりぶっ刺さってるのよねぇ…)」

「さぁ、私の全力…受けてみよ!」

 

…ここはペンデュラム召喚を匂わせるか……それともペンデュラム召喚を仕掛けるか…。いずれにせよ、なんとかしないと!

 

「レベル4のダークヴルムとメタルヴァレットでオーバーレイ!エクシーズ召喚!『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』!」

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ランク4 ATK2500

 

 

「無駄だ!ハルバード・キャノンのモンスター効果発動!フィールド上に表側表示で存在する場合、1ターンに1度だけモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にし破壊する事ができる!《クローズ・サモン》!」

「流石に無理か…!」

 

でもモンスター効果は使わせた!

 

「ペンデュラムスケールに2枚目の『覇王眷竜ダークヴルム』をセッティング!」

 

 

覇王眷竜ダークヴルム ペンデュラムスケール5

 

 

「1ターンに1度、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。デッキから覇王門ペンデュラムモンスター1体を選び、自分のペンデュラムゾーンに置く。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしかペンデュラム召喚できない。『覇王門零』をセッティング!」

 

 

覇王門零 ペンデュラムスケール0

 

 

「ペンデュラム召喚!手札からチューナーモンスター『調弦の魔術師』を特殊召喚!」

「カウンター罠『昇天の剛角笛』!相手メインフェイズに相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。その後、相手はデッキから1枚ドローし、相手メインフェイズを終了する」

「ッ!?」

 

って事はメインフェイズ1強制スキップ!?

 

「メインフェイズ2、墓地の覇王眷竜ダークヴルムは自分フィールドにモンスターが存在しない場合、墓地から特殊召喚出来る!」

 

 

覇王眷竜ダークヴルム 星4 DEF1200

 

 

「カードを2枚伏せてターンエンド」

 

セバスティアンさん…前よりずっと強くなってる!どう突破しよう……

 

「私のターン、引きます!」

 

対するセバスティアンさんはあっという間に手札損失を補い、1枚だった手札は5枚に増えている。ハンドアドバンデージで明らかにこちらが不利だ。

 

「『異次元の探求者』を召喚」

 

 

異次元の探求者 星3 ATK1500

 

 

「バトル。異次元の探求者でダークヴルムを攻撃」

「通すわ…!」

「そして、ハルバード・キャノンでダイレクトアタック!!!」

「速攻魔法『クイック・リボルブ』!デッキからヴァレットモンスター1体を特殊召喚する!『メタルヴァレット・ドラゴン』を特殊召喚!」

 

 

メタルヴァレット・ドラゴン 星4 DEF1400

 

 

「構いません。メタルヴァレットを攻撃!」

「補給部隊の効果で私は1枚ドローする!」

「では、メインフェイズ2。自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを次のターンのエンドフェイズまで除外する。ハルバード・キャノンを除外。そして、魔法カード『死者蘇生』。私はチューナーモンスター『TGストライカー』を特殊召喚」

 

 

TGストライカー 星2 DEF0 チューナー

 

 

「このカードの召喚条件はチューナー1体以上を含むモンスター2体。ストライカーと探求者でリンク召喚。『水晶機巧─ハリファイバー』」

 

 

水晶機巧ハリファイバー LINK-2 ATK1500 リンクマーカー【左下・右下】

 

 

「このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキからレベル3以下のチューナー1体を守備表示で特殊召喚します。『水晶機巧─リオン』を特殊召喚」

 

 

水晶機巧─リオン 星3 DEF500 チューナー

 

 

「ターンエンド。エンドフェイズにハルバード・キャノンがフィールドに戻ります」

 

 

TGハルバード・キャノン 星12 ATK4000

 

 

「メタルヴァレットの効果で私はデッキから『マグナヴァレット・ドラゴン』を特殊召喚!」

 

 

マグナヴァレット・ドラゴン 星4 ATK1800

 

 

またアクセルシンクロを狙う気だ。でも、それを阻止する手は無い。

 

「私のターン、ドロー!」

「メインフェイズに突入しますか?」

「するわよ。手札の『超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン』を捨ててライフポイントを500払い、効果発動!デッキからレベル8以下のドラゴン族ペンデュラムモンスター1体を手札に加える!私が手札に加えるのは3枚目の『覇王眷竜ダークヴルム』!」

 

 

真由美 LP7400→6900

 

 

「この瞬間、リオンの効果発動!相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに、チューナー以外の除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターとこのカードのみを素材として機械族シンクロモンスター1体をシンクロ召喚する。その時、シンクロ素材となったモンスターは墓地へは行かず持ち主のデッキに戻る。リオンと除外されているマスマティシャンでシンクロ召喚。『HSR魔剣ダーマ』」

 

 

HSR魔剣ダーマ 星6 ATK2200

 

 

「永続罠『ペンデュラム・スイッチ』!自分のペンデュラムゾーンのカード1枚を対象としてこの効果を発動できる。そのカードを特殊召喚する!」

「その発動にチェーンしてハリファイバーの効果発動。相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。EXデッキからシンクロチューナー1体をシンクロ召喚扱いで特殊召喚する!『水晶機巧─クオンダム』を特殊召喚」

 

 

水晶機巧─クオンダム 星4 ATK1800 チューナー

 

 

「ペンデュラム・スイッチの効果でペンデュラムスケールにセッティングした『覇王眷竜ダークヴルム』を特殊召喚!」

 

 

覇王眷竜ダークヴルム 星4 ATK1800

 

 

「ダークヴルムの効果発動!召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから覇王門ペンデュラムモンスター1体を手札に加える!『覇王門無限』を手札に加える。」

「クオンダムの効果発動!相手のメインフェイズ及びバトルフェイズ中にこのカードを含む自分フィールドのモンスターでシンクロ召喚する事が出来る!レベル6の魔剣ダーマにレベル4のクオンダムをチューニング!《リミッター解放、レベル10!メイン・バスブースター・コントロール、オールクリアー!無限の力、今ここに解き放ち、次元の彼方へ突き進め!》GO、アクセルシンクロ!カモン、『TGブレード・ガンナー』!」

 

 

TGブレード・ガンナー 星10 ATK3300

 

 

さて、アクセルシンクロモンスターとデルタアクセルシンクロモンスターが並んでしまった訳だけど……反撃開始よ!

 

「レベル4のマグナヴァレットとダークヴルムでオーバーレイ!エクシーズ召喚!『鳥銃士カステル』!」

 

 

鳥銃士カステル ランク4 DEF1500

 

 

「無駄だ!ハルバード・キャノンはフィールド上に表側表示で存在する場合、1ターンに1度だけモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にし破壊する事ができる!《クローズ・サモン》!」

「ッ…でも、これで逆転出来る!」

「!?」

「さらに、3枚目のダークヴルムをペンデュラムスケールにセッティング!」

 

 

覇王眷竜ダークヴルム ペンデュラムスケール5

 

 

「ペンデュラム召喚!手札より現われろ!チューナーモンスター『調弦の魔術師』!」

 

 

調弦の魔術師 星4 ATK0 チューナー

 

 

「調弦の魔術師が手札からペンデュラム召喚に成功した時、効果発動!デッキから調弦の魔術師以外の魔術師ペンデュラムモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、フィールドから離れた場合に除外される。私が特殊召喚するのは『虹彩の魔術師』!」

 

 

虹彩の魔術師 星4 ATK1500

 

 

「このカードは自分フィールドの闇属性ペンデュラムモンスター2体を墓地へ送る事でEXデッキから特殊召喚出来る!虹彩の魔術師と調弦の魔術師を墓地へ送り、いでよ…『覇王眷竜スターヴ・ヴェノム』!」

 

 

覇王眷竜スターヴ・ヴェノム 星8 ATK2800

 

 

「…!」

「スターヴ・ヴェノムの効果発動!1ターンに1度、このカード以外の自分または相手のフィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターと同じ、元々のカード名・効果を得る。このターン、自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える!私がコピーするのは『超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン』!レボリューション・ドラゴンの効果により相手のライフの半分だけ攻撃力をアップする!」

 

 

覇王眷竜スターヴ・ヴェノム→超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン ATK2800→6800

 

 

「超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴンとなったスターヴ・ヴェノムの効果発動!1ターンに1度、ライフを半分払い、このカード以外のお互いのフィールド・墓地のカードを全て持ち主のデッキに戻す!」

「そうか…レボリューションの効果をコピーして……!ブレード・ガンナーの効果発動!墓地のTGを1体除外する事でこのカードをエンドフェイズまで除外する!」

 

 

真由美 LP6900→3450

 

 

でも、これでハルバード・キャノンは除去出来た。そして…!

 

「スターヴ・ヴェノムでダイレクトアタック!!!」

「くっ………!」

 

 

セバス LP8000→1200

 

 

ついに攻撃が通った!手札に攻撃力1200以上のモンスターが居ないのは残念だが、形勢は逆転した…と思う。

 

「私はこれでターンエンド!」

「エンドフェイズに帰還せよ、『TG ブレード・ガンナー』!」

 

 

超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン→覇王眷竜スターヴ・ヴェノム ATK6800→2800

 

TG ブレード・ガンナー 星10 ATK3300

 

 

「私のターン、ドロー。バトル!ブレード・ガンナーで覇王眷竜スターヴ・ヴェノムを攻撃!《シュート・ブレード》!」

「うっ…!」

 

流石にブレード・ガンナーの処理はキツイ…!

 

 

真由美 LP3450→2950

 

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

これが格の違い……あっという間に処理されてしまった。いや、正直に言います。人の事言えません…はい。

 

「私のターン、ドロー!モンスターを1枚伏せてターンエンド」

 

このカードだけが頼りね。後は、セバスの戦略ミスを信じるのみ…。

 

「モンスターを伏せただけ……あの伏せモンスターはブレード・ガンナーからの攻撃を何らかの形で対処する効果を持つカード……と、普通は考えるだろう」

「!」

「君の事だ。私がそう読む事も想定済みだろう。だからそのカードは私からの攻撃を躊躇させるモンスターと見せかけたブラフであるとも考えられる………私のターン、引きます!」

 

やっぱり読まれちゃってるか〜……で、どうする?

 

「そんな小細工は通用しない!手札の『水晶機巧─サルファフナー』の効果発動!手札・墓地のサルファフナーは手札のクリストロンカードを墓地へ送り、守備表示で特殊召喚出来ます」

 

 

水晶機巧─サルファフナー 星5 DEF1500

 

 

「ただし、その後自分フィールドのモンスター1体を破壊します。サルファフナーを破壊。サルファフナーが破壊された事で効果発動。フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、デッキからクリストロンモンスター1体を守備表示で特殊召喚します。チューナーモンスター『水晶機巧─シトリィ』を特殊召喚!」

 

 

水晶機巧─シトリィ 星2 DEF500 チューナー

 

 

「レベル4以下のモンスターが特殊召喚に成功した時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。『TG ワーウルフ』を特殊召喚!」

 

 

TGワーウルフ 星3 ATK1200

 

 

「レベル3のワーウルフにレベル2のシトリィをチューニング!《シンクロフライトコントロール!リミッター解放、レベル5!ブースター注入120%!リカバリーネットワーク、レンジ修正!オールクリアー!》GO、シンクロ召喚!カモン、『TG パワー・グラディエーター』」

 

 

TG パワー・グラディエーター 星5 ATK2300

 

 

「パワー・グラディエーターは守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える!この攻撃が通り、ブレード・ガンナーの攻撃が通れば終わりだ!バトル!パワー・グラディエーターで伏せモンスターを攻撃!」

「私が伏せていたモンスターは……!」

 

 

紫毒の魔術師 星4 DEF2100

 

真由美 LP2950→2850

 

 

「このカードが戦闘・効果で破壊された場合、フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する!ブレード・ガンナーを破壊!」

「しまった……ッ!」

 

どうよ、このカウンターは!流石に本命とは考えなかったでしょう!アンチノミーになり切っているセバスティアンさんがTGを優先的に召喚してくる事は分かっている。だからこそこの方法で反撃したのだ。

 

「私はこれでターンエンドです」

 

少しずつでも流れを手繰り寄せるわよ!

 

「私のターン、ドロー!」

 

決まった……このデュエルを終結させるカードを引けた。

 

「ペンデュラムスケールに『覇王門零』と『覇王門無限』をセッティング!」

 

 

覇王門零 ペンデュラムスケール0

 

覇王門無限 ペンデュラムスケール13

 

 

「ペンデュラム召喚!EXデッキから『紫毒の魔術師』、手札からチューナーモンスター『白翼の魔術師』を特殊召喚!」

 

 

紫毒の魔術師 星4 ATK1200

 

白翼の魔術師 星4 ATK1600 チューナー

 

 

「そして…これが、私の勝利への覚悟!レベル4の紫毒の魔術師にレベル4の白翼の魔術師をチューニング!《王者の咆哮、今天地を揺るがす。唯一無二なる覇者の力をその身に刻むがいい!》!シンクロ召喚!昇華せし我が魂、『レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト』!」

 

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト 星8 ATK3000

 

 

「スカーライト……運に見放されたか」

「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの効果発動!1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。このカード以外の、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ特殊召喚された効果モンスターを全て破壊する。その後、この効果で破壊したモンスターの数×500ダメージを相手に与える!パワー・グラディエーターが破壊され、500ポイントのダメージが発生する!」

 

 

セバス LP1200→700

 

 

「バトル!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトでダイレクトアタック!《灼熱のクリムゾン・ヘルバーニング》!」

「……フッ」

 

 

セバス LP700→0

 

 

***************************

 

 

「レッド・デーモンズ・ドラゴンしか入っていないとタカを括った私の慢心による敗北……まだまだ修行不足です」

「セバスティアンさんが考えたの?この衣装と仮面」

「はい、そうです。インフルエンザは偶然でした」

「ホント〜?」

 

因みに、当初の計画では自分とラフェリオの2人で私を押さえ込み、手を知り尽くしたディアドラと天馬で翔太君と遊斗君を倒す…という筋書きだったのだが、鞠菜の乱入という予想外の展開で私と戦う筈だったラフェリオが敗北する結果となってしまったとの事。運が悪かったわねぇ。私多分、ラフェリオに負けてたかもしれないのに…。

 

「今回は我々がお詫びをとして、古霊様にシード権を与える事となりました。ディアドラ様も遊斗様もかなりの難敵ですが、どうか負けないように。それでは…『good luck(健闘を祈ります)』」

 

セバスティアンさんは装束を肩に掛けると退場した。5人だけになった店内で、薫さんはふぅっと息を吐いた。

 

「さ、帰ってご飯にしましょ♪夜になれば旦那が仕事を終える頃だろうからそのタイミングで食べましょう。寝床も用意してあげるから遠慮無く泊まっていきなさい」

「あ、ありがとうございます」

「じゃあ、行こうか!山の麓にあるから少し歩くからね」

「はーい♪」

 

無事2回戦は終わった。途中、陰陽四人衆の集合場所(私のバイト先)に顔を出してから私達は町の近くにある山の麓へと向かった………。




セバス「無念……サイドチェンジ出来るとはいえ、全く把握していなかったとは…これは戦犯案件です」
遊斗「ドンマイって奴だ。まぁ、元気出せよ。今度飯奢ってやるから」
セバス「……ぽっ///」
遊斗「口に出すなよおい!?」
セバス「……気のせいです///それでは、私のデッキの紹介です」
遊斗「今回は得意のTGを派生させたデッキ…だったか?」
セバス「はい」


デッキ総枚数(40)
モンスターカード(22)
●水晶機巧─サルファフナー×2
●水晶機巧─ローズニクス×2
●スクラップ・リサイクラー×3
●水晶機巧─スモーガー×2
●水晶機巧─リオン×2
●TG ワーウルフ×3
●異次元の探求者×1
●水晶機巧─シトリィ×3
●TG ストライカー×2
●水晶機巧─クオン×2

魔法カード(8)
●ナイト・ショット×2
●貪欲な壺×1
●リミット・オーバー・ドライブ×1
●増援×1
●おろかな埋葬×1
●死者蘇生×1
●手札抹殺×1

罠カード(8)
●昇天の剛角笛×2
●クリストロン・インパクト×3
●クリストロン・エントリー×2
●神の宣告×1
●前線復帰×2

EXデッキ(15)
●TG ハルバード・キャノン×1
●TG ブレード・ガンナー×1
●水晶機巧─グリオンガンド×1
●スクラップ・ドラゴン×1
●ダーク・ダイブ・ボンバー×1
●HSR魔剣ダーマ×1
●水晶機巧─アメトリクス×1
●TG パワー・グラディエーター×1
●TG ハイパー・ライブラリアン×1
●TG ワンダー・マジシャン×1
●水晶機巧─クオンダム×2
●フォーミュラ・シンクロン×1
●水晶機巧─ハリファイバー×2


セバス「クリストロン特有のスタートの遅さをTGストライカー及びワーウルフを出張させる事で補う…それがこのデッキの特徴です。効果を使って除外されたハリファイバーもクリストロン・インパクトにより帰還可能で、そこからさらなる展開も行えます」
遊斗「確かに……そう考えたらTGの出張は理にかなってる訳だ」
セバス「また、クリストロンでも戦えるようにとグリオンガンドも採用。いざという時の護身用として機能します」
遊斗「スクラップ・ドラゴンは?機械族でも無いのになんで…」
セバス「詳しくは遊戯王5D’s146話をご覧ください」
遊斗「細けぇよ!!!」


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