遊戯王OCG’s─変態デュエリスト「古霊 真由美」の1日─   作:レモンの人

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諸星 翔太
年齢:17歳
性別:男
身長:167cm
体重:55kg
血液型:B型
星座:双子座
髪色:薄緑(本人曰く「キャベツ色」)
髪型:ショートヘア
職業:高校生
服装:制服【学ラン(黒)・スニーカー】、私服【長袖シャツ(チェック柄)・Tシャツ(流れ星柄)・ジーンズ・スニーカー】(代表的な格好)
概要:真由美が狙っている男子高校生。真由美と話す時は何故か語尾に「ッス」を付ける。デッキレシピ紹介コーナーでは真由美と一緒にステマする。真由美曰く、「一期の遊城十代みたいな雰囲気」。
童顔で真由美より背がかなり低い所為で姉弟のようにも見えてしまうが本人はあまり気にしていない。私服を鞄に入れており、下校中にトイレで私服に着替えては友達と遊んでいる。Tシャツは毎日柄が違うが流れ星柄だけは気に入って着ている。金銭感覚がしっかりしており、使っている高いカードは友人のツテで手に入れている為か必須カードでも3枚入っていない。
使用デッキは『ダイガスタ・スフィアード』でダメージ反射を行う【スフィアード】とスピードロイドとWWの混合デッキに『ダイガスタ・スフィアード』と『ガスタの神裔ピリカ』を採用した【SRWWガスタ】。



結婚してください!なんでもしますから!【マリッジ・ビートダウン】

「ねぇ翔太君」

「何スか?」

 

いつものようにデュエルをしていた私は、ふと翔太君に尋ねてみた。

 

「お金あったら全部カードに費やせる私でも恋愛って出来るのかしら…」

「なな何ですか突然!?」

 

赤面する翔太君に私ははぁ…っと溜め息を吐いた。

 

「実は母さんからお見合いしろって言われててね。私が『彼氏出来てるから駄目』って言ったら『実際に連れて来い』って言うのよ…」

「はぁ…って!?」

 

翔太君は私の言葉に大体察したらしい。

 

「もしかして僕に相談したのって『私の彼氏のフリをして』って展開になるって事っスよね!?」

「まぁ……本気で好きってのもあるけど」ボソッ

「何か言いました?」

「え………ぁあああああああ!!!なんでもない!なんでもないわよ!!!」

「(あからさまな否定…こりゃ間違いないっスね)」

 

そうよ!私が大学進学諦めて喫茶店で働き出した時から一目惚れしてたわよ!童顔で1stシーズンの遊城十代みたいな雰囲気出してたら惚れるでしょう!?何言ってんだ私は!?ん……?

 

 

 

許してください、なんでもしますから。

 

 

ん?今なんでもするって…言ったよね?

 

 

 

 

「(閃いた!)」

 

この物語を書いている(作者)よ!何故貴方は私に天啓を降らせてくれるの!?閃いた…ビビッと来たわよ!!!

 

「翔太君!デッキ組むから手伝って頂戴!」

「えっ!?なんで今の会話からデッキ組む話になるんスか!?」

 

 

************

 

「出来た…名付けて【マリッジ・ビートダウン】よ!」

「すげぇネーミングセンス」

 

私は完成したデッキに満足した。これがあれば………!

 

「早速デュエルするわよ!翔太君!」

「い、いいっスよ!よーし!改良した僕の【SRWWガスタ】デッキ!頑張れ!」

 

早速マットを敷きデッキをセット。カウンターからジッと私達の様子を見る店長………何故かニヤニヤする翔太君の友人。先攻は私!

 

 

 

「「デュエル!!!」」

 

真由美 LP8000 使用デッキ【マリッジ・ビートダウン】

 

翔太 LP8000 使用デッキ【SRWWガスタ】

 

 

「私のターン!」

 

早速、攻めに行きましょう!

 

「フィールド魔法『祝福の教会─リチューアル・チャーチ』発動!」

「おぉ、結婚っぽい」

 

よし、結婚式っぽいデッキである事は伝わったわね。

 

「リチューアル・チャーチの効果発動!1ターンに1度、手札の魔法カードを1枚墓地へ送る事でデッキから儀式モンスターか儀式魔法を手札に加える!『黒竜降臨』を手札に。それだけじゃないわ!捨てた魔法カード『おジャマジック』を発動!このカードが手札またはフィールド上から墓地へ送られた時、自分のデッキから『おジャマ・グリーン』・『おジャマ・イエロー』・『おジャマ・ブラック』を1体ずつ手札に加えるわ」

「何かすごい手札が増えてるんですが…」

「さらに魔法カード『手札抹殺』発動!互いに手札を全て、その枚数分ドローする!」

 

私の手札は7枚に増えてるから7枚の手札交換が出来る。そして、キーカードも引けた!

 

「墓地の儀式魔法『黒竜降臨』の効果発動!このカードを除外し『レッドアイズ』魔法・罠カードを1枚手札に加える。『レッドアイズ・インサイト』を手札に加え、発動!デッキからレッドアイズモンスターを1枚墓地へ送り、『レッドアイズ』魔法・罠カードを1枚手札に加える。『レッドアイズ・ダークネス・メタル・ドラゴン』を墓地へ送り、『レッドアイズ・トランスマイグレーション』を手札に加えるわ」

「え?あれ?」

「儀式魔法『レッドアイズ・トランスマイグレーション』を発動!自分の手札・フィールドからレベルの合計が8以上になるようにモンスターをリリース、またはリリースの代わりに自分の墓地のレッドアイズモンスターを除外し、手札から『ロード・オブ・ザ・レッド』を儀式召喚する!墓地のレッドアイズ・ダークネス・メタル・ドラゴンを除外して『ロード・オブ・ザ・レッド』を儀式召喚!」

 

 

ロード・オブ・ザ・レッド 星8 ATK2400

 

 

「カードを2枚伏せてターンエンド」

「えーっと…キツくないっスかこれ」

「ダメよ!諦めちゃ!デュエルはまだ始まったばっかりよ!」

「往復1ターン毎に除去される盤面なんてどうやって対処すればいいんスか!?」

 

さて、ここからが踏ん張りどころよ!頑張りなさい!ロード・オブ・ザ・レッドには往復1ターン毎に1度、カード効果が発動するとモンスターカードか魔法・罠カードを破壊する効果をそれぞれ1つずつ使用出来るけど何とか出来るでしょ?翔太君のプレイング、見せてみなさい!

 

「よし、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、『SRベイゴマックス』は手札から特殊召喚出来る!このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキからSRモンスターを1枚手札に加える……ロード・オブ・ザ・レッドは使ってこないか」

 

 

SRベイゴマックス 星3 ATK1200

 

 

「よし!さらに!『SRタケトンボーグ』を特殊召喚!このカードは自分フィールドに風属性モンスターが存在する場合手札から特殊召喚出来る!これも発動しない──なら行ける!」

 

 

SRタケトンボーグ 星3 ATK600

 

 

「さらに通常召喚!チューナーモンスター『SR赤目のダイス』!」

 

 

SR赤目のダイス 星1 ATK100 チューナー

 

 

「なっ!?やっぱりベイゴマックスの時に阻止するのが正解だったのかしら……ならトラップ発動!『破壊輪』!相手ターンに、相手ライフの数値以下の攻撃力を持つ相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その表側表示モンスターを破壊し、私はそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受けるけど、その後に自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与えるわ!タケトンボーグを破壊!」

「うっ!?流石に邪魔してくるか!」

 

 

真由美 LP8000→7400

 

翔太 LP8000→7400

 

 

「さらにカード効果が発動した事でロード・オブ・ザ・レッドの効果発動!私はモンスターを破壊する!赤目のダイスを破壊!」

「酷ッ!?」

 

これでモンスター2体を退かす事に成功したわね。通常召喚も使わせたしもうこれ以上展開は──

 

「まだまだ!墓地の『SR電々大公』の効果を発動!」

「あっ…しまった!」

 

墓地確認を忘れてた!私とした事が…!

 

「電々大公は墓地から除外する事で手札または墓地のSRチューナーを一体特殊召喚する効果を備えている!電々大公を除外して『SR赤目のダイス』を特殊召喚!」

 

 

SR赤目のダイス 星1 ATK100 チューナー

 

 

「赤目のダイスは召喚・特殊召喚に成功した時、『SR赤目のダイス』以外の自分フィールドのSRモンスター1体を対象とし、エンドフェイズまでレベルを1〜6に変更する!ベイゴマックスのレベルを6に変更するっス!」

 

 

SRベイゴマックス 星3→6

 

 

「レベル6になったベイゴマックスにレベル1の赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』!!!」

 

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 星7 ATK2500

 

 

「バトルだ!クリアウィング・シンクロ・ドラゴンでロード・オブ・ザ・レッドを攻撃!《旋風のヘルダイブスラッシャー》!!!」

「やられた──ッ!」

 

 

真由美 LP7400→7300

 

 

私のコンボを早速崩してくるなんて……

 

「ふふふ…燃えてきたわ……!」

「どんなもんだい!カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

さぁ、いよいよ私のターンね!

 

「私のターン!ドロー!」

 

いいカードが引けたわ!

 

「魔法カード『トライワイトゾーン』を発動!墓地のレベル2通常モンスターを3体まで特殊召喚するわ!『おジャマ・グリーン』・『おジャマ・イエロー』・『おジャマ・ブラック』を特殊召喚!」

「ゲッ!?」

 

 

おジャマ・グリーン 星2 DEF1000

 

おジャマ・イエロー 星2 DEF1000

 

おジャマ・ブラック 星2 DEF1000

 

 

「召喚条件は通常モンスター1体!おジャマ・イエローでリンク召喚!『リンク・スパイダー』!」

 

リンク・スパイダー LINK-1 ATK1000

 

 

「まだまだ行くわよー!召喚条件はモンスター2体!ブラックとグリーンでリンク召喚!『プロキシー・ドラゴン』!」

 

 

プロキシー・ドラゴン LINK-2 ATK1400

 

 

召喚条件はモンスター3体!そして、プロキシー・ドラゴンはリンク素材とする場合、2体分として扱う!プロキシー・ドラゴンとリンク・スパイダーでリンク召喚!来い!『デコード・トーカー』!」

 

 

デコード・トーカー LINK-3 ATK2300 リンクマーカー【上・左下・右下】

 

 

「さらに、通常召喚!『黒鋼竜』!」

 

 

黒鋼竜 星1 ATK600

 

 

「まだまだ!フィールド魔法『祝福の教会─リチューアル・チャーチ』の効果発動!墓地の魔法カードを任意の枚数デッキに戻し、戻した枚数と同じレベルの光属性天使族モンスター1体を特殊召喚する!『手札抹殺』をデッキに戻し、『ハネワタ』を特殊召喚!」

 

 

ハネワタ 星1 ATK200 チューナー

 

 

「レベル1の黒鋼竜にレベル1のハネワタをチューニング!シンクロ召喚!シンクロチューナー『天輪の双星道士』!」

 

 

天輪の双星道士 星2 ATK100 チューナー

 

 

「天輪の双星道士の効果発動!このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分の手札・墓地からチューナー以外のレベル2モンスターを4体まで選んで守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、この効果の発動後じゃターン終了時まで自分はシンクロモンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。おジャマ3体を再び特殊召喚!チェーンして『黒鋼竜』の効果も発動!このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、デッキからレッドアイズカード1枚を手札に加える!」

 

 

おジャマ・グリーン 星2 DEF1000

 

おジャマ・イエロー 星2 DEF1000

 

おジャマ・ブラック 星2 DEF1000

 

 

「レベル2のおジャマ・グリーン、おジャマ・イエロー、おジャマ・ブラックにレベル2の天輪の双星道士をチューニング!《王者の鼓動、今ここに列を成す。天地鳴動の力を見るがいい!》シンクロ召喚!我が魂『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!リンク先へ舞い降りよ!」

 

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン 星8 ATK3000

 

 

「すげぇコンボ…」

「デコード・トーカーはリンク先のモンスター1体につき攻撃力を500アップする!レッド・デーモンズがリンク先にシンクロ召喚された事で攻撃力は2800となる!」

 

 

デコード・トーカー ATK2300→2800

 

 

「バトル!デコード・トーカーでクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを攻撃!《デコード・エンド》!」

「そんなあっさり破られるものか!トラップ発動!『迷い風』!特殊召喚された表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果は無効化され、元々の攻撃力は半分になる!対象はデコード・トーカー!」

「なるほど、デコード・トーカーの効果で無効にしてもクリアウィングの攻撃力と比べ元々攻撃力で劣るから……と。だが、甘い…甘いわよ!カウンタートラップ発動!『ギャクタン』!相手の発動したトラップカードを無効にしデッキに戻す!迷い風には再セット効果がある事は知っている。再利用はさせないわよ!」

「ッ!?」

「よって戦闘は続行!撃破よ!」

「やられたッ!」

 

 

翔太 LP7400→7100

 

 

「続けてレッド・デーモンズ・ドラゴンでダイレクトアタック!《アブソリュート・パワー・フォース》!!!」

「ライフで受けるっス!」

 

 

翔太 LP7100→4100

 

 

「カードを2枚伏せてターンエンド」

 

良い感じで来てるわ。このまま行けば勝てるわね。え?フラグ?

 

「僕のターン、ドロー!よしッ!まだ運は尽きてない!自分フィールドにモンスターが存在しない場合このカードは手札から特殊召喚出来る!『WW-アイス・ベル』を特殊召喚!」

 

 

WW-アイス・ベル 星3 ATK1000

 

 

「その後、デッキからWWモンスター1体を特殊召喚できる。この効果でデッキから特殊召喚したモンスターはリリースできず、この効果を発動するターン、自分はレベル5以上の風属性モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない!チューナーモンスター『WW-グラス・ベル』を特殊召喚!」

 

 

WW-グラス・ベル 星4 ATK1500 チューナー

 

 

「アイス・ベルはこのカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手に500ダメージを与える!さらにグラス・ベルの効果をチェーン発動!グラス・ベルは召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから『WW-グラス・ベル』以外のWWモンスター1体を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は風属性モンスターしか特殊召喚できない!『WW-スノウ・ベル』を手札に加える。そして500ダメージ!」

 

 

真由美 LP7300→6800

 

 

「さらに、チューナーモンスター『WW-スノウ・ベル』は自分フィールドに風属性モンスターが2体以上存在し、風属性以外のモンスターが存在しない場合にこのカードを手札から特殊召喚する!」

 

 

WW-スノウ・ベル 星1 ATK100 チューナー

 

 

「畳み掛ける!レベル3のアイス・ベルにレベル4のグラス・ベルをチューニング!シンクロ召喚!『WW-ウィンター・ベル』!」

 

 

WW-ウィンター・ベル 星7 ATK2400

 

 

「ウィンター・ベルの効果発動!自分の墓地のWWモンスター1体を対象としそのモンスターのレベル×200ダメージを相手に与える!グラス・ベルを選択し800ポイントのダメージを与える!

 

 

真由美 LP6800→6000

 

 

「続けて!レベル7のウィンター・ベルにレベル1のスノウ・ベルをチューニング!シンクロ召喚!いでよ!『クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン』!」

 

 

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン 星8 ATK3000

 

 

やっば、1番来たら困るモンスターが出てきた。

 

「スノウ・ベルをシンクロ素材として風属性シンクロモンスターをシンクロ召喚した場合、そのモンスターは相手の効果では破壊されない!さらに、1ターンに1度、このカード以外のモンスターの効果が発動した時にその発動を無効にし破壊。この効果でモンスターを破壊した場合、このカードの攻撃力はターン終了時まで、この効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力分アップする!」

 

さてと、1番対処に困るモンスターね。効果で破壊出来ず、1ターンに1度モンスター効果を無効にする。しかも、レベル5以上の相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に攻撃力はそのダメージ計算時のみ、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップするという正に上級モンスターキラーな効果を備えている。どうやって対策しようかしら…?

 

「バトル!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンでレッド・デーモンズ・ドラゴンを攻撃!効果発動!レベル5以上のモンスターとの戦闘を行うダメージ計算時に相手モンスターの攻撃力分攻撃力をアップする!」

 

 

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン ATK3000→6000

 

 

「まずいわねぇ……!」

 

 

真由美 LP6000→3000

 

 

「厄介なデコード・トーカーもこのカードで破壊する!魔法カード『ヒドゥン・ショット』!墓地のスピードロイドを2枚まで除外する事で相手フィールドのカードを除外した枚数分破壊する!赤目のダイスとタケトンボーグを除外し、デコード・トーカーと左の伏せカード!」

「させない!チェーン発動!罠カード『戦線復帰』!墓地のモンスター1体を守備表示で特殊召喚する!蘇れ!我が魂『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!」

 

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン 星8 DEF2000

 

 

「ターンエンド!クリスタルウィングならレッド・デーモンズなんて怖くないッス!」

 

さて…あとはこのドローに賭けるしかないって事ね。了解!

 

「あと一撃食らえば即死案件ね。運命は次のドロー次第…私のターン!ドロー!!!」

 

さってと、スタンバイフェイズっと……!

 

「(良いカードが引けた!)」

 

手札のカードとフィールドのモンスターを見直し、私は手札のカードを手に取った。

 

「悪いけど私も負ける訳にはいかないの!宣伝者として……1人のファンデッカーとして!!!『限界竜シュヴァルツ・シルト』を特殊召喚!このカードは相手フィールドに攻撃力2000以上のモンスターが存在する場合に手札から特殊召喚出来る!」

 

 

限界竜シュヴァルツ・シルト 星8 ATK2000

 

 

「このターンで私の勝利はほぼ確定したわ」

「なっ……レベル8のモンスターが2体って事は…!」

「レベル8のレッド・デーモンズ・ドラゴンと限界竜シュヴァルツ・シルトでオーバーレイ!!!《宇宙を貫く雄叫びよ、遥かなる時をさかのぼり銀河の源より蘇れ!顕現せよ、そして我を勝利へと導け!》エクシーズ召喚!!!『No.107 銀河眼の時空竜』!」。

 

 

No.107 銀河眼の時空竜 ランク8 ATK3000

 

 

「まさか……相打ち狙い…!?」

「ご名答!バトル!銀河眼の時空竜でクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンを攻撃!レベルが無いなら攻撃力アップ効果は発動しないわ!《殲滅のタキオン・スパイラル》!!!」

「迎え討て!クリスタルウィング!!!」

 

2体のドラゴンが咆哮を上げ、ビームのような炎を吐きそれがぶつかり合う(脳内補完)!!!

 

「やられた…でも、まだ手札は残ってるしライフは……」

「何勘違いしてるの?言ったはずよ、このターンで勝つって……」

 

まさか……といった顔の翔太君の目の前で私は伏せていた1枚のカードを展開する。これぞ私の勝利のキーカード!目ん玉かっぽじってよぉく見なさい!!!

 

「速攻魔法『エクシーズ・ダブル・バック』!!!自分フィールド上のエクシーズモンスターが破壊されたターン、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。自分の墓地から、そのターンに破壊されたエクシーズモンスター1体と、そのモンスターの攻撃力以下のモンスター1体を選択して特殊召喚する!蘇れ!『No.107銀河眼の時空竜』!『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!」

「なっ…これを狙って……!」

 

 

No.107 銀河眼の時空竜 ランク8 ATK3000

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン 星8 ATK3000

 

 

壮観ね!私の大好きなカードが2枚並ぶなんて…!後はトポロジック・ボマー・ドラゴンが欲しいけどまぁそこは妥協点という事で。

 

「すごいッス!一瞬で盤面をひっくり返すなんて!」

「ありがとう…最高に楽しかったわ!バトル!銀河眼の時空竜とレッド・デーモンズ・ドラゴンでダイレクトアタック!!!《アブソリュート・タキオン・ヘル・スパイラル》!!!」

 

 

翔太 LP4100→1100→0

 

 

 

******************

 

「すごいデッキッスね。おジャマかと思ったらレッドアイズになったり、シンクロしたと思ったらエクシーズ召喚まで出来る…新感覚のデッキッスよ!」

「まぁ、デッキ枚数が多いからどうカードを引き込むかが勝利の鍵って感じだけどね」

 

いやー…今回ばかりは流石に負けるかと思ったわ。あの時にシュヴァルツ・シルトが引けて無かったら確実にアウトだったもの。

 

「あの…真由美さん?」

「何?」

「そう言えば、さっき恋愛がどうのって話をしてたッスよね?」

「うん」

「俺で良ければ彼氏になってもいいっスよ?」

「そうなの………!?」

 

えぇええええええええええ!?もしかして…間に受けてくれたの!?

 

「えーっと……私みたいなクズ女で良いなら………どうか、よろしくお願いします」

 

あーもぉ!拍手されてるし!これ告白する流れなの〜!?恥ずかしい!早く出て行きたいと私は急いでデッキをジュラルミンケースに戻して帰ろうとしたところで

 

「(しまっ!?ヒールが…!)」

「真由美さん!」

 

足を縺れさせそのまま前のめりになる私を翔太君がキャッチしてくれた。が……

 

 

もにゅっ

 

 

「あっ…!すんません!すんません!!!」

「…死にたい……」

 

ラッキースケベが発動したのか、私の胸が翔太君に掴まれてしまっていた。胸の肉に埋もれるようになっており彼の手の温かさを直に感じてしまった。翔太君の拘束を解いた私は胸を押さえて店を飛び出した。

 

「(でも…翔太君の手…あったかかった/////)」

 

実はラッキースケベしてたのは自分だったとは死んでも口に言えない私なのだった。




真由美「その…よろしくね」
翔太「何か成り行きで歳上のカノジョをゲットしちゃったッス……」
真由美「えー…こほん!それより!デッキ紹介のコーナーよ!翔太君!ステマよステマ!」
翔太「はっ!そうだった!今日のデッキは何か…濃いネーミングッスね」
真由美「【マリッジ・ビートダウン】よ。このデッキは人によって構築内容が大きく変わるデッキだから自分なりのアレンジレシピを考えてね♪じゃあレシピを紹介するわ」

デッキ総枚数(60)
モンスター(26)
●レッドアイズ・ダークネス・メタル・ドラゴン×1
●時械神カミオン×1
●時械神ザフィオン×1
●ロード・オブ・ザ・レッド×2
●カオス・ソルジャー─開闢の使者─×1
●限界竜シュヴァルツ・シルト×2
●真紅眼の黒竜×2
●黒竜の聖騎士×1
●召喚僧サモン・プリースト×1
●ジャンク・シンクロン×2
●おジャマ・イエロー×1
●おジャマ・ブラック×1
●おジャマ・グリーン×1
●黒鋼竜×2
●天輪の葬送士×1
●ハネワタ×1
●ブーテン×2
●時械巫女×3

魔法(24)
●祝福の教会─リチューアル・チャーチ×3
●テラ・フォーミング×3
●レッドアイズ・トランスマイグレーション×2
●レッドアイズ・インサイト×3
●黒竜降臨×2
●おジャマジック×1
●貪欲な壺×1
●真紅眼融合×1
●エクシーズ・ダブル・バック×1
●ワン・フォー・ワン×1
●トライワイト・ゾーン×2
●死者蘇生×1
●手札抹殺×1
●ハーピィの羽根帚×1
●スケープ・ゴート×1

罠(10)
●神の宣告×1
●ギャクタン×2
●破壊輪×2
●戦線復帰×2
●メタバース×3

EX(15)
●真紅眼の黒刃竜×1
●ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン×2
●天輪の双星道士×1
●魔界闘士バルムンク×2
●瑚之龍×1
●レッド・デーモンズ・ドラゴン×1
●シャイニート・マジシャン×1
●No.41泥睡魔獣バグースカ×1
●No.107銀河眼の時空竜×2
●デコード・トーカー×1
●プロキシー・ドラゴン×1
●リンク・スパイダー×1



真由美「こんな感じね。リチューアル・チャーチでおジャマジックを捨て黒竜降臨かレッドアイズ・トランスマイグレーションをサーチ、同時に溢れるおジャマを儀式召喚や手札抹殺で消費。墓地に送った所でジャンク・シンクロンやトライワイト・ゾーン、天輪の双星道士で釣り上げてシンクロ素材に使うの。レッドアイズは基本デッキ圧縮として重宝するわ。魔法カードの量が過剰なのもリチューアル・チャーチの効果の為にコストとする事が目的よ。また、儀式召喚したロード・オブ・ザ・レッドの効果を効率的に使えるようメタバースや破壊輪、スケープ・ゴートを採用してるわ」
翔太「エクシーズ・ダブル・バックからのレッド・デーモンズ&タキオンドラゴンのコンボは圧巻だったッス!」
真由美「そう、銀河眼の時空竜を召喚しやすいように獣族及び闇属性ドラゴン族を多く採用したわ。『ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』はフィールドの獣族と闇属性ドラゴン族を墓地へ送って融合召喚する独特な召喚ルールがあるの。おジャマやスケープ・ゴートをレッドアイズや黒鋼竜と共に融合素材にするといいわよ」
翔太「開闢の使者の採用理由を聞きたいッス!」
真由美「レッドアイズの闇属性とおジャマや天使族が光属性だから召喚しやすいの。また、手札で腐っても『真紅眼融合』の効果で融合素材にも出来るし一石二鳥って訳」
翔太「なるほど……でも、これってサイバーエンジェルで組んだ方が」
真由美「………」
翔太「こ…今回はここまで!次回もお楽しみに〜!!!」



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