それでは「賞金稼ぎと海軍」どうぞ!
皆で楽しんだ後ハンコックたちをシャッキーさんの部屋に寝かせて三人で飲んでいた。
「ところでクロガネくん」
「なんですかレイリーさん」
「君は今後どうするのかね。海賊になるのかい」
「いやー、最初はそう思ってたんですけど‥……しばらく賞金稼ぎでもしようかなと。修行も兼ねて」
「おー、そうか。まぁ君の人生だ、ゆっくり決めていきなさい。だが今日のようなことはあまりしないこと。世界政府に目をつけられたら私のように隠居するはめになるぞ」
二人にはヒューマンショップでの出来事を話しておいた。まぁ頻繁にとはいかないがヒューマンショップはこれから潰しておこうと思っている。
「クロガネ君が海賊になったら私すぐにファンになっちゃうわね」
「早いですってシャッキーさん」
酒が回っているのか皆陽気になっている。楽しいからいいけど。
「クロガネくん、君に1つ聞きたいことがある」
レイリーさんの声は陽気なものではなく、真剣なものだった。
「君は…………海賊とは、どのような者たちのことを言うと思うかね」
海賊…………か。
「海賊とは…………この海を自由に渡る者だと思いますね」
「ふむ、そうか。いやぁー良かった良かった。君が海賊の本当の意味を理解してくれているようで」
レイリーさんは陽気なものに戻った。海賊は今世の中で他人から略奪、破壊する者の印象が強いからな。
「賞金稼ぎをするなら海軍の支部へ行って手配書を貰うといい。君の実力なら億越えでもいけるだろう」
「ありがとうございますレイリーさん」
「頑張りたまえ、クロガネくん」
それに…………この世界でやりたいこともできた。かつてこの海を制したゴール・D・ロジャー。そして現最強の海賊と言われるエドワード・ニューゲート、通称白ひげ。カイドウ、ビックマム、それ以外に赤髪のシャンクス、鷹の目ミホークや俺が知らない強者がこの海にいる。ロジャーとはもう戦えないけど、この海で最強になってみたい。…………よくよく考えると俺って案外戦闘狂かもな……はは。
まぁ、その為には多少金が必要だ。
翌日
昨日の嵐が嘘かのように天気は快晴だった。しかし、ぼったくりBARの朝は騒がしかった。
「えー!クロガネさん、もう行っちゃうの!?私たちが出るまででいいから一緒にいようよ!」
ここに何時までもいるわけにもいかないので、俺は朝、朝食を済ませてからここを出ることをハンコックたちに話したが、ここにいてほしいと強く言われている。こればかりはソニアとマリーを見ても「私たちには止められません」と目で語っている。おい。
「はぁー、ハンコック」
俺はハンコックを見上げる形になるように腰をおろす。そしてポンと頭に手を置く。
「俺はやりたいことが出来た。だから行かなくちゃならねぇ。だけど一生の別れじゃあるまいし島にはいつか会いに行く。それまで待っといてくれ」
「…………なら私は女帝になってクロガネさんを島に来れるようにする!だから私が女帝になったら絶対に来て!」
ハンコックは真っ直ぐな瞳で見ていた。
「約束だ。俺も頑張るだから……お前も立派な女帝になってこい」
「うん!」
笑顔で言うハンコック。……まじで可愛すぎる…
後悪魔の実はハンコックたちに渡した。この実はこいつらが使う方が的をえているからな。
「ではレイリーさん、シャッキーさん。お元気で」
「何かあったら私のところに来るといい。力になるよ」
「クロガネ君これ私のビブルカード、渡しておくわ」
「ありがとうございます」
荷物はヒューマンショップで盗んだ金と鬼徹。今はこれで十分だろう。
「「「クロガネさん、またね~!」」」
「おう!またな」
んじゃ、小遣い稼ぎ始めますか!
半年後
あれから半年がたった。え?その間何してたって?ただの雑魚を潰しているだけでした。
いやね、ほんと島の動物の方がまだ強かったぞ。今は大体1億代の賞金首を狩ってます。もう貯金10億いったんじゃないかな。金どこにしまってるって?理由はアイテムボックス的な能力を持っているから。後それ以外にもう1つある。とりあえず簡単な説明をするぜ。
アイテムボックス
自分の身長より低いものであれば無制限にしまうことができる。発動するときは対象の物を見えない箱に行くようにイメージする。取り出すときは対象の物を自分の半径10m以内の所に置くことが出来る。ただし、一度に取り出せる種類は1つだけ、例えば箱と袋を取り出したい時は箱を出してから袋を出す、という感じである。だが剣一種類だけなら何本も出すことは可能だ。ちなみに生物も対象に出来る。魚や肉をいれても鮮度は保たれていたことから中では時間が止まっているのだろう、恐らく。使用することでデメリットは今は特にない。
ヒール
その名の通り傷、病気などを回復させることが出来る。使用の際には精神力を使い、使いすぎると気絶する恐れがある。(ふざけてやってみたらまじで気絶しそうになった)怪我の割りには精神力の燃費が悪いが使うほどに良くなってきている傾向がある。
とまぁ、こんな感じだ。
この2つの能力が現れたのは、現れる前の日にアクセサリーショップで水色と緑色のブレスレットを買ったのが原因だと思う。何故ならその翌日朝起きたらブレスレットが光っていて、急に頭痛が起きた。頭痛が治まると能力がなんとなく分かり使えるようになったということ。
この時俺は原作の月島さんや織姫の栞やヘアピンのように、虚と同質の物質の魂を使役する
とりあえず、この能力を
んで今はシャボンディ諸島の近くの島の海軍支部に賞金首をアイテムボックスにしまって運んでいる。今回のは7000万の賞金首だ。
支部にたどり着き、担当の人に賞金首を取り出して渡した。この島では仕事を何回かしているため、いきなり賞金首を取り出しても驚かなくなった。いつも通りサインをして賞金を受けとると、すでに何回か話したことのある支部長が俺に会いたい方々がいるということで待合室らしき場所で現在待たされてます。
「方々って…………上司だよなぁ、たぶん」
すると扉が開いた、そこには…………
「おー!お前さんがクロガネか!確かに骨がありそうじゃわい!」
「はぁー、…………めんどくせぇと思って来たが、中々の実力者だな、お前さん」
「………………………………はい?」
そこには海軍の英雄と言われるモンキー・D・ガープ、現海軍最高戦力の青雉ことクザン。
「(なんであんたらが来るんだよ!勧誘なら他の海兵でもいいじゃねぇか!)」
「あー、お前さん大丈夫か?なんかボーッとしてるけど」
「あ、あぁ大丈夫だ(誰のせいだ誰の!)」
「さて、」
ガープがソファにゆっくりと腰かける。
「お前さんに言いたいことがあってのぉ。そこらの海兵には任せられんからワシらが来たというわけじゃ」
「お前さん……
王下七武海に入らんか?」
それでは次回もお楽しみに!