東方現幻夢   作:カミユ

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前回幻想郷巡っていませんね。今回から回っていきます。とはいえ最初の場所なんですけどね。

ルビを使ってみました。1話〜5話までルビを使って編集しました。

途中三人称視点になります。


第7話 人里

 Side 夢華

 

 魔理沙との弾幕ごっこの次の日時間的には九時ごろの時に早苗ちゃんからお使いを頼まれた。

 

「夢華くん。すみませんがお使いを頼んで良いですか?」

「良いよ。何を買えば良いの?」

「メモに書いてあるのでこれを見てください」

 

 そう言って早苗ちゃんにバックとメモと財布を渡された

 

「じゃあ行ってくるね〜」

「気をつけてくださいね〜」

 

 僕は魔法陣に乗り、人里方面に飛んでいく。外の世界では魔法陣は目立つから基本的に徒歩か空を飛んでいた。幻想郷に常識は通用しないと早苗ちゃんに言われたけど今まで幻想郷が存在していることが少し凄いと思ってしまった。

 

 空を飛んでいると遠くでチルノちゃんと大ちゃんとルーミアちゃんと緑髪で頭から触角?みたいなものが生えている………女の子?が飛んでいるのが見えた。

 

「おーいチルノちゃん、大ちゃん、ルーミアちゃん」

「あ、夢華!悪いけど今アタイ達は急いでいるんだ!早く行かないと慧音の頭突きがーー!」

「へー慧音の頭突きねー」

「夢華ー急がないと私達が危ないのだー冗談抜きでー」

「すみませんが急がないと本当にヤバいので…」

「えっと…ごめん誰?」

「僕は上殊 夢華だよ。よろしくね」

「あ、僕はリグル・ナイトバグです。よろしく」

「さーて急がないといけないらしいから魔法陣に乗って」

 

 魔法陣が五人くらい乗れる位まで拡張する。4人は乗った

 

「よーし行っくよーーー!」

 

 魔法陣のスピードを上げる。ドラゴンボ○ルの筋斗雲みたいだなー。と思う

 

「あーーーー!速い速い速い!夢華飛ばしすぎーーーーー!」

「速すぎなのだーーーー!」

「夢華さんスピードをさ、下げて下さいーー!」

「………」

「え?何?なにか言ったーーー!」

 

 みんながなにか叫んでいるけど風の音で聞き取れなかった。リグルちゃん?に関しては気絶している。知ーらない僕は何も知らない。初めて全力で飛んだけどなかなか速いね。

 

「ねーあれが寺小屋ーーーー?」

 

 すぐに人里まで着き、寺小屋らしき建物が見えた。

 

「そうだー!」

 

 チルノちゃんが言ったので中庭みたいな場所に降りる。

 

「到着ー!」

「し…死ぬかと思った…」

「フラフラするのだー」

「あ…ありがとうございます」

「あれ?ここは…寺子屋?」

 

 リグルちゃんは起き、大ちゃんから感謝され、チルノちゃんとルーミアちゃんは青ざめていた

「みんな大丈夫〜?」

「だ…大丈夫だ。問題ない」

 

 チルノちゃんは死亡フラグを建築しましたー。魔理沙といいなんで知ってるのかな?紫さんかな?

 

「は…速く入ろう!」

 

 リグルちゃんの一言でみんなフラつきながら立ち上がり、教室に入って行こうとする。すると扉が開き慧音が顔を出す。

 

「みんなおはよう。今日は遅刻しなかったな。偉いぞ」

 

 慧音はみんなに挨拶をする。チルノちゃん達はいつも遅刻するのかな?大ちゃんが大変そうだな〜

 

「どうしたんだ?顔が真っ青だが」

「夢華さんが速すぎたんです」

「え?夢華?あ…おはよう」

「おはよう慧音」

 

 視界に入っていなかったのか認識されていなかったみたい。

 

「そうだ。今予定がないなら寺子屋を見ていかないか?外の世界の人との交流は滅多にないから生徒達に良い影響だと思うから」

「今お使いを頼まれているんだけど…ちょっと待って」

 

 慧音に言うと魔法陣を展開し、守矢神社に繋ぐ。

 早苗ちゃんは守矢神社の境内を掃除していた

 

「早苗ちゃん」

「え?もう終わったのですか?」

「まだなんだけどさ、今から寺子屋の手伝いをやることになったから昼頃に戻ってくるね」

「はいわかりました」

 

 早苗ちゃんの許可を得たので魔法陣を消した。

 

「大丈夫みたいだよ」

「そうかすまないな。後で人里を案内するよ」

「ありがとう」

 

 慧音と一緒に寺子屋の教室に入った。チルノちゃん達は先に入っていった…みたい

 

 

 

 

「今日は外の世界から来た上殊 夢華が来てくれたからみんな仲良くするんだぞ!」

「「「はーい!」」」

 

 寺子屋の生徒は大体15人くらい居た。その中にチルノちゃん達が居た。顔色は良くなっている。みんな元気がいいねー

 

「僕は上殊 夢華だよ。みんなよろしくね!」

「「「よろしくー!」」」

「今日は夢華が来てくれたから訊きたいことがあったら質問するんだぞー!」

 

 授業が始まった。慧音の授業はレベル的には小学生の足し算〜割り算までの範囲だったが、高校くらいの教え方だった。僕はいろんなところで呼ばれた。

 

 昼時になる少し前になった。時間的には11時くらいかな?

 

「何か夢華に訊きたいこいこととかあるか?夢華が答えてくれるらしいぞ」

「え?」

 

 そんなこと一言も言っていないんだけど…慧音は何故かこっちを見てくれない

 

「「「はーい(なのだー)!」」」

 

 みんなが一斉に手を挙げる。ルーミアちゃんが一番分かりやすいね。一発で分かったから。

 僕は男子生徒を指す。男子生徒は立ち上がる。

 

「夢華さんはどこに住んでいるのー?」

「守矢神社だよ」

「守矢神社って妖怪の山の頂上にある神社?」

「そうだよ」

「じゃあ夢華さんは妖怪?」

 

 あまり妖怪の事を恐れていないみたいだね。

 

「僕は人間だよ。魔法使えるけど」

 

 その言葉でみんな驚いたけれど男子生徒はもう良いのか座った。

 

 

 

 

 その後色々と訊かれた。昼になり生徒達は帰りの支度をし、帰って行った。

 

「さて…とそれじゃあ買い物をするかー」

 

 教室の隅に置いておいたバックを持つと慧音が来るのを待った。

 

「待たせたな!」

 

 なぜスネ○ク風に言ったのか…

 

「それじゃあ行きますかー」

 

 僕は慧音と一緒に寺子屋を出た

 

 慧音と人里を歩いている。周りの人達はみんな和服を着ているね。あ、洋服の人居た。

 

「さっきから周りの人に見られているねー」

 

 ほとんどの人がこっちを見ている。屋根の上には文がいるね。なんかいつもいる気がする…

 

「まあ外来人だからというのもあるが、初日に妹紅を倒したのと次の日の新聞のせいかもな」

「あ〜なるほど」

 

 確かに妹紅蹴り飛ばしちゃったしな〜ひとの目の前で。すっごく今更だけどなんで文は僕の漢字わかったんだろう?

 

「ん?夢華じゃないか」

 

 曲がり角から妹紅が歩いて居た。

 

「こんにちは〜」

「妹紅また永遠亭に行っていたのか?」

「まあな。今度こそあの引きこもりを…」

 

 なんかブツブツ言っている。

 

「永遠亭って何?」

「病院だな。そこの医師が凄腕なんだ。どんな怪我でも治せるらしい」

「どんな怪我でも…か…」

「どうしたんだ?」

「いや何でもないよ」

 

 今度行ってみるかな永遠亭。

 

「昼はもう食ったのか?」

「んーまだだよ」

「そうかならあそこの団子屋行かないか?なかなか美味いぞ」

「良いよ!行こう!」

 

 団子は大好き!美味しいよね!夜静かな場所で月を見ながらお茶飲みながら食べるのは最高だよね!え?分からない?そんなぁ〜

 

「ちょっ待て!」

 

 

 

 

 団子屋に着くと店の前の長椅子に座る。するとメニュー表を持ちながら店員が出てきた。

 

「いらっしゃい。何にしますか?」

「じゃあ…」

「私も一緒に良いかしら?」

 

 隣から女性の声が聞こえた。そっちを向くと白髪のロングヘアーで赤い瞳の女性が座っていた。

 

「良いですよ。何にしますか?」

「ではこれを二つほどお願いします」

「僕はこれを二つお願いします!」

「ありがとうございます。では少々お待ちください」

 

 店員はお店の中に入った。

 

「おいおい速いぞ夢華」

 

 妹紅と慧音が追いつき僕の横に座る。二人とも反対側に座っている女性に気づいた。

 

「初めまして。私は月城 朱鳥(つきしろ あすか)と言います。よろしく」

 

 朱鳥さんは軽くお辞儀をする。

 

「私は藤原 妹紅だ。よろしく」

「上白沢 慧音だ。寺子屋の教師をしている。よろしく」

「僕は上殊 夢華。よろしく!」

 

 それから朱鳥さんと色々な話をした。好きな事や趣味とか。

 話しているといつの間にか食べ終わっていた。朱鳥さんは立つと

 

「では私はこの辺りで失礼します」

「また会おうね〜」

「じゃあな」

「さようなら」

 

 朱鳥さんは立ち去る

 

「そうですね。速いうちにまた会いますよ…」

 

 そんな呟きは誰にも聴こえなかった

 

 

 

 

 その後、妹紅と慧音と一緒に人里を回った。幻想郷のお金が僕の知っているお金じゃない事に驚いていた。今度両替してもらおう。お使いが終わる頃には一時くらいになっていた。

 遠くから寺子屋の生徒の男の子が慌てた様子でこちらに走ってきた。

 

「慧音先生!」

「どうしたんだ。そんなに慌てて」

「それが風土君がどこにも居なくて!」

 

 風土君は確か最初に僕に質問した男の子か…

 

「とりあえず隅々まで探すんだ!妖怪の山には行っていないと思うが…」

「夢華わかるか?」

「ちょっと待って……位置情報…………居た。妖怪の山にいるよ。急がないと!」

「どうしたんだ!風土は大丈夫なのか?」

「狼の妖怪に囲まれてる!」

「なっ…慧音!妖怪の山だ!」

「!わかった!って夢華どこ行った?」

「居ない!まさか行ったのか?」

 

 

 

 

 

 妹紅達が話していたけど時間が無かったら無視して瞬間移動で風土くんの所まで行った。ちょうど狼の妖怪が襲いかかる所だった。

 魔法陣で攻撃を止める。

 

「え?夢華さん?」

「もう大丈夫だよ」

 

 風土君にできるだけ優しく話す。僕は妖怪でも人間でも殺さないようにしている。

 ……例えあいつらでも…

 

「重力操作」

 

 妖怪にかかる重力を上げた。妖怪は全く動けなくなった。

 

「…もう大丈夫なの?」

「うん。大丈夫だよ」

「うわーん怖かったよー!」

 

 よほど怖かったのか抱きついて泣き出した。優しく背中をさすっていると落ち着いたのか離れた。

 

「もう大丈夫?」

「うん助けてくれてありがとう!」

「良かった。じゃあ戻るか〜」

 

 魔法陣を展開し、風土君と乗る。ゆっくり上空まで浮き、人里まで飛んでいく

 

 

 

 

 夢華達が居なくなった後

 

「いや〜凄いな〜一瞬であの場を収めるなんて」

 

 黒髪の青年は買い物袋を片手に歩きながら現れた。

 

「まさか人里にいるなんてねー。あの子には悪いことしちゃったかな?今度何かあげようかなー。まあでもなかなか強いね。こりゃー薪羅が喜びそうだ。会わせたくないけど…」

 

 楽しそうに独り言を言っていると誰かが近付いている事に気づく。

 

「誰か来たね。帰ろっと」

 

 青年は道を歩いて去る。

 

 しばらくしてこの場を遠くから能力で見ていた椛が飛んで夢華が立っていた場所に着地する

 

「もう狼達は居なくなりましたか。しかしどうやって人間の子供はここまで……ん?この匂いは…」

 

 椛の鼻がある匂いに気付く

 

「火薬…でしょうか。あっちに続いていますね」

 

 椛は火薬の匂いの続く所まで行く。

 しかしすぐ匂いが消えた。その場所は…

 

「木?ここで火薬の匂いが消えています。どうなっているのでしょう?」

 

 

 

 

 

 

 Side 夢華

 

 すぐに人里に着いた。風土君は空を飛んで上機嫌になった。良かった良かった。

 

「風土君!大丈夫だった⁉︎」

「うん!夢華さんが助けてくれたよ!凄かった!妖怪を一瞬で倒しちゃったよ!」

 

 寺子屋の生徒達が戻って来た風土君を囲む。慧音はこっちに来た

 

「ありがとう夢華。風土を助けてくれて」

「良いよ。当然の事をしただけだよ」

「そうか」

「じゃあ僕は行くね」

 

 そのまま魔法陣で飛んで行く。それに気づいた風土君達は

 

「助けてくれてありがとうー!」

「じゃあねー!」

「また来てねー!」

 

 みんなに手を振られ、僕も皆んなに手を振りながら守矢神社に帰る。

 

 

 

「でもどうやって行ったんだろう?」

 

 守矢神社に向かいながら考える。いくら考えても分からないから能力使おうとしたら早苗ちゃんが飛んで来た

 

「夢華くん!大丈夫ですか?」

「僕は全然大丈夫だよ」

「良かった…遅かったので心配したんですよ」

「ごめんごめん」

 

 早苗ちゃんは僕の横を飛んでいる。

 

「明日はどうしますか?」

「そうだね〜それは明日決めるよ〜」

 

 お使いが終わり、守矢神社に帰った所である事に気付く

 

「そういえば妹紅居なかったような」

 

 

 

 

 その頃の妹紅

 

「風土ー!どこだー!」

 

 妖怪の山を走り回っていた。それに気づいた椛が妹紅の所まで行く

 

「どうしたのですか?」

「椛お前の能力で子供を探してくれないか?山にいると思うんだが」

「その子供は寺子屋の生徒ですか?」

「そう!そいつだ!」

「それだったら夢華さんがもう助けましたよ」

「………え?」

「夢華さんが、助けましたよ」

「……つまり」

「すれ違いですね」

 

「すれ違いかよーーーーー!」

 

 

 

 

 妹紅の叫びは守矢神社まで聞こえた。




次は紅魔館です。

黒髪の青年と朱鳥は今後重要な立ち位置になります。多分…

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