東方現幻夢   作:カミユ

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今回から夢華が幻想郷を巡っていきます

サブタイトルでわかる通りです。

夢華のスペルカードも出てきます
スペルカードの説明が雑ですがお許しください!


第1章 幻想郷巡り
第6話 普通の魔法使いとの弾幕ごっこ


 Side 夢華

 

 僕の歓迎会の次の日、僕は二日酔いに悩まされていた

 

「う…気持ち悪い…お酒ってこんなに…」バタッ

「夢華くん大丈夫ですかー?って本当に大丈夫ですか⁉︎」

 

 僕が倒れたと同時に早苗ちゃんが部屋に入ってきた。と同時に駆け寄ってくる

 

「全然大丈夫じゃない…よ」

「とにかく水を…」

「おーい夢華ー!酒を飲むぞ!」

 

 早苗ちゃんが水を取りに行こうとすると萃香ちゃんが部屋に入ってきた。

 今倒れているのにお酒を飲ませる気かな?だとしたら鬼だよ!…あ萃香ちゃんは鬼だった

 

「ダメですよ萃香さん!今夢華くんは二日酔いでダウンしているんですよ」

 

 まさにその通りだけど、早苗ちゃんはなんで酔ってないの?僕と同じ年齢だよね?

 萃香ちゃんは少し考えるように腕を組み、俯くと何かを思いついたのか顔を上げた

 

「能力使えばよくない?」

「………」

「あ、能力使えばよかったじゃん」

 

 萃香ちゃんの発言で能力使えばよかったことに気がついた。早苗ちゃんはなんか固まったまま沈黙している。

 

「体調回復」

 

 能力を使った瞬間に今までの気持ち悪さは無くなった。

 萃香ちゃんは早苗ちゃんの肩に手を乗せ「大変だな」と言っている。

 

「ありがとう萃香ちゃん」

「よしじゃあ酒を飲むぞ!」

「え…っとまた今度にしよう?まだお酒に慣れてないからさ」

「む…まあ良いか今度一緒に飲もうな!」

「うん!」

 

 萃香ちゃんと今度お酒を飲む約束をすると萃香ちゃんは飛んでいった

 

「では昼食にしますか」

 

 時間的に今は昼時。

 

「そうだね。じゃあ一緒にやろう!」

「はい!」

 

 早苗ちゃんと一緒に昼食をつくり、昼食を済ませ、食器を洗っているとふと思った。

 

「そういえば…」

「どうしたんですか?」

 

 隣で一緒に食器を洗っている早苗ちゃんが聞いてきた

 

「えっと弾幕ごっこやったことがないなと思って」

 

 そう僕は幻想郷に来てから一度も弾幕ごっこをやっていない。妹紅の時はまだ知らなかったからノーカンだとして椛ちゃんとは戦っていないし、萃香ちゃんとは殴っただけだし…

 

「そうですか。では食器を洗い終わったら説明しますね!」

「ありがとう!」

 

 食器を洗い終え、境内に出る。

 

「では弾幕ごっこについて話しますね。弾幕ごっこについてはどこまで知っていますか?」

「人と妖怪の力の差を無くす為の方法だっけ?」

「まあだいたい合っていますね。ではスペルカードについては知っていますか?」

「よくは知らないけど萃香ちゃんが使っていたカードみたいなの?」

「そうですね。長いのでスペカと言っていますが。弾幕ごっこではスペカを使います。まあ必殺技みたいなものです」

「必殺技…」

 

 必殺技と言われてはやりたいと思ってしまうよね

 

「どうやって作るの?」

「そうですね。まずスペカの素を用意します。スペカの素に技のイメージをします。これは強いイメージが必要です」

「これに強くイメージするんだね?」

 

 そう言ってスペカの素に技のイメージをする。

 しばらくして6枚ほど作った

 

「こんな感じで良いのかな?」

「そうですね」

 

 早苗ちゃんに確認してもらうと遠くから魔理沙の声が聞こえた。

 

「おーーーーい夢華ーーーー!」

 

 声の方を見ると魔理沙とアリスが飛んで来た。境内に着地する

 

「どうしたの?」

「アリスから夢華は魔法が使えるって言ってたから知りたくなってな」

「神綺様の手紙に書いてあってね。魔法使いとして気になってて。で、ちょうど魔理沙が来たから一緒に行きましょうということになったんだけど大丈夫だった?」

 

 アリスは心配そうに聞いてくるけど全然問題ない

 

「全然大丈夫だよ」

「それじゃあ少し見せてくれ!」

「うん!」

 

 僕の右側に魔法陣が出てきて右手を入れる。そこから魔導書を取り出す。なんか指輪の魔法使いみたい

 

「それは魔導書か?」

「そうだよ。お母さんが作ってくれてね。魔力を送れば簡単な魔法から少し強い魔法が使えるよ」

「凄い…これなんて上級魔法よ」

「夢華くんのお母さんとはよく会いましたけどそんな感じはしませんでしたよ」

 

 魔理沙とアリスは魔導書を1ページ1ページゆっくりと見ている。早苗ちゃんのいう通りお母さんが魔法使いみたいな雰囲気は無かったけど

 しばらく魔導書を見ていた魔理沙が

 

「なあ夢華。弾幕ごっこやらないか?」

 

 魔理沙に提案された。まだ弾幕ごっこやったことがないからちょうどいい。

 

「うんいいよ」

「よーしじゃあやるか!」

 

 魔理沙は箒に乗り空を飛ぶ。

 

「気をつけてください!」

「魔理沙負けないでねー」

 

 僕と魔理沙は声援をもらう。もらったら返さないとね

 

「気をつけるよー」

「負けないぜ!」

 

 僕は魔法陣に乗り魔導書を片手に魔理沙と同じくらいの高さまで浮く

 

「先手必勝!」

 

 魔理沙は小瓶を空に投げそこから緑色の弾幕が飛んできた

 

「綺麗な弾幕だね」

「ありがとうな!でもどんどん行くぜ!」

 

 弾幕を躱しながら褒めるとさらに量が増えた。

 

「この量はきついかな」

 

 僕は炎系魔法のページを開き、魔法陣から炎の弾幕を放つ。炎の弾幕で魔理沙の弾幕に当てようとするが、数発は当たるけどほとんどが当たらなかった。

 

「おっと危ない危ない」

「すばしっこいな。だったらこれだ!」

 

 弾幕をギリギリで避けながら弾幕を撃っていると魔理沙が

 

「彗星 ブレイジングスター」

 

 魔理沙は帽子から八角形の物をだし箒に取り付けのの凄いスピードで飛んで来た。

 

「危なっ…」

 

 寸前で回避したが箒の後ろから星型の弾幕が放たれる。

 これ初見殺しってやつだよね〜。って早く回避しないと!

 

「危なかった…」

 

 身をひねり服には掠ったがなんとか回避した。

 

「まだまだ終わらないぜー!」

 

 魔理沙が方向転換してまだ飛んで来る。ただでさえキツイのにこれ以上は被弾しそうだしこっちもスペカ使ってみるか。さっき魔理沙はスペカ出してなかったしそのまま言っても大丈夫だよね…

 

「氷炎 炎と氷の弾幕網」

 

 魔理沙の周りに魔法陣が現れ、炎型の弾幕と氷型の弾幕が網の様に重なって放つ。

 

「甘いぜ!」

 

 魔理沙はスイスイと避けて行く。しばらく魔理沙が避けて行くと時間切れでスペカが終わった。

 

「あーあ。全部避けられちゃったかー」

「そんなんじゃ私には当たらないぜー!」

「じゃあこれならどうかな?」

 

「疾符 疾風迅雷」

 

 魔理沙の周りに魔法陣を大量に展開する。

 

「なんだ?また同じ様なやつか?」

「それはどうかな?」

 

 目の前の魔法陣を踏んで別の魔法陣まで行き、魔法陣を踏む。踏んで行けば行くほどスピードが増すおまけ付き。踏んだ魔法陣から弾幕が小さい弾幕が放たれる。それを繰り返す

 

「うおっ!これはきついぜ」

 

 魔理沙はなんとか躱して行く。

 

「それならこっちも使うぜ!」

 

「魔符 ミルキーウェイ」

 

 魔理沙を中心に星型の弾幕の弾幕が放たれ、周りから弾幕が放たれる。

 弾幕を避けながら魔法陣を踏んで行く。

 

「くっそー!速すぎて当たられない!」

「あ…終わった」

 

 スペカ終了により魔法陣が消える

 

「やるじゃないか。これなら幻想郷は大丈夫だな。霊夢といい勝負できるぜ」

「そうなの?」

 

 幻想郷では大丈夫みたいだね。

 

「なあ提案なんだが、次のスペカで決めないか?」

「そうだね。それじゃあこれだね」

 

 そう言って目の前に魔法陣を展開する。魔理沙は八角形の物を構える。そして

 

「魔砲 ファイナルスパーク」

「破砲 破壊光線」

 

 八角形の物と魔法陣から高威力のレーザーが放たれる。二つのレーザーは丁度中間あたりでぶつかる。二つのレーザーは同じくらいの威力で均衡している。

 

「はあああああ!」

「最大出力!」

 

 魔理沙は最大まで魔力を使い、僕は能力で威力を最大まで上げる。

 結果は

 

 

 

 

 僕のレーザーが押し勝った。

 

 

 

 

 

 しばらくして

 

「あ〜ちくしょう。負けたぜー」

 

 魔理沙は服がボロボロになっていながら言っている。弾幕ごっこの様子を撮っていた文も混ざっている

 

「まさか魔理沙が負けるなんてね」

「今度霊夢さんと弾幕ごっこをやってみたらどうですか?」

「まあ気が向いたらね〜」

「今度の記事は『霧雨 魔理沙弾幕ごっこ初心者に敗北!』で決まりですね!」

「そんな事を書いてみろ。私はお前をムッ(ぶっ)殺す!」

 

 魔理沙はその後満面の笑みを浮かべた。剣ネタどこで知ったんだろう?

 

「さてまだ3時くらいだし夢華の話を聞いてみたいわね」

 

 アリスの言葉がきっかけで質問責めにされた。

 質問責めされて三時間後夕方になりみんな帰って行った

 

「じゃあな〜」

「じゃあね」

「さようならです!」

「さようなら〜」

「じゃあね〜」

 

 みんなに手を振って見送る。

 

「さてでは、夕飯を作りましょうか」

「そうだね〜」

 

 早苗ちゃんと一緒に夕飯を作るために神社の中に入る




夢華のスペルカードは今後増えていきます

次回は人里です

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