昏御「これで私たちが全員出たわけだけど、これからどれくらい飛ばすの?」
いきなりですね。まあ一年くらい飛ばしますよ
昏御「厨二か」
厨じゃなくて中です。その前に1話挟みますよ。そうしないと話が進まないので
昏御「……あーなるほど」
昏御&カミユ「本編へどうぞ!」
第56話 最後の1人の登場
Side 夢華
やっとの中学生!待ってました!
「よっしゃーー!待ちに待った入学式だー!」
「いやったーー!待ちに待っていた入学式ーー!」
「便乗して、わーーーい!待ちに待っている入学式だーー!」
「いや、あの……3人とも…静かにしてくれませんか?周りの人が見ていますよ」
はっ………………つい絢斗くんと昏御ちゃんに乗っかってしまった
現在、学年が1つ上がる前にある春休みが終わってからの中学校の入学式!春休みは楽しみでよく4人で集まって仮面ライダーごっこ(リアル)をやっていた。制服は紺のブレザーに白いワイシャツ。黒い長いズボンが男子で、紺のブレザーに白いワイシャツでネクタイが男子のと違くて、膝くらいまであるスカート。一度寸法とか測る時にスカートを渡されたんだよね。何でだろう?
「クラスどうなるんだろうね!みんなと同じクラスがいいなぁ」
「なんだかんだでずっと同じクラスだったよね」
「運動会だと夢華くんと私、絢斗くんと昏御ちゃんで他のクラスにさせられましたけどね」
「熱かったな!気をぬくことができない緊迫感!最初からクライマックスだった!」
そう。小学校では1年生〜6年生まで同じクラスだった。何度か先生たちが僕たちを離そうとしたけどどうやってもできなかったらしい。まるで誰かに操られているような……
〜家にいるレイア〜
「くしゅん!噂でもされているのかしら」
「よーし!クラスは〜…………」
「5」
「5」
「5」
「555」
「「「「同じクラスだ〜(ですね〜)」」」」
凄いね。ここまで来るとこれからずっとこうなるかもしれない
昇降口にクラスごとに大きな紙で名前を並べられている。7年間同じになるのか!と絢斗くんが騒ぐと、少し後ろから呟くほど小さな低い声が聞こえた
「5組か。こいつらと同じとは……把握した。悪いやつではないが危ない奴がいるな。出来れば関わりたくない」
そんな声が聞こえたから後ろを振り向くとそこには誰もおらず、周りを見ると赤髪の中学生の中では背の高い生徒が昇降口に入っていく
「それじゃあ早く入ろうぜ!」
「そうだね!」
「早く教室に入ろう!」
「いや、あの……先に体育館で入学式をやった後に在校生に案内されるって事になっているはずなのでは……ってちょっと待ってください!そっちじゃないです!」
入学式が終わって自分たちの教室1-2に入る。人数は30人くらいで僕は出席番号12番になった。早苗ちゃんは16番で絢斗くんは25番、昏御ちゃんは一番最後の30番。朝の赤髪の人は5番
机の並び順は縦が5で横が6って感じだもんで、僕は左から3番目の前から2番目。早苗ちゃんは、僕の右の列の一番前。絢斗くんは右から2番目の一番後ろ。昏御ちゃんは絢斗の右。赤髪の人は一番左の一番後ろ
「さて、自己紹介を始めます」
一番から順に哀崎くん、粟井ちゃん、井宮くん、衛宮くんが自己紹介する。そして赤髪の人が自己紹介を始める
「俺は
蓮舞くん……か。棒術をやっているなんて……
「仮面ライダーの武器にぴったしじゃないか!」
「絢斗くん!?確かに私も思いましたけどそこは口に出さずにいましょうよ!」
「早苗ちゃんも思ったんだ!」
「私は銃だからサブライダーだね!」
いやー!気になっていたんだよね!やっぱり僕たちと同じような雰囲気があったから!
「蓮舞!俺たちと仮面ライダー部を作らないか!?」
「いや、その前に自己紹介をやりましょうよ!ほら見てください!」
「うわっ!先生の顔が怒っているような困惑しているような顔してる!結局どっちなの!?」
「困惑じゃない?」
早苗ちゃんが的確なツッコミと昏御ちゃんのコメントによると、先生は怒っているような〜困っているような〜な顔になっている…………青筋が額に出てていて口元がピクピクしているけど、目が困っているみたいだね。怒り2で困惑が1
「お前ら静かにしろよ」
「正論」
「正論」
「ぐうの音も出ない」
「ごめんなさい」
早苗ちゃんの謝罪により先生の溜飲は下がったのか困惑と青筋は消えた。口元はまだ動いているけど
それからしばらくは自己紹介を昏御ちゃんで終わって、一年の流れのプリントを全員に渡す
(いや〜それにしてもみんなと少し離れすぎているかなー。まあ最初はいつもこうだししょうがないけどさ〜。初日に席替えなんてイベントはないよね)
心の中で考えていると、先生が箱を持ってくる
「今から席替えをします。出席番号が小さい人から一枚ずつ引いてください。紙は折りたたまれているため、開くときは皆んなで一緒にやります。では1番の哀崎さんから」
そして、全員が取り終えて一斉に開く。僕の紙には15番と書かれている
それで実際に移動してみると……
「揃った!」
「いつもの!」
「おばあちゃんが言っていた。2度ある事は3度以上あると」
「これぞ奇跡!」
「……………………把握したくない」
僕は1番後ろに移動して、早苗ちゃんは僕の左側だから二列目の1番後ろ。絢斗くんは僕の前で昏御ちゃんは絢斗くんの横。そして〜〜〜僕の横は蓮舞くん!
現実逃避したいかのように自分の両手をあわせて顔を覆う
「よろしくな蓮舞!」
「よろしく蓮舞!」
「よろしくね。蓮舞くん!」
「よろしくお願いします蓮舞さん!」
「ハァ……よろしく」
どこか諦めたような目でため息の後、呟くように言葉を発した
Side 蓮舞
今日のやることが終わってからこれから何をやろうか、と考えながら席を立つと左斜め前の絢斗って奴が机に両手をついて目をキラキラさせて話し始める
「蓮舞!俺たちと仮面ライダー部を作らないか!?」
「…………仮面ライダー部ってなんだよ」
しまった。相手のペースに流される
「仮面ライダー部とは––––––
(中略)
10分後
––––––悪の組織を––––––
(中略)
20分後
––––––世界の平和を守る部だ!」
長い。30分も説明に時間をかけるな。要約すれば世界の平和を守る部だ
「入らない」
「まあ、そう言いますよね」
俺の返事に予想していたのか早苗だったか……早苗はため息をつく。こいつはなかなか常識人だ
「えー!仮面ライダー部良いじゃん!やろうよ!」
「何が良いのかをはっきりしてください」
次は昏御だったか。俺も早苗と同じで何が良いのかはっきりしてくれ
「まあ仮面ライダーにはなれるよね。敵が出るかどうかはわからないけど」
「それ以前に顧問の先生を見つけないとですよ」
俺の隣の席の夢華だったか。こいつは常識があるが、時々周りの流れに乗ることが多いようだ。本当に敵が現れるようなことがあれば人類は滅ぶだろう。目の前のこいつらがいなければな。というか本当に特撮のキャラクターに変身できるって凄いな
「悪いが俺はこれから棒術の修行をやりに行く」
「俺たちもついて行くぞ!共に高みを目指そう!」
めんどくさいなこいつ
「棒術の修行なら私のBB弾が役に立つね!」
「人に向けて撃つな」
それならやった
「じゃあ人目のつかない廃ビルとかで仮面ライダーと戦わない?」
「立ち入り禁止の場所に立ち入るな」
こいつはわざとやっているのか?
「あの……こうなったらなかなか止まりませんよ」
「止まれよ」
常識人が消えた……
「キバっていくぜー!」
「やっぱり風都は良い風が吹くな」
「ここは風都ではないのですが……」
「答えは聞いてない!」
「おい、ちょっとやめろ!」
こうして俺は家まで4人が付いてきた。はっきり言って学校生活が終わったとしか言いようがない
昏御さんは帰ったので皆さんに絢斗、昏御、蓮舞の能力のヒントを出します
絢斗……移動系と能力。触れる必要がある
昏御……効果を与える能力。触れる必要がある
蓮舞……常時発動型。周りを知ることができる
これでわかったらすごいです。少しづつ出していこうかと思います。次回までですが
ではまた次回!