絢斗「おおー!!!」
うわっなんですか貴方はいったいいきなり大きな声を出して大丈夫ですか!?
絢斗「新しい仮面ライダーが放送されるんだ!早く見に行かないといけない!じゃあな!」
あ……行っちゃった……
本編へどうぞ!
「あ〜疲れたわ〜!狼、私の代わりに晩御飯作って〜」
「え?ちょっとまってよ栞さん!俺だって疲れているんだよ!夢華君と戦う時の緊張感で全身があまりうごかなかったんだよ!」
アジトに戻ってきた栞と狼があーだこーだ、と言い合っているとどこからともなく出てきた薪羅が現れる
「ア?ピーチクパーチクうるせェなァ。何騒いでンだ?」
「「疲れているのに狼(栞さん)が晩御飯作れって言うんだよ!」」
「息ピッタリだなァ。つか疲れているなら他の人に頼めばよ」
「薪羅にしてはマトモで落ち着いているだと……明日は槍が降るか?」
「何か失礼なこと考えているなァクソ野郎」
「でも、誰が料理するの?雨季ちゃんは料理出来そうにないし、烈さんも然り。奏蘭は頼んでも本を読んでいるだけだし。というか、どこに行ったのよ」
「無縁塚に行くとか何とか」
ここまで栞がアジトと人物の名前を挙げて行く。2人は1人だけ名前を挙げていないことを理解しているが、それは敢えてやっていないだけだ
もしも、そいつが料理をやるとどうなるか…………結果、死人が出る
「俺が料理すれば良いじゃねェか」
「やめろ!お前が料理するな!なんで加熱する=火炎放射器なんだよ!」
「そりゃあすぐ焼けるからだろ」
「真っ黒焦げになるけどね!」
「なんでレトロができるの!?それを花壇に植えただけで半日で他の植物が枯れるの!?なんで放射線反応が出るの!?」
「とにかくテメェはダメだ!さっさと自室に帰れ腐れ狂人!」
言い争いに1人加わってさらに騒がしくなるがそれでもしないと薪羅は引いてくれない
30分の説得により薪羅はぶつくさ言いながら自室に戻る
「ハァハァハァ……」
「ハァハァハァ……」
息を切らせる2人。そして同じタイミングでお互いの顔を見る
「一緒に作ろうか……」
「そうね〜……」
はぁ……と同じタイミングで大きなため息をつくと作業に取り掛かる
夕食を終えると、食器の片付けの後奏蘭だけ本に視線を落としたまま話を聞いている
「さて、あまり喋らない烈っさんに代わって俺がやるけど、とりあえず今回最初の異変についてどう思った?」
狼が腕を組みながら座っている烈魔のそばで立ちながら進行を務める
狼の議題に早速手を挙げる人物が現れる
「次の異変は私が出ても良いかしら〜?」
「人の話聞いてた?雨季さんは次の異変は出てもらうとして、この議題についての話題を出して」
次に薪羅が手を挙げる
「なンで人里にあのガキ送ったンだ?テメェなら直接送ることができただろうが」
「まさかお前が最初にまともな!話題を出すとはな」
「なんで強調したの?」
「なんで博麗神社に直接送らなかったのか、ね。それは幻想郷の戦力と、俺たちの目的である『零魔』の存在を確かめるため」
「零魔?アァ烈魔の目的を達する為に必要な能力を持ッているッてやつだッたか」
「そうだ」
薪羅が自分たちの目的とその人物について知っていることを話すとゆっくりとした声で烈魔が話し出す
「零魔がこの幻想郷に居れば出てこざるを得ないだろう」
「うわぁえげつないことをする気だ………………」
「そもそも私は貴方がどのような存在なのかを知らないのだけど〜?」
「そういえば雨季さんは烈っさんのこと全く話していなかったね」
「良いの?烈さん。話しても」
「今更黙っておくことはないだろう」
「俺はこの世界の負の感情、象徴、エネルギーなど、世間的にマイナスとされているものの塊が俺だ」
Side ???
「!」
「…………」
ゾッと悪寒が背中を走る。後ろを振り向くが何も無い。ボクの急な反応に時魔は不審者を見るような目でこっちを見る
「ちょっとやめてよ時魔〜。少し背中に悪寒が走っただけなんだって〜」
「…………」
「うわ〜お……ここまで疑われるなんて……酷いって〜」
「…………」
「…………ん〜そういえば自己紹介していなかったっけね
ボクは『零魔』。プラスマイナスゼロ、無気力、何も無い空間、文字通りの『無』の塊の存在。どうして夢華の中に居るのかは知らな〜い」
「これで信じてくれた?」
「…………」
「やったぜ」
時魔の首肯で安心した
「とりあえずこれから、ボクが無の存在なら、マイナス……つまり負の存在の人と対峙するかもしれないから。表に出ることが多くなるかもね」
無と負の存在が戦うのはいつなんですかね……(遠い目)
ではまた次回!