霊歌「今回は異変解決組(夢華抜き)が異変の犯人と戦うんだよね!」
そうです。どうして【炎上モード】の夢華が凍ったのかが分かります!
霊歌「それならこんな前書きは飛ばすしかないでしょ!」
霊歌&カミユ「本編へどうぞ!」
Side 霊夢
「ちょっと何よあの氷の塊の数は!?」
「あれ魔理沙さんじゃありませんか!?急いで向かわないと!」
黒幕側の女が居なくなってから博麗神社まで早苗と全力で向かっている最中に、博麗神社と人里の間の森の一部からものすごい速さで上に飛ぶ魔理沙を追うように氷の塊が飛ぶのを目撃する
そして魔理沙のところまで行くと本人はケロっとした様子で首を傾げている
「おー霊夢か。そっちも異変解決するために動いてんのか?」
「それが博麗の巫女の仕事だからね」
「霊夢さんってそういう役割はちゃんとやりますよね。それ以外は真面目にやりませんし」
「何よそれ。喧嘩売ってるの?」
「まあ待てって。確かに霊夢はズボラだけどやることはちゃんとやるぜ。異変解決とか妖怪退治とか」
「ズボラって何よズボラって!」
っと、こんなしょうもない話をしてる場合じゃなかった。今は異変のことを話さないと
〜情報交換中〜
「はあ!??夢華がやられた!?」
「言った通りよ。氷漬けになっていたわ」
「でも【炎上モード】だっけか?それになっていたんじゃないのかよ」
「夢華くんの魔法はいつも持っている魔導書から使用しているので魔導書を使えなくされたと考えれば……」
「でも夢華の能力はどうなんだ?漢字が4つ繋がっていればいいんだろ?瞬間解凍とか使えばいいじゃないか」
「【炎上モード】になっているってことは能力が使えないってことよ?」
「付け加えるのならば声に出して言わなければ発動しません」
「夢華の能力って欠点多いな」
「1つは自分からやっているけどね」
魔理沙も夢華がやられるのが信じられないみたいね。幻想郷で一番頼りにしている奴が真っ先にやられるなんて考えてなかったわ。それを言ったら早苗もかもしれないけど。幼馴染で外の世界にいるときは毎日会っているって言っていたし
「で、アイツはどうするんだ?」
「いつもなら問答無用で退治して万事解決。ってなるんだけどちょっと引っかかるのよね」
「前に夢華くんが言っていましたよ。次の異変の人は能力の暴走を起こしている、と」
「じゃあどうするんだぜ?倒して保護するか?」
「それしか無いでしょうね。全く面倒だわ」
アイツの能力は凍らせる能力。凍らせたものに触れれば、触れたものも一緒に凍ってしまう。魔理沙によれば、弾幕だろうが凍らせてしまうらしい。弾幕ごっこなんて知ったこっちゃ無いというオーラを感じるわ
「じゃあ遠距離から弾幕を張るってことでいいのか?」
「取り敢えずは。相手の霊力を切らせればこちらの勝ちだもの。ただ、さっき言った女には気をつけなさいよ。いつ邪魔してくるかわからないわ」
「分かったぜ!」
「行きましょう!」
霊夢達が下降していき、少年を視界に捉えると一斉にスペカを発動する
「霊符 夢想封印 散!」
「魔空 アステロイドベルト!」
「奇跡 ミラクルフルーツ!」
3人が同時に大量の弾幕を張るが、氷の壁に阻まれてしまう。壁に当たった弾幕はその場で凍り、地面に落ちて砕けてしまう
「まだよ!散霊 夢想封印 寂!」
「恋符 ノンディレクションレーザー!」
「奇跡 白昼の客星!」
また3人が弾幕を張る。が、霊夢の弾幕は少年に向かうが、『魔理沙と早苗の弾幕は霊夢に向かって放たれた』
「ちょっと!」
霊夢はスペカを止めて2人の弾幕を避ける
「何するのよ!対象は私じゃなくてあっちでしょうが!」
「アレ?なんで霊夢がそっちに居るんだ?私の横にいたはずなのに……」
「霊夢さんまたですよ!さっき私がやられたものですよ!私と魔理沙さんが弾幕を放つと別のところに放ってしまいます!」
そこで霊夢は相手の能力に気づく
(私には効かなくて、魔理沙と早苗が効くってことは干渉系の能力!それで2人はアイツ(少年)に向かって放ったはずが私にはなっている事から、認識を操る能力であることがわかるわね。後はあの女の場所がわかれば私が倒しに行くのに!)
「霊夢さん!どうしますか?」
「………………あの女の能力はわかったわ」
「本当か!?ならすぐにとっちめれば……」
「無理ね。これは私にしかできないことよ。あんたが行ったところでイタチごっこの始まりよ。だから私があの女を突き止めている間に2人はアイツを追って」
「…………むぅわかったぜ」
「分かりました。そうと決まればいきますよ魔理沙さん!」
魔理沙と早苗は少年の方に向かって飛んで行った
それを見送った霊夢は地面に触らないくらいの高さで浮遊する
「不味いわねー。多分私の能力について気づいているわよね…………博麗の巫女と真正面からぶつかれなんて言われても私にはできないわよー。誰かヘルプー」
〜その頃、夢華の方では〜
(あー!何もできないこの状況ムズムズする!背中が痒くなって来たーー!!!)
夢華は魔法を使うための魔導書を凍らされて使うことができない状況で自分自身が凍っているのにいつもと変わらない調子で心の中で叫ぶ
(というか急に雲が出始めんだけど…………今日は晴れのはずなんだけど……)
「あら、夢華さんではないですか」
急な天候の移り変わりに夢華の意識が向いていると背後から聞き覚えのある声が届く
(あ、廻零さん!)
「これは……凍っていますね。他のものが触れるとそれも一緒に凍ってしまうと……」
(そうなんですよ!だから早くここから氷に触れずに離れたほうがいいと思うます!僕を助けてくれた人に言うことではないと思うけど!)
「まあ私には無意味なのですが」
突如として夢華の身動きを制限していた氷が綺麗な音を立てて砕けた
「わわっわ!と……っと……ふぅ危ない危ない。また触れて凍っちゃうところだった」
「大丈夫ですか?」
夢華が凍っている地面に足が着く前に魔法陣を展開して再び凍ることを阻止する
背後を振り返ると、長い白髪の女性が微笑んでいた
「廻零さんありがとうございます!おかげで助かりました!」
「いえいえ、それよりも異変のようですが、もうすぐ終わってしまいそうですよ」
「え!わかりました!僕はそっちに向かいます!では〜」
夢華が魔法陣に乗ったまま博麗神社の方に飛ぼうとする
「そうです。良いことを教えます。どうやらこの氷は氷には効果がないようです」
「目には目を、歯には歯を、ということですか。(2度目の)ありがとうございます!」
「気をつけて下さい」
廻零に礼を言って今度こそ飛ぶ夢華
「さて、朱鳥さんのお気に入りはこれからどうなるのか楽しみです」
人里の中心でそう呟く廻零は『凍った地面を踏みしめて』その場を去った
霊歌「廻零さんなんで氷の能力効かないの?」
それは秘密です
霊歌「じゃあ敵の認識を操る人の場所は?」
次回です
霊歌「夢華が動き出したことで一気に物語は進んで行く。どのような結末になるのかは分からない」
いきなりどうしたんですか?
霊歌「次回 カミユ死す
殺さないデー!
ではまた次回!