東方現幻夢   作:カミユ

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どうもカミユです!
蓮舞「異変の規模が小さくないか?」
主人公が頑張ったんですよ
蓮舞「というか夢華の【炎上モード】でも凍ったのに設置した魔法陣が機能するって……」

本編へどうぞ!


第51話 白黒魔法使い側

 時間を少し戻して霊夢たちが栞と対峙(?)している時

 

 Side 魔理沙

 

「おいおい、こりゃあどうなっているんだ!人里が氷漬けになってるじゃねぇか!でも人里から少しも外が凍ってないな。炎の魔法でも使っているのか?」

 

 博麗神社に行こうと思って最短距離で飛んでいたら急に人里が氷出した。また異変の香りがする。私の嗅覚が訴えているんだぜ

 

「とりあえず現場に向かうか!」

 

 博麗神社から現場に向きを変えようとすると上から斬撃が飛んでくる

 

「うおっ!なんだぜ!?斬撃?妖夢ってことはないと思うが……誰だ?」

 

 次々と落ちてくる斬撃を避けながら人里の方に向かうと、人里から博麗神社に向かって歩く小さな影を見つける

 なんだ?と見ようとするが斬撃はとどまることを知らずに攻撃してくる

 

「チッ!一気に吹き飛ばしてやるぜ!恋符 マスタースパーク!!」

 

 帽子から八卦炉を取り出して大雑把だが斬撃の出どころにマスパをぶっ放すが全然止む気配がない

 どうしたものかと斬撃を避けながら考えていると急に斬撃がやんだ

 

「なんだったんだ?まあ良いか!さっきの影は……真っ直ぐ博麗神社に向かっているな!この異変、私が解決してやるぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?奏蘭こんなところで何やっているの?」

「静かに本を読もうとしたが目障りな奴がいたから攻撃していた」

「別にそれは構わないけどくれぐれもバレないでよ?」

「わかっている。次は人が寄り付かなそうな……そうだな、無縁塚にでも行くとする」

「はいはい。今異変起こしているから被害に遭わない様にしておいてね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Side 魔理沙

 

 謎の斬撃から逃れてきたが、さっきのは一体なんだったんだ?急に止んだんだが目的はなんだったんだ?

 さっきの斬撃は気にはなるが、それは異変が終わってから調べれば良いことか。今は目の前の異変に集中しないと

 

「ん?木が凍っている?これは人里からだな。歩いた場所は凍っている。って事はこの先にいるやつは氷を使うのか。だったら私のマスパで吹き飛ばせば問題ないな!」

 

 人里からここまで直線というわけではなく、蛇行したかの様に歪に木が凍っている。目的はわからないが苦しんでいて近くの木に手を当てながら歩いているって感じにも捉えることができる

 

「とはいえ博麗神社を破壊されるのは勘弁してほしいものだ。私の行く場所が減るのは嫌だからな」

 

 葉が落ちて氷に触れると凍ってしまうのを見て氷には触らないほうがいいとわかり、箒に乗りながら、氷をたどって行く。しばらくすると木に手を当てながら歩く人物を発見する。木に手を当てると急速に手から全方向に氷が張っていく

 

「やっと見つけたぜ!挨拶がわりの恋符 ノンディレクションレーザー!」

 

 先手必勝!相手がこっちに気づいていないうちに能力を知っておく必要がある。だからと言って不意打ちで倒してしまうのは私のポリシーに反するから威力は抑えてあるがな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔理沙の放ったレーザーが少年にぶつかる。ノンディレクションレーザーは複数のレーザーが全方位に放たれる。放った直後は収束されており高威力だが、時間が経つにつれて拡散していき威力は下がる

 

「なっ!レーザーが凍った!?」

 

 威力が下がっているレーザーが少年に当たると同時に凍りついた。さらにレーザー全体を凍らせるつもりなのか発射元である魔理沙の方まで急速に凍らせて行く

 

「スペカ解除しないと私まで凍らせるつもりなのか……」

 

 魔理沙は自分の危機に機敏に動き、スペカを解除して少年から距離を取る。レーザーは凍っていた部分までが地面にぶつかって砕ける

 

 急に攻撃されたことに気づいた少年は後ろを向いて魔理沙が箒に乗って空を飛んでいることに小さな悲鳴をあげて先ほどよりも駆け足気味に行動する

 

「あ、待て!」

「く、来るな!」

 

 少年が逃げようとするのを見た魔理沙は箒に乗ったまま少年の方に向かうが、少年は魔理沙が敵に見えて反射的に言葉を放つ。それが合図だったのか少年と魔理沙の間に道を塞ぐほど大きな氷の壁ができる

 

「危ねぇ!これに触ったらスペカだろうが凍るからな。うーむ、これはマスパで吹き飛ばす!」

 

 魔理沙は八卦炉を持ち、マスタースパークを放つ。氷の壁に衝突して、氷の壁が粉々に砕ける。が、マスパはまだ残っておりさっきとあまり変わらない位置にいる少年を巻き込む

 

「え?うわああああああああああああああああああ!!!!!」

 

「あ、やっちまったぜ……まあスペカだし服がちょっと破けてたり擦り傷がある程度だから大丈夫……のはず……」

 

 魔理沙は急いで少年の元まで飛ぶと、急に少年が上半身を起こす

 

「ひっ……おどろ……」

「吹き飛べ!!!」

 

 魔理沙の言葉を遮る様にして氷柱が魔理沙の目の前で作られ、射出される

 

「うおっ!悪かったぜ!だから……」

「はあああああああああ!!!」

 

 魔理沙が謝罪をしながら氷柱を避ける。謝罪が聞こえていないのか少年は次々に氷柱を形成していき魔理沙に射出する

 

「ちっ……一旦上に逃げるか」

 

 魔理沙は攻撃しても意味ないと判断し、上空に逃げる

 

「ったく……アイツは……居ない?どこ行った?」

 

 上空から下を見下ろすが誰もいない。木に隠れていると思ったが探してもどこにもいない

 

「どこに行ったんだ?アイツ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「危ないところだったわー。白黒魔法使いちゃんも早速交戦しちゃうから。私の能力も不自然じゃないくらいに使えたし。このままサポートでいいかなー」




蓮舞「敵側ができることってあまりない感じじゃないか?」
一応ダイス振って決めたんですよ
蓮舞「なんでだよ」
この章では敵側で誰が出ても問題なかったんですが
蓮舞「そうなのか」
次回は霊夢達が魔理沙と合流します

ではまた次回!

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