東方現幻夢   作:カミユ

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前回萃香を倒しました
今回はかなり雑になっています


第5話 歓迎会

 視点 夢華

 

「えー皆さん…今日は僕のために歓迎会を開いていただきありがとうございます。前置きはめんどくさくなったので騒ぎましょう‼︎」

 

 今博麗神社で僕のために歓迎会が開かれている。とりあえず早苗ちゃんに

 

「ここは主役が一声やったほうが良いですよ!」

 

 と言われたからやったけどこれで良かったかな?前置きめんどくさくなったからとばしたけど…

 

「飲むぜーーーー!」

「ウォォォォォォォォ!」

「フォォォォォォォォ!」

「ッエーイ☆」

「エヒャヒャヒャヒャ!」

 

 盛り上がっているみたいだね。良かった良かった。

 ……あれ?今一方通○いなかった?…気のせいだよね…うん気のせい気のせい…

 

「夢華くん良かったですよ」

「ありがとう。みんな凄く騒いでいるね」

「まあここの人は宴会好きな人が多いですからね」

「そう。僕は高校生なんだよね」

「……そうですね」

「えっとお酒飲んで良いのかな?」

「私は現人神(あらひとがみ)なので大丈夫ですよ。霊夢さんと魔理沙さんも私達と同い年ですが普通に飲んでいますよ」

「じゃあ大丈夫…なのかな?」

「夢華くんは魔法使いの子供なので多少の耐性はあると思いますよ」

「よし飲もう。たくさん飲もう」

 

 何かを決意してしまった。まあもしものことがあったら能力使えば大丈夫大丈夫。

 

 

 

「おーい夢華ー」

 

 妙に間延びした声が聞こえた。そこには魔理沙さんが手招きしている

 

「こっちに来いよー一緒に飲もうぜー」

「はーい」

 

 僕は早足で近づき魔理沙さんの隣に座る

 

「昨日萃香を倒したらしいな。しかも素手で」

「萃香ちゃんが巨大化してくれたから早く終わったんですよ」

「そうか。てことはあの状態だったらどうなんだ?」

「そうですね。もっと時間がかかったと思いますよ」

 

 文さん達とお酒を飲んでいる萃香ちゃんをみながら話す

 

「そうだ。敬語はやめてくれ。慣れてなくてな。それと大体の奴はやめてくれって言うと思うぜ」

「そうなんだ。わかったよ。それでえっと…」

 

 僕は空気になってしまっている金髪の女の子が気になった。どこかで感じたことがあるような…

 

「そうだ。忘れてた。こいつはアリス・マーガトロイド。人形の魔法使いの私の親友だぜ!」

「よろしく。私はアリス・マーガトロイドよ。それでごめんなさい。前ママが迷惑をかけてしまって」

 

 初対面なのにいきなり謝られたことに驚く

 

「え?なんで?」

「私のママは「はーい夢華くん!一昨日ぶり!」ちょママ!」

「あ、神綺一昨日ぶりだね。…ママってことはアリスのお母さんって神綺なの?」

「あれ夢華くんには言ってなかったしら」

「まったく聞いてないよ」

「ママ…神綺様から毎日のように電話や手紙であなたの事を言っているのよ」

「アリスちゃん元気そうで良かったわ!」

「話のそれ具合が凄いぜ」

 

 その後ワイワイ騒ぎ、一区切りつくと向こうから妹紅さんに呼ばれた

 

「あー妹紅さんに呼ばれたから行ってくるよ」

「おうわかったぜ!」

「気をつけて行ってらっしゃい〜」

「神綺様はいつから夢華の親になったのよ」

「私は今すぐにでも夢華くんが欲しいわよ?」

「ちょっ!」

 

 なんか言ってたけど周りの声でよく聴こえなかったな。なんて言ったんだろう。そんなことを置いておいて妹紅さんのところにつく

 

 

 

 

 妹紅さんのところには特徴的な帽子?を頭に乗せた薄い青色の長髪の女性が座っていた

 

「おう来たか夢華」

「一昨日ぶりですね。妹紅さん」

「敬語はやめてくれ。それと別の呼び方にしてくれ…」

「じゃあもこたん?」

 

 その言葉でもこたんが頰を赤らめ、胸ぐらを掴んで来た。そして近くに座っている女性がお腹を抑えて笑っている

 

「おいどうしてそうなるんだよ」

「なんかパッと頭に浮かんだからかな」

「なんでだよ!」

 

 さらに力が加わり苦しくなってきた

 

「お…落ち着け…も…妹紅…ククク」

 

 長髪の女性がもこたんを慰める。

 ヤバい意識が…

 

「そうだな…妹紅ど良い。むしろそうしてくれ」

「うんわかったよ」

 

 やっと解放され息を整える

 

「すまないな。私は上白沢 慧音(うわしらざわ けいね)だ。人里で寺子屋の教師をやっている。よろしく頼む」

「僕は上殊 夢華。よろしく」

「慧音は一人で寺子屋の教師をやっているから時々私も手伝っているんだ」

 

 一人で寺子屋をやっているんだ。かなり気になるな…

 

「今度僕も行ってみても良い?」

「もちろん大歓迎だ!場所は…」

 

 慧音が寺子屋の場所を教えていると

 

「わはー。お姉さん美味しそうな匂いがするのだ〜」

 

 頭に赤いリボンをつけた金髪の小さな女の子が抱きついてきた。なんかすっごく危ない発言をしたのだが…

 

「こらこらルーミア。夢華が困っているだろう」

 

 慧音が言うとルーミアちゃんが離れた

 

「そうなのかー」

「ルーミアちゃんで良いのかな?僕は男だよ」

「そうなのかー」

 

 同じことを言っているね。

 

「え?夢華男なのか?」

「その見た目で?」

 

 なんか妹紅と慧音が驚いている。

 

「よく女の子と間違われるんだよね。なんでだろう?」

「鏡見てわからないか?」

「僕の顔が見えてるね」

 

 慧音が持っていた鏡をこちらに向ける。うん、いつもと変わらない僕の顔だ

 

「夢華の顔は女の子みたいなのだー」

「え?そうなの?」

 

 だからみんな驚いてたのか。納得した

 

「おーいルーミアー!」

「チルノちゃんあそこにいるよ!」

 

 遠くから2人分の女の子の声が聞こえた。

 

「ルーミアちゃん呼ばれてるよ」

「大ちゃん、チルノここだよー!」

「やっと見つけた!探したんだぞ!」

 

 ポニーテールで背中に羽がある緑髪の女の子と水色の髪で氷みたいな羽がある女の子が飛んできた。

 

「お前さっき見たぞ!えっと…上夢 百合!」

「違うよチルノちゃん。この人は上殊 夢華さんだよ!」

「そうだっけ?なんか違うような…」

「僕は上殊 夢華だよ。よろしくね。チルノちゃん、大ちゃん」

「よろしくお願いします。夢華さん」

「さいきょーのあたいが挨拶をしてやる!」

 

 最強?悪いけどデコピンで勝てる気がした

 

「チルノは妖精の中では最強だけど…」

「うるさいルーミア!くらえ!パーフェクトフリーズ!」

 

 いきなり冷気が発生した。攻撃のつもりかもしれないけど

 

「いやー夏にはちょうどいい涼しさだね」

「そうだな。チルノいいことしたな」

「いきなり技を使うな」

「涼しいのだー」

「チルノちゃんがごめんなさい!」

 

 あー涼しいー。なんか大ちゃんがチルノちゃんの保護者みたいだ。

 

「ううっ」

 

 チルノちゃんが泣き出しそうになってる。どうしよう。妹紅の方を見るとため息をつき、慧音は困った顔をしている。仕方がない

 

「チルノちゃんこれを見て。冷気操作」

 

 手を挙げ空から小さな氷の粒が落ちてくる。その粒は月明かりに反射して綺麗に光っていた。

 

「綺麗…」

「凄い…」

「綺麗なのだー」

「これは凄いな」

「夢華これがお前の能力か?」

 

 みんな賞賛してくれる。良かった。チルノちゃんも泣きやんでるし。妹紅だけは能力のことを聞いてくる

 

「冷気だけじゃなくて大体のことはできるよ」

「他には?」

「うーん…火を出したり、水を操ったり、雷を落としたり」

「自然を操る能力か?いや違うな」

「僕の能力は『連なる四つの漢字の意味を実現する程度の能力』だよ」

「なんだよそりゃ…チートかよ」

「よく言われたよ」

 

 外の世界でもよく言われたなー。そう言えばみんな元気かな?

 

「さて騒ぐか」

「そうだね騒ぐかー」

 

 その後妹紅達と騒いだ。途中で魔理沙達が乱入してきた

 

「夢華ー!面白そうなことになってるなー!私達も混ぜてくれよ!」

 

 少し顔が赤くなっている。もしかして酔ってる?

 

「魔理沙これは?」

 

 僕は人差し指を魔理沙に向けてみた。

 

「なんで人差し指が二本あるんだー?」

「アリスこれどうすれば良いの?」

「私に聞かれても…魔理沙がこんなに早く酔うなんて」

 

 アリスでもわからないのか。さてどうするか…

 

「おら!夢華も飲め!」

「え?ちょっ…」

 

 魔理沙がお酒の入っている瓶を口に入れた。

 ゴクゴクと飲んでしまった。急性アルコールなんだかががが

 

 

 

 Side 早苗

 

 私は霊夢さん達とお酒を飲んでいましたが夢華くんとも飲みたくなったので誘おうと思い夢華くんに声をかけると

 

「あれー?なんで神綺が三人居るのー?姉妹ー?」

 

 夢華くんは赤い顔で辺りを見回している。

 

「あのー夢華くん?」

「早苗ちゃんが4人?なんで」

「私は4人も居ませんよ!」

 

 明らかに酔っているであろう夢華くん。

 

「水を!」

 

 水を持って来ようとしたら紫さん達が夢華くんのところに座った

 

「あらもう酔ってしまったの?早いわねー」

「紫さんが10人ー」

「紫が10人…考えたくないわ」

「霊夢それはどういうこと?」

「そのままの意味だけど?」

 

 酔っている夢華くんを放って話している2人。

 

「はい夢華くん水よ」

 

 神綺さんが水を夢華くんに渡した。夢華くんは一気に飲み落ち着いたように立ち上がる

 

「少し風に当たってくるよ」

「え?あ、はい」

 

 夢華くんは少し離れた場所に移動した。

 しばらくして顔がまだ少し赤くなっている夢華くんが戻ってきた

 

「大丈夫ですか?」

「うん大丈夫だよ。初めてのお酒だったから酔ったみたいだよ」

 

 そう言って私の隣に座る夢華くん。

 

「ここの人達は面白い人達だね」

「そうですね。本当に」

「去年の秋にいきなり引っ越すなんて言われたからもう会えない気がしてたんだよ?」

「私もです。メールのやり取りもできませんからね幻想郷は」

「まさか会えるとは思わなかったよ」

「そう言えばあれから何かありましたか?」

「沢山あったよ。絢斗(けんと)君も昏御(くれみ)ちゃんも蓮舞(れんま)君も菫子(すみれこ)ちゃんもかわらずに元気だったよ」

「そうですか。夢華くんは戻りたいと思いますか?外の世界に」

「うーんどうだろう。まだ決まっていないかな?」

 

 話をしているとプリズムリバー姉妹の演奏が始まった。

 

「凄いね。幻想郷は。歓迎会でここまでやってくれるとはね」

「いつもはもっと凄いですよ。ここなら、幻想郷なら退屈はしませんよ」

「そっか」

 

 夢華くんは呟くと後ろに手をつき楽しそうに笑った

 

 

 

 

 

 

 歓迎会は夜明けまで続いたようだ。大体の人は眠ってしまっている。

 そんな光景を遠くから見ている人がいた

 

「どうだった?」

 

 どこからか現れた黒髪の青年の問いに対して紺色の髪をした少年は本に視線を落としながら答える

 

「博麗の巫女、賢者の他にヤバい奴は沢山いるけれど、今の幻想郷で一番危ない奴は紫髪の奴」

「まああんたがそう言うならそうなんだろうね」

 

 黒髪の青年は夢華を見ながら

 

「まあとりあえずお疲れさま。戻ってゆっくりするさ」

 

 黒髪の青年がそう言うと道ができる。紺色の少年は立ち上がり道を歩いていく。

 

「さーてどうなるかなー?」

 

 黒髪の青年は上機嫌なまま後に続く。道が消え、その場は静寂に包まれた




今回でプロローグは終わりです。
夢華はお酒を飲んでいますが未成年です。真似をしてはいけませんよ
次はプロローグのまとめみたいなものをやります

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