昏御「今回はあの世と現世で戦いを分けていくんだね」
同時にやっても良かったのですが、こちらの方が簡単かと
昏御「まあいいわ。カミユは仮面ライダーは誰が好きなの?」
そうですね。メインはファイズでサブはディエンドですね。メイン、サブを一緒に考えればディエンドが一番好きです
昏御「ふーん」
昏御&カミユ「本編へどうぞ!」
Side 映姫
私が夢華さんのまとめたプリントを眺めていたらドアから小町が入ってきた
「あー小野塚さん。どうしましたか?」
「あたいのことは小町でいいよ。それよりもすごい噂になっているな夢華」
「ほへ?」
夢華さんが間抜けな顔でから返事をする。私も夢華さんが噂になるようなことは知らないし、ここに来るまででそんな話は耳に届いていない
「どう言うことですか?」
プリントから視線をあげ、小町に問いかけると、笑いながら楽しそうに話し出す
「それがなんでも一度ここにきた奴が夢華を見ちまって、あまりにも作業が早くて驚いたらしいですよ。しかも容姿は可愛いときた。これはこっちも手伝ってもらいたいとあちこちで」
「あー、そういえば一度ここにきた人がいたっけ。確か書類が…………ありました。これですね。えーと、『祭りの開催の必要事項』ですね」
「開催日は一週間後だったはずです」
「それでしたら僕は参加できませんね。あの世の祭りはどんな感じなのかは見て見たかったんですが」
「それは仕方がないことですね。明日には現世に戻っているかもしれないのですから」
残念がる夢華さんに少し悪い気がしますが、事実なので受け止めてもらいましょう。それにしても夢華さんがこっち(あの世)で人気になるとは……たしかに、見た目は女の子みたいで声も幼く、綺麗な紫の髪に澄んだ青い瞳をしているので人気になるのは分かりますが……
と、考えていると後ろからバタバタッ!ではなく、ドタバタドタバタガラガッシャーンッ!!!!と足音が…………いえ、誰か転びませんでしたか!?
「えー!君明日には帰っちゃうのー!?!!??じゃあ帰っちゃう前にこっちの仕事手伝ってよー!」
「それだったらこっちにも!人手が足りないんだ!」
なんでしょうか。ドアを破壊しそうなほどの勢いと人数で10歳ほどの子供に手伝いをこうこの光景は……頭痛がしてきました←最初に夢華に仕事を頼んだ人
「それじゃあ書類とかをこっちに持ってきてくださーい」
おう!!!!!!!!!!!!と一度に生きの良い返事が帰り、我先にと自分の持ち場に戻る職員
「はあ」
「一応言っておきますがこれは映姫様から始まったことですよ?」
「分かっているから通常よりも頭痛がひどいのです」
力なく肩を落とすしかなかった
「えぇ、まさかこうなるとは……」
「これはなんと言うか……もうこのまま働いてもらいます?子供1人の労働で職員の3倍分ほどありますよ」
私の目はおかしくなってしまったのか?私の呟きに小町が同じ反応をするので間違っていないみたいですね。今すぐにベッドに横になりたい気分です
夢華さんの机の上にはあの世の書類の3分の2は置かれていた。それでもまだ行列ができているほどだ
大量のそれをさばいている夢華さんの目が少し黒くなっているが、ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリッッッッッ!!!!!!!!と腕が増えていると錯覚するほど早く動いている。本人はなんだかんだで1時間はやっているだろうに疲労の様子が全く見えない
「まあ流石にこれ以上はないと願いたいですね。夢華さんが過労死しそうで怖いです」
「いや、魂になっているから死ぬことはないと思いますがね」
さて、どうしようかと考え始めた時に建物全体を揺さぶる程大きな揺れが発生した。今の揺れでその場にいたほとんどの人が転んでしまい、書類が宙に舞うが、いつのまにかまとめられている
「四季さん。これはなんですか?」
「(いつのまに)分かりません。外に出てみるしかないかと」
「では行きましょう」
「ここは私の出番だな」
一瞬で私の目の前に移動した夢華さんは現状の把握をしようと動き出そうとするが、それよりも小町の『距離を操る程度の能力』の方が楽だ。小町は軽く鎌を振るうと一瞬で外に移動した
「……こ、これは……」
「なんで…………地獄の悪霊が…門番は!?ケルベロスはどう……」
「あっちにえっと、ケルベロス?が居ますよ!」
外の様子は悲惨なことになっている。揺れが起きてからそれほど時間が経っていないのに地獄の門が開いており、そこから無数の悪霊が飛び出している。視界には速くも破壊された建物を見えます
その光景を見てから原因はなんなのかと地獄の門番であるケルベロスに聞こうとするが、見当たらない。そこに夢華さんの声で少し離れた岩陰にケルベロスが横になって倒れていた。駆け寄って診てみるが、まだ死んではおらず、瀕死状態だ。速く適切な処置をしないと死んでしまう
「2人はケルベロスを運んでください。僕はあの悪霊たちの相手をします」
「は!?そんなことは無理だ!夢華だけじゃあどうやっても太刀打ちできない!それにここで死ぬような事と同じことになったら戻れなくなるぞ!」
「大丈夫ですよ。僕は死にません」
そう言うと夢華さんは何処からともなく銃の形をした青い……物体を取り出して、一枚のカードを取り出す
「変身!」
カードを銃に入れ、空に向けて発砲すると電子音がなり、夢華さんの姿が変わる
「まずは数を減らさなくちゃ」
「うーん…………多過ぎないかな?もしかして地獄にいる全員が出てきているなんてことはないよね?仮面ライダーでも対処するのはきついかな」
夢華は地獄の中に入り、仮面ライダーディエンドの状態でカードを駆使し、入ってから一体も霊を通さない状態を保っていた
しかし、それは一時的なもので相手も反撃してくる。それを対処できるかはわからない。ならばやる事はある。ディエンドでできることが
「まずは守りを固めて、それから数を増やしていく。まずは遠距離から攻めていく…………となると、デルタ、サイガ、ギャレン、響鬼、クロックアップできるカブト達と、アクセルモードのファイズもある。とりあえず高火力と手数でやっていかなくちゃ」
夢華はBLASTで、ディエンドドライバーの銃口が一時的に分身し、一度に発射できる弾の数を増やしてホーミング機能がつき、その少しの間に呟いたライダーのカードをディエンドドライバーに入れて、引き金を引く。すると、デルタ、サイガ、ギャレン、響鬼、仮面ライダーカブトのライダー全員、ファイズを一度に呼び出す
「こっからは耐久戦。頭数を維持続けるにはディエンドの返信を解除しちゃいけない。クロスアタックを使う?それはまだ早いから、イリュージョンでブラストのコンボかな」
他のライダーを呼び出したことで少しは楽になったが、霊の数が多すぎる。はっきり言って夢華が能力を使えばすぐなのだが、ディエンドに変身したことで、一時的に能力の使用ができなくなっている
夢華の視界には少なくとも千は超えるほどの霊が全力で向かってくる。それをライダーが押しとどめている状態でいつ消えてしまうのか分からない。クロックアップしているカブトのライダーとアクセルフォームで高速移動しているファイズがすごい速さで霊を倒しているのが現状。その取りこぼしをデルタとサイガ、ギャレン、響鬼が倒している
それでも少しまだ足りないと感じている夢華は
「さて、ここまで来ればあとは前に出て出どころを叩けばこっちの勝ちかな?」
そう思い、夢華は前に歩き出すと、ライダーが一斉に消失する
「え!?もしかして時間切れ!?それともやられた?」
夢華がライダー達が消失するところを見る。やった本人はどこにいるのか辺りを見回すが見当たらない
「どこ?」
昏御「やっぱりディエンドが出てきたか」
いえ、相手の数が多ければまずはこちらの頭数を増やしてからの方がいいと思いまして。本編ではまだディケイドまでなので一番効率が良さそうなのがディエンドなのでこうなりました
昏御「へー、ふーん」
(なんだその反応は)
ではまた次回!