絢斗「前回から夢華はあの世で活動しているんだよな?」
そうです。夢華の性格上恐れたりはしないでしょう
絢斗「夢華はどこへ行こうと楽しもうとするからな」
しばらくは仮面ライダーになる事はしないでしょう
絢斗「マジかよ」
絢斗&カミユ「本編へどうぞ!」
Side 夢華
「うわ〜。すごいな〜死んでいないのに三途の川を探索できるなんて!」
「珍しい経験でしょう。私としては外の世界の方に行ってみたいのですが」
「それじゃあ今から休暇をもらって僕と一緒に来ます?」
「すごい無茶振りを言いますね。そんな急にはできないんですよ」
それは残念。社会は厳しいのかな?
四季さんに連れられて行ったのは大きな建物だった。広さ的には僕の家よりも大きいかな
「それでは夢華さんは漢字や書き取りが得意なのですよね?」
「はい。漢字は漢字検定三級をとりましたから。それ以降はまだですね」
「そうですか。この事務的な仕事を任せてしまうのですが、他に一緒にやってくれる人がいるのでわからないところがあったらその人に聞いてください」
「分かりました!」
一通り話すと四季さんは近くの人と少し話をすると、話している人が僕のところに来た
それと同時に四季さんはどこかに言ってしまう
「君が夢華君かな?俺はリレッド。よろしくね」
「よろしくお願いします!」
Side 映姫
「ふぅ……終わりましたか。最近は死者が多いですね。それも能力による死亡が多い……外の世界では何が起こっているのでしょうか」
さっきまでの仕事を終えてからの感想をつぶやく。先ほどの審判は殆どの魂の死因が能力による死亡。中には空間がよじれる現象に巻き込まれるものもあった。また、能力者も居た。能力者同士の交戦があり、それに敗れたのでしょう
「まあこういうのは夢華君たちの事務仕事の書類があるでしょうからそちらに向かった方が良いですね」
そう思って事務室に向かう。どれくらい終わっているのだろう?だいたい2時間くらい離れていたのですが、まあ10歳の子供ならば半分終わっていれば良い。漢字や書き取りが得意ということと、真面目そうな雰囲気で大丈夫と判断しました。リレッドも一緒にいるのでわからないところがあれば聞いてくれるでしょう
色々と考えながらお二人がいる部屋の前まで着く
試しにドアに耳を当てて中の音を聞いてみようとするがこれといって不自然な音はない
ガチャとドアを開ける。中は–––––
「あれ?また無くなっちゃった。リレッドさん。手伝います」
「あ、ありがとう」
中では夢華君の机には書類が一枚もなく、かわりにリレッドの机には大量の書類がある。先ほどの会話から夢華君の仕事が一通り終わってからやることがなくなりリレッドの仕事を手伝うことになったのだろうか。近くにある書類を手に取ると綺麗な字で要点をちゃんと捉えている箇条書き。確かざっと1000枚はあったはずなのですが
「あ、四季さん来てたんですか。少し待ってください。あとちょっとで終わるので」
そう言いながらもこちらを見ながら手をありえない速さで動かす夢華君
有言実行をした夢華君は10秒ほどで一枚を終える
「お疲れ様です。なんか能力が原因で亡くなった人多いようですね。だいたいが能力者同士の交戦中に偶然立ち会ってしまったとか」
「それのことを聞きに来ました。それで話を聞いても良いですか?」
「そうだろうと思って別の紙に書いておきました。確かここに挟んであったような…………えーと……あーありました。これです」
「ありがとうございます」
夢華君は書類を書いておきながらも別の紙にそれをまとめておいた紙を書いているとは…………すごく優秀ですね。それも見やすく分けられていて、能力持ちと能力無しのを分けてある
…………ずっとここで働いて欲しい……と一瞬考えてしまうが、それはいけない
Side レイア
「まずは家の周りに結界を張り巡らせることから始めないといけないわね」
家を出る前に結界を家の出入りできる場所に少しでも触ったり接近した瞬間に私に知らせるようなものをくまなく張る。それでも夢華を狙い撃ちできるような連中なので魔法などの知識があることを想定して能力で私の携帯に連携する監視カメラを結界の近くに設置する。電気は私の魔力に変えているので電気代がバカになることはない
それと夢華の部屋の中と外に敵が入って来た時ように迎撃魔術と、居間に瞬間移動する際に使う魔法陣を設置する
「まずは狙撃場所からね。薬莢や痕跡ね。あるとは思えないけど、どうしても消せないものもある。それは過去」
透明魔法を自身にかけ、瞬間移動で狙撃現場に移動する。狙撃の痕跡はやはりない。が、過去を消すことなど不可能に近い。できる者は時間に関する能力者だということがわかる
「検索魔法。時間干渉」
時間に干渉しつつ、この場のいかなる過去を自由に見れる様にする
結果としては現代に住む人にとっては最悪といっても良い存在
国家関係者
「これは殺し屋集団ね。それに公安の人間。まあ、関係無く関わった人は倒すけれどね。まずは、そうね。コイツらのアジトにでも行きましょうか」
Side 公安の人間
昨日の狙撃によって能力者のターゲット、上殊 夢華を仮死状態にしたと、依頼した殺し屋集団から報告を受けた
「ふむ、あとは仮死状態のターゲットを拉致するだけだな。そろそろ家族が気付いていることだろう。そうなれば病院に侵入すれば良い
なんともまあ楽な作業よ
「さて、そろそろ状況が動き出した頃かな?」
俺が座っている長椅子の向かい側にある長椅子に愉快そうにしながら机に肘をついて方に当てながら聞いてくる
見た目は黒人と思われ、高身長の美形な肌の黒い男。日本語が流暢でとても外人とは思えない
「そうだ。もうそろそろ家族が気付いくことだろう」
「そうだね。もう気付いているんじゃないかな?でもまあ君が思っている通りに動くとは限らないけどね」
「どういうことだ?」
「そもそも能力の有無は親の遺伝子とかが強く反映されるんだよ?まあ能力を持っていない親同士の間の子供が能力を持っているなんてことは稀にあるんだけどね?そんな稀なことがない限りは親も能力を持っていることを想定するのは普通だよね?」
そんなものはしてある。だから上殊家に監視をつけている。先ほど部下から父親が出勤したと連絡を受けたが、母親はまだだ
「それでこっそり私が見に行ってみたけどあれはヤバイね。まず、ターゲットの夢華君は部屋に放置しているね。そしていたるところに迎撃用の魔法陣に監視カメラ。それを近くでやるにしても私と同じくらいの魔力量が必要になるね。それを遠隔操作しながらでも維持できる。しかも狙撃場所に透明になって操作しているし。はっきり言って私が戦っても勝てる勝算が全くない。これは選択ミスとしか言えないかな〜?」
「お前がそこまで言うなら本当なんだろうな。神話生物であるお前が、な」
「どうするの〜?核をいくら積んでも足りないと思うけどな〜?」
フッと笑ってしまう。選択ミスをしてしまったのならそれを巻き返せば良い。人質、恐喝など沢山ある
「愚問だな。真っ向から立ち向かうしかないだろう。相手がお前以上ならやり方はあるにはある」
「ほうほうほう。して、そのやり方とは?」
「ここにボタンがあるだろう?」
「あるね。それが?」
「仮死状態にできなかった時様にボタン一つで即効性の毒を仕込んでおいた」
「流石!汚い手!抜かりないね!」
「褒める気がないな」
コイツの性格上から諦めているところはあるが
相手が攻めて来たのならこれで脅せば良い。透明になる能力者なのか?それとも魔術とかに通じている人物なのか
目の前に座っているやつと話していると無線機から雑音が鳴り、部下の声が届く
『な、何者かの襲撃を受けました!相手は視認できません……どうなって……え…が…う…は…なせ!』
『夢華をやったのはアナタ達ね。それ相応の報いは受けてもらうわよ』
無線機の声の主が首でも掴まれたのかすぐに無線機を奪われてしまう。そこからは女の声が恫喝な声でこちらに敵意をむき出しにして宣戦布告する。それから無線機は破壊されたのか声が届かなくなる
「望むところだ」
呟くと同時に建物全体を震わせるほどの爆音が鳴り響く
絢斗「おい、黒人の美形を詳しく言え」
APP18ですが何か?
絢斗「あ…(察し)そいつよりも強いレイアさんヤベェ」
東方キャラで比べると1人で魔界を壊滅できるでしょう
絢斗「メディオダスと同等か」
それは厳しいと思いますよ。夢華なら別だと思いますが
絢斗「ハハッ」
ではまた次回!