蓮舞「夢華の就職……か。なんとなく分かった」
高1で就職…というよりもバイトの方が正しいと思いますがね
蓮舞「そうだな」
(会話が続かないェ)
蓮舞&カミユ「本編へどうぞ!」
Side 夢華
大図書館での魔法の研究会の次の日、僕は守矢神社の境内から人里方面を見ていた
「最近夢華くんはそこに居ますがどうしたんでしょうね?」
「さ〜。夢華くんは楽観的な考え方だからな〜。単純にあそこら見る景色が好きなだけじゃない?」
「そうとも言えるし、そうとも言えないかも知れない。もしかしたら感慨老けているだけかも知れないな。私達が外の世界から、夢華くん達から居なくなってからのこの約半年間に何かあったのかもな」
僕の後方の背後にある神社の襖の間から見ているのを気付いていない神様3人組
まあ感慨老けていると言えばそうなんだけどね。単純に此処からの幻想郷の景色が好きなのもあっているし
でもまた人里で事件が起こった時のためにいつでも行けるようにしておこうと思っているのもあったりする
「ん?慧音?どうしたんだろ?」
「夢華はいるかー!?」
「おはよう。居るよ〜。なんか道場破りみたいな言い方だね」
「おはよう。道場破りとは言い得て妙な言い方だな。この場所だと神社破りになるな」
「それなら博麗神社に行ったら?」
「私の残機が著しく減って行くからやりたくないな。いや、この話自体おかしいな」
「そうだね」
道場破り改め、神社破りをしようとする慧音は咳払いをすると守矢神社に来た本題に入る
「夢華。お前寺子屋の教師にならないか?」
「え?」
慧音の口から出た言葉に気の抜けた声を出す。だっていきなり教師にならないかと言われたんだよ?16歳の僕に。教員免許も無いのにやって良いのか。そもそも幻想郷に教員免許はあるのだろうか?
疑問が尽きることのない僕だが、そんな時にタイミングよくスキマが開いて紫さんが顔を出して言う
「幻想郷では、教員免許とかなくてもなりたい職業には慣れるわよ。その素質があればね。永琳がいい例ね」
「あー何となく納得したような」
言うことだけを言ったら紫さんはスキマに戻る
「と、言うわけでなる気はないか?」
「明日寺子屋に行きますね。その時に言います」
「分かった」
そう言うと慧音は人里に飛んで戻って行く
〜次の日〜
「………と言うわけでみんなよろしくね!」
「「「よろしくーー!!!!」」」
昨日、襖で隠れて僕を見ていた神様3人に寺子屋の教師について相談した
結果
「OK(ズドン)」(諏訪子さん)
「大丈夫だ、問題ない」(神奈子さん)
「コクンコクンッ!」(早苗ちゃん)
相談してから3秒で3人から了承を得た。それからすぐに慧音を追いかけて、教師をやることを伝えてから資料を大量に渡されて能力を使って頑張ってやる内容を覚えたよ。内容的には小学高学年くらいだったからそこまで大変だったと言うわけではなかったけどね
「それじゃあ始めるぞー!まずは国語だ」
〜約10分後〜
「シュ〜」
「ちょっとチルノちゃん……頭から湯気が出てるけど大丈夫?」
「あたいさいきよー……あたいさいきよー」
「さいきよーじゃなくて最強だよチルノちゃん」
10分で頭のキャパオーバーをしてしまったチルノちゃん。今の季節が夏なのもあるかも知れないけど比喩表現無しで初めて見たよ
わからないところを教えなくてはいけないのは教師の仕事。なのでチルノちゃんの下まで行く
「チルノちゃんどこが分からないの?」
「夢華ー。ここが分からないよー」
チルノちゃんの教科書を見てみるとほとんど解けてない。どうやら傍線部Aの部分が分からないみたい
「そうだね。こういう問題だと、傍線部の前後の文に答えがあったりするよ」
「ん?じゃあここの前後だから……………この部分か?」
「そうだよ。こういうのはノートにメモをしておけば忘れたりはしないよ」
チルノちゃんの分からないところの解き方を教える。その後は今の説明を渡したノートに書いたチルノちゃんは授業を頭から湯気を立てることなく進めたとか
「凄い、夢華さん!僕のところも教えて!」
「次私!」
「はいはい。ちょっと待ってね〜」
それからは寺子屋の生徒全員に呼ばれて教室内を縦横無尽に移動したとさ
〜帰りの時間〜
「じゃあね〜。気をつけて帰るんだよ〜」
「「「はーい!」」」
帰りの時間となり…昼の3時…寺子屋の生徒達はみんな帰って行った。まだ生徒達の住所を把握しているわけじゃないけど、一応対策はしてある
「大好評だったな夢華」
「あの……威圧がすごいのですが…」
かみことゆかは けいね の いあつで うごけない▼
冗談抜きで慧音の威圧が半端ない。少しでも動けば頭突きをされそうだ
「あの……何をされているんですか?」
「威圧で動けません」
ひょっこりと角から出てきた赤紫の髪で、髪に赤いリボンが付いている花を乗せている。袖に何の花かは忘れたけれど、花柄がある。高価そうな和服で人里では地位は高いのかな?年齢的には僕と同じくらいか少し上……?
「いやいや、すまない。私としたことが少し嫉妬していた」
けいね の いあつは とけた▼
僕はようやく動けるようになった
「紹介しよう。こちらは人里の名家、稗田家当主、稗田 阿求(ひえだ の あきゅう)だ」
「初めまして。上殊 夢華さん。貴方の噂はかねがね伺っております。幻想入り早々妹紅さんを蹴り飛ばしたり、風土君を助けたり、異変解決を手伝ったりなど。その中でも見た目が女性というのは本当だったのですね」
「そうですか。僕は上殊 夢華です。見た目に関しては幻想入りする前からよく言われました」
僕って噂が立つほどのことをした覚えがないような……あったよ。まあいいや
「それで阿求はどうしたんだ?」
「そうでした。私は『幻想郷縁起』というものを書いておりまして。幻想郷に存在する妖怪についてをまとめた書物です。夢華さんは色々なところに行っていると聞きまして、そのお伺いしたいと思いまして」
「良いですよ。何を知りたいですか?」
「その話は稗田家で」
幻想郷縁起についての話は稗田家でやる事になったので、慧音とはその場で別れた
「うわ〜」
阿求さんと歩いて10分ほどで阿求家に着いた。家の大きさは僕の家のお屋敷の2倍はあるのではないかと思うほどだ。これは感嘆の声を上げるしかないね
「では、お話を!」
ものすごい速さで迫って来た。目が輝いているね(修造風)
それから2時間をかけて根掘り葉掘り聞かれました達筆の速さが凄かったよ。1つの言葉を言うのと一文字書く速さが同じってどういう事なの?そんなこと出来るの?僕だって能力使わないとできない領域なんだけど
それで、阿求さんの能力が一度見たものを忘れない程度の能力だって。まんま禁書目録じゃん。上条さん呼んだ方がいいかな?
「夢華!」
阿求さんの質問に答え終わって別れた後、人里を少し歩いていた。時刻は午後の5時。今の季節は夏なので夕方になってもまだ明るい。人里はまだ賑わっているね
そんな時に妹紅に呼ばれた。すごく焦っているようで、すぐにただならぬことが起こっていることはわかった
「どうしたの?」
「それが……霧の湖でものすごい速さで動く怪物がいるって…情報を受けて」
「ものすごい速さで動く生物?仮面ライダーで言えばワームかネイティブかな?とりあえず霧の都に行けばいいね。瞬間移動」
妹紅からの情報で目星をつけた(仮面ライダー脳)。他には……殺せんせー?襲うとは思えないけど
能力で霧の湖まで飛ぶ?と、チルノちゃん達が緑色の虫の幼虫みたいな化け物複数とものすごい速さで動く生物が一体いた
完全にワームだね。しかも脱皮しているのが居るし
「夢華!」「夢華さん!」
「2人とも隠れていて!」
チルノちゃんと大ちゃんは僕を見ると声を上げる。そのまま隠れるように指示を出すと魔法陣の中からZECTによって作られたマスクドライダーシステム第1号のライダーベルトを取り出し、装着する
そして手を空に挙げると魔法陣からカブトムシの形をした、カブトゼクターが飛び、僕の手に収まる
「変身!」
手に収まっているカブトゼクターをベルトに装着する。すると、Henshinとゼクターから電子音が発声させられると、仮面ライダーカブトのマスクドフォームに変身する
ワーム達は僕を見ると標的を僕に変え、走りながら迫ってくる
「あいにくもう脱皮しているワームが居るからマスクドフォームのまま戦えないよ。だから、キャストオフ」
カブトゼクターのツノを反対側に倒すと、ゼクターからCast Offと電子音が発声しマスクドアーマーが秒速2000mで飛散する。飛散したマスクドアーマーは迫ってくるワームに当たり吹き飛ばす
顎を基点にカブトホーンが起立して顔面の定位置に収まり、Change Beetleと電子音が発声され、ライダーフォームになる
「さっさと倒させてもらうよ」
カブトクナイガン・クナイモードを取り出し、ワーム達に走って接近する
「ほらほらほら!」
まだ脱皮していないワーム達にクナイで攻撃して、緑色の爆発を起こす。雑だって?本編だとキャストオフしたアーマーにぶつかっただけで爆発したから問題(ry
「クロックアップ!」
高速移動しているワームには今のままでは対抗できないので、こちらもマスクドライダーに備わっているクロックアップを使って同じスピードで移動して戦う
クロックアップしている間は周りのものが遅く動いているように見える
「はっ!そりゃ!」
クナイで脱皮したワームの体に攻撃しつつ、チルノちゃんと大ちゃんが隠れている方向とは反対方向に後退させていく。その間、攻撃されるが躱していく
「そろそろ倒すよ」
クナイをワームに投げつけ、一度後退させてから、ワームから背を向ける
カブトゼクターの足のところを左から右にかけて順番に押していく。その際、1、2、3と電子音が発声する
「ライダー、キック」
後退したワームは飛びかかってきた。爪で攻撃する気だろう
ワームの攻撃が当たる瞬間に
クロックオーバー、と電子音が発声されると同時にクロックアップが終わる
「はあ……なんでワームが居たんだろ」
変身を解きながらため息混じりに呟く
「夢華!なんだ今のは!?早すぎてさいきょーのアタイでもも見えなかったぞ!」
「凄いです夢華さん!カッコ良かったです!」
カブトゼクターは魔法陣の中に入っていく
「ハハハ…ありがとう。もうすぐ夜になるから早く家に帰ってね」
そう言って守矢神社に帰る
蓮舞「なんで最後にワームが出て来た」
いや、何となく出そうかなと……次は何を出そう…
蓮舞「ファンガイアで良いんじゃないか?」
吸血鬼姉妹が変身しそう…
ではまた次回!