東方現幻夢   作:カミユ

39 / 65
どうもカミユです!
昏御「サブタイの?ってなんよ?って!やる気はあるの!」
(やる気なんて)無いでs…やめて下さいお願いします!嘘です!全て嘘です!
昏御「そうかそうか。サブタイが詐欺だったら魔界行きね」
……(oh)

昏御&カミユ「本編へどうぞ!」


第36話 魔法使いの魔法研究会(?)

 Side 夢華

 

 アリス家での人形作りから2日後。宴会で魔法使い3人と大図書館で魔法の研究をやる事になっていたので少し早めに紅魔館に行く

 紅魔館が見えてくるといつもの様に門の前に美鈴さんが器用に立ちながら腕を組んで寝ている。因みに、鼻から鼻ちょうちんができている。割ったら起きるのかな?

 

「美鈴さーん。起きないと頭にナイフが刺さりますよ〜」

「ウェ!いえいえいえいえ!私は寝ていませんよ!?少し瞑想していただけですよ!ほら、私武闘家ですし!」

「へぇ〜瞑想って鼻ちょうちん出来るんだ〜私知らなかったな〜」

 

 僕が美鈴さんに声をかけるといきなり起きて僕に弁解し始めた。なんで僕なのかは分からないけど、気が付いたら時を止めて来たのか咲夜さんが、背を向けて出現した。声が少し低い様な気がするけれど気のせいだよね。ついでに言うとナイフを刺した音と、美鈴さんの悲鳴もまた気のせい……だよね?

 

「待っていたわ。パチュリー様が昨日から待ちわびていたわよ。もうアリスは来ているわ」

「そうなんですか。魔理沙……はまだ来ていませんよね?」

「それだったら昨日やっとの思いで捕まえて縄で縛って天井に吊るされているわよ」

 

 何というか……うん。自業自得なんだよなぁ。なんとなく魔理沙は遅刻しそうだと思っていたけれど一番最初に来ていたんだね

 ………あとで降ろしてあげよう

 

 その後、美鈴さんの頭にナイフが生えてから咲夜さんに大図書館まで案内される

 歩いていたら妖精メイドさん達が仲よさそうに話しながら休んでいた。咲夜さんから諦めの雰囲気というかオーラというものが漂って来ていた希ガスる

 

「じゃあ私はこれで。もしかしたら妹様が来るかもしれないからその時はよろしくね」

「分かりました。ありがとうございます。お仕事頑張ってください」

 

 そんな訳で咲夜さんが時を止めて移動したのでその場で消えたように見えた後、大図書館の大きな扉を開く

 

「うーん……いつ見ても大きいな〜。空間が拡張されているんだっけ?」

 

 大図書館の扉を開く。視界に開くのは巨大な本棚が左右に分かれており、本棚には所狭しと並べられている本がある。ところどころないけどね

 中央には横長のテーブルがいくつかあり、そこで本を読むことができる空間がある。既にそこには、アリスが座っていた。図書館は静かに本を読むところなのは幻想郷でも同じ事

 僕の目線の先には社長室にある木製の机があり、そこには大図書館の主人のパチュリーさんが座っている

 

「こんにちは。なのかな?」

「こんにちはであっているわよ」

「夢華も来たことだし魔理沙を下ろしてあげないとね」

「しばらくはあそこにいてもらうわよ。それと盗られた本も回収しないとだし」

 

 パチュリーさんとアリスと挨拶をする

 上を見ると本当に縄で縛られている魔理沙の姿がある。なんというかミノムシというか、小さい頃に掛け布団にくるまっていた時を彷彿とさせる姿に笑いそうになる

 

「それじゃあやっていきましょうか。魔理沙はそこで見ている様に」

「それは酷いんだぜ!私も混ぜるのぜ!のぜのぜ!」

「最後の何よ。まあ自業自得ね」

「あ〜……うん。魔理沙頑張って抜けだすんだね」

「私に味方がいないなんて……ガクッ」

 

 うなだれてしまった魔理沙はご愁傷様でした。南無南無

 パチュリーさんが横長の机までゆっくり移動すると話が始まる

 

「魔法のことはもういいわね」

「もちろん」「もちろんよ」「もちろんだぜ!」

「じゃあこの魔法試してみない?」

 

 パチュリーさんがどこから出したのか分からないけど手に一冊の魔導書を取り出した。きっと魔法で出したんだな。うん

 

「これは一言で言えば召喚魔法ね」

「へ〜……なんでだろう……何故かニャル様を思い浮かべてしまった……」

「それで何を召喚できるの?パチュリーは一度やったことがあるの?」

「それが……分からないのよ」

「は?パチュリーがやってないとかそんなに危ないものなのか?」

 

 一度もやったことがないということは何が起こるのか分からないということか……。これって召喚した瞬間にオワタ展開もしかしてありえるかも……

 

「じゃあやりましょうか。えーと……」

 

 パチュリーさんが呪文?を唱え始める。魔法陣描いてないけどいいの?と思ったけど口に出している暇があるならさっさと描いておいたほうがいいと思い、詠唱が終わるのと同時に描き終わる

 すると、魔法陣が光り出して、目を瞑る

 視界を開けたら–––

 

 

 

「…………」

「…………」

「…………」

「あ、ミッチー」

 

 魔法陣から召喚されたのはパッと見ては中型犬の様に見える魔界の神綺の屋敷で飼われている魔界の犬。先ほど言ったように見た目は中型犬だけど神綺の家に無断で侵入しようとする者を襲うと言われている。僕や絢斗君達には物凄く懐いている。一度戦ったような〜戯れたような〜感じだったような

 名前は絢斗君と昏御ちゃんが真剣に考えた結果みたい。龍玄に変身しそうな……

 

「バウッ!バウッ!」

「ちょっと!ミッチー……くすぐったいよ……あはは!アリス助けて!」

「ミッチーって名前だっけ?」

 

 じゃれついて来たミッチーに僕はなすすべもなく舐められているので、何やらミッチーが出て来てからずっと黙ったままのアリスに助けを求めると、やっと話し始める

 ……名前についてだけど……。それは絢斗君と昏御ちゃんに訊いて。僕はどうしてミッチーになったのかは分からないから……。これも全て鉱汰さんの(ry

 

「取り敢えず今すぐに召喚を解除するわ」

「あー…ちょっと待って。さらさらさら〜と。これをミッチーに付けてと。うん。良いよ〜」

「何を付けたんだぜ?」

「ん〜内緒」

 

 ミッチーの召喚を解除しようとするパチュリーさん。それに待ったをかけて、机にあった紙とペンで神綺宛に手紙?を書いてミッチーの脚につける

 縄で縛られている魔理沙は怪訝そうに訊いてくるけど、それは内緒。だって仮面ライダーだからわかんないと思うんだよね。でも異変の時に鎧武の等身大の物を見せていたから………まあいいか

 

「それで、そのミッチーって言うのはなんなの?貴方が付けたとは思えないけど」

「僕じゃなくて友達が…だね。ミッチーは仮面ライダー鎧武のキャラクターのあだ名だね」

「その仮面ライダーっていうのに夢華はなれるのよね?少しみてみたいわ」

「良いよ!」

「なら私と弾幕ごっこやろうぜ!」

 

 パチュリーさんの疑問に答えると、次にアリス。仮面ライダーになれると言ったら魔理沙が弾幕ごっこを志願する。縄に縛られているからその場を空中で跳ねている。コイ○ングの跳ねるみたいな光景になっていて笑ってしまう

 

「あっはは!うん。良いよ。けど、その前に縄から抜け出そうか」

「解いてくれないのかぜ?」

「頑張って」

「自業自得」

「貴女の罪を数えろ!」

 

 パチュリーさんはWに目覚めたのかな?

 

 大図書館にて、戦極ドライバーを装着した夢華と、その気になれば10分で縄を解けると言っていた先ほどまで縄で縛られていた魔理沙が本棚と本棚の間に立っている

 今から弾幕ごっこをやるので、パチュリーとアリスが全力で本と本棚に魔法をかけた。「だって魔理沙は手加減しなさそうだから本気でやらないと。夢華?夢華なら手加減してくれる」……らしい

 

「魔法もかけ終わったみたいだし、やり始めようか?」

「そうだな!その腰に巻いているのが仮面ライダーに使う物なのか。それにしても珍しい形をしているな」

「僕もそう思うけど面白いよ」

 

 そう言うと夢華は魔法陣からぶどうのロックシードを取り出す

 

「変身!」

 

 手に持っているロックシードのスイッチを入れると夢華の頭上にクラックが開き、夢華が手に持っているぶどうのロックシードが大きくなった鎧がヘルヘイムの森から宙に浮きながらその場に残る

 ぶどうのロックシードを戦極ドライバーに装填してロックする。戦極ドライバーから銅鑼と二胡の中華風のテイストが流れる。右側にあるブレードを倒すと「ハイ〜!」と電子音が鳴る。同時に頭上に浮いていたぶどう()が展開し、夢華に被さると、仮面ライダー龍玄になる

 

「さーてと、じゃあやりますか」

「おっしゃあ!行くぜ!魔符 ミルキーウェイ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Side アリス

 

「それにしてもやるわね〜。あの仮面ライダーって言うのは凄いわね」

「本当ね。私達では思いつかないような姿なんだもの」

 

 私とパチュリーは弾幕ごっこをやっている2人から離れた二階から2人を見ている

 夢華が腰に装着している掌サイズの物体を外してから、魔法陣に手を入れてまた別の物を取り出した。あれはキュウイかしら

 

「ところで、一昨日に夢華が私の家に来て人形を作ったのよ」

「そうなの。まあ夢華の事だからたくさん作ったんじゃない?慣れたからとかで」

「その通りよ。帰る前の最後の1つをいつもよりも念入りに作ったのよね」

 

 今の話ではまだパチュリーはピンと来てないみたい。頭の上に?マークが出ているもの。それもそうよね

 

「作っている最中に夢華が言っていたわ。一ヶ月前に夢華を助けてくれた友達、とね。悲しそうで今にも泣き出しそうだったわ」

「じゃあ……」

 

 最後にパチュリーが言い出しそうにすると、夢華達の方からキュウイスカーシュ!と電子音がなり、ピチューンと音が鳴った。魔理沙の方からね

 

「どうやら終わったみたいよ」

「そうね。あ、夢華の姿が戻った」

 

 遠くにいる夢華の鎧みたいな物が消えた

 

「終わったよー」

「負けちまったぜー。いや〜凄いぜ。射撃しかできないから接近すればいけると思ったんだけどな……。いきなり姿が変わったと思えばすぐやられるもんな〜」

「いや……ね。とっさのことですぐ終わっちゃったよ」

 

 2人は私達のところまで来るとさっきの弾幕ごっこの事を話し出す。そんな姿を見ているとさっきの会話の表情に連想できない

 

 その後、魔理沙の魔法の研究はどうなったんだぜ?という発言により、4人で連携をとってやるスペカを作った……らしい

 帰り際に魔理沙が案の定というかお約束のように本を盗もうとする魔理沙を取り押さえた。また一日縄に縛られて大図書館の天井に吊るされたとか




昏御「魔界行きね。ミッチーによろしく」
辞めろ!辞めるんDA☆
昏御「ばーい」
うわあああああああああ

昏御「カミユは魔界に行きましたとさ。ちゃんちゃん。サブタイ詐欺はよくあるかもしれないけど今後ともよろしくね〜」

ではまた次回!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。