東方現幻夢   作:カミユ

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どうもカミユです!
霊歌「(超久々の私。覚えている人はいるかな?)異変の後は宴会やって終わりみたいな感じがするから今回で終わりかな?」
そうですね。こんなに長くなるとは思わなかったです
霊歌「実際は7話くらいだと思ってた?」
まあ……はい

霊歌&カミユ「本編へどうぞ!」


第34話 宴会(後半)

 Side 夢華

 

 天子を仮面ライダーで倒してからは大変だった。ダブルの変身を解いてからまずは天子に治癒魔法で傷を治してすぐに天子は目を覚ました。天人って本当頑丈だなぁと感心

 

「貴方魔法と能力無しで戦って私に勝つなんてね」

「まあベルトとかは能力で創ったものだけどね。他にも沢山あるよ?キバ(吸血鬼)とかね」

「そうなんだ。今度天界に来た時に話を聞かせてもらってもいいかしら。そのかめんらいだー?っていうのに興味が湧いたわ」

「良いよ!なんだったら能力で実際に見ることできるし」

 

 と、宴会会場に戻りながら天子と話していると凍っていた人達が元気にお酒を飲んでいた。……元気だなぁ

 

「夢華!さっきの仮面ライダーって奴で私と勝負しろ!天子の観てたら私とやりたくなった!」

「萃香ちゃん?一旦落ち着こう?首と肩がマズイことになるから〜!」

 

 戻って早々萃香ちゃんが詰め寄って来て肩を思いっきり揺らす。萃香ちゃんって見かけによらず凄い力なんだよね。種族が鬼だからね

 

「待って待って待って。その前に何か食べさせて!僕ほとんど何も食べてないから!」

「む…それなら仕方がない。私も一緒にいるからな!」

(回避しようと思ったんだけどな〜助けて早苗ちゃん)

 

 心の中で早苗ちゃんにヘルプを投げかけると、すぐに来てくれた。ただ、心なしか顔が赤くなっているような……?

 

「何れすか〜夢華くーん。一緒に飲みましょうよ〜」

「そうですよ〜一緒に(ry」

 

 早苗ちゃんと一緒に椛ちゃんまでも来た。しかも酔っている模様。後ろからは酔っている2人で、すぐ側には目が輝かやいている萃香ちゃんが居る。なんで目が輝いているの?

 

「よし、じゃあ4人で飲むぞ〜!」

「「おー!」」

「私も入れろー!」

「私も飲むわよー!身体動かしたらお腹すいたし」

「みんな飲みすぎないでね〜?」

 

 途中から魔理沙と天子も参加して、さらに騒がしくなりそうだ。僕が何か言っても今の勢いを止めることはできないと思って申し訳程度に言っておいた。まあ酔いつぶれても永琳先生が居るから問題はないよね

 

「ふー。なんかこのまま萃香ちゃんが忘れそうな勢いだけど……良いか。さーてと、何食べ…………あれ?無い?なんで?なんで無いの!」

 

 一気に騒がしくなった周辺を少し離れて食べ物を探していると無くなっていた。『全て無い』。つまりは食べ物がないのだ

 

「あー美味しい〜幸せだわ〜次はどこかしらね」

 

 少し離れた場所からピンク髪の女性の幸せそうな声が聞こえた

 

「幽々さん?」

「あ、お疲れ様〜夢華。凄かったわねあの仮面ライダーっていうの。天人を倒せるんだもの〜」

「ありがとうございます。ここら辺の食べ物は幽々さんが全部食べたんですか?」

「ん〜そうねぇ。でも美味しかったわよ」

「そうですか。良かったですね」

「そうね〜妖夢のご飯は美味しいわ〜」

 

 そう言うと幽々さんはまた何処かへ行ってしまった。ただ言えることは……

 

「妖夢ちゃんも大変だなあ」

 

 おそらく博麗神社の台所にいるであろう妖夢ちゃんに同情することしかできなかった

 その後は完全に酔った4人と一緒にお酒を飲んだりした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う……魔法があるとはいえ飲みすぎたかも……気持ち悪い…」

 

 宴会会場が静かになった頃、僕は口に手を当てて逆流しそうになっているものを必死にこらえていた。お酒に強くなるだけで飲み過ぎれば気持ち悪くなるもの……その事を考慮する事を忘れていたよ

 

「ふーふー……よし。さて、と〜。片付けを始めようか〜」

 

 みんなが寝てしまっているから僕1人だけで片付けをしなければならない。霊夢は神社の中で寝ている

 

「んーお酒の瓶とかは一つのところに固めておくとして〜。寝ている人はどうしようかな、と」

 

 瓶は縁側のところにピリミットに積み立てる。うん。ちょうどだ

 

「ま、気持ちよさそうに寝ているから良いよね。今何時だろう?」

 

 少し気になりスマホを出して時刻を確認すると夜中の3時……あ……おネムの時間だ

 

 時刻を確認した僕はその場で寝てしまう。倒れたかは分からないけどね

 

(そういえば廻零さん来てなかったな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん……?ここは…人里?あれ?さっきは博麗神社で宴会をやっていたはずなんだけど……いつ来たんだっけ?」

 

 僕は人里の……何処だろう?人里とは分かるけど、人里の何処に居るのかはわからない場所に立っていた

 

「ん〜寺子屋に行こうかな。みんな元気だと思うけど最近会ってないからな〜。ん?誰だろう……外来人かな?」

 

 寺子屋に向かおうとすると、視界の端によろよろと不安定な足取りで歩く、薄水色の髪の僕と同じくらいの背の子供が映った。服装が幻想郷にはなく、長袖を着ていた。今は夏なのになんで長袖なのかは分からないけど、その人からは冷気がドライアイスみたいに全身から白いものが出ていた

 

「あれってもしかしたら能力の暴走?だとしたら急がないと!」

 

 急いでその人の下まで行く

 

「ねえ君、能力が–––」

 

 僕はその先を言うことができなかった。何故なら、その場がその場が一瞬で凍りついたから

 

「え?」

 

 驚く僕は最も近くにいるのに、凍っていない。急いで周りを見ると四方八方、全てのものに氷を纏っていた

 さっきの人はすでにその場には居なくなっていた

 

「人里が凍りついた。他のところに被害は……」

 

 この現象の犯人である人を探すついでに人里以外の場所に同じことがあるかどうかを確認した。結果は–––

 

「妖怪の山、太陽の畑、迷いの竹林、魔法の森……早苗ちゃん!」

 

 人里以外の被害を見た時に真っ先に守矢神社に向かった。守矢神社の境内には驚いた顔の早苗ちゃんがいた

 

 

 

 

 

「早苗ちゃん!」

「うひゃああああああああ!ど…どうしたんですか夢華くん」

 

 凍りついた早苗ちゃんを見て叫んだら目の前に早苗ちゃんが僕の顔を覗き込んでいた

 

「早苗…ちゃん?凍ってない?」

「え?ど…どうしたんですか?私は凍っていませんよ。萃香さん達は凍りましたが。それよりも夢華くん、うなされていましたけど大丈夫ですか?」

「うなされる?…………夢かー。良かったー」

 

 さっきまでのはリアルな夢だったみたいだ。良かった……夢オチで

 

「夢華くんがうなされるなんてどんな夢を見ていたんですか?」

「人里と妖怪の山と魔法の森と迷いの竹林と太陽の畑が薄い水色の髪の人によって凍りついたもの」

「……そうですか」

 

 早苗ちゃんは少し考えるような間を開ける。夢だったみたいだからいつも寝る前につけて寝るヘッドフォンを取ろうとするがヘッドフォンが無い

 

(まさか……さっきの夢って…予知夢……?)




今回は短めですね
霊歌「最後に夢華が観た予知夢はなんだろうね?」
なんでしょうかね〜。次の章では何話か平和な日常の後に過去をやる予定です

ではまた次回!

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