東方現幻夢   作:カミユ

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どうもカミユです!
昏御「カミユ!」
は…はい!なんですか!
昏御「話す事がない!」
そうなんですか
昏御「じゃあ本編へどうぞ!」
え、早い!


第32話 宴会(前半)

 Side 夢華

 

「おーい!夢華、こっちに来いよー!」

「はいはーい」

 

 宴会が始まると同時に少し離れた魔理沙から指名が入った。すぐに移動すると横にアリスとアリスの肩に乗っている人形がある

 

「紹介するわね。私が作った半自立思考型人形の上海よ」

「シャンハーイ」

「よろしく!」

 

 人形って自立思考を与えるなんてすごいな〜僕はあまり考えたことないからな〜

 

「今度人形を作りに行っていい?」

「良いわよ!私の目標が完全自立思考の人形を作ることでね、夢華ならできそうなきがするわ!」

 

 アリスから了承をもらった。近いうちに行こう。場所はわかるからね

 

「じゃあ、今度パチュリーも呼んでアリスの家で魔法の研究をやるってのはどうだ?面白そうだぜ!」

「僕は良いけどパチュリーさんが許可を出すかどうか……二つ名が『動かない大図書館』だよ?やるなら紅魔館に………いや、魔理沙が本を盗んじゃうか」

「そうね。パチュリーは外には出ないし、4人でやるなら場所は大図書館になるわね。後はいつも通りどさくさに紛れて魔理沙が本を盗む流れね」

「酷いぜ2人とも!私はそんな事しないぜ!(多分……)」

「「日頃の行いのせいで信憑性が無さすぎ」」

 

 アリスとハモってお互いに顔を見合わせて笑う。魔理沙は今にも泣き出しそうだがそんなものは日頃の(ry

 

「夢華ー!」

 

 アリスと魔理沙をいじって遊んでいるとチルノちゃんと大ちゃんにリグルちゃんにルーミアちゃんの何時もの4人組が飛んできた。尚、チルノちゃんと大ちゃんの顔が真っ赤ですぐに酔っていると分かった。リグルちゃんとルーミアちゃんは酒ビン片手に持っている

 

「夢華ー!アタイと大ちゃんの2人と飲み比べて勝負だ!」

「え……とりあえず落ち着こう。まず、たくさんお酒を飲むのは危険だよ?」

「アタイはさいきょーだから問題ない!」

「チルノ落ち着くのだー。チルノと大ちゃんが組んでも夢華には勝てないのだー」

「そんな事ないよ!私とチルノちゃんが一緒だったら夢華さんにも勝てるよ〜!」

「大ちゃん落ち着いて!」

 

 まだ酔っていない2人がすでに酔っている2人を落ち着かせようとする。しかし、この宴会にはあの鬼がいるのだ

 

「飲み比べなら私が参加しないわけないよね?」

「だよね。来ると思ったよ萃香ちゃん」

 

 飲み比べての勝負において鬼である萃香ちゃんが参加しないわけがないのだ!どうしよう……魔法だけで乗り切れるかな?

 

「面白そうなことになってきたな!これに乗らない私ではないぜ!」

「魔理沙の参加が決定しちゃったよ。これって終わった時に、もう滅茶苦茶だよって言わなくちゃいけなくなるのかな?僕は参加したくないんだけど」

「おやおや〜?逃げるのかい?」

「じゃあ紫さんを参加させよう」

「え!?」

 

 飲み比べてなんてロクなことにならないのは明らかなので代わりに萃香ちゃんと同じくらい飲めそうな紫さんの名前をあげると幽香さんと霊夢の居るところから驚愕の声が上がる

 すぐ横にスキマが現れて紫さんが出てくる

 

「ちょっと夢華!なんで私になるのよ?」

「え?妖怪の賢者なら萃香ちゃんと同じくらい飲めると思ったんだけど……」

「すごい偏見ね!私は嗜む程度に飲むように決めているのよ!」

「いいじゃない紫。面白そうな事になるじゃない」

「幽香まで!?藍助けてー!」

 

 スキマから出てきた後もスキマが開いており、そこから幽香さんの声が聞こえる。さらに紫さんのヘルプの声にスキマから出てきたのが金髪の女性が出てくる。彼女が藍さんなのかな?

 

「ふむ、すまないが紫様は飲みすぎると悪酔いをしてしまってな。一度そうなると止めるのが大変なのだ。だから遠慮してくれないか?」

「うーん……それなら仕方がないですね。でもこの流れを止めることはできないような……」

 

 藍さんからに言われて紫さんは出ない事になったけど、僕の視線の先に萃香ちゃんを中心にたくさんの人が集まっている。文さんはどこか諦めたような目をしている

 

「飲み比べをやる奴は私のところに集まれー!勝った奴は夢華が何でも一つ叶えてくれるぞー!」

「「「「おーーーーーーーー!」」」」

「はあ!???!!そんなこと僕は一言も言ったことないんだけど!」

 

 萃香ちゃんがあまりにもふざけたことを言う。どうなってしまうんだ………これって僕も参加しないと大変なことになるかも………なんか嫌な汗がブワッと浮かんだんだけど……

 

「よし!まずは夢華に魔法の実験台になってもらおう!」

 

 魔理沙。やめて下さいお願いします

 

「これは私も参加するわよ!天人の酒豪をなめるなよ!とりあえず弾幕ごっこやってもらおうかしら」

 

 天子。え?弾幕ごっこは今やりたくないんだけど……

 

「新薬の実験台になってもらおうかしら」

 

 永琳先生。やめて下さいお願いします

 

「おい、夢華大丈夫なのか?」

「助けてもこたん」

「誰がもこたんだ!」

 

 もこた…ゲフンゲフン。妹紅が心配してくれるが僕の参加は免れないようだ……ドウシテコウナッタ

 

「よーし!みんなやるぞー!」

「「「「うおーーーーーーーーーーー!!!!!」」」」

 

 身の危険を感じた僕は魔法陣から高速でヘッドフォンを取り出して氷魔法で(わりと本気で)魔法を使った

 ピキーンと気持ちいい音を出して暴走しそうだった集団の一人一人を凍らせた

 

「はあ……ゆっくりお茶を飲みたい」

「酒じゃないのか」

 

 僕の呟きに横にいる妹紅が優しくツッコム

 

「夢華ー。次はこっちに来なさい」

 

 暴走しそうだった集団を凍らせてなぜか疲れた僕はその場に座ってお茶を飲もうとしたら、今回の異変で何をやっていたのか全くわからないレミリアに誘われた

 ついでに、魔理沙が凍って身動きが取れなくなったことで一緒に飲む人がいなくなってしまったアリスも一緒に来ることになった

 

「いきなり静かになったと思ったらみんなが氷漬けになっているなんて、びっくりさせないでほしいわ」

「あれが一番手っ取り早いと持ってね」

「こあが居なくなったと思ったら凍っているなんてね」

「いや……近くに居たから」

「お兄様!これあ〜んして!」

「はいはい。フランちゃんあ〜ん」

「美味しー!」

「そういえば美鈴さんはあの霧の中ずっと門番やっていたんですか?」

「えぇ。それが私の仕事なので。まあ風邪をひくかもしれないとは思いましたね」

「私は霧の中でも寝ていた貴女が信じられなかったわ」

「私は寝ていませんよ!シエスタをしていただけです!」

 

 と、こあさんは現在状態異常・凍結によりこの場にはいないけど、紅魔組が全員居た。ていうか、美鈴さんは霧の中でも寝ていたんだ

 フランちゃんにあ〜んをしたら2方向から視線を同時に感じたけれど気のせいだよね……正確にいえば文さんを救出している早苗ちゃんと、呆れた目で紫さんと幽香さん、メディスンちゃんと凍った人達を見ていた霊夢から

 さっき凍った人たちを救出しようとしているのが、早苗ちゃんと慧音と妹紅と椛ちゃん。つい、手違いで萃香ちゃんに捕まっていた文さんまでも凍らせてしまった。あとで謝ろう……

 

「そうだ。パチュリー」

「何?」

「今度、私と夢華と魔理沙で大図書館で魔法の研究をしようって話になったんだけどどう?」

「私は全くもって構わないけれど……あそこで凍っている魔理沙が……ねぇ…」

「それだったら僕が能力と魔法でどうにかするよ」

「なら安心ね」

 

 アリスがパチュリーさんにさっき話していたことを確認している。魔理沙の窃盗は僕がなんとかすると言ったら即答で了承を得た。早い

 

「私も入れないよ〜!」

「うわっ!霊夢?顔が真っ赤だよ!?とりあえずこれ水。飲んで」

「良いわよ〜そんな事より私と飲むわよ〜」

「え〜〜」

 

 真横から真っ赤な顔で出来上がった霊夢が突撃して来る。さっきまでは何ともなかったのにどうしてこうなったのか、さっきまで霊夢がいたところを見ると紫さんと幽香さんが微笑んでいた。メディスンちゃんは頑張ってお酒を飲もうとしているけれど全然飲めていない感じがする

 

「はい、霊夢水よ」

「咲夜〜?ありがとう」

「え?それってお酒……」

「ぐぅ〜」

 

 咲夜さんが渡したのはお酒でそれを全く疑わずに口に入れた霊夢はすぐに寝てしまった。……なるほど、飲み過ぎて倒れるアレか

 

「ナイスです咲夜さん」

「霊夢は一度暴れると周りの被害が計り知れないので」

 

 ふう、と軽く息をつくと凍っている氷のうちの一つがパリーンと音を立てて弾け飛んだ。何故か氷の大多数が僕に向かって飛んで来るが、こちらに被害が及ばないように魔法陣を展開する

 

「誰よ!こっちは楽しく飲んでたのに邪魔する奴は!?」

「私だ」

天子(お前)だったのか」

 

 天子が復活して僕達の方に向かってくる。するといきなり僕に向かって言い放つ

 

「私と勝負しなさい!」

「何がどうなってそうなったのかの説明を要求するよ」




昏御「そういえば夢華が異変の犯人と戦わないなんてあり得ないと思っていたら次になるのかしら」
そうですよ。流石に天子と戦わないなんて良いのかと思いまして……無理やりですが次回やります

ではまた次回!

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