東方現幻夢   作:カミユ

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どうもカミユです!
蓮舞「ふむ、前回なかなか気になる終わり方をしたようだな。ちゃんとできているのか?」
恐らくは……
蓮舞「まあ良い。今回は夢華の独せん場になりそうだな。新羅とか言う奴は可哀想だ」
まあすでに夢華の特大破壊光線を受けていますからね
蓮舞「どうなるのか」
蓮舞&カミユ「本編へどうぞ!」


第30話 脅威の復活

 〜時間は少し遡り新羅と霊夢達が戦い始めた時〜

 

 Side 夢華

 

「さっきの男の人はあの緋色の雲の上に居るのか………」

 

 僕は廻零さんと別れてから妖怪の山に向かう。さっきの男の人のいる位置はわかった。だから

 

「【炎上モード】」

 

 魔法陣から能力の使用を不可能にするヘッドフォン(僕限定)を付け、魔法陣から出した魔導書を火のページにする

 ヘッドフォンを付けることで通常使えない魔法を使えるようにすることができる。さらにいつも使う魔法が強化される

 

「男の人の位置は……霊夢と魔理沙と……誰だろう?わからない人の3人に囲まれている……あの緋色の雲の中に誰かいるから4人に当てないように男の人に当てる……」

 

 ゆっくりと男の人の周りにいる人を見分ける

 

「男の人をロックオン。誤射しないように調整…………完了」

 

 誤射しないように調整が完了し、魔導書を宙に浮かし、魔導書のページからパラパラとめくられる

 

「炎魔法 爆炎ガトリング!」

 

 僕の目の前に魔法陣を10個展開し、一つ一つから大量の強力な炎の弾を撃つ

 目標の上空まで行くと、軌道が変わって目標に向かうようになっている

 

「最後に!炎魔法 炎神の槍!」

 

 右手に僕の身長(150cm)の5倍(750cm)の全てが炎で形取られた槍を出し、全力でスローイングする

 風を切るような音を鳴らしながら目標まで飛ぶ槍の中に入る

 

「緋色の雲の中はすごいなぁ。こんな所普通に入ったら吹き飛ばされちゃうよ」

 

 緋色の雲に突入したら緋色の雲の中を知る事になった。すごい風と強い雨だった。普通に入ったら吹き飛ばされちゃうね確実に

 

「さあ、やるか!」

 

 雲を突き抜けて、空に地面が浮いた。感想としては劇場版ワンピ○スのルフ○達はこんなところを冒険したのか、というものしか浮かばなかった

 そんな感想が浮かんでいると地面の方から短刀が大量に向かってくるが全て溶かす

 そして、槍が地面に衝突する

 

「夢華(誰!?)(ガキ)!」

 

 と霊夢達の声が聞こえる。青髪の人に関してはこっちも誰?と言いたいところではある

 そんなことはどうでも良い。さっきはアンタのステージだったんだ。だったらこのセリフくらい言ってもいいよね

 

「お待たせ。此処からは僕のステージだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガキ!テメェロケランはどォした!あの時はマトモに動けねェハズだろォ!」

「助けてもらったんだよね。だから僕は無事だよ」

 

 新羅は夢華の言葉を聞くと、ハッ!と笑い、刀身が2メートルはある形的に太刀を出す

 

「だったら!此処でくたばれェ!」

 

 新羅が太刀を横薙ぎに払う。霊夢達は少し新羅から距離を取っていたため攻撃範囲内には入っていなかったが、夢華はバッチリ入っている

 

「炎符 大炎戒 炎帝!炎魔法 爆熱大車輪!炎魔法 炎神の槍!」

 

 ワンピ○スのエースが使う技と夢華の炎魔法の中で強力な魔法を使う。炎帝は天界を破壊しない程度に弱めてはあるが弱っている新羅には十分すぎる威力だ。さらに50個以上ある炎でできた巨大な車輪と槍が新羅の太刀を溶かし、直接新羅に向かう

 

「なんなんだぜ……この魔法は…次元が違いすぎる…」

「私と弾幕ごっこやった時は手加減、いえ、遊んでいたの?」

「何よアイツ……私が怯むなんて………」

 

 離れた場所に居る3人は夢華の圧倒的な魔力に完全に怯えていた

 

「チッ……ここは退くか……」

「あ!ちょっ……危ない!」

 

 新羅はこれ以上はやられると判断し、夢華の攻撃を躱しながら置き土産の手榴弾を2個ピンを抜き霊夢達に投げる。夢華は後を追おうとしたがそれよりも霊夢達に注意が向き、防御に炎を回した結果、新羅を逃してしまった

 

「ふぃーー逃げられちゃったか〜3人とも大丈夫?」

 

 ヘッドフォンを外し、魔法陣の中に入れながら霊夢達に駆け寄る夢華。だが、3人は身動きが取れていない

 

「どうしたの?」

「え?あ、大丈夫よ。少し疲れただけだから…」

「そう?とりあえず青髪の貴女は誰?」

 

 夢華は首を傾げながら霊夢達に問うが反応できたのは霊夢だけだった。霊夢の言葉に納得した夢華は霊夢と魔理沙と一緒に居る天子について問いかける

 

「あ、コイツは異変の犯人の天人、比那名居 天子。さっき異変は解決したわ」

「そうなんだ!じゃあこの後は宴会だっけ?」

 

 夢華は自分に怯えている霊夢達に気付かずにいつもの調子で話す

 その時–––

 

「総領娘様大丈夫ですか!?」

 

 緋色の雲から天界まで上がってきた衣玖が天子を見つけると急いで駆け寄る

 

「え?誰?」

 

 またもや知らない人が出てきたことにより夢華が固まる

 そして衣玖は簡単に自己紹介をすると夢華も自己紹介する

 だんだん冷静になってきた魔理沙と天子。夢華が博麗神社を倒壊した理由を訊いてきたので天子がいつもの調子で答える

 

「ーーということよ」

「試し打ちで倒壊させる必要は無いよね。普通」

 

 夢華の人当たりの良い態度と話し方で天子の怯えは完璧に無くなった

 

「じゃあ博麗神社の建て直しは明日?」

「そうね。私は疲れたから明日になるわね(やりたくないけど)」

「霊夢はどうするの?今日どこで寝るのか宛は」

「そうね。今すぐに建て直させたいけど時間がかかりそうだから明日直して貰えば良いから今日は魔理沙の家に行こうかしら。ボソッ(夢華と居たいんだけど…守矢が……)」

「私は良いぜ」

 

 霊夢は魔理沙の家に泊まることになり、みんなはそれぞれの家に帰る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Side 狼

 

 能力で天界の様子を観ていると丁度良いタイミングが来た。具体的に言えば夢華君が魔法を3つ…いやスペカ1つ、魔法2つか

 

「烈さん。今やって下さいな」

「分かった」

 

 烈さんが能力を使うと結界の一部がグニャリと歪み、人1人通り抜けられそうなのができる

 

「あれ?破壊しないんですか?」

「それだと妖怪の賢者がすぐに駆けつけそうだからな。ちょっとでも時間は稼いで置いたほうがいいだろ?」

「いや〜烈さんの事だから盛大にパリーンと破壊するものだと思っていたから」

 

 烈さんって意外と冷静でよく物事を考えているからな〜まあ烈さんの気遣いにはありがたい以外の言葉があまり出てこないな

 

「お!出てきますよ」

 

 結界の歪みから端正な顔立ちで青髪の背中まで伸びている髪。瞳は水色で青いシャツ、水色のスカートをはいている。パッと見たら青い印象の女性が出てきた。身長は俺(165cm)の少し高いくらい。目は淀んでおり、あ、この人ヤバイ部類に普通に入る人だ。種族は妖怪で長く封印されていたのか、妖力が少なくちょっとでも能力を使えば無くなりそうだ

 

「ふふ……うふふ…やっと外に出られたぁ。貴方達がやってくれたのかしらぁ。感謝するわぁ」

 

 声は少し高いくらいかな。ところどころ伸びている口調で話す

 

「えっと……とりあえず此処だといつ妖怪の賢者が来るかわからないから俺たちの拠点に来てもらってもいいかな?妖力が今にも尽きそうだし拠点で休んで行ったら?」

「ふふふ………良いのかしら…いつ暴れるか分からないわよ?」

「その時は俺が始末してやる」

「いや、烈さん。流石にヒド……くないな…うんまあ早く行こう。新羅のバカが天界から逃げたから」

 

 本来は自力で帰って来てほしいところだけどこの人を紹介とかすぐにしたいから嫌々能力を新羅の方に回す

 

「あら、ふふ…便利な能力ね。私の妖力が元に戻ったら一緒に…ふふふ…幻想郷を滅ぼさない?」

「遠慮しておきまーす。俺がついていくのは烈さんだけなので〜」

 

 能力で拠点の台所まで来るとさっきまで拠点にいなかった奏蘭(そら)がソファーに座りながら本を読んでいる。集中しているのか此方には気付いていないみたいだ

 

「狼。なンだあのガキは」

「新羅?よく生きていたね。あのまま燃やし尽くされるかと思って少し期待していたよ」

「ア?ンだとテメェ」

「せっかく人が苦労して持ってきたベルト破壊してさー」

 

 新羅が戻って来ると早々言い合いから掴み合いに発展する。まあ此処ならいつもの光景いつもの光景

 

「あ、お帰り〜。ボス元気そうだね。いやはやよかったよかった。ってあれ?2人が知らない人を連れてきているぞ〜?しかも美人だし、ナンパでもして来た?」

「いや、栞さん。お願いですから貴女はボケに回らないで下さい!?ツッコミをするこっちの身になって!」

「まあ冗談は置いておいて。ホントにどうしたの?」

 

 心臓に悪い冗談を言う栞さんはふざけた雰囲気を出したまま後ろの女性のことに関して訊いてくる。拠点に来てからはずっと周りを見ている。当然の行動だけどね。俺も来たことのないところに来たらそうする

 

「あー、どっかの誰かさんが急に居なくなったせいで俺が烈さんの能力の実験に使うものを探していたら妖怪の山の洞窟に博麗の結界で封印されていたのを烈さんに解いてもらったら中に居た人。そういえば名前聞いてなかった」

「私は…ふふ…雨季(うき)。よろしくね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Side 夢華

 

 今僕は天界から永遠亭まで飛んでいる。さっきみんなは家に向かったみたいだけど異変はもう終わったのかと、永遠亭に入院している文さんの様子を確認するため

 

「パッと見て異変の影響は無いかな。紅魔館の霧が無くて魔法の森には雨…は魔理沙が居ないからなくて、雹は降ってない。竹林の方も雪は降っていない」

 

 異変の影響は無くなっている事を確認してから竹林の中に入る。迷いそうになるけれど妹紅の足跡だと思われるものを追っていけば辿り着くはず

 

「着いた〜そういえばもう1時間経ったかな?」

 

 魔法陣から手の平サイズの手鏡を取り出し、左目を見ると、黒くなく1時間経った事を知る

 

「能力使えば良かった〜」

 

 竹林に入る前に使っておけばもっと早く着いたんだけどね

 

「優曇華ー。居るー?」

「はいはい居ますよー。文についてでしょう?」

 

 永遠亭の玄関から優曇華を呼ぶと、すぐに出て来て僕の用件を理解しているのかすぐに教えてくれる

 

「命に別状はなく、明後日に退院出来ますよ」

「良かった。それで、面会はできる?」

「できますよ。ついて来て下さい」

 

 永遠亭に上がる。優曇華について行くとすぐに着いた。待合には椛ちゃんが座っている。さっきまで泣いていたのか目が少し腫れている

 

「椛ちゃん」

「あ、夢華さん。あの男は…」

「逃げられちゃったけど一応ボロボロにはしたかな」

「そうですか。ありがとうございます」

 

 椛ちゃんは立ち上がって頭を下げる

 

「頭を上げて。自分を追い込んでいるみたいだけど、あまり追い込んじゃダメだよ?文さんだって椛ちゃんのそんな顔を見たくないと思っているだろうからさ」

 

 僕は慰めながら頭を撫でる。やっぱり気持ちいいな〜。ずっと撫でていたい

 

「今から文さんと話して来るけど後で入って3人で話そう?」

「はい!」

 

 元気が出たのか元気よく返事をする椛ちゃん。良かった良かった。優曇華はいつのまにか居なくなって……あれ?なんか優曇華の悲鳴みたいなものが聞こえたような…

 

「文さーん怪我は大丈夫ですかー?」

 

 ガラガラと戸を開けて病室に入る。文さんはベットの上で自分の手帳にペンで何か書き込んでいた

 

「あの〜何書いているんでしょうかね?」

「あやややや!夢華さんですか!いや〜ありがとうございます。此処まで連れて来てもらって」

「いえいえ、気にせず」

「ところで!異変はどうなりましたか!?」

「解決しましたよ。で、宴会はまだ未定ですけど博麗神社の建て直しは明日行われるみたいですよ」

「では宴会は博麗神社の建て直しが終わってからになりそうですね」

「その時は文さんは退院していますね。それで文さんに怪我を負わせた人ですが……逃げられましたけどボロボロになるくらいにはダメージは負わせましたよ!」

「そうですか。しかし、あの男の人はなんでしょう。あまりにも人間離れしている強さでしたが…」

「ん〜分かりませんね。あの人の目的は戦いたいとかなんとか」

「戦闘狂ですか」

 

 と、文さんに異変のことを軽く報告していると椛ちゃんが病室に入ってきた

 それから日が暮れるまでずっと3人で話していた(永琳先生に言われるまで日が暮れていることに気がつかなかった)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Side 紫

 

 〜スキマ内〜

 

「!なんでアイツが居なくなっているの!?」

「どうなされましたか紫様」

「藍!今すぐアイツの居場所を突き止めて!私は幽香や慧音に言ってくるわ!」

 

 私の切羽詰まった行動に察したのかすぐに藍は行動に移す

 

「マズイわ!このままだと幻想郷が危ない!」

 

 今から100年くらい前に博麗の巫女によって封印された、危険な妖怪の封印が解けていることを幻想郷の実力者に伝えに行く




いやー敵側に1人危ない人が増えましたね〜
蓮舞「あの妖怪の賢者が危険な奴扱いするほどだからな。今後どんな動きをするのか」
ちゃんと考えていますよ。ただ、彼女の出番はしばらくないかもしれませんが
蓮舞「次回は宴会か?」
そうです。博麗神社の建て直しが終わって次の日ですね
蓮舞「この時点で出て来ていないキャラが多いが出せるか?」
出せるように頑張ります

ではまた次回!

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