東方現幻夢   作:カミユ

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どうもカミユです!
昏御「花粉マジで無くなればいいのに…」
全くもって同意見です。目が痒くて痛くて…
昏御「絢斗と蓮舞は違うんだよなぁ」
羨ましい…
昏御「今回は異変の犯人が出てくるんだよな」
そうですそうです
昏御&カミユ「本編へどうぞ!」


第29話 天界の戦闘

 Side 霊夢

 

「よーし!私が一番乗りー!」

「別に競ってたわけじゃないんだけど……まあいいわ。それよりも、何処に居るのかしら。地震の責任を取ってくれる奴は。それにしても雲の上は静かね」

「そういやそうだな。静かだぜ」

 

 雲の上まで行くと静かな場所に出た。俗に言う天界かしらね。下の幻想郷とは大違いね

 

「天にして大地を制し、地にしてかなめを除き。人の緋色の心を映し出せ」

 

 何かよくわからないことを言いながらこちらに歩いて来る、青い髪を背中まで伸ばして赤い瞳、桃が付いている帽子をかぶっている少女がいる

 

「誰よアンタ」

「私は天人の比那名居 天子(ひなない てんし)。貴女たちが異変解決の専門家ね。待っていたわ」

「アンタが地震を起こしたり、天候をおかしくした犯人ね?」

 

 天子と名乗る少女は自分が今起こっている犯人って言っているようなことを言う

 

「そうよ。異変解決ごっこは何も妖怪だけって訳じゃないでしょ?私は毎日毎日、歌、歌、酒、踊り、歌の繰り返し。ホント天界の生活は、のんびりしていてねぇ」

「何よそれ。羨ましいじゃない。自慢?」

「私は分からなくはないかな。毎日同じことが続くなんてつまんないよな」

「おっ!金髪の貴女はわかってるじゃない。まあ暇だから地上を見たら貴女達が色々な妖怪相手に遊んでいるのを見てね」

「遊んでいた訳じゃないけどね」

「私は楽しいがな」

「それを見て思ったのよ!私も異変解決ごっこをやりたいって。だから起こしちゃった。異変」

「起こしちゃった、じゃないわよ!お陰で私の神社が滅茶苦茶よ!」

「あれは試し打ちよ。本番はこれから。この、緋想の剣は人の気質を丸裸にする剣なの。天人にしか扱えないわ」

 

 天子が腰にさしていた緋色の刀身の剣を取り出した。その瞬間に隣にいた魔理沙の目が光ったような気がした。この異変が解決したらまた天界に来てそうね

 

「これで、緋色の雲を集めて………集めた天の気が大地を揺るがすの。さらに私の後ろにある要石を動かし、これなら幻想郷全域の大地を揺るがすでしょう」

「ふん舐めきったもんね。どういう仕組みだろうと、アンタが地震を起こした犯人だってなら、例え天人であろうと変人であろうと私の仕事は一つ!異変の犯人を退治する事のみ!あとついでに、神社の修理をしてもらうわよ!」

「ついでなのか。霊夢のことだから神社を優先すると思ったぜ」

「魔理沙黙りなさい!」

「うふふ。そうそう!その意気込みが欲しかったのよ!天界暮らしをしていたくないわ!それも今日でおしまい。空の天気も、地の安定も、人の気質も私の掌の上。数多の妖怪を退治してきた貴女達の天気、見させてもらうわよ!」

 

 私は御幣を、魔理沙は帽子から八卦炉を取り出し、天子は剣を構える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっさと終わらせる!霊符 夢想封印」

「全力で楽しむぜ!魔符 スターダストレヴァリエ!」

 

 霊夢の色鮮やかな七つの弾幕が周りから、魔理沙が箒に乗り天子に真っ直ぐ向かう。天子からしたら魔理沙の周りから弾幕が現れているように見えるだろう

 

「良いじゃない!流石いつも異変解決をやっている2人ね。ちゃんと連携ができているわよ!けど、」

 

 天子は2人を褒めると迫る魔理沙の箒を手で掴み振り回す。振り回された時に魔理沙の箒と霊夢の弾幕がぶつかり、弾幕が相殺される

 

「は!?ちょっ……回すなー!目が回る〜あ〜〜」

「あははは!楽しい!」

「魔理沙を離しなさい!神霊 夢想封印 瞬!」

 

 魔理沙を左手で回している天子に素早く動く色鮮やかな弾幕が向かうが、天子は魔理沙を適当に放ると右手に持っている緋想の剣で向かってくる全ての弾幕を斬る

 

「嘘っ!今の弾幕を全て斬るなんて………魔理沙大丈夫?」

「私は平気だぜ。それにしてもアイツ凄い力だぜ。天人だからか?」

「それは分からないけどこれは短期戦に限るわね」

「ふふふっ!楽しいわね。次はこっちから行くわよ!地符 不譲土壌の剣!」

 

 天子が緋想の剣を地面に刺すと、霊夢達の前の地面が迫り上がるように動く

 

「魔理沙飛んで!」

「分かってるぜ!」

 

 霊夢と魔理沙は地面に刺さる前に飛んで回避する

 

「まだよ!要石 天地開闢プレス!」

 

 天子は霊夢達よりも上空まで飛び、要石に乗りながら霊夢達の真上に急落下する

 

「なっ!魔理沙こっちに来て!」

「え?わ、分かったぜ!」

「神技 八方鬼縛陣!」

 

 魔理沙が近くに来るのを確認した霊夢は、縦に長い陣のスペカを発動する

 

「!やるじゃない!これを防ぐ人なんてそうそう居ないわよ!」

「そりゃあ、どうも!」

「私も加勢するぜ!恋符 ノンディレクションレーザー!」

 

 霊夢と天子が拮抗状態になっていると魔理沙が5本のレーザーで天子に追い打ちをすると要石にヒビが入る

 

「これはマズイわね……いったん離れないと」

 

 天子はすぐに要石から離れ、地面に降り立つ

 

「いつぶりかしら、こんなに楽しいのは!」

「なんて奴なの……魔理沙と一緒にやっても互角なんて……」

「霊夢、どうする?マスパ使うか?」

「待ってちょうだい。それはアイツが油断して、確実に当たる時まで取っておいてちょうだい」

「分かったぜ」

「じゃあこれならどうする?全人類の緋想天!」

 

 天子から緋いレーザーが放たれる

 

「夢境 二重大結界!」

 

 霊夢と結界と天子のレーザーがぶつかると大音量の音が響く

 

「魔理沙!今からマスパを撃てる準備をしておいて!これが終わったらすぐに!」

「分かった!最大出力でやってやるぜ!」

 

 結界の中で早口で会話がされる

 

「いっけえええええええええ!」

「はあああああああああああ!」

 

 2人のスペカが拮抗し、スペカブレイクする

 

「魔理沙!」

「うおおおお!恋符 マスタースパーク!」

 

 二つのスペカが終わると結界の中で八卦炉を構えて魔力を集めていた魔理沙の特大レーザーが放たれる

 

「え?しまっ…」

「いっけえええええ!」

 

 魔理沙の特大レーザーが急な事で天子は反応できずに、レーザーに巻き込まれる

 

「はあ…はあ…やったか?」

「全力のマスパで倒れない…なんて事は流石にないでしょう。多分」

 

 霊夢は立ったままそう言い、天子がさっきまで居た方に視線を向けると–––

 

「はあ…はあ…危なかったわ」

 

 –––天子が緋想の剣を地面にさして立っていた

 

「嘘でしょう?」

「マスパで、倒せないなんて…な…絶体絶命ってやつだな」

 

 霊夢達が弱音を吐いていると天子の口が開く

 

「あー、楽しかったわ。もう異変は良いや」

「は?」「へ?」

 

 天子の言葉に2人は開いた口が開いたまま閉じない

 

「つまり、もう異変は解決したって事?」

「そうよ。じゃあ異変の後はいつも宴会やっていたでしょう?早くやりに行きましょう!」

「都合のいい奴だぜ」

「いや、その前に博麗神社を建て直しなさい!」

「えー」

 

 と、異変は終わり、3人は疲れているが会話をしていると、横から男の声が響く

 

「あ?もう異変解決しちまったのかァ?チッ遅くなっちまったか……だがまァ…関係無くやるかァ」

 

 新羅が天界に上がって来ていた

 

「誰よアンタ」

「霊夢アイツは夢華が足止めしていた奴だぜ。アイツがここにいるって事は夢華は……」

「夢華?あーあの、紫髪のガキかァ。今頃丸焦げになってンだと思うぜ」

 

 新羅から出た言葉に2人は殺気を放つが新羅は何も反応せずに小刀を出し、右手で適当に回している

 

(博麗の巫女が居るんだが……ここは引いた方がいいのかァ?てか、青髪の奴以外からの殺気が凄いな………攻撃して来たら対処するか)

「ねぇねぇあの男って何なの?」

「アイツは文に大怪我を負わせた奴だぜ。私が此処に来るまでにアイツが邪魔するだろうから夢華が足止めしてくれていたんだが」

「夢華に限って死んでいるなんてありえないわよ」

「いや、文と夢華って誰よ」

 

 新羅が考えて居ると霊夢達は新羅の事について話す

 

「その夢華って人は強いの?」

「少なくとも私達よりも強いわよ。弾幕ごっこだと魔理沙は負けているからね」

「つまり、夢華って人よりも強いってことよね?」

「そうだが、どうするんだ?」

「あの人は戦いをしに来ているみたいだから私が戦うわ。貴女達は疲れているからそこで休んでいなさい」

「そうはいかないぜ。夢華の仇を取るんだ」

「アンタ達がアイツと私達と戦うなら私もやるわ」

「(やるみたいだな。ここは逃げるのが良いんだが……ダメだ…衝動を抑えきれねェ)準備はいいかァ!?ンじゃあまあ、やりますかァ」

 

 新羅が小刀を日本刀に替えてから全力で駆け出す。霊夢達は動かずにそれぞれの武器を構えて待っている

 

(私達はさっきの戦いで疲れ切っている……出来るだけ体力を温存しながら戦う!)

 

 新羅の日本刀の上段を霊夢達は三方向に分かれる。霊夢は回避しながらお札を投げ、魔理沙は星型の弾幕を撃ち、天子は小さな要石を新羅に投げる

 

「ハッ!こんなのに当たるわけねェだろォがよォ!」

 

 新羅はその場でバク転し、星型の弾幕と小さな要石を回避するが追尾機能が付いている霊夢のお札は避けきれていなく、日本刀で斬る

 新羅が着地した瞬間に霊夢達の足元の地面から視界を埋め尽くすほどの多さの短刀が放たれる

 

「ふっ!」

「はあ!」

「くっ……」

「どうやら早速1人脱落しそうだなァ?」

 

 霊夢は素早くバックステップで回避し、天子は持っている緋想の剣で短刀を弾くが、魔理沙は反応する事はできたが肩に深々と刺さった

 新羅はこの光景を見て狂気的な笑みを浮かべる

 

「魔理沙!すぐに応急手当てをしたいけれど……」

「俺がさせるわけねェよなァ?」

 

 霊夢は魔理沙に近付いて応急手当てをしたいが新羅が間におり、その場で考える

 

(どうする?天子が足止めをしてくれるならできなくはないと思うけれど……それだとうまくいくとは限らないし……こんな時に紫か夢華が居てくれたら…)

 

 つい此処に居ない人が居てくれたら、という思考になってしまった時–––

 

「ねぇ上を見て!火の弾がこっちに!」

 

 –––天子が指摘すると全員が上を見る。そこで天子以外の3人は気付く

 

「この魔力は!」「夢華の!」

「何でだ?ロケランで吹き飛んだんじゃあ!」

 

 全ての火の弾は新羅に殺到する

 

「チッ!オラオラオラ!」

 

 殺到する火の弾を大量の短刀で迎え討つ新羅だが、さらにその後から火で出来た巨大な槍が降って来る

 

「なんなんだ、コレは!」

 

 短刀でも迎え討つ事が出来ずに貫通する槍を横に跳び回避する新羅

 槍が地面に刺さると大音量と大量の砂埃、高温の熱風が発生する

 

「何なのよ!天界が無茶苦茶に!」

「あ…あ…」

「だよな、お前が死ぬなんてありえないよな」

「まだ生きていやがったか!しぶとい奴だなァ!おい!」

 

 全員の目線の先には火を纏い、ヘッドホンをつけている紫髪の、天子以外の見知った人物が立っていた

 

「夢華(誰!?)(ガキ)!」

 

「お待たせ。此処からは僕のステージだ!」




いや〜こんな終わり方もいいと思うんですよ
昏御「良いんじゃない?私は好きだよこの展開」
戦闘の時は三人称視点にしていますがそちらの方が良いのでしょうか?しばらくは戦闘の時は三人称視点にしようと思います。わかりにくいのなら指摘してください
昏御「なんか長いから此処らで締めるか」
ですね
昏御「花粉症の人は花粉症対策を!」

ではまた次回!

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