東方現幻夢   作:カミユ

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前回、紫髪で青い瞳の外来人『上殊 夢華』が幻想入りして人里で妹紅と戦闘し、蹴り飛ばす
ここにいるほとんどの人は夢華を見て女の子だと思っています


第2話 戦闘と取材

 Side 夢華

 紅白巫女に自己紹介をすると紅白巫女は僕を見て固まっている。

 あれ?どうしたのかな?変なこと言ったかな?僕の顔に何かついてるのかな?

 

「どうしたの?僕の顔に何かついてる?」

 

 不思議に思い聞いてみた。

 紅白巫女はハッとした顔をすると首を横に振りながら聴いてきた

 

「あなたはどうして妹紅と戦っていたの?」

「妹紅?………あ、さっき蹴り飛ばした人のこと?」

「そうよ」

 

 あ…蹴り飛ばしたこと忘れてた

 急いで蹴り飛ばした人のところに行こうとすると

 

「まだ終わってねぇぞー!」

 

 という声と共に火球が飛んできた

 わわっ危ない!

 火球を後ろに跳び回避した

 

「あーびっくりしたー。丈夫だねあの人」

 

 ここにいると危ないと判断して全力で反対方向に向かって走る

 

「え?ちょっと!」

 

 後ろから紅白巫女の声が聞こえるけど無視して全力で走る。

 まだ火球が飛んでくる。里は大丈夫なのか。

 火球が飛んでこなくなったから立ち止まり後ろを向くと紅白巫女が妹紅という人を羽交い締めにしていた

 

「離せ霊夢!あいつがあの光を出した犯人だ!あいつは危険だ!」

 

「ちょっと落ち着いて妹紅!魔理沙妹紅押さえつけておいて!」

 

「え?ああ!わかったぜ霊夢!」

 

 魔理沙って人が妹紅って人を抑えてる。まだ叫んでるし…

 

「私は博麗 霊夢。博麗の巫女をやっているわ。それで聞きたいんだけどどうして妹紅と戦っていたの?」

 

 戦い?一方的に攻撃されたんだけど…まあこっちも攻撃しちゃったし何も言わない

 

「えっと……」

 

 

 数十分前

 

「着地ーっと。凄い!時代劇みたいな場所だ!」

 

 周りを見回っていたら妹紅って人が睨みながらこっちに来て聞いてきたんだよ

 

「お前は?」

 

 妹紅って人の方を向いて自己紹介した。

 

「僕は上殊 夢華。よろしく」

 

 僕の顔を見たらさらに睨んで

 

「さっきの光はお前がやったのか?」

 

 さっきの光…あのUFOみたいな物体の光のことかな?

 電源みたいなボタンを押して光ったなら僕がやったことになるから…

 

「そうだね。僕がやったよ。まあ正確には…って危ない!」

 

 続きを言う前に妹紅って人が攻撃してきた。鬼のような顔で蹴ってくる

 

「やっぱりお前が犯人か…じゃあぶっ倒す!」

 

「話を…おっと…話をしよう!ねえ聞いてる?」

 

 妹紅って人は聞いていないみたいだ

 

 

 現在 人里

 

「説得を何回かしたんだけど無理だったんだよ」

 

「そう…大変だったわね。で、その続きっていうのは?」

 

 良かった霊夢さんは話を聞いてくれる!良かった良かった。

 

「正確には僕が電源みたいなボタンを押した機械がやったんだよ。多分(小声)」

 

 霊夢さんは僕の話を聞いて目を瞑っている。寝てないよね?

 

「まあだいたいわかったわ。ここじゃなくて博麗神社でもっと詳しく聞かせて」

 

 あ、寝てなかった。博麗神社か…ここがどういう場所かわからないし、行くところもないし

 

「うんわかったよ。あ、その前に…えっと魔理沙…さーん!その人離してー」

 

「は?何いってるの?あなたが危ないわよ!」

 

 霊夢さんは心配をしてくれている。でも一度妹紅さんを落ち着かさせないと周りに被害が及びそうだし

 

「大丈夫ですよ〜」

 

 魔理沙さんは恐る恐るといった感じでゆっくり妹紅さんを離す。

 妹紅さんはゆっくりとこっちに歩いてくる

 

「もう一度聴くよ?僕はUFOみたいな物体のボタンを押したら光ってこっちにきた。わかった?」

 

「信用できない」

 

 これはひどい。

 ため息をこぼし、拳を構える

 それを合図ととった妹紅さんは僕に近寄り殴りかかってくる

 

「打撃強化」

 

 僕も殴りかかる。僕の拳と妹紅さんの拳がぶつかり合う。ぶつかった瞬間に左に軌道を逸らし、一回転し妹紅さんの頰を殴り、妹紅さんは一メートルほど飛んだ

 

「ふう危なかった」

 

 今は夏だから汗がたくさん出てきた。妹紅さんはすぐに起き上がったがさっきまでの剣幕は無くなり、深く息を吐く

 

「悪かった。少し感情が高ぶっていた」

 

 落ち着いたみたいで良かった。

 こっちも攻撃しちゃったし謝らないと

 

「こっちこそごめん。割と強めに殴っちゃったし、怪我とかはない?」

「ああ大丈夫だ」

 

 これで一件落着かな?まあ良かった良かった。

 

「終わったなら博麗神社に行っても良い?」

 

 霊夢さんが空を飛びながら行こうとしている

 

「えっと、妹紅さんまたー。空中浮遊」

「ああじゃあな」

 

 僕は妹紅さんから離れて霊夢さんの所まで飛んだ

 

 

 Side 霊夢

 

 夢華がこっちに飛んできた

 

「あなた何でもありね」

 

 思わず私はそんなことを口にしてしまった。

 夢華は笑いながら周りを見渡している

 

「よく言われたよ。でもここは凄いね!自然豊かで気持ちいい!あはははは!」

 

 凄くハイテンションね。でも夢華の能力は何かしら?力を操る能力?それなら納得はできる…けど少し違う気がする

 

「おい霊夢。博麗神社についたぜ」

 

 考えていると博麗神社についたみたいね

 

「夢華あそこよ。降りましょう」

「うんわかったよ」

 

 私達は博麗神社に降りた

 

「じゃあお茶淹れてくるから縁側にいて」

「わかったよ」

 

 お茶を淹れる為に移動する。

 お茶を用意して夢華のところに行くと鴉天狗の『射命丸 文(しゃめいまる あや)』が居た

 

「文なんで居るのよ」

「さっきからつけていたよ。ていうか人里のときから居たよ」

「あややや、まさか気づいていたとは」

「まあ妹紅さんを止めて欲しかったけどね」

「スクープでしたよ。明日の記事は『藤原妹紅、外来人に敗れる』で決定ですね」

「そんなことよりも「そんなこと…」なんでいるの?」

「あややや私としたことが、夢華さんあなたを取材させて下さい!」

「夢華やめておいた方が良いぜ。そいつなんでもでっち上げるからな」

「魔理沙さん!そんなことを言わないで下さい!少し大きく書いているだけですよ!」

「まあいいや。何が聞きたいの?」

「正気か夢華!」

「やめといた方がいいわよ」

「まあひどいと思ったら潰しに行くから」

「あ…はい」

 

 あ…文の顔が引きつってる。

 

「では外の世界はどんなところですか?」

「んー良いところだけど、悪いところもある。かな」

「ふむふむ、では幻想郷はどう思いますか?」

「自然豊かで気持ちいい。ゆっくり本を読んでいたいよ」

「ふむ夢華さんは本が好きなんですね。次にいきなり幻想入りした時どう思いましたか?」

「別に…朝起きたら空から落ちてることとかかなりあったし。前に魔界に行ったことあったし」

「なるほど魔界に…魔界⁉︎え?どういうことですか?」

「友達の能力で魔界にね」

 

 これは私達は全員驚いた。魔界に行ったことがあるなんて。

 

「その話は私も聞きたいのだけど、それよりも霊夢。博麗の巫女としての役割を果たしてちょうだい。」

 

 何もない空間からリボン付きの裂け目が出てきた。中は夥しい数の目玉があった。

 その中から金髪の女性が出てきた

 女性の名前は『八雲 紫(やくも ゆかり)』。妖怪の賢者

 

「そうね忘れていたわ。文悪いのだけれど取材はまた今度にしてくれる?」

「むう…まあいいでしょう。今日は聞いた分を記事にしましょうか」

 

 文はあっさりとひいた。

 あの文が簡単に引き下がるなんて珍しいわね

 

「えっと…」

 

 夢華は紫をみて困っている

 紫は気づき自己紹介をした

 

「私は八雲 紫。妖怪の賢者よ」

「さっきもしたけどもう一度やるわね。私は博麗 霊夢。博麗の巫女をやっているわ」

「そういえば私もやってなかったな。霧雨 魔理沙。普通の魔法使いだぜ!」

「私は清く正しい射命丸 文です」

「じゃあ僕も。上殊 夢華。よろしく!」

 

「それじゃあ幻想郷のことを話しましょうか」




今回は妹紅と和解しました。

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